離乳食中期(生後7~8カ月ごろ)になると、赤ちゃんの食べる量や味覚も少しずつ発達してきます。
このタイミングから、ほんの少量の調味料を使った“風味づけ”が可能になります。
塩分や添加物に注意しながら、出汁や無添加の調味料を使って優しく味付けすることで、赤ちゃんの「おいしい!」を引き出す第一歩になりますよ。
この記事では、離乳食中期に使える調味料の種類や使用量、簡単レシピ、市販品の活用法などを詳しくご紹介します。
離乳食中期はどんな時期?
モグモグ期っていつから?特徴と進め方
離乳食中期、いわゆるモグモグ期は生後7~8カ月頃にあたります。
この時期は、赤ちゃんが食べ物を舌と上あごでつぶす練習を始める大切なステップです。
歯がまだ生えそろっていなくても、口の中で食材をしっかり感じながらモグモグと動かす力が少しずつ育っていきます。
食材のかたさや大きさも変わってきます。
これまではなめらかなペースト状だったものが、少しずつ粒を残した状態に移行します。
例えば、野菜を裏ごしするのではなく、やわらかくゆでてから細かく刻んだり、つぶしたりと、舌でつぶせるくらいのやわらかさに調整するのがポイントです。
また、1日の食事の回数も初期の1回から2回に増えて、赤ちゃんの生活リズムにも少しずつ変化が出てくる時期です。
朝と夕方など、時間帯を決めてリズムよく食事をすることで、次第に“ごはんの時間”という感覚も芽生えていきます。
母乳やミルクもまだまだ大事な栄養源なので、併用しながらゆっくり進めていきましょう。
味に飽きてくる赤ちゃんも…味付けしたくなる時期
素材の味だけでも食べられる赤ちゃんですが、同じような味ばかりが続くと、だんだん飽きてしまうこともあります。
特に、最初は順調に食べていたのに、
- 急に口を開けなくなったり
- 口に入れてもすぐにベーっと出してしまったり
そんなとき、「そろそろ味付けをしてもいいのかな?」という疑問が出てくるのは自然なこと。
モグモグ期は、素材のうま味や自然の風味を活かしながら、ほんの少しの調味料で風味づけを始めるのにちょうど良い時期でもあります。
無理に味を濃くする必要はありませんが、少しの変化を加えることで食べムラが落ち着いたり、赤ちゃんの「おいしい」の反応が見られたりすることもあります。
ママ自身が「美味しく食べてくれるかな?」とドキドキしながら作るごはん。
そんな気持ちに応えてくれるような、ちょっとした味付けの工夫が、この時期にはとても役立つんですね。
離乳食に調味料っていつからOK?
味付け開始の目安は生後7~8カ月ごろ
育児書や専門家のアドバイスなどでもよく紹介されているように、離乳食で味付けを少しずつ始めてもいいとされているのは、生後7~8カ月ごろから。
つまり、ちょうど離乳食中期に差しかかるタイミングがひとつの目安になります。
まだまだ赤ちゃんの体は未熟ですが、少しずつ食べることに慣れてきて、「素材の味+α」で風味を楽しめる時期に入ってきます。
ただし、ここで大事なのは“大人と同じ味付けはしないこと”。
塩やしょうゆ、味噌などをたっぷり使うのではなく、あくまでも「ちょっと風味を感じるかな?」というくらいの、ほんの少しの使用にとどめることがポイントです。
赤ちゃんの味覚はとても敏感なので、私たちが「これじゃ薄い」と感じるくらいがちょうどいいんですね。
腎臓の発達と塩分への注意点
赤ちゃんの内臓の中でも、特に気をつけたいのが腎臓の働きです。
大人にとってはなんてことない塩分量でも、赤ちゃんには負担が大きくなってしまうことがあります。
なぜかというと、赤ちゃんの腎臓はまだ未発達で、塩分を効率よく体外に排出する機能が整っていないからです。
そのため、濃い味の食事や塩分を多く含む調味料は避けた方が安心。
少しの味付けでも塩分が気になるという方は、まずは出汁や野菜スープなど自然のうま味を上手に取り入れてみましょう。
素材の味にプラスしてほんのり風味をつけることで、無理なく味に慣れさせていけますよ。
風味付けで十分!ごく少量が基本
赤ちゃんの味付けは、「これで意味あるのかな?」と思うほどの少量でも十分効果があります。
たとえば、指先でほんの少し調味料を取って混ぜる程度。
大人の感覚では“入れたかどうかわからない”くらいが、実はちょうど良い量なんです。
赤ちゃんの舌には味を感じ取る細胞「味蕾(みらい)」が大人よりも多く、味に対してとても敏感です。
そのため、ほんの少しの塩やしょうゆの風味でもしっかりと「味がついている」と感じられるんですね。
逆に、味が濃すぎると素材の味がわからなくなってしまったり、将来的に濃い味を好むようになってしまったりする心配もあります。
素材そのものの味に慣れさせることは、健康的な味覚を育てるうえでとても大切。
だからこそ、無理にたくさん味付けしようとせず、まずは“風味づけ程度”のほんの少量から始めてみてくださいね。
離乳食中期に使える調味料とその使い方
OKな調味料(砂糖・塩・醤油・味噌・油脂など)
離乳食中期から少しずつ使える調味料には、砂糖・塩・しょうゆ・味噌・バター・オリーブオイルなどがあります。
これらはあくまでも「使用してもいい調味料」であり、「必ず使わなければいけないもの」ではありません。
赤ちゃんの味覚はとても敏感なので、素材そのものの味でも十分に満足できることが多いんです。
また、赤ちゃんの様子や食べる量には個人差があります。
「ちょっと味を変えてみようかな?」と思ったときに、少しずつ取り入れてみるという気持ちでOK。
たとえば、野菜をなかなか食べてくれないときに、ほんの少しだけ味噌の風味を加えることで食べやすくなったりすることもあります。
油脂類についても、使い方には注意が必要です。
バターやオリーブオイルなどは風味をプラスするだけでなく、エネルギー源としても有効ですが、使う量はごく少量にとどめましょう。
加熱してから使うことで、消化もしやすくなりますよ。
調味料はどのくらいの量から?“指先に付く程度”が目安
調味料の量は本当にごくわずかで十分です。
たとえば、しょうゆなら「指先にちょんとつけて混ぜる」くらい。
塩であれば「ひとつまみのさらに半分以下」くらいの量からスタートするのがちょうど良いとされています。
見た目には「入ってるの?」と疑問に思うくらいの量でも、赤ちゃんにとってはしっかりと風味を感じられるんです。
また、複数の調味料を組み合わせるのは避け、まずは一種類ずつ試すことが大切です。
赤ちゃんの体調や味の好みによっては、合わない場合もあるので、1種類ずつ少しずつ試して、赤ちゃんの反応を見てあげましょう。
さらに、調味料を使う頻度も毎食ではなく、「どうしても味に変化をつけたいとき」や「食べ進みが悪いとき」にとどめるのが安心です。
頻繁に使ってしまうと、それに慣れてしまって薄味では満足できなくなることもあるので、味覚を育てるという意味でも、使いすぎには注意しましょう。
赤ちゃんの味覚が敏感な理由
赤ちゃんの舌には「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感じるセンサーが、大人よりも多く存在しています。
この味蕾は、実は胎児のときからすでに発達し始めており、生まれてすぐの時期には1万個以上もあるとされています。
それに対して、大人の味蕾の数はおよそ7,000個程度。
つまり、赤ちゃんは大人よりも3,000個以上も多くの味蕾を持っているんですね。
そのため、私たち大人が「ちょっと物足りないな」と感じる程度の味付けでも、赤ちゃんにとっては「しっかり味がする」と感じられるのです。
この敏感な味覚を大切に育てるためにも、調味料の使用は控えめにして、素材の味そのものを楽しめる食習慣を身につけさせてあげましょう。
さらに、赤ちゃんの味覚は成長とともに少しずつ変化していきます。
月齢が上がるにつれて味への興味も広がっていくので、無理に味を加えなくても、素材本来の味だけで十分楽しめる時期なのです。
まずは出汁から!離乳食におすすめの自然な味付け
昆布・かつお・野菜スープで旨みを引き出す
はじめの味付けとして特におすすめしたいのが、昆布やかつお節でとった「和風だし」、そして「野菜スープ」です。
どちらも自然の素材からとれるうま味が豊富で、赤ちゃんの舌にもやさしく、味覚を育てる大切な土台となってくれます。
たとえば、昆布だしはほんのりとした甘みがあり、離乳食にやわらかなコクをプラスしてくれます。
それに、かつおだしは魚の香ばしさと深みのある味わいが特徴で、単調になりがちな食材にアクセントを加えてくれます。
野菜スープは、人参や玉ねぎ、キャベツなどをじっくり煮込んで作ると、自然な甘みと香りがしっかりと出て、調味料なしでも満足感のある仕上がりに。
赤ちゃんにとっても食べやすく、初めての風味体験にぴったりです。
煮込んだ野菜も、そのままつぶして使ったり、ペースト状にして加えたりと、いろいろなアレンジができて便利ですよ。
製氷皿での冷凍保存テクニック
せっかく手間をかけて作っただしやスープは、1回分ずつ製氷皿に入れて冷凍保存しておくと、忙しい毎日でもとても助かります。
必要なときに必要な分だけ取り出せるので、調理の時短にもなり、無駄がありません。
冷凍する際は、製氷皿に注いでラップをかけ、密閉容器に入れて保存するのがおすすめです。
そうすることで冷凍焼けを防ぎ、風味も長持ちします。
冷凍しただしは1週間以内を目安に使い切るようにして、常に新鮮な味を保つようにしましょう。
また、複数種類のだしやスープを小分けにしておくと、気分やレシピに合わせて使い分けができ、バリエーションも広がりますよ。
たとえば、昆布だし・かつおだし・野菜スープをそれぞれ冷凍しておけば、赤ちゃんの「今日はどの味が好きかな?」という気分にも応えられます。
市販のベビー用粉末出汁も便利!
「だしを毎回手作りするのはちょっと大変…」という方には、市販のベビー用粉末出汁もとても便利です。
和光堂などから販売されている無添加の粉末タイプは、赤ちゃんの体にやさしい素材で作られていて、塩分も控えめ。
初めての味付けにも安心して使うことができます。
使い方も簡単で、お湯にさっと溶かすだけで風味豊かなだしが完成。
忙しい朝や、さっと1品追加したいときにも重宝します。
粉末タイプは軽くて保存もしやすく、小分けになっているものなら持ち運びにも便利なので、帰省先や旅行先でも活躍しますよ。
また、ベビー用のだしは和風だけでなく、洋風のコンソメや野菜ブイヨンなど種類も豊富なので、赤ちゃんの味覚の幅を広げるのにもぴったり。
いろいろな味を少しずつ試すことで、離乳食のレパートリーも広がっていきます。
月齢別・調味料を使った簡単レシピ集
モグモグ期(7~8ヶ月)|大根と白身魚のうどん
だしを使ったあっさり味のうどんは、離乳食中期の赤ちゃんにぴったりのメニュー。
やわらかく煮た大根と白身魚の鯛は、やさしい甘みと旨みが感じられて、まだ味覚が敏感な時期の赤ちゃんにも食べやすい組み合わせです。
作り方もとてもシンプルで、
- うどんはやわらかくゆでてから細かく刻み
- 大根はやわらかくなるまで煮てペースト状にしたり、刻んだりして
鯛は刺身用のものを使うと骨も少なく、加熱も短時間で済みます。
煮汁には昆布やかつお節でとった出汁を使用し、素材のうま味を最大限に引き出します。
このひと皿で炭水化物・たんぱく質・野菜がそろい、栄養バランスも◎。
食欲が落ちやすい日や、初めての味付けにチャレンジしたいときにもおすすめです。
少しとろみをつけてあげると、口からこぼれにくくなって食べやすさもアップしますよ。
モグモグ期|カレイの味噌煮で風味に変化を
いつもの白身魚に、ほんの少量の味噌で風味をプラスした「カレイの味噌煮」は、赤ちゃんの“食べたい”気持ちを引き出すおすすめメニュー。
離乳食が進んで素材の味に少し飽きてきたかな?という時期にぴったりです。
味噌の香りが食欲をそそり、味に変化をつけることができます。
作り方はとても簡単。
カレイの切り身は骨をしっかり取り除き、やわらかくなるまで煮てから、指やスプーンで細かくほぐします。
味噌は指先につくくらいのほんの少しをお湯や出汁で溶いて使用し、赤ちゃんの体に負担がかからないよう、できるだけ薄味に仕上げましょう。
野菜も一緒に煮込むと、栄養バランスが整い、煮汁に溶け出した栄養素も無駄なく摂れます。
とろみをつければスプーンからこぼれにくくなり、まだ食べ慣れていない赤ちゃんにも優しい仕上がりに。
冷凍保存もできるので、時間のあるときに作り置きしておくと便利ですよ。
カミカミ期(9~11ヶ月)|大根のそぼろ煮
少しずつ食感にも慣れてきて、咀嚼の練習ができるようになってくるカミカミ期。
そんな時期にぴったりなのが、鶏ひき肉を使った「大根のそぼろ煮」です。
鶏ひき肉はパサつきやすいのが難点ですが、大根と一緒に煮込むことで、しっとり感とやさしい甘みが加わって赤ちゃんにも食べやすくなります。
作り方は、大根をやわらかく煮て、細かく刻むか粗くつぶし、鶏ひき肉を加えてさらに火を通します。
とろみをつけるとスプーンからこぼれにくくなり、赤ちゃんの食べやすさがアップしますよ。
味付けはだしや少量のしょうゆでほんのり風味を加える程度にとどめるのがポイント。
大人が食べてもおいしいやさしい味わいで、親子で取り分けも可能です。
冷凍保存にも向いているので、少し多めに作って小分けにしておけば、忙しい日でもさっと出せて便利。
にんじんや玉ねぎなどの野菜を加えることで栄養バランスも良くなります。
赤ちゃんの食べる量や食感の好みに合わせて、とろみの濃さや具材の大きさを調整してあげましょう。
パクパク期(12ヶ月~)|マカロニきなこ・炊き込みご飯
1歳を過ぎた頃のパクパク期には、手づかみ食べがぐっと増えてきます。
この時期におすすめなのが、「マカロニきなこ」と「炊き込みご飯」。
どちらも手でつかみやすく、見た目にも楽しいので、赤ちゃんの「自分で食べたい!」気持ちを応援してくれるメニューです。
「マカロニきなこ」は、やわらかくゆでたマカロニに、きなことほんの少しの砂糖をまぶすだけ。
甘すぎず、きなこの香ばしい風味が赤ちゃんにも好まれやすく、おやつや軽食にもぴったりです。
カルシウムやたんぱく質も摂れるので、栄養面でも優秀ですよ。
「炊き込みご飯」は、具材を一緒に炊き込むことで全体に味がなじみ、ほんの少量の調味料でもおいしく仕上がります。
野菜やきのこ、鶏肉などを刻んで一緒に炊き込めば、栄養たっぷり。
小さなおにぎりにすれば、手づかみ食べがしやすくなり、食事の時間もより楽しくなります。
どちらのメニューも冷凍保存ができるので、ストックしておけば忙しい朝や昼にも役立ちます。
パクパク期の赤ちゃんは食べムラも出やすいですが、見た目や食感にちょっとした工夫を加えることで、食べる意欲を引き出すことができますよ。
市販で安心!無添加調味料のおすすめ
赤ちゃん専用のだし醤油・味噌・粉末だし
スーパーでも手軽に手に入る無添加の調味料には、
「有機まるごとベビーだし醤油」
「プラス糀 無添加糀美人」
などがあります。
どちらも食品添加物を使用しておらず、赤ちゃんの身体にやさしい素材だけで作られているのが特徴です。
塩分も控えめに調整されているので、安心して風味付けに活用できます。
「有機まるごとベビーだし醤油」は、国産有機野菜や有機しょうゆをベースに作られており、出汁のうま味もプラスされているのがポイントです。
離乳食にほんの少し垂らすだけで、いつもの食材がちょっと新鮮な味に変わります。
「プラス糀 無添加糀美人」は、昔ながらの糀を使った甘みのある味噌で、やさしい味わいが特徴です。
甘すぎず、赤ちゃんでも食べやすい味なので、初めての味噌にぴったり。
温めた野菜に少し溶いて加えたり、魚や豆腐と合わせても◎。
また、「イブシギンのしぜんだし」は粉末タイプの和風出汁で、原材料は国産の鰹節と真昆布のみ。
塩分や添加物が一切入っていないので、赤ちゃん用としてだけでなく、大人の料理のベースにも使いやすい一品です。
スープや煮物に加えるだけで、やさしい出汁の香りがふわっと広がります。
和光堂などのベビーフードブランドを上手に活用
和光堂をはじめとするベビーフードブランドからは、使いやすくて種類も豊富なベビー用調味料がたくさん販売されています。
中でも粉末タイプは溶けやすくて手軽なので、離乳食づくりに慣れていないママ・パパにもおすすめです。
たとえば、コンソメやホワイトソース、和風だし、お味噌汁の素、野菜スープ、コーンスープなど、ラインナップも多彩。
和風から洋風まで対応できるので、離乳食の味付けバリエーションが広がります。
さらに、小分けパックになっているものも多く、「少しだけ使いたい」ときにとても便利。
無駄なく使える上に衛生的なので、ストックしておくと安心です。
忙しい朝や疲れた夕方でも、粉末をサッと加えるだけで一品完成するのは本当に助かりますよね。
味が単調になりがちな離乳食ですが、こうしたベビー用調味料をうまく使うことで、赤ちゃんの「食べてみたい!」という気持ちを引き出すことができます。
普段のメニューにひと工夫加えるだけで、マンネリも解消できますよ。
離乳食の味付けがマンネリ…そんな時のアイデア
ベビー用スープやホワイトソースで味に変化を
離乳食がマンネリ化してきたと感じたときは、ベビー用のスープやホワイトソースを取り入れてみると、ぐっと味のバリエーションが広がります。
これらはもともと赤ちゃん向けに作られているので、塩分や添加物が少なく、安心して使えるのが嬉しいポイントです。
たとえば、いつものゆで野菜とひき肉を軽く煮て、そこにベビー用コンソメスープやホワイトソースを加えるだけで、まるで洋風煮込み料理のように大変身。
食べ慣れた素材に新しい風味が加わることで、赤ちゃんの「また食べたい!」という気持ちを引き出すことができます。
ホワイトソースを使うと、とろみが出てスプーンからこぼれにくくなるため、赤ちゃんにとっても食べやすく、ママ・パパのストレスも軽減。
スープ類はおかゆやマッシュポテトに混ぜるのもおすすめです。
忙しい日には、冷凍ストックしておいた具材にスープをかけて温めるだけで、あっという間に立派な一品になりますよ。
市販品+家にある食材で簡単1品完成!
冷蔵庫に残っている野菜やお魚など、普段から使っている身近な食材と市販のベビー用調味料をうまく組み合わせると、簡単で美味しい離乳食がすぐに作れます。
たとえば、さつまいもとブロッコリーをゆでて、ベビー用のだしで少しのばしてあげるだけでも、立派なおかずに早変わり。
食材を変えれば印象もぐっと変わるので、毎日の食事に飽きにくくなります。
今日はにんじんと豆腐を和風だしで、明日は白菜とささみをコンソメで、といった具合に、味のバリエーションをつけることができますよ。
また、すべてを一から手作りしなくても、ベースとなる具材をまとめて作っておいて、日ごとに味を変えるだけで“違うメニュー”に感じられるので便利です。
忙しい日の時短にもなりますし、赤ちゃんも新しい味に出会えるチャンスが増えます。
「これなら食べてくれるかも」と思える工夫を少し取り入れることで、ママやパパも楽しく、気持ちにゆとりを持って離乳食に向き合えるようになりますよ。
まとめ|離乳食中期の調味料は焦らずゆっくりが基本
離乳食中期になると、赤ちゃんの食べ方や好みに少しずつ変化が見られるようになります。
最初は素材そのものの味でも満足していた赤ちゃんが、だんだんと「飽き」や「好み」を見せるようになってくる時期。
「そろそろ味付けしてもいいのかな?」と悩むママやパパも増えてくる頃ですよね。
そんなときは、無理に濃い味をつけるのではなく、まずは
- 昆布やかつお節から取った出汁
- 野菜スープ
- 無添加の調味料
素材の味を邪魔せず、やさしい味の変化を感じられる工夫が、赤ちゃんの味覚を育てる第一歩になります。
また、「すべて手作りしなければ!」と気負ってしまうのではなく、市販のベビー用調味料や粉末だしを活用することも、無理のない離乳食作りにはとても大切です。
市販品には、赤ちゃんに配慮したやさしい味や成分設計のものが多く、上手に取り入れることでメニューの幅が広がりますし、ママやパパの負担も軽くなります。
さらに、冷凍保存を活用すれば、忙しい日でも「何かしら作ってあげたい」という気持ちに寄り添ったごはんがすぐに用意できます。
ストックした出汁や下ごしらえ済みの野菜と、少しの調味料でさっと作れるレシピがあると、毎日の離乳食がもっと気軽になりますよ。
大切なのは、赤ちゃんの成長スピードや個性に合わせて、無理なく、楽しく進めていくこと。
焦らずゆっくり、ママやパパの愛情がたっぷり詰まった食事を通して、「食べるって楽しい!」という気持ちを育んでいけたら、それが何よりの成功です。