秋はさんまの美味しい季節ですね。
戸外で網焼きしたさんまはこたえられません!
ところでこのさんまですが、内臓まで食べていますか?
私の父は内臓までぺろりと平らげていたのを覚えていますが、私自身はあの苦みが苦手で、どうしても敬遠してしまいます。
ところが、さんまの内臓は単に食べられるだけでなく、栄養価が高く健康効果もあるのです。
そこで、今回はさんまの内臓の栄養価を調べ、美味しい食べ方もご紹介致します。
さんまの内臓を食べられるけど他の魚も食べることができるものなの?
さんまの内臓を食べる人は案外います。
「あのほろ苦い味が何とも言えない。」という人さえいるのです。
ですが、どの魚でも内臓まで食べられるというのではなく、さんまはアユと同様に「無胃魚」なので内臓も食べられるのです。
つまりさんまには胃に当たる部分がなくて、食用の動物プランクトンを口に入れてから、体内で消化し排出する。
この流れを30分ぐらいという超スピードでやってのけます。
ですから、内臓に食べ物が入っていることがほとんどないわけです。
また、さんま漁は夜に行われるので、夜間にはさんまの体内にはエサが入っていない状態で引き上げられるのです。
もちろん寄生虫がいないとは言えないので、火を通してから食べますが。
さんまは余分なエサが入っていない状態なので、内臓まで美味しく食べられる訳です。
さんまの内臓の栄養価は?
さんまの内臓には次のような栄養価が含まれています。
さんまの内臓の栄養価①ビタミンA
鳥目を予防し、喉や鼻の粘膜を強くする働きがあり、細菌やウイルスの侵入を防ぐことにもつながります。
その結果風邪を引きにくくなり、乾燥シワの予防やアンチチェンジングの効果も期待できます。
さんまの内臓の栄養価②ビタミンB12
赤血球にあるヘモグロビンの生成を助け、神経機能を正常に保つ働きがあります。
ビタミンB12が不足すると体内の酸素が不足して、
- 立ち眩み
- 倦怠感
- 動悸
- 耳鳴り
さんまの内臓の栄養価③鉄分
ビタミンB12と同様にヘモグロビンの生成を助けます。
さんまの内臓の栄養価④カルシウム
骨や歯を作ることはもちろんのこと、出血を止め、神経や筋肉の働きを促し、生命維持活動に深くかかわる栄養素です。
さんまの内臓には以上のように豊富な栄養素が含まれていることが分かりました。
そうだとすると、さんまの内臓を食べずにそのまま捨てるのはなんだかもったいないような気になりますね。
さんまの内臓が苦手な人でもで美味しく食べられるレシピ
「さんまの内臓は苦いから嫌い。」と思っている人はたくさんいますが、ここで美味しく食べる方法をご紹介しましょう。
さんまの内臓を美味しく食べる方法①塩焼きにして内臓以外の身と一緒に食べる
日本料理店の方の説明では、次のように言われています。
さんまを食べるときにはまず内臓を取り出すのではなく、頭から尾にかけて箸をいれて。
中身を取り出すときには、内臓も他の身と一緒に一口ずつ取って食べるのがコツだそうです。
醤油をたらした大根おろしも一緒に口に運ぶと、内臓の生臭さも気にならないのですね。
私の父はまさにこの方法でさんまを全部食べていましたが、こうするとさんまの苦みや臭みも軽減されて美味しく食べられるからだったのです。
また、小さい子どもはたいてい苦い味が苦手です。
子どものころ食べてみて苦かったので、大人になっても内臓は食べないという人も多いです。
でも、ほとんどの人は成長するにしたがって好みが変わって、苦みも美味しいと感じるようになることはあります。
魚の内臓は苦いから嫌いと決めつけることなく、試してみるのがいいですね。
案外口に合うこともあるのです。
さんまの内臓を美味しく食べる方法②さんまのワタ焼き
ちょっと手をかけるとまた内臓を美味しく食べられます。
①さんまのワタを抜きます。
②さんまをまな板の上に左に頭が来るように立てておきます。
③左手で頭を押さえて、頭のすぐ後ろに包丁を入れて中骨に当たるぐらいまで切り込みを入れます。
④右手でさんまの体をもって、左手で頭をそっと抜き取るように引っ張ります。
⑤頭に内臓が付いたまま引き出します。
⑥頭を切り落とし、内臓に軽く塩をして、予熱しておいた魚焼きグリルに入れます。
この時、クチャっと丸めてからのばしたアルミホイルの上にさんまの内臓を置いて焼くとくっつかずうまく焼けます。
⑦強火で5~7分焼いてカリッと焼けたら完成です。
この方法なら、内臓の苦手な人でもたいてい食べられます。
さんまの内臓の鮮度を確かめる方法は?
ただし、内臓は傷みやすいので、さんまの鮮度が良いことが重要です。
さんまのお腹に張りがあり
- 太っていて
- 背中側が青黒く光っている
- 目が澄んでいて
- 口先が黄色のもの
是非新鮮なさんまを手に入れてワタ焼きを試してみてください。
さんまは内臓も食べるのが当たり前?のまとめ
さんまの内臓は食べられます。
さんまは無胃魚で、エサがお腹の中に残っていることがほとんどないので、内臓も美味しく食べられるのです。
内臓は「ビタミン」や「鉄分」、「カルシウム」もたくさん含まれていて健康効果や美容効果もあります。
内臓は内臓以外の身と一緒に食べたり、ワタ焼きにしたりすると美味しく食べられます。
さんまの内臓は苦手と思っている人も、一度試してみてはいかがでしょうか。