お宮参りは誰が仕切るの?祖父母とパパママの役割と上手な段取りガイド

「お宮参りって、誰が仕切ればいいの?」

そんな疑問を抱えたまま、なんとなく予定だけが迫っていませんか?

赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことへの感謝と祈りを込めて行うお宮参り。

人生に一度きりの特別なイベントだけに、パパママとしても「しっかり段取りしなきゃ」と気合が入る場面ですよね。

でもその一方で、両家の祖父母も関わってくる行事だからこそ、誰が中心になって動くのか、どこまで関わってもらうのか、といった“仕切り問題”にモヤモヤするご家庭も多いのが現実です。

たとえば「うちの親は張り切ってるけど、義実家はあまり乗り気じゃない…」「どこまで口を出していいかわからない」など、小さなすれ違いが後々のトラブルの火種になりがち。

また、最近では「家族だけで静かに行いたい」と考える人もいれば、「昔ながらの風習を大切にしたい」と思う親世代もいたりと、価値観の違いにも悩まされることがあります。

この記事では、そうしたお悩みに寄り添いながら、「お宮参りは誰が仕切るのか?」「どんな段取りで進めればトラブルなく、気持ちよくお祝いできるのか?」について、昔ながらの慣習と今どきのスタイルを比較しながらわかりやすく解説していきます。

きちんと段取りできると、当日も余裕を持って楽しめますし、家族みんなの記憶に残る素敵な一日になりますよ。

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お宮参りは誰が仕切るもの?決まりはあるの?

かつては「お宮参りは父方の祖父母が主催するのが当たり前」という空気がありました。

赤ちゃんを抱くのも、父方の祖母が担うのが正式とされていたくらいです。

でも今は、時代も家庭環境も変わっています。

核家族化や共働きの増加、祖父母の地域との距離感、関係性の変化などを考えると、「誰が仕切るべき」という明確なルールはほぼ存在しません。

多くの場合、赤ちゃんの両親が中心となって企画・準備するスタイルが主流です。

ただし、親世代が積極的に動いてくれる場合や、逆に干渉されすぎてモヤっとする場合もあります。

たとえば、「全部こっちで準備してるのに、祖父母から“何で報告が遅いの!”とお叱りが…」なんて話も実際よく聞きます。

逆に「何も手伝ってくれない…」と孤独を感じてしまうママも。

一番大切なのは、「赤ちゃんのための行事であること」を軸にして、家族全体で心地よく動ける形を選ぶことです。

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仕切る人によって変わる?当日までの段取りのポイント

事前に決めておきたい主な準備項目とは

誰が仕切るにせよ、お宮参りにはいくつか準備が必要です。

日程・神社の予約・服装・写真撮影・食事会の手配…このあたりは前もって決めておきたいですね。

私自身、娘のお宮参りのときは夫婦で仕切ることになったんですが、想像以上に決めることが多くてちょっとパンク寸前でした(笑)

赤ちゃんの着物や自分たち夫婦の服装、授乳のタイミング、神社の場所と駐車場の確認など…「え、こんなことも考えるの!?」って感じでした。

でも逆に、準備をしっかりしておけば当日は余裕が生まれますし、トラブルも防げます。

とくに祖父母も参加する場合は、「誰がどこまで手伝うのか」まで事前にざっくり話し合っておくと、当日の混乱を防げますよ。

よくある段取りのトラブル例とその回避策

「食事会はあるの?」「うちの初穂料は?」「誰が赤ちゃん抱くの?」

こういった小さなすれ違いが、両家間のギクシャクの原因になることもあるんです。

あるママの話では、当日急に「父方のおばあちゃんが着物でバッチリ来てて、赤ちゃんを当然のように抱っこしていたけど、母方のおばあちゃんがちょっと寂しそうで…」なんてことも。

対策としては、どんな流れで何をするかを事前に共有しておくことが一番。

LINEでもいいので、軽く流れを書いて伝えるだけで、ずいぶんスムーズになりますよ。

また、「写真はこの順番で撮ります」「赤ちゃんの抱っこは○○さんにお願いする予定です」といったポイントも軽く伝えておくと、お互いの不満を防げます。

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角が立たない!スムーズに進めるコツ

「うちはこうしたい」を伝える前に、まずリサーチ

お宮参りの準備を進めるなかで、いきなり「こうします!」と決定事項を突きつけてしまうと、どうしても角が立ちやすくなります。

とくに親世代は、自分たちの経験や価値観があるぶん、突然の決定事項には「えっ?」と戸惑いや反発を覚えることも。

だからこそ、まずはやんわりと両家の意向をリサーチするところから始めてみましょう。

「お宮参りのことで少し相談したいことがあるんだけど…」

「昔のしきたりとか、○○家ではどうだった?」

など、話の入口をゆるくするだけでも、相手はずいぶん受け入れやすくなります。

「何か希望はありますか?」「こんな形にしようかと思ってるんだけど…」とクッションを入れることで、こちらの意向も押しつけがましくなく伝えることができます。

とくに祖父母が参加する場合は、「みんなで赤ちゃんを祝う日」という共通の目的をしっかり伝えておくと、トラブルを回避しやすくなります。

みんなが「主役は赤ちゃん」と意識できていれば、自然と歩み寄りが生まれるからです。

伝統を大切にしたい気持ちと、現代的な事情をバランスよく取り入れて、“今の家族らしい形”でお祝いできることが、何よりも大切だと私は思います。

やさしい言い回しと協力のお願い文例

伝え方ひとつで、相手に与える印象は驚くほど変わります。

とくに、お宮参りのような家族行事では、「気を遣ってくれたんだな」と思わせる一言が場をやわらかくしてくれるもの。

たとえばこんな風に伝えると、やさしい印象になります。

「○月○日にお宮参りを予定しているのですが、無理のない範囲でご一緒できたらうれしいです」

「準備などはこちらで進めますので、当日はどうぞご負担なく来てくださいね」

「ご祈祷と記念写真の予定だけ立てているので、あとは気楽に過ごせたら嬉しいです」

さらに一歩踏み込んで、

「当日は赤ちゃんのペースを見ながらゆっくり進めたいと思っています」

「赤ちゃんの機嫌によっては、少し変更があるかもしれませんが、ご了承くださいね」

と、柔らかく前置きしておくだけでも、祖父母としては「協力しよう」という気持ちになりやすいものです。

ちょっとした言葉の選び方で、全体の空気もぐっと穏やかになります。

「来てもらう立場」としての気遣いを見せるだけで、印象はまったく違ってきますし、家族の関係性もより温かいものに育っていくはずです。

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当日の流れとそれぞれの役割例

お宮参り当日の一般的な流れ(タイムライン)

だいたいの家庭では、以下のような流れが一般的です。

①神社に集合(または現地集合)
 ↓
②ご祈祷(予約が必要な場合も)
 ↓
③記念撮影
 ↓
④食事会(任意)

この基本的な順番は変わらないことが多いですが、当日の天候や赤ちゃんの体調、祖父母の都合などによって柔軟に変更できるよう、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

たとえば、午前中に神社でのご祈祷を済ませ、昼食を兼ねた食事会を行うパターンが多く見られますが、赤ちゃんの授乳やお昼寝のタイミングを優先して、記念撮影の時間をずらしたり、写真だけ後日スタジオで撮るご家庭もあります。

天候に左右される行事でもあるので、雨の日の対応も視野に入れておきましょう。

車での送迎計画、傘の準備、タオル・おくるみの予備なども必須です。

また、真夏や真冬の場合は赤ちゃんの体調を第一に考えて、時間を短縮する・屋内での待機場所を確保するなどの工夫もおすすめです。

さらに、神社によっては授乳スペースがなかったり、ベビーカーが通れない段差があったりと、バリアフリー対応が十分でない場所もあります。

なので、可能であれば事前に下見しておくと安心です。

それぞれの立場でできる配慮とサポート

当日は、関わる人それぞれができる範囲でサポートし合うことで、スムーズで心地よい一日になります。

・パパママ:全体の段取り、神社とのやり取り、赤ちゃんの授乳やオムツ替えのタイミング管理、服装の用意など、多くの役割があります。

特にママは産後の体調がまだ万全でないこともあるので、無理せずパパとの協力体制を強化しましょう。

・祖父母:赤ちゃんの抱っこや写真撮影の手伝い、移動時のサポート、上の子のお世話(いる場合)など、できる範囲で頼ると大変助かります。

また、昔ながらのしきたりに詳しいことも多いので、適度にアドバイスを求めると喜ばれることも。

・親戚や友人(招く場合):受付やご祈祷前の整列案内、写真撮影時の声かけなど、ちょっとしたサポートをお願いできると助かります。

あらかじめ役割を伝えておくと、気持ちよく協力してもらえます。

また、役割分担は形式ばらず「できる人ができることを」くらいのスタンスが◎です。

無理に全員を巻き込もうとせず、それぞれの性格や体力に応じたサポートをお願いするのがコツ。

「みんなで協力して祝う日」という空気が自然と生まれれば、お宮参り自体も和やかで、後から振り返っても温かな思い出になるはずです。

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仕切るのが不安なママ・パパへ|気持ちがラクになる考え方

「完璧に仕切らなきゃ」は思い込み

「ちゃんとしなきゃ」「失礼がないようにしなきゃ」と思うあまり、プレッシャーでしんどくなってしまうこともあるかもしれません。

特に初めてのお子さんの場合、なおさら「ちゃんとやらなきゃ!」という気持ちが強くなるのも無理はありませんよね。

でも、ちょっと立ち止まって思い出してほしいのは、お宮参りの目的です。

完璧に仕切ることよりも、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことへの感謝とお祝いの気持ちを、家族みんなで分かち合うこと。

それが一番大切なんです。

実際、周りを見渡しても、全てが完璧に段取りされたお宮参りなんて、そうそうありません。

赤ちゃんが泣いちゃって思い通りに進まなかったり、写真撮影で時間が押して食事会のスタートが遅れたり…

そんな“うまくいかなかった部分”も、あとから思い出すとなんだか微笑ましい思い出になるんですよね。

私も最初の段取りで、神社の予約時間をうっかり勘違いしてしまい、親族みんなを待たせてしまったことがあります。

でもそのとき、祖父母が「赤ちゃんのペースがいちばんよ。

焦らなくていいからね」と言ってくれて、ほっと肩の力が抜けたのを覚えています。

うまくいかなかったことも、あとで振り返れば「それも家族らしい思い出だったな」と思えるものです。

記念行事は「誰と、どんな気持ちで過ごすか」が大切

お宮参りは形式だけを守ることが目的ではありません。

たしかに昔ながらのしきたりや流れもありますが、それにとらわれすぎると、本来の“お祝い”の空気が堅苦しいものになってしまいがちです。

「どうすればみんなが気持ちよく参加できるか」「赤ちゃんが安心して過ごせるか」──その視点があるだけで、グッといい日になります。

たとえば、みんなで話しながら笑って写真を撮るとか、赤ちゃんのタイミングに合わせて進行をゆるく組んでおくとか。

そんなふうに“余白”を持たせておくと、気持ちにもゆとりが生まれます。

また、祖父母や親族が「お祝いさせてもらえてうれしかった」と感じられるように、ちょっとした気遣い

たとえば手書きの一言メッセージ付きの写真プレゼントや、食事会でのちょっとした挨拶など──を添えると、その日がより特別な思い出になります。

行事のカタチは家族の数だけあります。

大切なのは、“うちの家族らしい祝福の仕方”を見つけること。

肩肘張らずに、気持ちのこもった一日にできたら、それが最高のお宮参りです。

まとめ

お宮参りを仕切るのは、基本的にはパパとママが中心になります。

とはいえ、昔ながらの風習や祖父母の思い入れもあって、親世代が何かと関わりたがる場面も少なくありません。

だからこそ、祖父母の協力が必要な場面では素直にお願いした方が、結果的にスムーズに進むことも多いんです。

たとえば移動の手伝いや、写真撮影で赤ちゃんを抱いてもらう、食事会での配膳のサポートなど

「お手伝いしてもらえると助かる」と一声かけるだけで、喜んで動いてくれることも多いもの。

無理にすべてを自分たちだけで背負わず、まわりと力を合わせることで、行事そのものの温かさが増していきます。

実は、お宮参りがトラブルになりがちなポイントは、「誰が仕切るか」で張り合ってしまうこと。

けれど、本来の目的は「赤ちゃんの成長をみんなで祝うこと」。

その軸を見失わなければ、多少の違いや行き違いも、話し合いで乗り越えられるものです。

準備の段階から少しずつ心の余裕を持って、焦らず柔らかく相談しながら決めていきましょう。

大事なのは“完璧な段取り”ではなく、参加するみんなの気持ちがやわらかくひとつになっていくことです。

そうすれば、当日はきっと赤ちゃんを囲むたくさんの笑顔があふれて、何年たっても忘れられない素敵な記念日になるはずです。

どうぞ無理のない範囲で、あなたらしい、そして家族らしいお宮参りの一日を、やさしい気持ちと一緒に楽しんできてくださいね。