日本の食卓に必ず出てくる定番といえば、やっぱりご飯ですよね!
ご飯の種類でも、白ごはんのほかに
「お粥」
「炊き込みご飯」
などバリエーションに富んで、美味しく食べることができ、外国人の方からも人気の日本食となっています。
お米をムラなくふっくら炊き上げるためには「浸水」が重要だということをご存知ですか?
浸水が大切だからといって、浸しすぎるとかえってお米が美味しく炊き上がらない原因にもなってしまうのです。
お米を浸水する上でのポイントを一緒に確認し、より美味しいご飯が食卓に並ぶ参考となれば嬉しいです!
お米の浸水時間が12時間以上になると腐る?問題ない?
お米を12時間以上浸水することは、なるべく避けたほうが良いです。
- 急用ができてそのまま放置してしまった。
- 出勤前に夕飯分の炊飯を予約した。
しかし、夏場は常温の水につけておくだけで雑菌が繁殖するほか、炊き上がった後のお米が変色している場合もあります。
また、炊き上がり時に変な匂いがするということもあるのだそう。
長時間水に浸す習慣がついてしまうと、うっかり夏場でもやってしまう恐れがある方は、意識して長時間の放置を控えると安心ですね。
もし夏場に急用ができ水に浸けてしまっているお米をすぐに炊くことができない場合は、冷蔵庫で保管することをおすすめします。
この後詳しい保管方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
どうしてお米を水に浸透させたほうが美味しいの?
では、お米をそのまま炊飯するのと、水に浸してから炊飯するのとではどのように炊き上がりが変わってくるのでしょうか?
メリットを知って、ぜひ今日から実践してみて欲しいと思います。
水に浸してから炊飯するメリット!水に浸すことで甘みが増したお米が炊き上がる
お米は水に浸してから炊くと、でんぷんが分解されて糖ができます。
そいうすることで、粘り気が出てふっくらとしたごはんに炊きあがるので、水に浸すと美味しくなると言われています。
お米にしっかり浸水させると、お米の中心部分まで熱が通りやすくなり、でんぷんが熱で糖に変化して、甘みが増すのだそうですよ!
反対に、お米をといだ後にすぐ炊くと、お米の表面だけがアルファ化してしまいます。
そうするとお米の芯まで熱が届かないため、芯が残るごはんになりやすいという特徴があります。
自分の好みのお米の柔らかさを追求したい方は、水に浸す時間を調整するのも良いアイディアだと思います。
水に浸してから炊飯するときの注意点~水に浸しすぎると雑菌が繁殖する恐れがある~
お米は浸水してから約2時間で飽和状態となるので、それ以上浸し続ける必要ありません。
また、特に夏場の暑い時期に常温で水に浸したまま放置していると、いつの間にか雑菌が増加してしまうのです。
食中毒への警戒が夏は一層必要なので、非常に危険で衛生的ではないですよね。
夏場は、ボウルや内釜ごと水に浸したものを、冷蔵庫で保管しておくのがおすすめですよ!
お米の正しい浸透時間は?
お米の適した浸透時間は、30分から1時間であると言われています。
最初の30分でほぼ水が浸透することからこのような時間が設定されているので、意外と短い時間で済むんだなと感じる方もいると思います。
お米の浸水のスピードは水温が高いと速くなり、水温が低いと遅くなる傾向にあるので、夏場は短めに、冬場は長めに設定すると良いですね。
季節に応じた目安時間は、以下の通りになりますので、ぜひ参考にしてください。
- 春:45分
- 夏:20~30分
- 秋:45分
- 冬:60分前後
お米の浸水が12時間以上の場合は冷蔵庫で保管がおすすめ!
もしも12時間以上お米を水に浸しておく場合には、冷蔵庫で必ず保管をしましょう。
特に夏場は、すぐに食べ物が腐ってしまったり炊き上がった後に変色したりするケースがあります。
また、冷蔵庫内であれば12時間から1日以内まで保存が可能なので、仕事や家事に追われている方の時短にも繋がりますよ!
最長でも2~3日は冷蔵庫内での保管が可能なので、一人暮らしの方は小分けをしてストックすることもできます。
それでは、お米を浸水させたものを冷蔵庫内で保管する場合の注意点について、ご紹介しますね。
お米を浸水させたものを冷蔵庫内で保管する場合の注意点①長時間浸水する場合の注意点
冷蔵庫で保管をする場合は、前述の通り、必ずボウルや内釜ごと冷蔵庫に入れておきます。
また、ナイロン袋などの中にお米と水を一緒に入れておく方法もありますよ!
ついつい傾いてしまうことがあるので、お米と水が均等に浸かっているように注意しておく場所にも配慮して欲しいと思います。
この時にお米が乾燥しないよう、しっかりと密封することが大切です。
洗ったお米が乾燥するとひび割れてしまいます。
その「ひびわれたお米」を炊飯すると、べちゃっとした食感になって美味しくなくなってしまうのです。
お米を浸水させたものを冷蔵庫内で保管する場合の注意点②浸水に使用する時のおすすめの水
お米を水に浸す時には、一般的に水道水を使用すると思います。
しかし、より美味しく炊き上げるために私がおすすめしたいのは、浄水器を通した水や一度沸騰させた水です!
余計な塩素が蒸発されてなくなるほか、ミネラルもあまり含まない水を使うことで、お米の食感が変わってきますよ。
ぜひ、いつもとは違うご飯にこだわって食べたい方は、一度試して欲しいと思います。
お米を浸す時間がない場合の対処法!浸水しないとどうなる?
お米を浸してから炊いた方が美味しいと聞いたけど、「そんな時間ないよ~!」という場合。
そんなときには、ぬるま湯を使うという方法もありますよ!
時間がないときには、お米をぬるま湯で炊くと吸水の時間が早くなります。
そうすることで、お米を浸したのと同じ効果が期待できるそうです。
ですが、浸水させていないからといって、美味しく炊けないというわけではありません。
なぜなら、最近の炊飯器は性能がよく、浸水する時間も込みで時間が設定されているからです。
なので、よくある「早炊きモード」で炊飯すると、この浸水時間が短くなるので、いつもより芯が残ったご飯になってしまうというわけです。
とはいっても、炊飯器によって違ってくると思いますので、取扱説明書などをよく確認してみてくださいね。
ちなみに、Panasonicさんのよくある質問のページでも「炊飯時間にお米を浸す時間が含まれているので、洗ったお米はそのまま炊飯できます。」と書いてありますよ。
引用元:「Panasonic よくあるご質問 洗ったお米をすぐに炊飯してもよいか」
また、私もよく活用しているクックパッドさんのページにも「最近の炊飯器はお米を浸水する必要がない場合が多いです」と書いてありました。
では、どんな時に浸水が必要かというと
- 早炊きモード
- 炊き込みご飯
- おこわ
- 玄米ご飯
炊飯器で炊く時もこれらの場合、浸水が必要と書いてあることもあるので、炊飯器の説明書やレシピなどをよく確認してみてくださいね!
引用元:「クックパッド 料理の基本 知ってスッキリ!料理の疑問 米の浸水は必要か」
このように、現在では基本的に浸水は必要ないと言われています。
だけど、柔らかめのご飯が好きな場合、先に浸水させておくことで自分好みの柔らかさに微調整することもできますよ。
お米は浸水時間が長すぎると…のまとめ
お米の浸水時間を意識することで、ふっくらとした美味しいご飯に仕上がります。
また、雑菌の繁殖などを防ぐために、衛生管理にも徹底して頂けたら幸いです。
日本人に愛されているお米をぜひより美味しく食べるために、浸水を意識して炊いて欲しいと思います。