お宮参りで両家が揉めない!主導権や抱っこの決め方と配慮のコツ

お宮参りは、生まれてきた赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な行事です。

神社でのご祈祷や記念写真、家族での集まりなど、一生に一度の節目としてしっかり準備したいものですが、いざ両家の祖父母を招くとなると、

「誰が段取りを決める?」
「赤ちゃんを誰が抱っこするの?」

など、細かいことがきっかけで両家の意見が食い違い、思わぬトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。

昔ながらのしきたりを重んじる祖父母と、現代的な価値観を大切にしたいパパやママとの間で、考え方にギャップが生まれることもあります。

特に

「どちらの家が主導するのか」
「抱っこは父方の祖母?それとも母方でもいいの?」

といった場面では、ちょっとした言い回しや順番が相手の気持ちに影響してしまうこともあるんですね。

この記事では、そういったお宮参りにまつわる「両家トラブル」を未然に防ぎ、円満に進めるためのコツを具体的にご紹介します。

主導権の持ち方や抱っこのマナー、別々で行う場合の配慮の仕方など。

現代の家族に合った柔軟で実用的な対応方法を知っておくことで、赤ちゃんにとっても家族にとっても、あたたかい思い出に残る一日になるはずです。

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お宮参りで起きやすい「両家トラブル」のパターン

誰を呼ぶ?参加者の選定で意見が食い違うことも

お宮参りでは誰を呼ぶかが最初の悩みどころです。

昔ながらのしきたりでは、赤ちゃんのパパと父方の祖父母だけでお参りをするのが一般的でした。

でも最近は、家族の形や考え方が多様になってきたこともあり、ママや母方の祖父母も一緒に参加したり、兄弟姉妹や甥っ子姪っ子など、親戚も招くスタイルが増えています。

その分、

「うちの親も呼びたい」
「なんであちらの家ばかり…?」

と、参加メンバーの偏りから不満が出たり、気まずい空気になってしまうこともあるんですね。

特に両家の祖父母が初対面だったり、関係があまり深くない場合には、お互いに遠慮が出たり、逆に意見がぶつかってしまったりすることも。

こうしたトラブルを防ぐためには、まずパパとママで希望をすり合わせて

  • 誰を呼ぶのか
  • 誰が何をするのか
についてしっかり話し合っておくことが大切です。

そして、その内容を両家に丁寧に説明しておくと、「自分たちの意見も聞いてくれたんだな」と納得してもらいやすくなりますよ。

また、参加者の体調や距離的な負担も考慮して、無理に呼ばずにオンラインで報告するなど柔軟な方法をとるのも今の時代ならではの選択肢です。

日程の決め方で揉める…しきたり派と現代派の違い

「男の子は生後31日目」「女の子は生後33日目」というのが昔ながらのお宮参りのしきたりです。

そのため、祖父母世代の中には「きちんと日数通りにやらないと」と考えている方も少なくありません。

一方で、最近は

  • 赤ちゃんやママの体調を最優先に
  • 真夏や真冬を避けて快適な日を選びたい
といった、柔軟な考え方をする家庭が増えてきました。

たとえば、パパとママが「記念になる日を選びたい」と考えていても、祖父母が「生まれてから31日以内じゃないと意味がない」と主張することで意見がぶつかることがあります。

特に初孫の場合は、祖父母の期待や気合いが強く出やすいため、温度差が大きくなりがちです。

だからこそ、日程を決めるときは、しきたりを大切にする気持ちと、今の家族の事情の両方を尊重しながら話し合っていくことが大切なんですね。

まずはおおまかな希望日を出し合って、そこから天候や体調、予定などをふまえて調整していくと、みんなが納得しやすくなりますよ。

早めに相談を始めることで、意見が食い違ったときにも時間的な余裕をもって解決できるので、「バタバタして気まずくなった…」なんてことも防げます。

お宮参りはあくまで赤ちゃんの健やかな成長を祈るための行事。

形式にとらわれすぎず、家族にとってベストな日を選べるといいですね。

神社の場所も悩みの種!思い出・距離・ご利益…どれを優先?

地元の氏神様にお参りするのが本来の形ではありますが、最近では

  • 「ご利益のある有名な神社で」
  • 「夫婦が結婚式を挙げた思い出の場所で」
など、家庭ごとのこだわりが反映されることが多くなっています。

ただ、その分「移動が大変」「遠すぎて疲れる」といった意見が出ることもあります。

特に祖父母が高齢だったり、赤ちゃんがまだ外出に慣れていなかったりする場合は、アクセスの良さや距離感もとても大事なポイントになります。

また、交通手段や駐車場の有無、お宮参り当日に混雑しそうかどうかなども、場所選びでは見逃せません。

  • なるべく駅から近い場所
  • 駐車場が広い神社
など、両家の状況に合った場所を探すと、当日のトラブルやストレスも減らせます。

場所選びで迷ったときは、「誰にとっても無理がない場所」を軸に考えるとスムーズです。

お宮参りの本来の目的は、赤ちゃんの無事を願うこと。

みんなの気持ちが落ち着いて過ごせる場所を選ぶのがいちばんですよ。

服装に温度差が…和装?洋装?事前共有がカギ

  • 赤ちゃんが和装なら家族も和服でそろえるべき?
  • それとも、ベビードレスに合わせて洋装のフォーマルスタイル?
お宮参りの服装は、家庭によって考え方が違うからこそ、両家の間で認識のズレが生まれやすいポイントなんです。

たとえば、祖母が「せっかくだから着物で」と思って準備を進めていたのに、ママは「動きやすいし、授乳しやすいからワンピースでいいかな」と思っていると、当日に服装の格差が目立ってしまうことがあります。

それが原因で「うちの家はきちんとしてないように見えたかも…」と気にする方もいらっしゃるんですね。

また、赤ちゃんが和装か洋装かによって、ママやパパの服装の選び方も変わってきます。

和装の祝い着に合わせて、ママは訪問着や色留袖にするのか、それとも洋装にするのか。

パパはスーツが無難ですが、祖父母はどうする?といった細かなところまで、配慮が必要になります。

そんなトラブルを避けるには、「どんな服装にするのか」をできるだけ早めに家族全体で共有しておくことが大切です。

LINEで写真を送り合ったり、イメージ画像を見せ合ったりすると、具体的に想像しやすくなりますよ。

また、ママの産後の体調や授乳のしやすさを優先したい場合は、その旨をしっかり伝えて、無理せず着られる服を選べるようにしましょう。

大切なのは「赤ちゃんが主役」ということを忘れずに、家族全体で気持ちのバランスが取れたスタイルを目指すことです。

赤ちゃんを誰が抱っこするかでもめるケースも

昔のしきたりでは、「穢れのない人が抱っこするべき」という考え方から、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするのが良いとされてきました。

でも、現代ではそういった決まりにこだわらず、母方の祖母も抱っこしたいと考える方が増えています。

特に初孫の場合、「私も抱っこしたかったのに…」という思いが、後から心のしこりになってしまうことも。

とはいえ、誰が先に抱っこするかといった順番をめぐって、当日に空気がピリッと張りつめてしまうのは避けたいところですよね。

そこで大事なのが、事前にひと言確認しておくことです。

「うちの母にも少しだけ抱っこさせてあげてもいいかな?」とパパかママがやさしく伝えるだけでも、気持ちのわだかまりを和らげることができます。

当日は、体調や天候によって予定通りいかないこともありますから、あらかじめ「みんなで順番に抱っこしよう」といったスタンスで進めると、円満に過ごせますよ。

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当日までにやっておくと安心な準備と配慮

スムーズな日程決めには「体調・天候・風習」のバランスを

パパとママ、そして赤ちゃんの体調が最優先なのはもちろんですが、せっかく両家にとって大切な行事です。

なので、祖父母の予定や地域ごとの風習もできるだけ配慮しておくと、準備がスムーズに進みやすくなります。

例えば、赤ちゃんの機嫌がいい午前中に設定したいと思っても、祖父母が遠方から来る場合は午後の方がよかったり。

風習として「午前中に済ませたい」という声があったりすることもあるんですね。

こうした希望を事前に聞いておくことで、当日のバタバタや不満を防げます。

また、季節や天候の影響も見逃せません。

真夏の炎天下や梅雨の大雨の日に行うと、赤ちゃんや高齢の祖父母にとって負担が大きくなってしまいます。

特に夏場は熱中症のリスクもあるため、無理のない気候の日を選ぶことが大切です。

天気予報を確認しながら、数日間の候補を用意しておくと、直前の天候変化にも対応しやすくなります。

できれば「この週の中でいくつか候補日をあげておいて、天気や体調を見ながら最終決定しようね」といった柔軟な姿勢でいると、家族全員が納得できる日程が見つかりやすくなりますよ。

場所選びは“どちらかの実家に寄りすぎない”が基本

お宮参りを行う神社やお寺を決める際に気をつけたいのが、どちらか一方の実家ばかりに寄りすぎた場所を選ばないことです。

たとえば「うちの近所だからここにしよう」といった決め方は、もう一方の家族にとって「自分たちは軽く扱われたのかな…」と感じさせてしまうことがあるんですね。

アクセスのしやすさや距離のバランスもとても大切です。

祖父母が電車移動をするのか、車なのかによっても負担は変わりますし、移動時間が長いと赤ちゃんの負担も大きくなります。

  • 駅から近い
  • 駐車場が広い
  • 段差が少ない
  • 授乳室やおむつ替えスペースがある
といった点もチェックしておくと安心です。

また、両家にとって思い入れのある場所、たとえば結婚式を挙げた神社や、お互いに馴染みのあるエリアを選ぶと、誰かが特別扱いされている印象もなくなります。

中立的な立場で考えることが、円満なお宮参りの鍵になりますよ。

さらに、万が一に備えて

「当日雨になったらどうする?」
「別日でもう一度祈祷をお願いする?」

など、代替案も準備しておくと、心の余裕が生まれてトラブルを未然に防げます。

服装は赤ちゃんのスタイルに合わせて、全体のバランス調整

赤ちゃんがベビードレスなのか、伝統的な和装なのかによって、家族全体の服装のトーンを合わせておくことがとても大切です。

赤ちゃんが和装なら、ママや祖母も着物にすることで統一感が生まれますし、赤ちゃんがベビードレスなら、洋装のフォーマルでまとめると全体の雰囲気が整います。

特に写真撮影を予定している場合、家族写真に映る姿を意識しておくと良いですね。

「写真を見たときに違和感がないように」と考えると、衣装のバランスも重要なポイントになります。

実際に、当日に

  • 「ママだけカジュアルだった…」
  • 「祖母の着物だけ浮いてしまった」
と感じてしまう例もあるんです。

事前にスマホで過去の家族行事の写真を共有したり、衣装のイメージ画像をLINEなどで送って確認し合うことで、こうしたズレを防ぐことができます。

また、フォーマルな服装に不慣れな人がいる場合は「この程度の服装でいいよ」と具体的に伝えておくと安心です。

ママは産後で体調が万全ではないことも多いので、無理せず動きやすく授乳しやすいワンピースなどを選ぶのもひとつの選択です。

その際も、全体の色味やフォーマル感に気を配れば、十分きちんとした印象を保てますよ。

両家の希望は聞きつつ、最終判断はパパとママでOK

お宮参りは、赤ちゃんの誕生と健康を願う家族の大切な行事ですが、決定の主導権はやはり赤ちゃんの両親であるパパとママが握るのが自然です。

とはいえ、両家の気持ちや希望もあるので、頭ごなしに否定するのではなく「その気持ちもありがたいけど、私たちの体調や準備の都合でこうしたいと思っていて…」とやさしく伝えることが大切です。

たとえば、「お義母さんがその神社を勧めてくれたのはうれしいけど、赤ちゃんの体調を考えると近所の神社の方が安心かな」といった具体的な理由を添えると納得されやすくなります。

両家の意見を取り入れながらも、最終的な判断は親であるパパとママが行うことで、準備も当日もブレずに進められます。

「大事な行事なので、私たちが責任を持って段取りしますね」といった前向きな伝え方で、安心してもらえる空気を作っていくのがおすすめですよ。

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写真撮影や食事会でも油断は禁物!

写真館か出張カメラか?事前予約とスケジュール共有が安心

お宮参りでの記念写真は、赤ちゃんの最初の節目を記録する大切な思い出になりますよね。

だからこそ、「どこで」「どんな形で」撮るのかはしっかり考えておきたいところです。

一般的には、写真館で撮影するスタイル、出張カメラマンを神社に呼ぶスタイル、そして家族のスマホやカメラで撮るスタイルの3つがあります。

写真館だときちんとした背景や衣装で撮れてフォーマル感が出ますし、出張カメラなら自然な雰囲気の中で撮れるのが魅力。

スナップ写真に近い形で、赤ちゃんの笑顔やご家族のやり取りを残したい場合にもぴったりです。

ただし、それぞれの方法には準備が必要です。

写真館で撮る場合は、予約が取りにくいこともあるので、早めに日程を押さえておきましょう。

出張カメラマンを依頼する場合は、撮影許可が必要な神社もあるので、撮影場所との連携も大切です。

また、両家の希望が異なる場合もあります。

「写真館できっちり残したい」派と「自然な雰囲気がいい」派が分かれてしまうこともあるので、事前に

「どんな写真にしたいか」

みんなで相談しておくとトラブルを避けられますよ。

当日のスケジュールにも配慮しましょう。

お宮参りの前に撮ると、赤ちゃんも比較的元気で服装も整っている状態で撮影しやすいですし、後にすると疲れて眠ってしまったり機嫌が悪くなってしまう可能性もあります。

写真撮影のタイミングも、事前にしっかり考えておくのがポイントです。

食事会の場所は「赤ちゃん第一」で選ぼう

お宮参りのあとに家族で食事会を開くのも、思い出に残るひとときになります。

ただ、赤ちゃんにとっては長時間の外出となるため、食事会をする場所選びはとても重要です。

おすすめなのは、赤ちゃんを寝かせておけるスペースがある座敷のお店や、個室を用意してくれる飲食店です。

おむつ替えができるスペースや、授乳室があるかどうかも確認しておくと安心ですね。

事前にお店に問い合わせて、ベビーベッドの貸し出しや離乳食の持ち込み可否などもチェックしておきましょう。

また、赤ちゃんがまだ生後間もない場合は、短時間で済ませるように意識しておくと、ママやパパの負担も減ります。

コース料理ではなく、自由に注文できるスタイルのお店を選ぶのも一つの工夫です。

さらに、祖父母にとっても落ち着いて過ごせる空間かどうかは大事なポイント。

静かでゆったりした雰囲気のお店だと、食事中も和やかに過ごせます。

両家にとって心地よく、赤ちゃんにとっても負担が少ない環境を選ぶことで、楽しい思い出として残る食事会になりますよ。

百日祝いと合わせると一石二鳥になることも

お宮参りを少し遅らせて「百日祝い」と合わせて行う家庭もあります。

こうすることで、家族の集まりを一度で済ませることができるため、遠方から来る祖父母への移動の負担を軽減できるのはもちろん。

ママにとっても準備やスケジュールの調整がしやすくなるというメリットがあります。

さらに、赤ちゃんも生後3ヶ月ほど経つことで、外出に慣れてくる頃ですし、体調も安定しやすいため、参拝中も安心して過ごせるという声が多いです。

赤ちゃんの機嫌も比較的良くなるタイミングなので、記念写真を撮るにもぴったりの時期といえるでしょう。

また、百日祝いでは「お食い初め」という儀式を行う家庭も多く、お宮参りと組み合わせることで、赤ちゃんの成長を家族みんなでお祝いする特別な1日にすることができます。

写真館での撮影やお祝いの食事会も一度で済ませられるため、行事の準備や日程のやりくりに悩まされにくくなるのも嬉しいポイントです。

ただし、お宮参りと百日祝いを一緒に行う場合は、どちらの行事をどのように行うか、家族でしっかり話し合っておくことが大切です。

両家の祖父母にもしっかり説明しておけば、スムーズに進められますよ。

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義母と実母の“抱っこ問題”どう解決する?

今は「誰が抱っこしてもOK」な風潮が主流

昔のお宮参りでは「穢れ(けがれ)」の概念が重視されていて、出産という穢れのあるママや、ママ側の祖母は赤ちゃんを抱っこするのは好ましくないとされていました。

そのため、父方の祖母が抱っこするのが当たり前という風潮があったのです。

しかし、現代ではこうした考え方にとらわれず、「赤ちゃんに愛情を注いでくれる人であれば誰でも抱っこしてOK」という柔軟な風潮が広まっています。

母方の祖母でも、ママでも、希望があれば抱っこしてもよいという考えが一般的になりつつあります。

この背景には、「お宮参りは家族みんなで赤ちゃんの健やかな成長を祈る場」という、あたたかい気持ちが優先されるようになった社会的な変化があります。

誰が抱っこするかにこだわるよりも、「みんなで赤ちゃんを見守ること」の方が大切だと考えられているんですね。

母方の祖母が希望する場合は、ひと言確認を

とはいえ、すべての家庭が現代的な考えにシフトしているわけではありません。

義母が昔ながらのしきたりを大切にしている場合、何の説明もなく母方の祖母が抱っこしてしまうと、「あれ?」と違和感を持たれてしまうこともあります。

そのため、母方の祖母が「せっかくだから少しだけでも抱っこしたいな」と希望している場合は、パパかママが間に入って、

「母にも少しだけ抱っこしてもらってもいいですか?」

とひと言添えるのがスマートです。

こうすることで、義母の気持ちにも配慮しつつ、母方の祖母の願いも叶えられるので、円満に事が進みやすくなりますよ。

また、「時間を決めて交代で抱っこしよう」など、あらかじめ順番を考えておくと、当日に気まずくなることも避けやすくなります。

無理をせず、ママの体調も最優先で

産後のママは、本人が思っている以上に心身ともに疲れがたまっています。

赤ちゃん中心の生活が始まり、授乳や夜中の対応などで寝不足になっていることも多く、体調はまだ完全に回復していないこともあります。

そんな中で、お宮参りというイベントを迎えるのはうれしい反面、知らず知らずのうちに無理をしてしまうこともあるんですね。

当日はできるだけ負担を減らすように意識して、長時間の移動や立ちっぱなしの状態を避けるようにしましょう。

赤ちゃんを抱っこする時間も、パパや祖父母にお願いして、こまめに交代してもらうとママの体がラクになります。

また、服装も体を締め付けないものや授乳しやすいスタイルを選ぶと、当日をより快適に過ごせます。

写真撮影や食事会などがある場合は、途中で座って休憩できる時間を設けるのも大切です。

ママの体調が守られることで、家族全体が笑顔で楽しい時間を過ごせますよ。

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主導権争いを避けるには?一番安全なやり方

昔のしきたりは「父方が主導」だった

かつては、お宮参りの準備や進行はすべて父方の祖父母が取り仕切るのが一般的とされていました。

これは、嫁いだ女性(ママ)はまだ家の一員とみなされにくく、行事はすべて夫側の家が主導するという昔の家制度の名残が色濃く反映されていたからです。

そのため、現在でも祖父母世代の中には「うちは男の子の家なんだから、こちらが決めて当然」と考えている方もいるかもしれません。

お宮参りに限らず、初節句や七五三などでも同じような主導権の取り合いが起きることがあります。

でも、今の家族の在り方は昔とは大きく変わってきています。

夫婦が対等に意見を出し合いながら行事を進めていくのが当たり前になってきており、子育てや行事に関しても「両親であるふたり」が主役という考え方が広がっています。

今はパパとママが仕切るのがベストな選択

最近では、お宮参りの準備や進行は、赤ちゃんのパパとママが主体となって進めるのが主流になってきました。

ふたりで話し合いながら「何をどうするか」「どこまでしきたりを守るか」「誰を呼ぶか」などを決めることで、全体の流れがスムーズになりやすいです。

誰かがリーダーシップをとらないと、段取りが曖昧になってしまい、当日バタバタしたり、両家の意見の板挟みになってしまうこともあります。

だからこそ、「私たちが中心になって準備を進めますね」と最初にきちんと伝えておくことが大切です。

また、パパとママが仕切ることで、赤ちゃんの体調やママの体への負担を第一に考えた判断ができるという利点もあります。

特にママは産後で体力的にも大変な時期。

パパがしっかりサポートしながら、夫婦で協力して進めていくことが、家族にとって一番安心できる形だといえるでしょう。

両家の祖父母の気持ちも大切にしながら、最終的な方向性はパパとママが握る。

そのバランスを保つことで、みんなが納得できるお宮参りが実現しやすくなりますよ。

主導するなら、理由と配慮を丁寧に説明しよう

お宮参りの準備や当日の段取りをパパとママが主導して進める際には、ただ「自分たちが決めます」と伝えるのではなく、その理由をきちんと説明することが大切です。

たとえば

  • 「赤ちゃんの体調を最優先したいから、無理のないスケジュールにしたい」
  • 「ママが産後でまだ万全ではないので、近場での参拝が安心」
といったように、相手にとっても納得しやすい具体的な理由を添えると良いですね。

また、両家が公平に感じられるようにする配慮も欠かせません。

たとえば、

  • 参拝場所や時間帯、食事会の場所などをどちらか一方の実家に偏らないよう調整したり
  • ご祈祷代・衣装代・食事代などの費用負担を話し合って事前に平等にしておいたり
することで、後々のトラブルを防げます。

話し合いの場面では、「できればこうしたいと思っているけれど、みなさんのご意見も聞かせてください」といった柔らかい伝え方をすると、角が立ちません。

主導するときこそ、相手への思いやりを持って進めることが、家族全体の雰囲気をよくする大きなポイントになりますよ。

こういった説明や配慮があることで、「自分たちの気持ちも考えてくれているんだな」と両家に安心してもらいやすくなり、円満に進行できるお宮参りにつながります。

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別々にお宮参りをするという選択肢もある

無理に一緒にせず、両家の負担を減らす方法

どうしても両家の価値観やスケジュールが合わない…という場合は、無理に一緒にお宮参りを行おうとせず、思い切って別々に実施するのも立派な選択です。

お宮参りはあくまで赤ちゃんの健やかな成長を祈る行事なので、形式にとらわれることよりも、家族みんなが気持ちよくその日を迎えられることのほうが大切なんですね。

たとえば、片方の祖父母が遠方に住んでいて移動が難しい場合や、体調がすぐれず参加が難しいといった事情がある場合は、それぞれのペースで参拝することで、負担を減らすことができます。

また、地域の風習や信仰の違いなどでやり方が合わない場合にも、別々の開催はお互いを尊重する良い方法になります。

夫婦でしっかり話し合って、「それぞれの家のスタイルで行った方が気持ちよく過ごせるよね」という前向きな気持ちで決断できれば、両家の関係もより良いものになりますよ。

別々の場合も“内容の差”には配慮を

ただし、別々に行う際に注意したいのが「片方だけが豪華で、もう一方はとても簡素」といったようなバランスの偏りです。

たとえば、父方は

  • 写真館で撮影付き
  • 食事会あり
  • 祈祷も正式に
…というスタイルなのに、母方は
  • 家の近くで簡単なお参りだけ
となると、あとから「うちは軽く見られているのでは?」と誤解されてしまうこともあります。

そうならないように、祈祷の内容や記念写真の有無、食事会の形式などはなるべく同じような流れになるように調整しておくのがベストです。

お祝い事だからこそ、「どちらにも同じように感謝の気持ちを持っているよ」という姿勢を見せることが、円満な関係づくりにつながります。

たとえば、

  • 祈祷は両家とも同じ神社で別日程で行う
  • もしくは違う神社でも形式は似せる
  • 写真はそれぞれで撮るがアルバムは両家に同じように共有する
など、工夫次第で不公平感を軽減できますよ。

写真共有や報告で「気持ちのフォロー」も忘れずに

別々に行う場合でも、当日の写真を共有したり、お礼を伝えたりすると「うちのこともちゃんと考えてくれた」と思ってもらえますよ。

たとえば、赤ちゃんの晴れ姿を収めた写真を一言メッセージと一緒に送ったり、祈祷の様子を動画で共有したりするだけでも、気持ちはしっかり伝わります。

また、後日あらためて会ったときに、「あのときは〇〇してくれてありがとう」と伝えるのも効果的です。

ほんのちょっとした気遣いや心配りが、関係を和やかに保つための大きなポイントになりますよ。

【まとめ】お宮参りを両家トラブルなく進めるために大切なこと

お宮参りは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に感謝し、これからの健やかな成長を願う大切な行事です。

その分、両家にとっても思い入れが強く、準備や進め方ひとつでトラブルになってしまうこともあります。

「誰が抱っこするのか」「どちらの家が主導するのか」といった小さなすれ違いが、後々まで尾を引いてしまうケースもあるため、最初の段階から丁寧に話し合いを進めることがとても大切です。

特に現代では、昔ながらのしきたりと今のライフスタイルが交差することで、意見の違いが生まれやすくなっています。

だからこそ、主役は赤ちゃんとその両親であるという意識を持ちつつ、両家の気持ちをくみ取るバランス感覚が必要です。

「自分たちが段取りします」と最初に伝えておくことで、準備がスムーズになるだけでなく、両家の安心にもつながります。

どうしても両家の都合が合わないときは、別々にお宮参りを行うという選択も無理のない方法です。

その場合でも、行事内容に差が出すぎないように配慮し、写真やお礼のやりとりなどで気持ちを伝えることが、良好な関係を保つカギになります。

赤ちゃんの健やかな成長を祝う一日を、家族みんなで笑顔で迎えるために。

ちょっとした気配りや事前の話し合いが、お宮参りを素敵な思い出に変えてくれますよ。

両家が気持ちよく過ごせるよう、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしてみてくださいね。