骨までホロホロにしたい!電気圧力鍋でうまくいかない理由とは

電気圧力鍋でお肉を煮込んで、「よし、骨までホロホロに仕上がったかな?」と思ってフタを開けてみたら…

あれ、骨がまだ固いまま?なんて経験はありませんか?

せっかく手間ひまかけて作ったのに、思ったほどやわらかくならなかったら、ちょっとがっかりしちゃいますよね。

じつは、電気圧力鍋を使っても骨までとろとろにならない理由って、

「加圧時間が足りなかったり」
「圧力の設定が合っていなかったり」
「食材の量が多すぎたり」

と、いろんな原因があるんです。

でも安心してください。

この記事では、骨までしっかりやわらかく仕上げるためのちょっとした工夫や、失敗しないコツをわかりやすくお伝えしていきます。

電気圧力鍋の使い方にまだ慣れていない方はもちろん、いつも使っているけど「なんかうまくいかないな…」と感じている方にもきっと役立つ内容になっていますよ。

おうちで手軽に「骨までやわらかい煮込み料理」が作れるようになるヒントをたっぷりご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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電気圧力鍋で骨が柔らかくならない主な原因とは?

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電気圧力鍋を使って、お肉を骨ごとホロホロに仕上げたいと思ったのに、「あれ?まだ骨が固い…」なんてことありませんか?

じつは、電気圧力鍋の特徴や使い方によっては、骨までやわらかくならないことがあるんです。

たとえばまず考えられるのが加圧時間の不足です。

レシピ通りにやったつもりでも、鍋の機種や材料の状態によっては、時間が足りないことがあるんですね。

それから、圧力の設定が低めになっている場合も注意です。

特に「低圧モード」で調理してしまうと、時間をかけても骨までやわらかくなりにくいことがあります。

さらに、食材を入れすぎていると、圧力が均等にかからずうまく加圧されない場合も。

お鍋の容量いっぱいに具材を詰め込んでしまうと、火の通りにもムラが出やすくなってしまいます。

また、骨の種類や大きさによっても加圧に必要な時間が大きく変わります。

手羽元のような小さな骨なら柔らかくなりやすいですが、スペアリブのように大きな骨の場合はしっかり時間をかけてあげないと、固いままになってしまうことも。

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骨までホロホロにするための電気圧力鍋活用のコツ

骨までしっかり柔らかく仕上げたいなら、いくつかのポイントを意識して調理してみてくださいね。

特に、ちょっとした工夫や使い方の見直しだけで、仕上がりにぐっと差が出ることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

レシピより加圧時間を長めにしてみる

まずはレシピの加圧時間を少し長めに設定することがポイントです。

電気圧力鍋は見た目が似ていても、メーカーやモデルによって加圧の強さに違いがあるんですね。

なので、一般的なレシピの加圧時間をそのまま当てはめても、機種によってはうまく骨まで火が通らないことも。

たとえば、15分の加圧でOKとされている手羽元のレシピでも、自分の鍋では20分ほど必要になるケースがあります。

とくに骨の太さや肉の量が多いときは、そのぶん時間も余計にかかります。

なので、指定された時間より5~10分ほど長くしてあげると、しっかりと中まで熱が入ってやわらかくなりやすいですよ。

また、冬場のように食材や水の温度が低いときは、加圧に入るまでの時間も長くなるため、さらに少し余裕を持たせるのもおすすめです。

慣れてきたら、自分の鍋と食材に合った加圧時間を調整できるようになると、失敗もぐっと減っていきますよ。

骨付き肉は下茹でしておくと時短にも

そして、骨付き肉は下茹でしておくと効果的です。

下茹でをすることで、余分なアクや血がしっかりと取り除かれ、煮込み時間を短縮することができます。

これによって、よりスムーズに加圧工程に入ることができて、結果的に時短調理にもつながるんですね。

さらに、下茹ですることで肉の臭みも抑えられ、仕上がりの風味もグンとよくなります。

圧力鍋に入れる前にひと手間かけるだけで、驚くほど味や食感が変わってきますよ。

特に骨のまわりに血の塊が残っていると、せっかくの煮汁にえぐみが出てしまうこともあるので、下茹ではとても大切な工程です。

また、下茹での際にショウガやネギなどを少し加えると、より臭みが消えて仕上がりがスッキリするので、試してみるといいですね。

調味料は後入れで味もしみ込みやすく

また、調味料は後入れにするのもおすすめです。

先にしっかりと骨まで火を通してから味をつけることで、食材そのもののうまみを引き出しやすくなり、調味料も煮崩れた部分ではなく中心部までしみ込みやすくなります。

とくに

  • 砂糖
  • みりん
  • しょうゆ
などは、加熱の過程で焦げ付きやすくなったり、風味が飛んでしまったりすることもあるので、加圧調理の後に入れて少し煮詰める方法がおすすめです。

これによって、味のメリハリが出て、照りやツヤもきれいに仕上がりますよ。

味付けのタイミングひとつで、同じ食材でもまるで違う料理に感じることがあるので、ぜひ調味料の後入れを試してみてくださいね。

一度冷ますとさらにやわらかくなる

さらに、一度冷ましてから再加熱することで、より骨の中までしっかり味が入り、柔らかさもアップします。

加圧直後は、内部の温度も高く味が染み込みにくいことがあるため、一度温度を下げてから再び温めることで味も食感も深まってくるんです。

この工程を加えるだけで、お肉が骨からスルッとはずれるような、驚くほどやわらかい仕上がりになることがあります。

特に、時間に余裕があるときや前日から仕込むような場合は、一度しっかり冷ましておいて、翌日に温め直すとベストな状態に。

また、再加熱のときには中火~弱火でじっくりと温めるようにすると、焦げ付きにくくて風味も逃げません。

余熱をうまく使って仕上げるこの方法は、プロの料理人の間でもよく取り入れられているテクニックなんですよ。

手間はちょっとかかりますが、その分料理の完成度がぐんと上がるので、時間に余裕があるときにはぜひ試してみてくださいね。

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電気圧力鍋の機種による違いもチェックしよう

実は電気圧力鍋は、メーカーやモデルによって加圧の強さや設定の幅に違いがあります。

見た目が似ていても、内部構造や設定できる圧力レベルには意外と差があるんですね。

圧力レベルがあまり高くない機種だと、時間をかけてもなかなか骨までやわらかくなりにくいことがあるんですね。

特に古い機種やエントリーモデルでは、どうしても加圧力が弱めに設計されていることが多く、調理の仕上がりに影響が出ることがあります。

高圧モードがあるか確認してみよう

高圧と低圧の切り替え機能があるかどうかもポイントです。

骨付きの料理をよく作る方や、時短でしっかり煮込みたいという方には、高圧モードのあるモデルが特におすすめです。

高圧設定ができると、短い加圧時間でも素材の芯までしっかり火が入り、骨までやわらかく仕上げやすくなります。

高圧モードがあることで、調理時間の短縮だけでなく、仕上がりのやわらかさや味の染み込みにも差が出てきます。

とくにスペアリブや牛すじのように、硬めの部位や大きな骨がある食材には、高圧調理がとても効果的なんですね。

これから電気圧力鍋を購入しようと考えている方や、買い替えを検討している方は、

  • 「高圧・低圧の切り替えができるか」
  • 「自動メニューだけでなく手動でモード変更が可能か」
といった点もチェックしてみてください。

ちょっとした機能の違いが、日々の料理の手間や味わいに大きく影響してくるんですよ。

マニュアル調整ができると便利

また、マニュアルで加圧時間や保温時間を調整できる機種だと、レシピに合わせて細かく調整できるので、思い通りの仕上がりに近づきやすいですよ。

あらかじめ設定された自動メニューに頼るだけだと、どうしても細かな調整ができず、

  • 「もう少し火を通したい」
  • 「味を染み込ませたい」
といった場面で不便に感じることがあります。

マニュアル操作ができれば、料理ごとにベストな時間や圧力設定にできるので、繊細な仕上がりが必要な料理にも対応しやすくなります。

自分なりのコツや好みに合わせた調理ができるので、料理の幅もぐっと広がりますよ。

もし「いつも同じように作ってるのにうまくいかないな…」と思ったときは、ぜひお使いの電気圧力鍋の説明書を見返して、

  • 加圧レベル
  • 設定方法
  • マニュアル操作の有無
をチェックしてみてくださいね。

意外な設定の違いが、料理の仕上がりを左右しているかもしれません。

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骨までやわらかくなるおすすめメニュー3選

ここで、骨までやわらかくなって「これは成功!」と感じられた人気メニューをご紹介します。

電気圧力鍋を使えば、普段の調理では難しい“骨までホロホロ”の食感も、おうちで簡単に再現できるんですよ。

鶏手羽元の甘辛煮

まずは鶏手羽元の甘辛煮。

電気圧力鍋の定番メニューとしても人気の高い一品です。

加圧時間は15分以上が目安ですが、できれば一度冷ましてからもう一度温める“二段階調理”をすると、骨がするっと外れるほどのやわらかさに仕上がります。

鶏手羽元は骨が細めなので、圧力がしっかりかかれば比較的短時間でも柔らかくなりやすい部位です。

しょうゆ、みりん、砂糖、にんにくやしょうがなどで甘辛く味付けすると、ご飯が進むメインのおかずになりますよ。

しっかり照りが出るように、仕上げに少し煮詰めると見た目も味もグッと良くなります。

また、味をしっかり染み込ませたい場合は、煮汁ごと冷蔵庫で一晩寝かせて翌日に温め直すと、さらにコクが増しておいしくなるのでおすすめです。

豚のスペアリブ煮込み

次におすすめなのが豚のスペアリブ煮込み。

しっかり加圧することで、骨付きの大きな肉でもとろけるように柔らかく仕上がります。

加圧時間はしっかり長めに(30分程度)設定しておくと、骨までホロホロになり、口に入れた瞬間にほぐれるような食感が楽しめます。

スペアリブは肉厚で脂も多めなので、じっくりと火を通すことで余分な脂が落ちて、味も染み込みやすくなります。

  • 醤油
  • 砂糖
  • にんにく
などでこっくりとした味付けにすると、ご飯のおかずにピッタリな一品になりますよ。

さらに、加圧調理後に煮汁を煮詰めて照りを出すと、見た目にも美味しそうで食欲をそそります。

お好みでハチミツやオイスターソースを加えてアレンジすると、より濃厚でコクのある味わいになります。

ぶり大根も圧力鍋で時短&柔らかく

そしてもうひとつ、ぶり大根のように中骨があるお魚も、電気圧力鍋ならグッと時短で骨まで食べやすくなります。

普通の鍋では長時間煮込まないと骨が気になる仕上がりになりがちですが、電気圧力鍋を使えば短時間で骨まで柔らかくなり、まるごと食べられることも。

魚の骨を柔らかくするには、圧力をしっかりかけることがポイントですが、それと同時に臭みを取る下処理も大切です。

ぶりは特に脂がのっているため、塩をふって少し置いたり、熱湯で霜降りをしてから調理に使うと、仕上がりがぐんと上品になります。

味付けにはしょうがをたっぷり使うと、魚の臭みを抑えつつ風味が増して、ご飯にもよく合いますよ。

見た目にも季節感のあるぶり大根は、食卓に出すだけで一気に本格的な和食の雰囲気が出るので、ぜひ試してみてくださいね。

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それでも骨が固い…見直してほしいチェックポイント

工夫してもどうしても骨まで柔らかくならない…

そんなときは、次のようなポイントをもう一度見直してみてくださいね。

特に、ちょっとしたことの積み重ねが、仕上がりのやわらかさに大きく影響していることがあるので、細かな部分までしっかりチェックしていきましょう。

材料の切り方をチェックしてみよう

まず、材料の切り方をチェックしてみてください。

骨のまわりに厚く肉が付いていると、圧力がかかっていても中まで熱が伝わりにくくなってしまい、結果として骨の芯までやわらかくならないことがあるんです。

たとえば、スペアリブのように大きくて厚みのある肉は、あらかじめ

  • 切れ目を入れておいたり
  • 骨のまわりの肉を少し削いでおいたり
するだけでも、熱の通りがよくなって柔らかく仕上がりやすくなります。

また、同じ食材を複数個入れるときは、できるだけ大きさや厚みにバラつきがないようにしておくことも大切です。

大きさが違いすぎると、加熱ムラが起こりやすくなり、一部だけが固いまま残ってしまうこともあるんですね。

もし時間に余裕があるときは、骨の位置を意識しながら包丁で軽く切れ目を入れて、加圧前にしっかりと熱が通りやすい形に整えておくと、より均一にやわらかくなりやすいですよ。

具材の量を入れすぎていない?

次に、具材の入れすぎに注意です。

電気圧力鍋は、内部にしっかりと圧力をかけることで素材をやわらかくしていく仕組みです。

でも、具材をたくさん詰め込みすぎると、熱と圧力の伝わり方にムラが出てしまうことがあるんですね。

ついつい「どうせ煮込むし…」と欲張って材料を入れがちですが、鍋の容量いっぱいに詰めてしまうと、

  • 上の方の具材までしっかりと圧がかからなかったり
  • 加圧までに時間がかかってしまったり
そして、結果的に中まで火が通りにくくなります。

とくに骨付きの肉や厚みのある野菜などは、加圧時間を長めにとっても、全体にしっかりと熱が通らない場合もあります。

なので、鍋の8分目くらいを目安にして、少し余裕をもたせるのがポイントです。

具材の量を調整することで、圧力のかかり方が均等になり、全体がやわらかく仕上がりやすくなりますよ。

加圧後の蒸らし時間も大切に

そして最後に、加圧後の保温時間にも注目してみましょう。

調理が終わったあと、すぐにフタを開けたくなる気持ちはわかります。

でもそこを少し我慢して、10分~15分ほどそのまま放置しておくと、余熱でじんわりと火が入り続けて、さらにやわらかくなっていきます。

この“蒸らし時間”は、いわば仕上げの加熱時間のようなもの。

圧力が抜けた後も鍋の中は高温の状態が続いているため、自然な形でゆっくりと温度が下がりながら、食材の中心まで熱が伝わりやすくなるんですね。

とくに、骨の周辺や大きめの具材はこの蒸らし時間をしっかり取ることで、しっかりと柔らかくなることが多いです。

なので、仕上がりをよくするためにも、保温時間をしっかりとることを意識してみてください。

ちょっとした待ち時間が、仕上がりに大きな差を生むこともあるんですよ。

まとめ:骨までホロホロにするにはちょっとした工夫がカギ

電気圧力鍋を使っても、思ったほど骨までやわらかくならなかった…

そんな経験、意外と多くの方がされているんじゃないでしょうか。

実はその原因はひとつだけじゃなくて、

  • 加圧の時間がちょっと足りなかったり
  • 圧力の設定が低かったり
  • 食材を入れすぎていたり
と、いろんなことが重なっていることが多いんです。

でも、そんなときも「うちの鍋じゃ無理なのかも」とあきらめないで大丈夫です。

  • 加圧時間をちょっと長めにしてみる
  • 具材を少なめにしてみる
  • 一度冷ましてから温め直す
など、少しの工夫を加えるだけで、仕上がりがびっくりするほど変わることもあるんですよ。

さらに、電気圧力鍋の機種によっても圧力の強さや設定の細かさに違いがあるので、自分の鍋のクセや特長を知っておくのもとっても大事です。

説明書を改めて読み直してみると、「えっ、こんな機能があったの?」なんて新しい発見があるかもしれません。

毎日使うからこそ、ちょっとした調整やひと手間が、料理の完成度をグッと高めてくれます。

骨までホロホロの煮込み料理ができると、家族の「おいしい!」の声も増えるはず。

ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にして、ご自宅の電気圧力鍋をもっと上手に使いこなしてみてくださいね。