
鯉のぼりって、お父さんのおさがりでも大丈夫なのかな…って迷いますよね。
義実家から「これを使えばいいよ」と言われたけれど、心のどこかで「我が子には新しいものを用意してあげたい」という気持ちもあって、なんだか落ち着かない。
せっかくの初節句なのに、モヤモヤを抱えたまま当日を迎えるのはちょっと寂しいですよね(しかも誰に相談したらいいかも微妙だったり)。
この記事では、おさがりを使う良さも、新しく買う良さも、両方の視点から整理していきます。
読み終わるころには「うちはこれでいいね」と納得して選べるはずですよ。
おさがりでも新しくてもどちらを選んでも正解です
最初にお伝えしておきますね。
鯉のぼりはお父さんのおさがりでも、新しく買っても、どちらでも大丈夫です。
「えっ、それじゃ答えになってないよ」と思いましたか?でも本当にそうなんです。
鯉のぼりは「これじゃないとダメ」という決まりがあるものではなくて、ご家庭の気持ちで選んでいいもの。
だから焦らなくていいし、どちらを選んでも「ちゃんとした親」ですよ。
ただ、「どちらでもいい」と言われてかえって迷ってしまうこともありますよね。
ここから先で、おさがりが向いているご家庭・新調が向いているご家庭の違いをほどいていきます。
鯉のぼりは「子どもを守る願い」を込めるものだから
そもそも鯉のぼりは、子どもの健やかな成長を願って空に上げるもの。
形あるものというより、「願い」を込めた飾りなんです。
だから「父親のおさがりだとご利益が下がる」とか「新しくないとダメ」といった決まりは、本来ありません。
おさがりが大切に受け継がれる理由
代々受け継がれてきた鯉のぼりには、おじいちゃん・おばあちゃん世代の「孫を大切に思う気持ち」がすでに乗っています。
お父さんが小さいころに空を泳いだ鯉のぼりが、今度は我が子の頭上で泳ぐ。
考えてみるとすごく素敵な場面ですよね。
ものを大切にする姿勢を見せられる点でも、おさがりにはちゃんと意味があります。
「家族の歴史を受け継ぐ象徴」として鯉のぼりを残すご家庭は今も多いです。
それでも新しくしたい気持ちも自然なもの
一方で「我が子のために新しいものを用意してあげたい」という気持ちも、まったく間違っていません。
むしろ親として自然な感情です。
人形やお祝い飾りの考え方の中には「一人一飾り」、つまりその子専用の飾りを用意してあげるという見方もあります。
雛人形や五月人形ではよく聞く話で、これを鯉のぼりに当てはめて新調するご家庭もあります。
「ケチりたくない」「他の子と違うのが嫌」ではなく、「この子のお守りを新しく用意したい」という気持ちなら、それはもう立派な親心です。
私の住んでいる地域では「鯉のぼりは父親のおさがりでも気にしない」という家が多かったのですが、夫の実家がある地方では「男の子一人ひとりに新しいものを」と言われ、最初は戸惑いました。
同じ日本でも、地域でこれだけ感覚が違うんだ…とびっくりした記憶があります。
地域や家庭で考え方が違うのは当然のこと
「絶対にこっちが正解」がないからこそ、地域や家庭で考え方が分かれます。
義実家と実家で意見が違うと板挟みになりがちですが、これはどちらが間違っているわけでもありません。
それぞれの土地で受け継がれてきた感覚が違うだけなんです(だから「うちはこうします」で押し通していい話なんですよね)。
おさがりが合うケースと新調が合うケースの見分け方
ここからは、ご家庭の状況に合わせて判断しやすいように、具体的なパターンを見ていきます。
おさがりで十分なケース
こんなご家庭は、おさがりを選んでも気持ちよくお祝いできます。
- 鯉のぼりの状態が良く、破れや色あせがほぼない
- お父さんやおじいちゃんが「ぜひ使ってほしい」と気持ちを込めて譲ってくれている
- 受け継ぐ文化や家族のつながりを大切にしたいと感じる
- マンション住まいなどで大型の新調はそもそも難しい
長年たくさんの空を見てきた鯉のぼりですからね。
新調を考えたほうがいいケース
逆に、こちらに当てはまるなら新しく買うことを前向きに考えてもいいタイミングです。
- 生地が傷んでいて、揚げたときに破れそう
- 色が抜けてしまって、空に映えない
- 住んでいる地域で「一人一飾り」の感覚が強い
- ベランダ用など、住まいに合うサイズが手元にない
- 新調することでお祝いの気持ちにけじめがつくと感じる
古い鯉のぼりは風を受けたときに一気に裂けてしまうことがあって、せっかくの初節句が悲しい思い出になりかねません。
状態のチェックだけは正直に行ってあげてくださいね。
我が家はマンションなので、義父から譲ってもらった大きな庭用の鯉のぼりはそのままでは上げられず、結局ベランダ用の小さなセットを新調しました。
譲り受けたものは家の中の飾り棚に立てかけて、両方を楽しんでいます。
「どちらか一方」じゃなくていいんだなと気づけたのが大きかったです。
折衷案として一部だけ新しくする方法
「全部おさがりは抵抗があるけど、全部新調はもったいない」というときは、折衷案もあります。
たとえば吹き流しや矢車だけ新しくする方法。
鯉本体はお父さんのものを使って、傷みやすい部分や子どもの名前を入れる部分だけ新しくする選び方です。
これなら家族の歴史も大切にできるし、「我が子のための新しさ」も取り入れられます。
避けたいのは「周りに流されて納得しないまま決めること」
ここまで読んでもまだ迷うなら、判断のいちばんの軸は「自分たち夫婦が納得できているかどうか」です。
義実家に強く勧められて「本当はモヤモヤするけど断れない」とか、逆に「新しいものを買わないと愛情がないと思われそう」と気にしすぎて無理してしまうのは、いちばんもったいない選び方です。
鯉のぼりは毎年上げるもの。
来年も再来年も「あのとき本当はこうしたかったな」とひっかかったまま空を見上げるのは、ちょっと切ないですよね(鯉のぼりって、見上げたときの気持ちが全部なんですよ)。
ご夫婦で素直に話して、「うちはこうしよう」と決められれば、もうそれが正解です。
夫の実家から「お父さんの鯉のぼりを使ってほしい」と言われたとき、私は新しいものを買いたい気持ちが強くて少し悩みました。
最終的に夫と「鯉本体は譲ってもらって、子どもの名前入りの吹き流しだけ新しく買う」という形に。
義母にもこの形で伝えたら「それなら一番いいわね」と喜んでくれて、肩の荷が下りました。
おさがりも新調もどちらも我が子への愛情の形です
最後にもう一度ポイントをまとめますね。
- 鯉のぼりはお父さんのおさがりでも、新しく買っても、どちらでもOK
- 大切なのは「子どもの健やかな成長を願う気持ち」
- 状態が良くて家族の思いが乗っているなら、おさがりにも大きな価値がある
- 生地の傷みや住まいの事情があれば、新調を前向きに考えていい
- 「全部か、ゼロか」じゃなく、一部だけ新しくする選び方もある
- 最後の判断軸は「自分たち夫婦が納得できているか」
新しく買っても、我が子のために選んだその気持ちがちゃんと込められます。
どちらを選んでも、ちゃんと愛情のかたちなんですよ。
迷っている今この瞬間も、お子さんの初節句を一生懸命考えている時間です。
その時間そのものが、もう立派な親の愛情。
鯉のぼりが空を泳ぐ日、ご家族みんなが笑顔で見上げられたら、それが一番のお祝いですよね。
ゆっくりご夫婦で話してみてください。
きっと「うちらしい鯉のぼり」が見つかりますよ。
