電気圧力鍋で骨まで柔らかくならない原因は
「圧力調理設定時間が短い」
「煮汁が少ない」
「圧力が低い」
「魚が大きい」
などの原因があげられます。
「鯖(さば)の味噌」、「いわしの梅煮」、「さんまの生姜煮」など骨ごと魚を食べられるのは電気圧力鍋の得意とするところではあります。
でも、時間や調味料の分量を間違えると骨が柔らかくならないことがあります。
また、電気圧力鍋のメーカーによって最大圧力が違いますが今は大体70kPaの製品が多いです。
中には100kPaまで圧力が上がるものもあります。
圧力鍋の高圧になる仕組みは。
加熱によって中に入れた魚の水分が水蒸気に変わり、密封状態なので水蒸気が外に逃げないことによって中で充満するので、結果的に圧力が上がっていくのです。
十分な水分と魚の大きさもポイントになります。
魚の大きさや中に入れた量によって、加圧時間をレシピよりも10分くらい増やすことで柔らかくなることがあります。
鯖の味噌煮を電気圧力鍋で骨まで食べられるようにする3つのコツ
では早速、「鯖の味噌煮を電気圧力鍋を使って、骨まで食べられるようにするコツ」について、詳しく見ていきましょう。
電気圧力鍋で鯖の味噌煮を骨まで柔らかくするコツ①設定時間を増やす
レシピ通りに時間を設定しても骨が柔らかくならないときは、10分ほど追加加熱します。
魚が小さければ設定時間は短く、大きければ大きいほど長くするという考え方です。
同じ条件で次回作るときは設定時間を長めにしてみましょう。
電気圧力鍋で鯖の味噌煮を骨まで柔らかくするコツ②煮汁を増やす
鍋の中の水蒸気が外に逃げずに充満することによって高圧力になるので、煮汁の量が少ないと圧力が上がりにくいです。
蓋をあけて様子をみて、柔らかくなかったら煮汁を足してさらに加熱してみましょう。
電気圧力鍋で鯖の味噌煮を骨まで柔らかくするコツ③高圧力がかけられる鍋を選ぶ
業界最高クラスの高圧力などと宣伝している電気圧力鍋なら魚を柔らかくするのは得意でしょう。
沢山種類があるのでそれぞれの鍋は何をするのが得意なのかを把握し、最大圧力の数値を比較していみるのもいいでしょう。
また、自動調理メニューなどに鯖の味噌煮が入っているものを選ぶと確実です。
魚の骨まで柔らかくするのに適した鍋って?
鍋を買い換えたいと考えている人に注意してほしいのが、自動調理鍋と電気圧力鍋の違いです。
シャープのホットクックは自動調理鍋の代表的な製品ですが、実は圧力調理機能がついていません。
公式のレシピによると、魚の骨まで柔らかくするには調理時間が2時間半かかります。
パナソニックのオートクッカービストロは、自動調理鍋ですが圧力調理機能がついています。
鯖の味噌煮も標準レシピで調理時間20分です。
圧力機能があると無いのとでは、圧倒的に圧力がある方が時短になることが分かります。
オートクッカービストロは業界トップクラスの高圧力なので、今までの電気圧力鍋よりも更に時短が可能になっています。
そして自動の火加減調整機能がついているので焦げ付きも心配ありません。
圧力鍋は鍋の中の圧力を上げて通常よりも沸点を上げて(100℃以上)高温調理が出来るために骨まで柔らかく仕上げるのが短時間で可能になるのです。
圧力鍋で骨まで柔らかくするのにかかる時間はどれくらい?
圧力鍋で骨まで柔らかくするのにかかる時間は、電気圧力鍋で一般的な最大圧力が70kPaで30分~35分くらいです。
前述したオートクッカービストロは最大100kPaまで上がり、骨まで柔らかくするのに20分という時短が可能です。
メーカーの公式レシピによると、例えばイワシなら小さめのものを使うとより時短で調理できるようで、大き目のものだと更に10分設定時間を増やしてくださいとおすすめしています。
手に入る魚の大きさによって自分で時間を調節するのが失敗を防ぎます。
何回か作っていくうちに要領を覚えますよ。
例えば小さめなら〇分で十分とか大き目なら〇分じゃ足らなくて追加したなど、その都度メモしておきましょう。
また、魚の骨は酸を加えることによって柔らかくなります。
圧力鍋を使わないレシピには酢や梅干しを加えて柔らかくなる手助けをしているものが多いです。
電気圧力鍋の公式レシピには酢が使われていないものがありますが、魚も調味料もレシピ通りの分量で作ればちゃんと骨が柔らかくなるのでしょう。
魚の骨は栄養満点
魚の骨は、アミノ酸タンパク質のコラーゲンからできている組織の中に、カルシウムの結晶が入っています。
高圧で加熱するとコラーゲンが分解して骨の組織が崩れて骨が柔らかくなります。
また、調味料に酢を入れることで酢が骨のカルシウムを溶かして柔らかくします。
カルシウムの摂取を助けてくれる働きがあります。
魚の骨の栄養成分はカルシウムが多く占めていますが。
他にも
- リン
- マグネシウム
- ビタミンD
- 鉄分
- 葉酸
- アミノ酸
身だけ食べるよりも骨も食べた方が栄養価がグッと上がりますよ。
電気圧力鍋で骨まで柔らかくならない原因のまとめ
電気圧力鍋で骨まで柔らかくならない原因は、
- 加圧の設定時間が短い
- 煮汁や水分が少ない
- 圧力が低い
- 魚の大きさ
手に入った魚の大きさによって加圧時間の設定を微妙に調整するといいでしょう。
比較的小さめの魚の方が短時間で調理できます。
また、圧力調理は密閉された鍋の中の水分が水蒸気に変わることで圧力が高くなり、高温調理が可能になるので煮汁の不足も柔らかくならない原因になります。
電気圧力鍋の種類でも最大圧力の数値が高いものほど骨を柔らかくするのに向いています。
自動調理鍋でも圧力機能がついているものなら短時間で骨が柔らかくなります。
1回で柔らかくならなくても煮汁を足したりして更に加熱すれば上手くいくことがあるのであきらめないでくださいね。