季節の手仕事って素敵ですよね。
その中でも、梅シロップにチャレンジしてみたことがある方は多いのではないでしょうか?
ただ、せっかく作った梅シロップ。
正しい保存方法を知らないと、せっかく作ったシロップにカビが生えてしまいます。
せっかくなら、長くおいしく楽しみたいですよね。
梅シロップは冷凍保存?ジップロックで作ってそのまま冷凍できる?
やはり保存方法として一番安心なのは冷凍保存。
究極の冷暗所ですね。
ここからは梅シロップの冷凍保存方法を紹介します。
梅シロップの冷凍保存方法
①梅シロップから梅を取り出す。
※この際、細かい果肉も残さず、すくいましょう。
②シロップを製氷機に流し込んで冷凍。
③凍ったシロップをジップロックに入れて、空気をしっかり抜いてから冷凍庫で保存。
※梅シロップの熟成は、冷凍した時点で止まってしまいます。
お好みのタイミングで冷凍してくださいね。
梅シロップの冷凍保存方法の注意点
瓶のまま冷凍庫に入れると、瓶が割れてしまいます。
なので、かならず製氷機に移し替えるか。
もしくは、冷凍可能な小さめのタッパーに移し替えてから冷凍してくださいね。
梅シロップは、一般的には「しっかり煮沸消毒した瓶で作ってそのまま保管」します。
でも最近では、ジップロックで作る方法が人気があります。
ジップロックなので、もちろんそのまま冷凍もできますが、実は問題点もいくつかあります。
ジップロックで梅シロップを冷凍する問題点①やぶれやすい
梅シロップを作っているときに、ジップロックに小さな傷が出来てしまって。
そこからシロップが漏れ出てしまう人が多いです。
無事に冷凍の段階まで進めたとしても。
ジップロックの見えない傷から、冷凍中に漏れ出てしまうなんてことにもなりかねません。
ジップロックで梅シロップを冷凍する問題点②小分けにして使いづらい
解凍してそのまま一袋を消化するなら問題はありません。
ジップロックに少なめに入れて薄く平らな状態で冷凍すれば、使いたい分だけパキパキ折って使えます。
そうなると、保存したい分だけジップロックも準備しないといけないので、少し大変です。
しかもパキパキ割ったときに、ジップロックが破れてしまうこともあります。
なので、ジップロックを重ねたり補強してまで、作ってそのまま冷凍保存するよりは。
- 製氷機で冷凍してジップロックで冷凍保存したり
- 冷凍可能な容器(小さいタッパーなど)に入れて保管する
梅シロップは常温保存可能!?腐らせないようにするためのポイントは?
結論から言って、梅シロップは常温保存ができます。
むしろ、冷凍で保存すると若干風味も落ちたりするので、常温での保存が断然おすすめ。
でも、常温保存で腐らせないためのポイントがいくつかあります。
常温保存で腐らせないためのポイント①容器の消毒は必須!
どの容器を使うにしても、消毒は必須です。
消毒方法には煮沸消毒とアルコール消毒の2種類の方法があります。
- <煮沸消毒>
熱湯OKな小さめのガラス瓶。 - <アルコール消毒>
どの容器に対しても万能なのでオススメ
危ないので、ぬるま湯から徐々に慣らしていってくださいね。
常温保存で腐らせないためのポイント②直射日光の当たらない湿気の少ない場所に保管する
手作り梅シロップは保存料や添加物を使ってないため、雑菌やカビがどうしても繁殖しやすい状態です。
そのため、湿気の少ない冷暗所での保管をオススメします。
常温保存で腐らせないためのポイント③お酢を使う
梅の重量に対して10~20%のお酢を入れることによって、
- 梅シロップが早くできる効果
- 腐敗を防ぐ殺菌効果
- 発酵を予防できる効果
お酢の酸味が出ることもなく、むしろ梅の味も濃くでてくれるので、全然問題ありません。
瓶をどれだけ消毒しても無菌にはできないので、常温よりも、せめて冷蔵庫で保管したほうが安全です。
梅シロップを加熱処理して冷蔵保存すれば、2年は保存できます。
でも、蓋を開け閉めする時、手についている雑菌が入ってしまいます。
そのため、雑菌が繁殖してしまう前に、開封後は数カ月程で飲み切るようにしたほうが安全です。
梅シロップを長期で熟成させる方法!
梅シロップは漬け込みが終わったら、すぐに目の細かい布などを使って梅の果肉をしっかり取り除きましょう。
その後、弱火で加熱してから保存します。
梅シロップを加熱すると、発酵や腐敗を抑える効果が期待できます。
加熱する時は、酸に弱い鍋(アルミの鍋など)は避け、ホーローなどの酸に強い鍋を使いましょう。
長期保存を目指すなら、雑菌などの混入を防ぐために、必ず密閉してください。
その場合、高温環境で保管すると梅が腐ってしまいます。
なので熟成させたいときは、直射日光の当たらない冷暗所(冷蔵庫の野菜室がオススメ)で保管してください。
飲みたい誘惑に負けてしまった時用に、早期飲みはじめ用と長期熟成用と分けて作っておくと良さそうですね。
梅が発酵してしまったらもう飲めないの?
梅シロップの場合、漬け込んでから7~10日くらいで飲めるようになります。
その後、梅が腐ってしまって・・・発酵してしまって・・・
それでも飲めなくなるわけでは全然ありません。
梅が腐ると発酵が始まり、熟成期間を置くことで、梅酒ができあがります。
一般的な目安ですが、漬け込みから3カ月程度たち、全体が綺麗な琥珀色に変わったら飲み頃です。
なので、梅シロップとして飲みたい場合は、漬け込みから10日ほどで梅を取り出してくださいね。
保存期間は人それぞれ
きちんと加熱殺菌した場合は、常温で1年は大丈夫。
保存状態がよければ、3年近く持つ場合もあります。
加熱殺菌していない場合は、出来るだけ早めに飲み切りましょう。
梅シロップの保存期間・賞味期限は人によってマチマチ・・・
10年ものの梅シロップなんて逸品も存在します。
トロっとしておいしいらしいです。
梅シロップを作るときにしっかり消毒し、お世話を小まめにされてたんでしょうね。
超熟成された梅シロップが飲めるか飲めないかは、あなたしだい。
シロップの状態を見た目と味でちゃんと確認してから飲むようにしてくださいね。
梅シロップが腐らない理由を解説!完成したら一番最適な保存方法は?
年単位で熟成された梅シロップはなぜ腐らないのでしょう?
梅シロップが腐らない理由は、作る過程と成分の特徴にあるようです。
梅シロップが腐らない理由①高濃度の砂糖
梅シロップは梅と砂糖で作られています。
砂糖は「高い浸透圧(しんとうあつ)」を持っていて、細胞の外に水分を出していく働きがあります。
なので、微生物の成長に必要な水分が不足して、腐るのを防ぐことができます。
梅シロップが腐らない理由②低pH
梅には、クエン酸だとかリンゴ酸といったものが含まれています。
これらの働きで、梅シロップのpHが低くなります。
低pHの状態は、微生物の成長を抑える働きがあるから、その結果「梅シロップが腐りにくい」ということになるんです。
梅シロップが腐らない理由③抗酸化作用
梅には、
- ポリフェノール
- ビタミンC
こういった「抗酸化物質」は、酸化するのを抑えてくれる働きがあって、梅シロップの鮮度を保つのに役立っています。
梅シロップが腐らない為には保存方法も大切
梅シロップを腐らなくするには保存方法も大切です。
梅シロップは密閉された状態で保存すると長持ちします。
外部からの微生物や酸素の侵入を防いで、シロップの品質を保つことができるからです。
なので、長期保存したい場合はすぐに飲むシロップと保存用にシロップと分けた方がいいですね。
梅シロップの最適な保存方法は?
完成した梅シロップは保存する場所や状態によって変わってきます。
梅シロップの最適な保存方法は、密閉容器に入れて冷暗所で保存するのがベスト。
私はすぐに飲んでしまう派なのでシロップは加熱せず密閉容器に入れて冷蔵庫で保存して飲んでいました。
長く楽しみたい時はシロップを加熱して、瓶などの保存容器に密閉状態にして冷蔵庫に保存するといいでしょう。
梅シロップを冷凍保存する方法のまとめ
一般的な作り方はあるものの、梅シロップの作り方は人それぞれ。
作り手のさじ加減と言ったところでしょうか?
でもそこが梅仕事の良さだったりもしますよね。
いろいろチャレンジして、オリジナルの梅シロップを作ってみてくださいね。