子どもの耳掃除をしてあげたいけど、嫌がって動いてしまってなかなかできないことってありますよね。
私も初めて子どもの耳掃除をしたのは1歳半の頃。
初めは嫌がって動き回って最終的に両手で耳を塞がれました。
子どもの耳の穴は小さいので無理にして傷つけてしまったら怖いし、無理やりするのも気が引けるものです。
きれいにしてあげたいと思う気持ちはよくわかります。
でも耳掃除って定期的にする必要がないことを知っていますか?
実は耳掃除の頻度は2週間~1ヶ月に1回で十分と言われています。
そもそも耳垢(みみあか、じこう)の正体は古い皮膚や鼓膜が剥がれ落ちたもので、耳の奥から自分で外に出てこようとする自浄作用があります。
なので、耳掃除って本当は「外に出てきた耳垢をガーゼで拭き取るくらい」で良いんです。
ただ注意してほしいことは、小さい子どもほど耳垢が溜まりやすい傾向にあるということです。
子どもの外耳道の長さは大人に比べて短くて曲がりが強くなっています。
それに自浄作用が弱いので耳垢が溜まりやすいと言われています。
耳掃除はしなくても耳垢が溜まってないかチェックは必要ということになります。
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1歳児が耳掃除を嫌がる場合の対処法は?家庭でやれることは?
1歳児が耳掃除をするとなると、初めての経験で不安や恐怖を感じることがあります。
耳掃除をするには、不安や恐怖心を取り除いてあげることが重要なのかもしれません。
家で耳垢が溜まってないかチェックする場合は以下の方法を試してみてはどうでしょうか。
- 大人が見本をみせる
- スマホ、動画子供の興味があるものを見せる
- 寝てからする
我が家は、娘が1歳半のときに初めて耳掃除をしました。
なかなか耳掃除をさせてくれなかったのですが、パパ、ママが耳掃除の見本をみせると「する!」といって耳の中を見せてくれました。
方法は簡単で、ママの足の上でパパが寝転がり耳掃除をするだけ。
パパは
「気持ちいい」
「耳の中きれいになったね。ありがとう!」
などのリアクションをとりました。
ママは綿棒についた耳垢を子どもに見せて
「こんなに汚れが溜まっていたよ。バイキンバイバイ」
などのやりとりをしました。
パパやママが楽しそうに耳掃除をしていたので、自分から「耳する~」と言ってきてくれました。
今でも定期的に「耳して~」と娘から言われます。
でも、耳掃除をするときは耳の奥までしないように手前をちょこちょこっとだけするようにしています。
「大人が見本をみせる」以外の方法はうまくいきませんでした。
スマホを渡して動画を見ているときに耳そうじをしようとしましたが、嫌がられました。
集中しているときに何かされるのが嫌だったみたいです。
子どもが寝てからも試しましたが、急に動くことがあって危なかったですし。
それに、上を向いて寝ていたら耳の中が全然見えませんでした。
我が家では「大人が見本をみせる」方法が一番効果的でしたが、他の家庭では効果がないかもしれません。
いろいろ試しても嫌がるときは、耳鼻科に受診をして耳の中をみてもらいましょう。
子供の耳掃除ってどうやるの?耳掃除の手順と方法
では耳の掃除をさせてくれるようになったとき、どうやって耳掃除をするのでしょうか。
基本的には、耳の外側に出てきたものをふき取るくらいで十分です。
ですが綿棒を穴に入れるときは、先端から3分の2程度を入れ汚れているところを拭きとりましょう。
使うものはベビー綿棒がオススメです。
太いと耳垢を奥にやってしまうことがあります。
竹の綿棒は耳の中を傷つけやすいのでやめときましょうね。
耳掃除をするタイミングとして良いのは入浴後です。
入浴後は耳の中が湿っていて耳垢がとれやすいですよ。
耳掃除で注意をしてもらいたいのが黄色い水が綿棒につくことです。
耳掃除をして黄色い水のようなものがじんわり出てきたら耳掃除をやりすぎたサイン。
傷つけてしまっているのでだんだん痛くなったり、水がたまって詰まってきたりすることがあります。
“子どもの耳掃除をして傷つけてしまった、耳垢を奥にやってしまって取れなくなった”ときは耳鼻科に受診をしてみてもらいましょう。
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赤ちゃんの耳掃除をしたいけど耳鼻科受診はいつからできる?
耳鼻科は生後1ヶ月から受診することができます。
耳掃除だけでも受診することは可能で、受診の頻度は3~6ヶ月に1回というところが多いです。
耳鼻科にいくタイミングとして多いのは
- 耳の聞こえが悪くなった
- 耳を触って痛がる、掻きむしる
- 耳垢のかたまりが奥にある
耳掃除だけでも受け付けてくれますよ。
わが子はどっちのタイプ?耳垢には2つの種類がある!?
耳掃除をしていると気になるのが耳垢の種類です。
耳垢は湿ったタイプと乾いたタイプがあり、この違いは代謝や分泌物の量によって違うと言われています。
まず、乾いた耳垢は乾燥してカサカサしており、白色~黄色で耳垢が溜まりにくいという特徴があります。
日本人の大半はこの乾いた耳垢タイプです。
次に湿った耳垢は湿ってネバネバ、ベトベトしており、黄色~茶褐色で耳垢が溜まりやすいという特徴があります。
日本人の10~20%は湿った耳垢と言われています。
子供の耳の掃除をしていない!気をつけたい耳垢塞栓とは?
耳垢の掃除をせずにいると、耳垢がつまって耳が聞こえにくくなってしまう耳垢栓塞という病気になることがあります。
これは耳垢が湿っているタイプの子や自浄作用が弱い子どもになりやすく、繰り返すことが多いと言われています。
耳垢栓塞になると家庭の耳掃除で耳垢をとることは難しくなるので耳鼻科に受診をしてください。
- 子どもを呼んでも気づいてくれない
- 耳が臭い
- 耳だれがある
予防としては耳の中を定期的にチェックすることです。
とくに定期的にチェックが必要なのは
- 耳垢が湿っている
- もともと溜まりやすい
- 外耳道が狭い
- 暴れて耳の中を掃除させてくれない
1歳児の耳掃除の頻度のまとめ
1歳児の耳掃除は初めてのことで恐怖心や不安感から嫌がることが多いです。
無理にしようとして耳を傷つけてしまわないように嫌がる場合は耳鼻科受診をしてあげましょう。
耳鼻科は生後1ヶ月から行くことができますし、耳掃除だけでも受け付けてくれますよ。
ご家庭で子どもの耳の中が汚れてないかチェックをしてくださいね。
汚れているときは2週間~1ヶ月に1回を目安に耳の奥まで綿棒を入れないように掃除をしてあげましょう。
耳の自浄作用によって汚れは耳の外に出てきます。
それを拭き取ってあげる程度で十分ですよ。
やりすぎは耳を傷つける原因になります。
耳掃除が難しいときは無理せずに耳鼻科に受診しましょう。