子どもたちはお絵かきが大好きですね。
クレヨンや絵の具で色とりどりの絵を描くのは楽しいです。
でも一番手っ取り早いのは色鉛筆ですよね。
小学生なら必ず使う色鉛筆ですが、鉛筆と言いながら普通の消しゴムでは消えないことは皆さんご存知でしょう。
一体これはどうしてでしょうか。
色鉛筆の特徴を調べて、消しゴムでは消えない理由と、どうしても消したいときはどうしたら良いのかを探ってみましょう。
なぜ色鉛筆は消しゴムでは消えないの?
普通の鉛筆の芯は黒鉛と粘土からできています。
字を書くときには、鉛筆の芯を紙にこすりつけることになります。
このとき、紙の表面の凸凹に鉛筆の芯が削り取られて、黒鉛の黒い粒が表面につくので、黒い跡が残ります。
これが字や絵となるわけです。
粘着力のある消しゴムでこすると、紙についていた黒鉛の粒子がゴムの表面に付いて剥がされるので、鉛筆の線は消えます。
色鉛筆の場合は、芯は顔料や染料に「ワックス」や「タルク」といった滑石を粉末にしたものを混ぜて作られています。
色鉛筆で描くと原料のワックスが紙の繊維の中に染み込んでしまうために、普通の消しゴムの粘着力では色がゴムに移りにくいので簡単には消えないのです。
色鉛筆をキレイに消したいときにはどうしたらいいの?
まだ小さい子どもたちは、お絵かきをしていてはみ出てしまったり、うまく描けなかったりしたとき、「消して!」ということがありますよね。
こういう時は困りますね。
「色鉛筆は消えないのよ。」と言っても納得しません。
そこで、いくつか色鉛筆を消す方法を考えましょう。
色鉛筆を消す方法①普通の消しゴムを使う
色鉛筆を消すときに「普通の消しゴムを使う」という方法は、普通の鉛筆には効果的です。
よほど強く書かない限りはきれいに消えます。
色鉛筆の場合には、少しだけ薄くなりますが、跡は残ります。
色鉛筆を消す方法②砂消しゴムを使う
色鉛筆を消すとき、昔ながらの「砂消しゴム」で消すという方法はどうでしょうか。
ペン消しというぐらいですから、ある程度は消せるはずです。
実際にやってみるとかなり薄くなりました。
ただし紙も薄くなってしまい、ある程度のところでやめないと紙が破れてしまいそうです。
色鉛筆を消す方法③修正テープを使う
色鉛筆を消すときに、字の上から修正テープを貼ると文字はすっかり隠れてきれいになりました。
テープの跡ははっきり残るので上書きしないとかなり目立つのが残念です。
色鉛筆を消す方法④修正液を使う
色鉛筆を消すとき、修正液を使うと上から覆い隠すので文字は隠れます。
修正テープよりも1文字ずつの面積は少ないので多少目立たなくなりますが、やはり修正箇所はわかります。
色鉛筆を消す方法⑤紙を貼る
色鉛筆を消すとき、紙を貼る方法だと特別な字消しの必要はないので、とりあえず消したい時はよくやる方法ですね。
紙の表面は少し厚くなりますが、書いた字は隠れます。
ただし、見た目が不自然になるのは避けられません。
普通の消しゴムでも消せる色鉛筆や色鉛筆用の消しゴムは存在する!?
従来のやり方だと、色鉛筆の字や絵を消すのは難しいことはよく分かりました。
そこで注目したいのは、普通の消しゴムでも消すことができる色鉛筆です。
メーカー品はもちろんのこと、100均にもあります。
これは今までの色鉛筆の成分であるワックスの代わりに、特別な代替材料を使い一般的な消しゴムでも消すことが出来ます。
これなら書き損じを心配しないで使えますね。
色鉛筆を消す消しゴムも存在する!
また、色鉛筆を消すことができる消しゴムも出てきました。
良く知られているところではサクラクレパスクーピー消しゴムがあります。
他にもフォームイレイサーという名前が付いている消しゴムだとか色鉛筆を消すことができます。
ただし色鉛筆を強く押しつけてしっかり書いてしまった場合は、全部きれいに消すことはできないこともあります。
それでも、色鉛筆をよく使う子どもたちがいるご家庭には1つ備えておくのがいいですね。
壁紙に色鉛筆で落書きされたとき!壁紙を傷めずにキレイに消す方法
消しゴムや修正液の使えない壁紙に色鉛筆で落書きをされてしまったら困りますね。
こんな時は次のような方法があります。
色鉛筆で落書きされた壁紙をきれいにする方法①熱を加えて落書きを取る
ドライヤーなどで熱を吹きかけ、色が溶け出したところを、ペーパータオルなどでポンポンと叩いて拭き取ります。
ゴシゴシこすると壁紙が傷むので、ポンポンと叩くのがコツです。
完全に取るのは無理でも、かなり薄くなります。
色鉛筆で落書きされた壁紙をきれいにする方法②台所洗剤を使う
台所の中性洗剤をペーパータオルなどに含ませて壁紙をポンポンと叩いて色を抜き取るようにします。
色鉛筆の跡が広範囲でなければかなり有効です。
色鉛筆で落書きされた壁紙をきれいにする方法③壁紙と同じ色のクレヨンを塗る
これはリフォームをする人がよく使う方法ですが。
壁紙とそっくりの色のクレヨンを色鉛筆の跡の上から塗り付けます。
上手に塗ればほとんど分からないくらいきれいになります。
ただし、この方法も色鉛筆の跡が一部分であることが条件ですね。
なぜ色鉛筆は消しゴムでは消えない?のまとめ
色鉛筆は芯の原料にワックスが使われ、色が紙の奥深くまで染み込むため普通の消しゴムでは消えません。
どうしても消したい時は、砂消しゴムや修正液などを使うか、紙を貼るなどの方法があります。
最近は普通の消しゴムで消える色鉛筆や色鉛筆を消せる消しゴムも出ています。
いろいろな方法を使って色鉛筆を効率よく使えるといいですね。