初盆参りのときの挨拶は、シンプルに「お参りさせて頂きにきました」でOKです。
お葬式の時の「ご愁傷様です」のような形式的な挨拶はいらないです。
法要の日の遺族は進行と参列者の対応に追われています。
簡単に挨拶をして故人の思い出話をしてからお線香をあげて拝めばいいでしょう。
命日からある程度日が経っているなら、あまりかしこまる必要はありません。
お盆は故人をお迎えしているのですから故人が喜ぶような思い出話をしましょう。
初盆参りにはそれなりにマナーがあります。
マナーに従ってスマートにお参りして遺族に喜んでもらえるようにしましょう。
初盆参りはいつからいつまでに行けばいい?その期間に行けないときどうすればいい?
案内状が届いてない場合は、初盆参りは8月13日が故人を迎える日にあたります。
なのでこの8月13日はできるだけ避けて
- 8月14日
- 8月15日
また8月16日も、送り火を焚いたりお墓参りに行く場合がありますので注意が必要な日です。
初盆はどんなムード?お葬式とは雰囲気が違う?
初盆は、故人が亡くなったあと四十九日が過ぎてから、初めて迎えるお盆です。
一度きりのことなので、この日は親戚だけではなく故人の友人や知人も参列するのが一般的です。
故人を迎えて、皆で楽しく過ごすのが初盆です。
沈みがちなムードにならないように、気楽な気持ちで参列してくださいね。
その方が故人の供養につながるのです。
初盆参りに行きたいけど都合が悪い場合はどうすればいい?
初盆の期間に、お参りに行きたいけど行けない場合。
そんなときには、お盆前にお詫びの手紙と香典を現書留で送ります。
また、故人と深い付き合いをしていた場合には、お盆前に香典を持参して訪問するといいと思います。
初盆参りのときの香典はいくら包めば良い?
初盆参りに持参するものは、
- 数珠(じゅず)
- 香典
- お供え物
友人・知人の場合の香典の金額は3,000円~10,000円です。
初盆参りのときの不祝儀袋の選び方
包む金額が5,000円以下の場合は、不祝儀袋の水引の色は
- 黒白
- 青白
- 黄白
このとき、水引きが印刷された不祝儀袋でもOKです。
包む金額が10,000円~30,000円の場合も、水引の色は
- 黒白
- 青白
- 黄白
このとき、水引は本数が5本のものを選ぶようにしてくださいね。
いずれの場合も「あわじ結び」か「結び切り」の水引きがついたものを使います。
あわじ結びは、左右に引くと固く結ばれるため「今回だけ」という意味が込められています。
結び切りは、一度結んだらほどけない「繰り返さない」という意味が込められています。
黄白の水引きの不祝儀袋は、京都を中心とした関西で使われることが多いです。
特に京都では黒白よりも黄白の方が一般的なのです。
初盆参りのときの不祝儀袋の表書き
初盆参りのときの不祝儀袋の表書きの上段は
- 御供物料
- 御仏前
- 御佛前
「御霊前」は極楽浄土へ旅立つ前の葬式に使われます、注意してくださいね。
そして下段には、あなたのフルネームを書いてください。
初盆参りのときのお供え物
初盆参りのお供え物は、贈答用の
- お線香
- ろうそく
- 果物
- 日持ちのするお菓子
- 乾麺
- 海苔
おすすめなのは、どこでも購入しやすくて日持ちのするお菓子で
- 羊羹(よいうかん)
- ゼリー
- せんべい
- クッキー
ちなみに仏教では、肉や魚の生ものは殺生につうじるので禁止されています。
そしてお供えものは、基本的に生ものだと迷惑になるので気を付けてください。
のし紙は白黒の水引きに「御供物(おくもつ)」または「御供」と書きます。
誰からのお供えものか分かりやすくするため、外のしにしましょう。
初盆参りの時間帯はいつごろが一般的?事前に連絡をしておく必要は?
初盆参りの一般的な時間帯は10時~17時で、その間に行くのが望ましいです。
午前中なら比較的ゆっくりとお参りできます。
午後なら夕方に短く済ませましょう。
お昼の時間帯は遺族側が食事をするので避けましょう。
遺族がゆっくりできる時間帯でもあります。
初盆参りは事前にお参りする連絡をしないと遺族側に迷惑がかかる?
また、初盆のお参りに伺う前には、前もって電話連絡するといいでしょう。
遺族が引き出物や折詰めの料理を用意したり、法要後の会食を準備する場合があります。
「〇月〇日の〇時頃に伺いたいのですが大丈夫でしょうか?」と連絡しておきましょう。
また、案内状をいただいている場合は、案内状に書いてある日時に従って行くようにしましょう。
案内状は往復はがきか、返信はがきが同封されている封書でくることがあります。
単なる案内だけであれば、連絡するのはマナーだと心得ておきましょう。
初盆参りのお参りのやり方
お参りの仕方は、まず盆棚の前で正座をして数珠を手にかけて一礼します。
ろうそくの火をお線香に移して香炉に立てて拝みます。
お線香から炎が出てしまったら手であおいで消しましょう。
初盆参りの服装は喪服でなくても大丈夫?どんな服装が無難?
初盆は故人が初めて帰ってくるので、通常のお盆よりも盛大に供養をするのが一般的です。
親戚だけじゃなく友人・知人を招きます。
お坊さんに読経を上げてもらい法要をするので、服装にもマナーがあります。
服装は男性だとダークスーツにYシャツで大丈夫です。
ネクタイ、靴下、靴は黒の無地にします。
女性は黒のワンピースかスーツで、アクセサリーはパールのネックレスやイヤリングを付けます。
初盆参りの挨拶のまとめ
初盆参りの挨拶はシンプルに「お参りさせて頂きにきました」でOKです。
命日からは日が経っているので形式的な挨拶は必要ありません。
初盆は四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆です。
故人を迎えて楽しく過ごしましょうという意味合いがあるのです。
お参りは8月14日か15日に行くの無難です。
8月13日は故人をお迎えし、8月16日は故人を見送る日です。
案内状が届いてなければ14日か15日に、事前連絡してから行くようにしましょう。
もしもその期間に行けない場合は、お盆前にお詫びの手紙と香典を現金書留で送ることをおすすめします。
特に親しい間柄なら、事前に訪問して香典を手渡しするのもいいでしょう。
失礼のないように、またあなたが恥ずかしい思いをしないように、この記事がお役に立てれば幸いです。