お宮参りというのは、その土地の氏神様に赤ちゃんが無事に誕生したという報告と。
そして、我が子のこれからの幸せと健康を祈願する大切な行事ですよね。
大切な行事とは分かっていても、いざ自分が出席する立場となったら、わからないことも多いですよね。
今回は初孫のお宮参りのお祝い金のマナーについて解説していきます。
お宮参りのお祝い袋の書き方!ご祝儀袋の種類とマナー
お宮参りのお祝い金は孫に当てたものなので、自分の娘や息子に渡すことになります。
しかし、いくら我が子とは言え、現金をそのまま渡すのはマナー違反。
ちゃんとご祝儀袋に入れて渡しましょう。
スーパーやコンビニでも簡単に手に入るので、忙しい時でも助かりますね。
文房具屋やネットですと種類も豊富に揃っています。
お宮参りのご祝儀袋の種類は?
お宮参りのご祝儀には、紅白の水引で「蝶結び」のものを使いましょう。
水引きには
- 蝶結び
- 結び切り
- あわび結び
水引の種類①蝶結び
ほどけても何度でも結びなおせることから「何度あってもよい」お祝い事に用いられます。
水引の種類②結び切り
一度きりにしたいことに用いられます。
結婚祝い、お見舞い、弔事などに使われますます。
水引の種類③あわび結び
結婚式やお葬式など、「今回限り」という願いを込めて用いられることが多いです。
ちなみに、水引の色も用途によって変わってきます。
水引の色①紅白
紅色は「魔除け」、白色は「穢れのない神聖さ」という意味があります。
紅白の水引は、一般的なお祝い事全般に用いられます。
水引の色②金銀
- 結婚祝い
- 昇進昇格のお祝い
- 建物の竣工・新築・開店
水引の色③黒白
香典やお悔やみに用いられます。
水引の色④双銀
ご霊前、宗教を問わずお悔やみ全般
水引の色⑤黄白
法事法要に用いられます。
ご祝儀袋が綺麗で華やかだからって水引が何色でも、どんな形でも良いというわけではありません。
もう一度言いますが、お宮参りの場合は紅白の蝶結びです。
用途に合わせて選んでくださいね。
お祝い金の包み方
お金をご祝儀袋に入れる時の注意点として、
- お札の向き
- お札の肖像画が表になるように入れる
- お札を複数枚入れる時は、向きを揃える
ご祝儀袋の書き方
ご祝儀袋の表書きの文字は、濃く太いものが縁起が良いとされています。
なので、筆ペンや毛筆を使って記入するのが望ましいです。
フェルトペンやサインペンでも大丈夫ですが、筆ペンは意外と使う機会もあるので、1本は用意しておいた方が今後便利です。
ボールペンはNGです。
書き損じてしまった場合は、修正液や修正テープをつかわず、新しいご祝儀袋に書き直しましょう。
ご祝儀袋に表書きの書き方
ご祝儀袋の表書きの書き方を見ていきましょう。
上段の書き方
「お祝い」「祝初宮参」「祝御参宮」などなど。
下段の書き方
贈り主のフルネームを書きます。
贈り主が複数の場合は連名で書きましょう。
中袋の書き方
- 表…金額
- 裏…住所と贈り主の名前
※中袋がない場合は、ご祝儀袋の裏面に「金額」・「住所」・「氏名」を記載しましょう。
その場合は、お札は半紙などの白い紙で包むようにしてください。
※記入する金額の数字は、旧字体で書くのが一般的です。
旧字体の漢数字を使用するのは、数字の改ざんを防ぐ目的があります。
「一」は「壱」、「二」は「弐」、「万円」は「萬円」と書きましょう。
お宮参りでのお祝い金を渡すタイミング
お祝い金は、基本的にはお宮参り当日に渡します。
当日に都合が付かず欠席する場合や、当日に急用で欠席する場合は現金書留で郵送しましょう。
現金は普通の封筒で郵送することができません。
※地域によってはお祝い金に関しては独自の習慣がある場合もあります。
事前に調べておきましょう。
孫のお宮参りのお祝い金はいくら包む?どういう風に金額を決めれば良いの?
祖父母からのお祝い金は、5,000円~10,000円が一般的とされています。
お金を包むときの注意
- お札を包む際は、新札を用意しましょう。
- 縁起の悪い数字も避けましょう。
なので
- 4,000円
- 6,000円
- 9,000円
お宮参りのお祝い金の相場というのは、あくまで目安です。
お宮参りでは、
- 初穂料
- 赤ちゃんのお祝い着代
- お宮参りの後の食事会
なのでお祝い金という形ではなく、両家の祖父母でそれらの費用を分担して負担することが多いです。
例えば、片方が初穂料を負担するなら、片方は食事会など。
どれを負担するにしても、両家の負担額のバランスを考慮するようにしてくださいね。
お宮参りのお返しについて
お宮参りは身内で喜びをお裾分けする「内祝い」の行事です。
なので、お宮参りのお祝い金に対するお返しについては、原則不要となります。
お返しが不要だからこそ、お祝い金を渡すよりも、費用を負担するという形をとった方が、パパとママも気兼ねなくお願いしやすくなりますね。
孫のお宮参りのご祝儀袋のまとめ
お宮参りとは、伝統のある行事です。
それなりに守らなければならないマナーも多いですが、マナーにばかり気を取られてしまうと、せっかくのかわいいお孫さんの晴れ姿も楽しめません。
最近では、赤ちゃんの健康と幸せを祈願するという姿は残しつつも、堅苦しさの取れた穏やかな行事になりつつあります。
最低限のマナーだけは気を付けつつ、赤ちゃんやパパママ、両家のおじいちゃんおばあちゃんも皆が笑顔で楽しめるお宮参りにしてくださいね。