
最近、通帳を開くたびにふと思うんです。
「まだページは残ってるけど、新しくしてもいいのかな」って。
通帳が少しヨレてきたり、書き込みの間隔がバラバラだったりすると、なんとなく使いにくく感じてしまうことってありませんか?
それでも「これくらいで替えていいのかな」「まだ使えるのに変えたら怒られる?」なんて不安がよぎって、なかなか窓口に行けないまま、時間だけが過ぎてしまうことも。
私も以前、そんなふうに悩んでいた一人でした。
でも、思いきって銀行の窓口で相談してみたら、拍子抜けするほどあっさり「新しい通帳にしましょうか」と笑顔で対応してくれて、なんだか心がほどけたのを覚えています。
実は、通帳に少し余白が残っていても、きちんと理由があれば繰り越しや更新はできるんです。
ただし銀行ごとに方針や対応が違うので、思い込みで判断してしまうのはちょっと危険かもしれません。
このページでは、「通帳を新しくしたい」と感じたときに、どんなふうに動けばいいのかをわかりやすくお伝えしていきます。
不安を安心に変えていく、そんなお手伝いができたら嬉しいです。
通帳に余白があっても繰り越しはできるの?
通帳は「満ページでなければ替えられない」と思い込んでいませんか?
通帳のページがすべて埋まったときに自動的に繰り越される、というのが一般的なイメージかもしれません。
でも実際には、通帳に記帳欄の余白が残っていても、一定の理由があれば「途中繰り越し」や「任意の更新」は可能です。
たとえば、こんなケース。
自営業などで月に何十回も入出金があって、もうすぐ満了しそう
今月の締めで一度通帳を区切って、経理処理をわかりやすくしておきたい
通帳が古くなってページが破れかけてきている
印字がかすれて読みにくくなってきた
金融機関を変更するタイミングで管理を整理したい
こういった理由があれば、すべてのページを使い切る前に「新しい通帳への繰り越し」を申し出ることができます。
私は以前、月末の記帳を終えたあとに「このペースだと来月中に埋まっちゃうな」と思って、ちょっと勇気を出して窓口で聞いてみたことがあるんです。
そしたら、職員の方が「よく使われるんですね、では今のうちに新しくしておきましょうか」と快く対応してくださって、とても安心したのを覚えています。
「余白がある=替えられない」ではなく、「余白があっても必要があれば替えてもらえる」というのが本当のところ。
まずはここを知っておくだけでも、気持ちがラクになりますよ。
途中繰り越しをお願いする際に気をつけたいこと
とはいえ、すべてのケースで「はい、どうぞ」と気持ちよく対応してもらえるとは限らないのも事実です。
金融機関によっては、途中繰り越しに対して慎重な対応をする場合もあります。
たとえば、残り5ページ以上あるような状態で「新しくしたい」と申し出た場合には、「もう少し使ってからでも大丈夫ですよ」と言われることもあるそうです。
これは、銀行側の業務負担や紙資源の節約といった背景も関係しています。
また、通帳の種類によっても対応が異なることがあるので注意が必要です。
たとえば外貨預金通帳や特定の貯蓄型通帳などでは、そもそもATMや一部の支店では繰り越しできない仕組みになっていることもあります。
そうした意味でも、「通帳に余白があるけれど新しくしたい」というときは、事前に電話で問い合わせておくのがベストです。
「残り何ページくらいであれば繰り越ししてもらえるか」「本人確認書類が必要か」「どの窓口で対応してもらえるか」など、聞いておくことで、無駄足になるのを防げます。
「恥ずかしい」「断られたらどうしよう」という不安について
実は私もそうだったのですが、「通帳を新しくしたい」って、ちょっと言い出しにくくありませんか?
まだ使えるのにワガママだと思われるんじゃないかとか、断られたら気まずいなとか、つい考えてしまって。
でも、これって決して恥ずかしいことではないんですよね。
通帳はあなたのお金を記録する大切な管理ツールですし、キレイで見やすい状態を保ちたいというのは、とてもまっとうな理由なんです。
実際、窓口でそう伝えたとき、私は「あ、そういう方、結構いらっしゃいますよ」と言ってもらえました。
その一言がすごく心強くて、「あ、私だけじゃないんだな」って、ほっとした気持ちになりました。
だから、「ちょっと残ってるけど替えたいな」と思ったときは、自信をもって相談してみてくださいね。
こんな状態の通帳はすぐに更新を相談してOK
通帳の記帳欄が残っているかどうかにかかわらず、次のような状態になっている場合は安全管理や読み取りの観点からも、早めに繰り越しをお願いして大丈夫です。
- 表紙やページが破れかけている
- 水濡れや汚れで記帳面が見づらい
- 印字が薄くなってきて読み取れない
- ATMでエラーが出ることが増えた
- 通帳は金融取引の証明にもなる大切な記録媒体なので、適切なタイミングで繰り越しておくことは、万が一のトラブル回避にもつながります。
どこで手続きできる?ATMは使えるの?
途中での通帳繰り越しは、やっぱり「窓口」が基本
「通帳を新しくしたいけど、わざわざ窓口に行くのってちょっと面倒…ATMでパパッとできないかな?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
私もまさにそのタイプで、銀行に行くと時間がかかるイメージがあるから、できることならATMで済ませたいと思っていました。
でも実際には、通帳の記帳欄がすべて埋まっていない状態での途中繰り越しは、ATMでは基本的に対応していないんです。
たとえ最後のページが近づいていたとしても、まだ印字できる行が1行でも残っていれば、ATMの画面には「通帳繰越」ボタンすら出てこないこともあります。
「じゃあ、どうすればいいの?」というと、やっぱり“窓口”で手続きするのがいちばん確実な方法です。
「窓口に行くのが不安」そんなときの対処法
ただ、窓口ってやっぱり少しハードルを感じてしまいますよね。
「こんな理由で繰り越してもらって大丈夫かな」「混んでたら嫌だな」と心配になって、つい先延ばしにしてしまうことも。
そんなときにおすすめなのが、事前に電話で問い合わせておくことです。
私も過去に「まだ少し残ってるけど新しくしたい」と思ったとき、思いきって取引している銀行の窓口に電話してみたんです。
「あと数ページ残っているんですが、通帳を更新してもらうことって可能ですか?」と尋ねたところ、「どのくらい残っているか確認してからにはなりますが、大丈夫ですよ。
ご来店時にお申し出ください」と、すごく丁寧に対応してもらえました。
その一言があるだけで、安心感がまるで違いました。
どうしても窓口に行けない場合は?
仕事や育児などで時間が取れなかったり、近くに支店がないなどの事情があると、「どうしても窓口に行けない…」という方もいるかもしれません。
そんなときには、電話で状況を説明して、郵送対応や外交員の訪問など、代替手段がないかを相談してみるのもひとつの方法です。
すべての銀行で対応してくれるとは限りませんが、たとえば高齢者や病気療養中の方には、個別対応をしてくれるケースもあるようです。
遠慮せず、「こんな状況なのですが…」と率直に相談してみると、意外と柔軟に動いてくれることもあります。
最後のページまで使い切ったときはATMでもOKな場合も
ちなみに、通帳の記帳欄をすべて使い切った状態であれば、銀行によってはATMでの繰り越しが可能な場合もあります。
これは各銀行のATMに「通帳繰越」機能が備わっている場合に限りますが、画面上に手続きが表示され、指示通りに操作するだけで新しい通帳が発行されるしくみになっています。
ただし、すべてのATMでこの機能が使えるわけではありません。
たとえば、ゆうちょ銀行では繰越対応ができるATMはごく一部に限られていて、都市部でも設置場所が限られています。
また、三菱UFJ銀行やみずほ銀行なども、支店によって対応の有無が異なるため、ATMで繰り越したい場合も、事前に公式サイトや電話で確認するのが安心です。
窓口って意外とスムーズ?番号札いらないことも
意外かもしれませんが、通帳の繰り越しだけなら、窓口に行ってもほとんど待たずに対応してもらえることが多いです。
私がある地方銀行でお願いしたときには、番号札を取る前に案内係の方に声をかけたら、「通帳繰越ですね~すぐできますよ」と、そのまま受け取って奥で処理してくれて、3分もしないうちに新しい通帳になって戻ってきました。
こういう“すぐ済む手続き”って、実はスタッフの方からも「お気軽にどうぞ」な対応なんですよね。
「混んでるだろうし…」と遠慮していた自分に、ちょっと苦笑いしちゃいました。
必要な持ち物や注意点ってある?
基本は「通帳」だけ。でも油断は禁物かも?
通帳の繰り越しって、特別な手続きに感じるかもしれませんが、基本的には「今使っている通帳」さえあればOKなんです。
必要書類が山ほどあるわけじゃないので、「通帳だけ持って銀行に行けばいい」と思っている方も多いと思いますし、実際にそれで済むことがほとんどです。
でも…ここにちょっとした落とし穴があるんです。
実は、銀行によっては「本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)」の提示を求められることもあるんですよね。
たとえば、住所変更や名義確認など、ちょっとでも口座情報に関する手続きが絡むと、「ご本人確認のために…」と急に免許証の提示をお願いされるケースがあります。
私も実際、「通帳の繰り越しだけだし」と油断して手ぶらで行ってしまったことがありました。
でも、なぜかシステムに引っかかってしまって、「本人確認書類ってお持ちですか?」と聞かれたんです。
そのときは持っていなかったので、泣く泣く出直す羽目に。
あのときの自分に「せめて免許証くらい持っていきなさい」と言ってあげたかった…。
本人確認書類は“念のため”持っておくのが安心
というわけで、通帳だけで足りることが多いとはいえ、「念のため」に本人確認書類を持参しておくのがおすすめです。
具体的には以下のようなものが該当します。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード(通知カードはNG)
- パスポート(有効期限内)
逆に、顔写真付きの身分証がない場合は、保険証+公共料金の領収証のように、複数提示が必要になることもあるので注意してくださいね。
ちなみに、70歳以上の方や家族名義の通帳を代理で手続きする場合なども、本人確認のやり取りが少し複雑になることがあります。
なので、事前に銀行に電話して確認しておくと、安心して動けます。
通帳の状態によっては繰り越しを断られることも?
実は、通帳の中に
「印字ミスが多い」
「文字が読めなくなっている」
「破れてテープで補強されている」
などの問題があると、ATMや窓口での繰り越しがうまくいかないこともあります。
こうしたケースでは、通帳の再発行や修正処理が必要になる場合もあるため、時間がかかることも覚悟しておく必要があります。
私の知人は、ATMで通帳を入れた瞬間に戻されてしまい、エラー表示が出て困ってしまったことがあるそうです。
結局、窓口で「通帳の磁気不良」だったことが判明して、その場で新しい通帳に交換対応をしてもらったのですが。
本人確認書類がなかったためにその日は手続きできず、再訪することに。
あらためて、「通帳の状態チェック」と「書類の準備」はセットだな、と感じました。
“書き込み欄が残っていても替えたい”理由を一言添えると安心
もうひとつの注意点として、「通帳にまだ記帳欄が残っているけど新しくしたい」と申し出る場合は、その理由を一言だけでも伝えるとスムーズです。
たとえば…
- よく使うので、月内に埋まりそう
- 経理上きりのいいタイミングで分けたい
- 通帳がボロボロになってきた
- 印字が薄くなって見づらい
なんとなく「このくらいで替えていいのかな…」と不安になる気持ちもよくわかります。
ですが、銀行側も日々いろいろな要望に対応しているので、意外と柔軟に応じてくれるものなんです。
通帳の手数料ってこれからはかかるの?
「通帳が有料になるって本当?」その不安、よくわかります
ある日ふとSNSで、「通帳が有料になったらしいよ」という投稿を見かけて、ドキッとしたことがあります。
今までは当たり前のように無料でもらえていた通帳。
繰り越しても、更新しても、一度もお金を払ったことなんてなかったのに、「えっ、今後は有料になっちゃうの?」って、なんだかざわつく気持ちになりました。
そして調べてみると、それはまったく根拠のないウワサではなかったんです。
実際に、2021年頃から一部の銀行で「紙の通帳の有料化」が始まりました。
大手銀行を中心に「環境配慮」や「デジタル化の推進」を理由に、紙の通帳の発行や繰越に手数料を設定するケースが増えてきています。
なんだか時代の変化を感じてしまいますよね…。
すべての人が対象じゃない。今までの利用者はどうなる?
でも安心してください。
すでに通帳を持っている人すべてが、いきなり有料になるというわけではありません。
たとえば、次のような条件がある場合には、引き続き無料で使えることが多いんです。
- 通帳を開設したのが有料化開始より前
- 高齢者(多くの銀行で70歳以上)が対象
- 通帳の発行や繰越が一定の回数以内であること
- デジタル通帳を選択した利用者
「2021年4月以降に新しく口座を作った人が紙の通帳を希望した場合に限り、年額手数料を徴収する」
という仕組みになっていることが多いです。
つまり、すでに通帳を使っている方にとっては、今すぐお金がかかるわけではないということ。
この事実を知っただけで、私はかなりほっとしました。
これから新しい口座を作る場合は要注意!
ただし、これから新しく銀行口座を作る場合には、「紙の通帳を選ぶと年間で数百円の手数料がかかる」可能性があるという点には注意が必要です。
これは特に若い世代や子どもの口座開設、結婚などで新しい口座を作ろうとしている方に関わる部分。
最初から「通帳なし(ネット通帳)」を前提にして開設を促されることも増えてきています。
なので、新規開設の際には「紙の通帳が有料かどうか」「ネット通帳に切り替えた場合のメリット」などを事前に確認することが大切です。
そして「紙の通帳をどうしても残したい」という場合は、その意志をしっかり伝えることもポイントになります。
通帳が有料になる背景にある“時代の変化”
なぜ今、通帳が有料になるのか。
その背景には、金融機関全体の「コスト削減」と「環境保護」への流れがあります。
紙の通帳は、印刷コストや紙資源の消費だけでなく、ATMの整備や保守、人的コストなどもかかります。
それを減らすことで、全体の運営を効率化しようという考え方が広がっているんですね。
さらに、紙の通帳は「紛失リスク」や「盗難リスク」もあるため、デジタル化によって安全性を高めたいという理由もあるようです。
正直、紙通帳が好きな私としてはちょっと寂しい気持ちもあります。
でも、時代の変化を感じながら、「自分に合った使い方を選ぶ」ことがますます大事になってくるんだなあと実感しています。
無料で使い続ける方法はあるの?
「これから通帳が有料になる」と聞いて不安なあなたへ
通帳が有料になるかもしれない…。
そんな話を耳にしたとき、真っ先に頭をよぎるのは、
「えっ、これから毎年お金がかかるの?」
「今の通帳も有料になるの?」
という、なんとも言えない不安です。
私もまさにその一人で、「え?更新のたびに手数料取られるってこと?しかも毎年?」と焦ってしまった経験があります。
でも大丈夫。
すでに通帳を使っている人、そしてちょっと工夫できる人には、まだ無料で使い続けられる道がちゃんと残されています。
70歳以上なら通帳の手数料が免除されるケースも
多くの金融機関では、70歳以上の利用者については、紙の通帳を無料で使える特例が用意されていることが多いです。
たとえば、
- 三井住友銀行では75歳以上
- 三菱UFJ銀行では70歳以上
- みずほ銀行も高齢者には配慮した対応あり
親御さんの通帳を管理している方や、これから新しくシニア向けの口座を開設しようとしている方にとっては、この情報はとても大事です。
ただし、年齢だけで自動的に免除されるとは限らないため、
「紙の通帳を希望していること」
「手数料がかからない条件に該当しているか」
を、口座開設時や繰越のタイミングで必ず確認することが大切です。
ネット通帳に切り替えるという選択肢も
もう一つの有力な選択肢が、インターネット通帳(Web通帳)への切り替えです。
「ネット通帳って、なんだか難しそう」「スマホ操作が不安」という気持ち、すごくよくわかります。
私も最初は抵抗がありました。
でも一度使ってみると、これが思っていたよりもずっと便利なんですよね。
- 残高や入出金がスマホでいつでも見られる
- 紙を持ち歩かなくていいので安心
- 通帳をなくす心配がない
- 記帳忘れが起こらない
金融機関によっては、
「ネット通帳を選択した場合は年会費無料」
「ネット通帳ユーザーは手数料優遇」
といった特典も用意されているので、紙通帳にこだわらない方にとっては、とても良い選択肢になるはずです。
「紙の通帳が好き」な人でも、上手に使い分けできるかも
私自身、昔から紙の通帳が好きで、毎月記帳して残高を確認する時間がちょっとした安心タイムだったんです。
だから、ネット通帳だけになるのはちょっと寂しくて…。
でも最近は、「メイン口座はネット通帳に」「家計管理用だけ紙通帳で残す」といった“使い分け”をしている人も増えています。
紙通帳は家計簿感覚で記録に残し、ネット通帳は日常の入出金をスムーズにチェックする。
そんなふうに、自分に合った形で通帳の「無料維持」と「使いやすさ」のバランスを取ることも、これからの時代には必要なのかもしれません。
「無料にする方法」は、情報を知っている人の特権
通帳の有料化は、まだ完全に義務づけられているわけではありません。
でも、何も知らずにいると「いつの間にか手数料が引かれていた」ということも、これからは起こりうる時代になってきています。
だからこそ、
「自分の口座は対象なのか?」
「通帳を無料で使い続けられる条件は?」
「切り替えれば節約できる手段はあるのか?」
こうした情報を自分から積極的に確認する姿勢が、これからの「通帳との付き合い方」に欠かせないんだなと、私はつくづく感じています。
通帳繰越ができない理由にはどんなことがある?
「通帳繰越ができません」と表示されたときの焦りと戸惑い
せっかくATMまで行って、「よし、通帳を繰り越そう」と意気込んで操作を始めたのに、エラー表示が出て手続きが進まない…そんな経験はありませんか?
私はあります。
通帳を入れたらすぐ戻ってきて、画面には「お取り扱いできません」とだけ。
え、何がダメだったの?と、その場で固まってしまったことを今でも覚えています。
実は、通帳の状態や種類によっては、ATMや窓口での繰越ができないこともあるんです。
それは不具合というより、“そういう仕様”だったということ。
ここでは、よくある「繰越できない理由」について、事前に知っておくと安心な情報をまとめておきますね。
古い通帳はATMでは使えないこともある
とくにゆうちょ銀行や都市銀行で昔から使っている通帳は、ATMでの繰越に対応していないことがあるんです。
これは、通帳そのものの仕様が古くて、印鑑情報がATMシステムに未登録のままになっている場合に多く見られます。
昔の通帳って、最初のページに印鑑が押されていて、それを透明のシールで保護してあったりしましたよね。
でも最近の通帳は、印鑑の情報が電子的に登録されていて、ATM側でも本人確認ができる仕組みになっています。
そのため、旧式の通帳はATMでは「読み取れない」扱いとなってしまい、繰越もできないというわけなんです。
こういった場合は、無理せず窓口で相談して、最新の通帳に交換してもらうことが必要になります。
ATMでは繰り越しできない通帳の種類もある
また、通帳の種類によっても繰越対応の可否は異なります。
たとえば、以下のような通帳はATMでは繰り越しできないことが多いです。
- 外貨定期預金通帳
- 外貨普通預金通帳
- 貯蓄預金通帳(通常預金とは別の口座)
- 法人名義の通帳(銀行によって一部例外あり)
金融機関によっては、「この種類の通帳はATM対象外です」と書かれていることもあります。
それに、同じ銀行でも支店やATMの機種によって対応範囲が違うこともあるので、ややこしいですよね…。
銀行によって「対応できる通帳」が異なる現実
たとえば、滋賀銀行では「普通預金通帳」「総合口座通帳」「スーパー総合口座通帳」など、特定の種類の通帳だけがATMで繰越対応になっています。
それ以外の通帳は、満ページでも窓口対応になることがあるとのこと。
また、三菱UFJ銀行の場合は、旧東海銀行や旧三和銀行時代の通帳など、一部の通帳は繰越不可と公式サイトに明記されています。
通帳見返し面の右上に「コード764」と表示されているものは対象外など、細かな条件があるのが現実です。
こうした“銀行ごとのルール”はなかなかひと目で把握できないので、「ATMでできなかった=故障ではない」という前提で、焦らず窓口に相談してみましょう。
通帳に問題がなくても、ATM側の制限でエラーになることも
これは少し盲点かもしれませんが、通帳が正常でも、ATM自体が繰越機能を搭載していない場合もあります。
特に地方の支店や、コンビニ併設型のミニATMなどでは、通帳繰越に非対応のケースも少なくありません。
私も過去に、スーパー内のATMで繰越しようとして失敗し、「えっ、なんで?」と混乱したことがあります。
後で調べたら、そのATMは繰越非対応だったというオチでした。
ですので、繰越したいときは、必ず“繰越機能付きATM”であることを確認してから行くのがおすすめです。
銀行の公式サイトで調べるか、電話で問い合わせるのが確実ですよ。
「繰越できない」は“失敗”じゃない。次に進むためのサイン
通帳の繰越がATMでうまくいかなかったとき、つい「失敗した」「間違えた」と感じてしまうかもしれません。
でもそれは、あなたが悪いわけじゃないし、ミスでもありません。
通帳やATMには、利用できる条件や制限があるというだけなんです。
そのときは無理に進めようとせず、一度窓口で状態を見てもらうことが一番早くて、確実で、安全です。
むしろ、繰越できなかったことが、通帳や口座の状態を見直すきっかけになるかもしれません。
「なんでダメだったんだろう」と考えたその気持ちこそが、次にちゃんとつながる一歩なんです。
通帳を新しくしたいと感じたら、迷わず相談して大丈夫
通帳にまだ余白があるとき、「これってもう新しくしてもいいのかな」「使い切ってからじゃないと変えられないのかな」と迷ってしまう気持ち、ほんとうによくわかります。
私も以前は同じように不安を抱えていました。
でも、今回あらためてお伝えしてきたように、通帳の繰り越しは“全部埋まってからじゃないとダメ”という決まりではありません。
しっかりとした理由があれば、記帳欄が残っていても新しい通帳に切り替えることは可能ですし、むしろ早めに相談することで、手続きもスムーズに進むことが多いんです。
また、通帳を新しくすることで、自分自身のお金との付き合い方や管理の仕方を見直すきっかけにもなります。
紙の通帳が有料になる動きがあるとはいえ、現時点でまだ無料で使い続けられる条件が整っている方もたくさんいますし、ネット通帳という選択肢もあります。
大切なのは、「知らないまま損をしないように」「今の自分に合ったスタイルを選べるように」情報を知っておくこと。
通帳の状態に少しでも不安を感じたり、「そろそろ新しくしたいな」と思ったときは、遠慮せずに銀行の窓口で聞いてみてください。
思っているよりもずっとやさしく、しっかりと対応してくれるはずです。
そしてその一歩が、きっとあなたの生活をもっとスッキリさせてくれるはずです。
