
赤ちゃんの服って、気づいたら「あれ?昨日まで余裕あったよね?」と首をかしげたくなる瞬間がありますよね。
昨日はすっと腕が通ったのに、今日はなんだか窮屈そうで、赤ちゃんも着替えの途中でむにっと嫌そうな顔をしたりして。
その小さな違和感に一瞬ドキッとしたり、安心したり、赤ちゃんの成長の早さに振り回されるような気持ちになることもあると思います。
私自身も、娘の服を着せようとして、股のボタンがどう頑張っても閉まらなかった日のことを、今でもよく覚えていて。
「こんなに急に大きくなるものなんだね」と思わずしみじみしてしまいました。
だからこそ、サイズ80に切り替えるタイミングは、多くのママやパパが迷ってしまうポイントのひとつなんですね。
この時期は、一人ひとりの発達が大きく分かれる時期でもあって、同じ月齢でも歩き始める子もいれば、まだハイハイを楽しんでいる子もいて。
体つきや動き方も本当にいろいろで、サイズの数字だけでは判断しきれない場面が多いんです。
「うちの子は早いのかな?」
「まだこのサイズでいいのかな」
と、ふと不安になってしまうことがあるかもしれないけれど、赤ちゃんが気持ちよく動けているかとか、着替えのときに嫌がっていないかとか。
そういう日常の中の小さなサインに気づいてあげることで、自然とその子に合ったタイミングが見えてくるものなんですね。
この記事では、そんな不安を少しでも軽くして、赤ちゃんが心地よく過ごせるサイズ選びのヒントを、わかりやすくお伝えしていきます。
なので無理に決めつけず、あなたのペースで読み進めてもらえるとうれしいです。
赤ちゃんの服サイズ80はいつから?月齢と身長の目安
赤ちゃんの服を選ぶとき、
「サイズ80って、もう着せても大丈夫かな?」
「まだ早いかな?」
と立ち止まってしまうことってありませんか?
わたしも初めての子どもが1歳を迎える前後、サイズアップのタイミングがまったく読めなくて、何度もお店の棚の前で立ち尽くしたことがあります。
サイズ表を見ると「1歳くらいが目安」と書いてあっても、実際のわが子を見るとちょっとまだ大きそうだったり。
逆にぴちぴちに見えたりして、ただの数字じゃわからないよね……って何度も思いました。
そんなふうに迷いやすいのが、この“サイズ80”という節目なんです。
一般的には生後12~18か月ごろが目安
サイズ80は、多くのメーカーで「1歳前後の赤ちゃん」を基準として設計されていることが多いです。
目安となる身長は75~85cm、体重は約11kg前後。
この時期の赤ちゃんは、ハイハイからつかまり立ち、そして伝い歩きへとどんどん動きがダイナミックになっていく頃なので、体の使い方もぐんと変わってきます。
だからこそ、動きやすさや着せやすさを考慮して、サイズ80はややゆったりめに作られていることが多いんですね。
とはいえ、これはあくまで“よくある平均値”。
実際の赤ちゃんは「月齢=サイズが合う」とは限らないんです。
生後10か月で身長が高めな子もいれば、1歳半でもまだ小柄な子もいますし、「標準」がぴったり当てはまる赤ちゃんの方が少ないくらいかもしれません。
「平均値」より大切なことは“今のわが子の心地よさ”
サイズ表の数値はとても参考になりますが、それ以上に大事なのは「いまのわが子の様子をよく見ること」。
服を着せるとき、腕や足が通しにくくなってきたり、動きづらそうにしていたり、ボタンが留めにくくなったり……。
そういった“日常の中の小さな違和感”が、実はサイズアップのサインだったりします。
わたしの娘も、身長がまだ73cmくらいだった頃にサイズ80を試したんですが、袖を少し折れば全体的にちょうどよくて、本人も動きやすそうにしていました。
「ちょっと大きいかも」と思っても、素材やデザインによっては気持ちよく着られることもあるんですよね。
逆に、数字的には「まだ70でいけるかな」と思っても、動きにくさを感じていたら早めにサイズアップしてあげるのが正解だったりします。
身長・体重・体型…“数字だけ”で判断しないで大丈夫
たとえば同じ身長75cmでも、ぽっちゃり体型の子なら80がぴったりで、スリムな子ならまだ70が心地よいということもあります。
「身長と体重だけでは、うちの子に合うか分からない」という声が多いのはまさにここで、体型・動きの発達・服の素材まで含めて考えることが大切なんですね。
「買ったのにサイズが合わなくて結局あまり着られなかった……」という失敗談も多いからこそ。
今の赤ちゃんの様子にフィットしているかどうかを、数字よりも“体感”で判断してあげるのが一番の近道なんです。
こんなときはサイズ80を試してみてもいいかも
「今までの服が少し着せにくくなってきた」
「腕やお腹まわりがぴちっとしていて苦しそうに見える」
「股ボタンが留めにくくなってきた」
「動いているとき、服がずれてしまう」
「つたい歩きやよちよち歩きがはじまった」
こういう“ちょっと気になるな”という変化が見えてきたら、サイズ80を一度試してみるのがおすすめです。
ちょうど良ければそのまま使えますし、まだ少し大きければ袖を折ったりして工夫しながら使うこともできますよ。
サイズ80が合ってきたサインってどんなところ?
「まだこのサイズで大丈夫かな?」「ちょっときつそうだけど、気のせいかな?」
そんなふうに、服の切り替えどきに迷うときってありますよね。
わたし自身も、娘の服を着せているときに「あれ?ボタンが届かない…?」と思った瞬間があって。
そのときにやっと「ああ、そろそろサイズアップのタイミングなんだ」と気づいたことがありました。
赤ちゃんはまだ「きついよ」「動きづらいよ」と言葉では伝えられませんが、体や表情、しぐさを通していろんなサインを出してくれているんですよね。
ここでは、サイズ80に切り替える判断材料となる“見逃しやすいけれど大切なサイン”を、いくつかご紹介していきます。
着替えのときに嫌がる・動きがぎこちない
最近、着替えをしようとすると赤ちゃんがぐずることが増えたり、足や腕を通すときに嫌がるようになってきたら、それは服が窮屈に感じているサインかもしれません。
とくに腕や足がきつくてスムーズに通せないとき、赤ちゃん自身がストレスを感じて泣いてしまうこともあるんです。
また、サイズが小さい服を着せていると、動きづらくなってハイハイや伝い歩きのときの姿勢がぎこちなくなることもあります。
実際に、うちの子もぴったり過ぎるロンパースを着ていたときは、妙におしりが引っかかっている感じがあって、服を変えたら動きがスムーズになったことがありました。
股のスナップボタンが留めにくくなってきた
ロンパースやカバーオールの股ボタンが「前は簡単に留まったのに、最近ちょっと引っ張らないと届かない…」ということはありませんか?
これはとても分かりやすいサイズアウトのサインです。
お腹まわりや太ももに合わせて生地が張ってしまっている場合、無理に着せるとボタンが外れやすくなったり、赤ちゃんが締め付けを感じて不快に思ってしまうこともあります。
そういうときは、無理せずサイズアップを考えてあげると赤ちゃんも快適に過ごせますよ。
服を引っぱる・脱ごうとするようなそぶりがある
まだ小さい赤ちゃんでも、体に違和感があると自分でなんとかしようとすることがあります。
「着ている服の袖を引っぱったり」
「裾をめくってみたり」
「ボタンのあたりを手でいじっていたり」…
そういったしぐさが増えてきたら、「ちょっと窮屈かも」と感じている可能性があるんですね。
とくに、動きが活発になってくる時期には、少しの違和感が不快感につながりやすいので、赤ちゃんの“無言のメッセージ”に気づいてあげられると安心です。
袖やズボンの丈が明らかに短くなってきた
見た目でわかりやすい変化のひとつに、袖や裾の“丈感の変化”があります。
腕を伸ばしたときに手首がすっかり出てしまっていたり、ズボンの丈が七分丈みたいになってきたりしたら、それもサイズアップの合図です。
「まだ着られるし」と思っても、こうした丈の短さは見た目だけでなく、冷えやすさや動きやすさにも影響してきます。
なので、赤ちゃんがより快適に過ごせるように次のサイズを検討してみるのがおすすめです。
服のあとが肌に残るようになってきた
服を脱がせたあとに、ウエストや袖口に赤く跡が残っていたら、それはサイズが少しきつくなってきたサインでもあります。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、締めつけや擦れがあるとすぐに赤みが出てしまうんですよね。
特にウエストゴムの部分や足まわりにあとがついていたら、次のサイズや、よりやわらかい素材の服を検討してみてください。
こういったサインは、どれかひとつ当てはまったからといってすぐにサイズアウトとは限らないけれど。
いくつか重なってきたときには赤ちゃん自身が「ちょっときついかも」と感じている可能性が高いです。
赤ちゃんの成長はほんの数日でぐんと進むこともあるので、「あれ?」と感じたタイミングで一度サイズ80を試してみると、ちょうど良くフィットすることも多いんですよ。
服のサイズを変えるだけで赤ちゃんがごきげんに過ごせるようになることもあるから、ぜひ、日々の小さな変化に目を向けてみてくださいね。
サイズ80はどれくらいの期間着られるの?
赤ちゃんの服って、あっという間に小さくなってしまうから「せっかく買ったのに、すぐ着られなくなったらどうしよう」とつい心配になっちゃいますよね。
私も何度か“ちょっと奮発した服”がほんの数か月でサイズアウトしてしまって「ああ…もうちょっと着せたかったなあ…」としょんぼりしたことがありました。
そんなふうに、サイズ80をどれくらいの期間着られるのかを知っておけると、買うときの安心材料にもなるんですよね。
ただ、正直に言うと「〇ヶ月間は着られます!」と断言できるものではなくて、赤ちゃん一人ひとりの体型や成長のスピード、そして着せる季節や服の種類によっても大きく変わってくるんです。
ここでは、その中でも“多くの赤ちゃんに当てはまりやすい目安”と“気をつけたいポイント”を紹介していきますね。
平均的には半年~1年ほどが目安
一般的に、サイズ80の服は生後12~18か月くらいを対象にして作られていることが多くて、実際には半年から1年くらい着られるケースが多いです。
ただし、これはあくまで「目安」であって、体型や体格が大きめの赤ちゃんは3~4か月でサイズ90が必要になることもあります。
反対に小柄な子は、2歳手前までサイズ80で快適に過ごしていることもあるんです。
実際に私の娘は、1歳1か月のときにサイズ80を着せ始めて、2歳直前までちょこちょこ着ていました。
素材がやわらかかったり、少し大きめの作りの服だと、思ったよりも長く着られることもあるんですよね。
体格・体型の違いで着られる期間が変わる
赤ちゃんの体つきってほんとうに個性豊かで、同じ月齢でも“ムチッとした体型”の子と“スラッとした体型”の子では、服のフィット感がまったく違ってきます。
お腹がぽっこり出ている子はウエストまわりがきつくなりやすくて、先にサイズアウトしてしまうこともあります。
反対に華奢な体型の子は、袖や丈が短くなっても意外と長く着られる場合もあります。
だからこそ、「月齢」や「サイズ表」だけを基準にせず、わが子の体つきに合っているかどうかを見てあげるのが一番なんですよね。
服のデザインや素材によって“着回し期間”が変わることも
同じサイズ80でも、デザインによって着られる期間が変わってくることがあります。
たとえば、肩ボタンやゴムの伸縮性があるタイプ、リブ袖で少し折っても可愛いデザインなどは、大きめの時期から着せて少し長めに使うことができるんです。
逆に、ぴったりフィットするデザインのものは“ちょうどの期間”が短くなることもあるので、長く着せたいときは服の形や素材感もチェックしておくといいですよ。
季節とのタイミングも意外と大事な要素
「秋の終わりに買った長袖、春にはサイズアウトしてた…」
そんなふうに、季節とサイズの切り替えがうまく合わなかったことで、思ったより着せる機会が少なかったという声もよく聞きます。
赤ちゃんの成長は早いから、季節がひとまわりする間に体格が大きく変わることも。
だからこそ、「この服、どの季節に着せる予定かな?」というのを意識して買うと、失敗が減らせますよ。
「できるだけ長く着せたい」と思う気持ちはどの親にもあるし、それはとても自然なこと。
でも、赤ちゃんが心地よく過ごせているかどうかをいちばんに考えていくと、結果的にその服の価値が“期間以上に大きなもの”になるはずなんです。
たった数ヶ月だったとしても、笑顔でごきげんに過ごせた日々がその服に詰まっていたら、それだけで十分すぎるくらい“着せてよかった服”になりますよね。
長く着せたいときに気をつけたいこと
赤ちゃんの服って、どれを見ても「かわいい…!」と目移りしてしまうけど、現実は「すぐサイズアウトしてもったいないかも…」という不安がついて回りますよね。
わたしも、「せっかく買うなら長く着せたい」という気持ちが強くて、ついつい“少し大きめ”を選びがちだったんだけど。
いざ着せてみたら「袖を引きずってる!歩きにくそう!」と慌てたことが何度もありました。
“長く着せたい”という気持ちはすごくよくわかるし大切な感覚だけど、そこに“赤ちゃんの快適さ”が加わることで、ほんとうにちょうどいい服選びができるようになるんですよね。
大きすぎる服は“動きづらさ”につながることも
「すぐ大きくなるから、少しくらい大きめでいいかな」と思って買った服。
たしかに長く着られることもあるけれど、実は赤ちゃんにとっては“着づらい”“動きにくい”原因になってしまうこともあります。
特に、歩きはじめの時期やつかまり立ちをたくさんするようになる頃は、服のサイズ感がそのまま動きやすさに影響してしまうんですよね。
袖が長すぎて引きずってしまったり、ズボンの股下がもたついて転びやすくなったり、見た目にはかわいくても実際には不便だった…なんてことも。
赤ちゃんの体はバランスがまだ不安定だからこそ、ジャストサイズに近いほうが安心して動けるんです。
“調整できる服”は長く着せたいときの味方
「できるだけ長く着せたいけど、動きやすさも大事」
そんなときには、成長に合わせてサイズ感を調整できる工夫がある服を選んでみてくださいね。
たとえば、肩のスナップボタンが二段階で調整できるものや、袖口や裾がリブ素材で折り返せるデザイン。
ウエストが柔らかいゴム仕様のズボンなどは、多少大きくても着せやすくて長く使えることが多いです。
わたしは、袖や裾に“ロールアップ前提”のデザインがある服がとても便利で、少し大きめでも見た目がもたつかずにスッキリ着られて重宝していました。
着るたびに「ちょっとずつちょうどよくなってきたなあ」と実感できるのも、なんだか嬉しかったりします。
着心地・素材にも気を配ろう
長く着せたいときは、サイズだけじゃなくて“素材選び”もとても大切なんです。
やわらかくて伸縮性があるものや、肌触りのいい綿素材などは赤ちゃんの動きを妨げにくくて、少し大きめでも心地よく過ごせるんですよね。
反対に、硬めの素材や伸びにくいデザインは、体に合っていないとゴワついたり擦れたりして、赤ちゃんが不快に感じることもあるので注意が必要です。
長く使うならこそ、肌にやさしく、動きやすい素材を選んであげると赤ちゃんも服へのストレスが少なくてすみますよ。
“サイズで長く使う”より“快適で長く愛せる”服選びを
服を買うときって、ついつい「どれくらい着られるか」を優先して考えがちなんだけど、本当に大切なのは「着ている時間が心地いいかどうか」なんですよね。
サイズ的には短期間しか着られなかったとしても、その間赤ちゃんがごきげんで、のびのびと動けて、毎日笑顔で過ごしてくれていたら。
その服は“長く着た”のと同じくらい価値のある一枚になります。
わたしも、着られた期間が短くても「あの服かわいかったなあ」と今でも写真を見返してにっこりしちゃう服があります。
だからこそ、“サイズだけ”にとらわれず、「今この子にちょうどいい」を大切にしてあげられるといいですよね。
季節に合わせた服選びで失敗しないコツ
赤ちゃんの服を選ぶときって、サイズのことばかりに気を取られてしまいがちだけど、意外と見落としやすいのが「いつ着る予定か」という“季節とのタイミング”なんですよね。
私も娘の成長を見越して「この服、来年の春にぴったりかも」と思って買った服が、思った以上に早くサイズアウトしてしまって。
その春にはもうピチピチで着られなかった…なんてことがありました。
赤ちゃんは数か月でぐんと体格が変わることもあるから、季節とサイズ感をセットで考えることが、失敗を減らすための大切なポイントになるんです。
“着せる時期”を具体的にイメージしよう
服を買うときに「このサイズで春夏もいけそうかな」となんとなくイメージするのではなく、
「この服を着せるのはいつごろ?」
「そのとき赤ちゃんは何ヶ月くらい?」
というふうに、できるだけ具体的にシミュレーションしておくと安心です。
赤ちゃんの成長スピードは予想以上に早いので、たとえば冬に買った厚手の長袖が、次の冬にはすっかり小さくなってしまっていた…
なんてこともよくあるんですよね。
“来年も着せたい”という思いよりも、“この数か月を快適に過ごせるか”を重視するだけで、服選びがぐんとラクになりますよ。
夏に向けては通気性・速乾性・薄さがカギ
夏はとにかく汗対策が重要です。
赤ちゃんは大人よりもずっと汗っかきで、体温調節もまだ上手じゃないので、暑い季節には涼しくて軽い素材を選んであげるのがポイントになります。
綿100%で通気性の良い薄手のものや、速乾性のあるメッシュ生地、袖なしや半袖のロンパースなどは、真夏を快適に乗り越えるためにとても重宝しますよ。
私の娘も、背中にあせもができやすかった時期には、着替えをこまめにできるように、洗ってすぐ乾く素材のものを多めに揃えておいて本当に助かりました。
冬は“あたたかさ”と“動きやすさ”のバランスが大事
寒い季節になると、防寒のために厚手の服や重ね着をさせたくなるけれど、あまりにも着込みすぎると、今度は動きにくくなってしまうんですよね。
特に歩き始めの赤ちゃんにとっては、厚手すぎる上着やもこもこのズボンが動きを妨げてしまうこともあります。
そんなときは、
「裏起毛のロンパース」
「軽くて暖かいフリース素材」
「袖口や裾にリブがあるタイプの服」
など、あたたかさと動きやすさのバランスがとれた服を選んであげるのがおすすめです。
また、ベビーカーや抱っこひもを使うときは、かさばらない素材のアウターが便利。
抱っこで汗をかく赤ちゃんも多いので、インナーには吸湿性のある素材を選んでおくと安心ですね。
春秋は“温度調整”できる組み合わせを意識して
春や秋のように、朝晩と昼間で気温差が大きい季節には、重ね着しやすい薄手の服やカーディガン、ベストなどがとても便利です。
1日の中で「肌寒いな」「ちょっと暑そうだな」と感じたときに、簡単に調整できる服があると、赤ちゃんも快適に過ごせます。
また、季節の変わり目は風邪をひきやすい時期でもあるので、お腹が出にくいロンパースや、裾がしっかり留まるズボンなども重宝しますよ。
季節に合わせた服選びがうまくできると、赤ちゃんがその時期をもっと快適に過ごせるだけでなく、ママやパパの「失敗した…」というモヤモヤもぐんと減らせるんですよね。
サイズと季節、そして“その時期にどんな風に過ごすか”をイメージしながら選ぶことで、服選びがただの「買い物」じゃなくて、わが子の毎日を支える“やさしい準備”になっていきますよ。
サイズ80と90どっちを買うべき?と迷ったときの考え方
赤ちゃん服の買い物って、サイズ80を選ぶか、それとも思い切って90を先に買っておくか……。
この選択で止まってしまった経験、きっとあると思います。
私も娘の服を選ぶとき、80がぴったりそうだけど「どうせすぐ大きくなるし、90でもいいのでは……?」と何度も迷いました。
でも実際には「ちょっと先を見越す気持ち」と「いまの快適さ」をどうバランスよく考えるかが、とても大事なんですよね。
ここでは、サイズ80と90のちがいや、判断のポイントをやさしく整理していきますね。
サイズ80と90の違いは?数字以上に“着心地”が変わる
まず基本的な目安として、サイズ80は身長75~85cm・体重11kg前後、サイズ90は身長85~95cm・体重13kg前後くらいがひとつの基準になります。
たった10cmの違いに見えるけれど、実際には袖丈・股下・お腹まわりのゆとりもかなり変わってくるんです。
サイズ90になると“幼児服”に近い設計になってくるため、赤ちゃん期のムチッとした体型にはちょっと大きすぎて動きにくかったり、肩がずり落ちやすかったりすることもあります。
迷ったときは“今の動きやすさ”を基準にしてみよう
「すぐ大きくなるし、長く着られる方を…」と考えるのはごく自然なこと。
でも、赤ちゃんにとっては“いま快適に動けるかどうか”が、毎日のごきげんや発達にもつながる大切な要素なんですよね。
私もサイズ90を先に着せたことがあるんですが、当時はまだハイハイ中心だった娘にとってはズボンの丈がもたついて動きにくそうで、結局80に戻した経験があります。
特に、よちよち歩きを始めた頃は、服のフィット感ひとつで転びやすくなったり、手足の動きが制限されたりすることがあるので、無理せず今のサイズ感を優先してあげるのが安心です。
プレゼントやセール品を買うときは“調整しやすい服”を選ぼう
お祝い用やセール時に買うときは、どうしても「来年も着られるように」と考えて少し大きめを選びたくなりますよね。
そんなときには、90を選ぶにしても、調整しやすいデザインを意識すると安心です。
たとえば、
「肩ボタンがついていて首まわりがフィットするタイプ」
「ウエストゴムでズレにくいズボン」
「袖や裾がリブで折り返せるタイプ」
などは、少し大きくても着やすくて重宝します。
逆に、ピッタリめのシャツやロンパースなどは大きめだと動きづらくなることもあるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
結局どっちが正解? “今の1着”と“先の1着”を分けて考えるのもアリ
「どっちにするか決めきれない…」そんなときは、思い切って
「いま用のサイズ80」
「先を見越したサイズ90」
を分けて用意しておくのもひとつの方法です。
「今すぐ着る普段着はサイズ80」
「ちょっと先を見越したお出かけ用やパジャマはサイズ90」
というふうに役割を分けてあげると、迷いも減って、使い勝手も良くなりますよ。
もちろん予算や枚数の都合もあるので無理のない範囲で大丈夫。
でも、もし選べる余地があるなら「この子がいちばん心地よく過ごせるバランスって何かな?」と考えてあげるだけで、服選びがぐんとしあわせな時間になります。
成長のスピードが平均と違う気がするときの向き合い方
赤ちゃんの成長は本当に十人十色で、
「今1歳なのにまだサイズ70がぴったり」
「9か月でもう90サイズ?」
なんてこともよくある話なんですけど、やっぱり自分の子のことになるとちょっと不安になったり、他の子と比べてしまったりしますよね。
私も育児サロンで「えっ、同じ月齢なのにそんなに違うの?」と驚いたことが何度もあって、帰り道にひとりでモヤモヤしてしまったこともありました。
でもあとで思い返してみると、どの子もそれぞれのペースでしっかり育っていて、それはどれも“その子らしい育ち方”だったんですよね。
ここでは、赤ちゃんの成長が平均よりも“早い”または“ゆっくり”だと感じたときに、どんなふうに気持ちと向き合っていけばいいか、やさしく整理してみました。
「うちの子だけ違うかも…」と思ったときの気持ちに寄り添ってみる
「SNSや育児サイト」
「健診で配られる資料」
のように、育児中は“平均値”や“目安”にふれる機会が多いからこそ、それと違うと「大丈夫かな」と心配になる気持ち、本当によくわかります。
でも、その「気になる」という気持ち自体が、すでに赤ちゃんをよく見ている証拠なんですよね。
だからまずは、「不安になる自分」を否定せずに
「わたし、それだけこの子のこと見てるんだなあ」
そうやって、いったん認めてあげるところから始めてみてほしいんです。
成長が早い子は“先取りすぎない”工夫を
体格が大きめで、サイズ80を9か月や10か月ごろから着ている赤ちゃんもいますよね。
そのときに「この子、来年にはもう90でも小さいかも…?」と不安が先に来てしまうこともあるかもしれません。
でも、成長が早い子こそ、いま必要なのは“ちょうどいい快適さ”。
サイズを先取りしすぎると、かえって動きにくくなったり、肌に負担がかかったりすることもあるから、その時その時でぴったりを見つけてあげることが一番なんです。
成長がゆっくりめの子は“その子の心地よさ”を信じて
「1歳半だけどまだ70サイズがちょうどいい」
「歩きはじめが遅めかも」
と感じるとき、「うちの子、遅れてるのかな」と不安になることもあると思います。
でも、そういう子ほど“じっくり観察してから動き出す”タイプかもしれないし、“ゆったりと成長しているだけ”という場合もたくさんあります。
うちの娘も、1歳3か月でもサイズ70がまだ現役だった時期があって。
でも本人はとてもよく動き、よく笑い、機嫌よく過ごしていたので「今はこれでいいんだな」と思えたら、気持ちもぐっとラクになりました。
気になるときは健診や専門家に相談してみよう
どうしても不安がぬぐえないときや、「他のことでも少し気になることがある」というときは、かかりつけの小児科や自治体の育児相談窓口、健診の場で相談してみるのもひとつの方法です。
プロの目で見てもらうことで、「ああ、うちの子はこれで大丈夫なんだ」と安心できたり、必要なら早めのサポートにつながることもあります。
「心配しすぎかな」と思うことでも、聞いてもらえると気持ちがぐんと軽くなることがあるので、遠慮せずに頼ってみてくださいね。
“成長のスピード”って、つい周りと比べたくなるけれど。
でも、本当は「この子のペースが、いちばん自然で正解なんだ」と受け止めてあげることが、赤ちゃんにとっても親にとっても何よりの安心につながるんですよね。
サイズ80が「ちょうどいい」と感じるタイミングもその子それぞれだからこそ、あなたの目で見て、あなたの手で着せて。
「今のこの子にちょうどいい」を選んでいくことが、いちばん信頼できる答えになるんです。
まとめ|サイズ80は1歳ごろが目安。成長に合わせて選ぼう
赤ちゃんの服って、ほんとうに不思議なくらい「あれ?もう小さいかも」と気づいたときには、もう次のサイズが必要になっていたりしますよね。
最初は数字だけを信じて買っていたけれど、気づけば「この子に合ってるかどうか」が一番の指標になっていたりして、ああ、育児って“教科書通り”じゃなくて“この子のリズム通り”で進めていいんだなと、しみじみ思わされます。
サイズ80は、多くの場合1歳ごろからの目安とされていて、身長や体重の参考値もあるけれど。
実際には成長スピードや体型、季節や服の素材でも着心地って全然変わってきますよね。
だからこそ、表にある数値よりも、
「着替えのときのちょっとした違和感」
「動きやすさ」
「赤ちゃんの表情」
に目を向けてあげることの方が、よっぽど大切な判断材料になるんです。
「今がぴったり」でもいいし、「来年も着られるかも」で選ぶのもアリ。
ただ、そのどちらも大事にしながら、「この服を着てこの子が今日どんなふうに過ごせるかな?」と想像してみると、自然と一番心地いい選択が見えてくる気がします。
赤ちゃんの成長は一瞬一瞬が記念日みたいなもので、同じ服を着られる時間は短いかもしれないけど、その服で過ごした日々はずっと記憶に残るものになります。
だから今日も、無理せずその子にちょうどいい服を選んで、笑顔の毎日を重ねていけたら素敵ですよね。
