似ているところも似ていないところも愛おしい「双子」。
私もついつい2列に並ぶ双子のベビーカーを見かけると微笑んでしまいます。
そして、双子の場合にやって来る「保育園問題」
保育園に子どもを預けるときに「双子は有利か不利か?」というと「有利」なんです。
その理由は、保育園に入園する時につけられる点数の「調整指数」に「双子」という加点項目があるからです。
今回は、保育園に入園するための「点数」についてのこと。
そして、双子が別々の保育園に通う場合のメリット・デメリットを解説していきたいと思います。
スポンサードリンク
双子の保育園入園は優先されるの?点数が多くなる条件は?
まず、保育園には「認可保育園」と「無認可保育園」の2種類があります。
その違いは、
- 「施設の設備や面積」
- 子どもの人数に対する保育士の人数などの「保育環境」
基準を満たしている保育園が「認可保育園」。
基準を満たしていない保育園が「無認可保育園」です。
双子の入園に有利な審査があるのは「認可保育園」
「認可保育園」は、保育料が所得に応じて決定し補助もあることもあって安いです。
ただし、自治体によっての子どもの保育の必要性の認定を受けた場合に利用できます。
一方、「無認可保育園」は、点数などの審査はありませんが保育料は高い特徴があります。
そして、双子の入園に有利な「点数」の審査があるのは「認可保育園」の場合です。
では、「点数」とは何か?
「点数」とは、世帯の状況を点数化したもののことで正式には「指数」と呼んでいます。
「指数」には
- 基準指数
- 調整指数
- 優先順位
指数の内容は、住んでいる自治体によって違いはありますが、
「基準指数」
「調整指数」
「優先順位」
この3種類の指数があるのは共通です。
入園に関わる「指数」①基準指数
まず「基準指数」とは、保護者の就労状況や健康状態の項目を指数で表したものです。
項目には、
- 就労状況
- 就学状況
- 病気
- 障害
- 出産
- 介護や看護が必要な家族の有無
- 災害復旧
入園に関わる「指数」②調整指数
次に「調整指数」とは、家庭の状況に合わせて加点と減点をする指数です。
加点の項目には、
- ひとり親世帯
- 保育園に兄弟姉妹が在園している
- 就労中で既に無認可保育園を利用している
- 就労中で既にベビーシッターを利用している
- 同居の祖父母がいる
- 自営業で子どもを見ながら就労している
東京都の港区を例にすると、双子が同時に入園希望をする場合、「調整指数」が1点加点されます。
自治体によって項目名称や点数は違います。
でも、双子などの多胎児に対しては「調整指数」が加算される自治体がほとんどなので入園審査に双子は有利となります。
入園に関わる「指数」③優先順位
「優先順位」とは、「基準指数」と「調整指数」の指数が同じだった場合の順位づけのこと。
順位づけの定義は自治体によって異なっています。
そして、その定義も公表されている自治体もあれば公表していない自治体もあります。
- 自治体の居住歴が長い世帯を優先する
- 所得が低い世帯を優先する
- 認可外保育施設などに預けた実績がある
スポンサードリンク
双子の保育園が別々になったときどうすればいい?デメリットでしかない?
もしも、双子の保育園入園が決まった場合でも別々の保育園に通うパターンもあります。
双子で保育園が別々の時のメリット・デメリットを見ていきましょう。
双子で保育園が別々の時のメリット
まず、双子で保育園が別々の時のメリットは、
- 保育園ごとの個性が理解できること
- 「双子」という見方ではなく1人の子として関わってもらえること
保育園や幼稚園は正直通ってからの方が、個性が分かってきます。
我が家は保育園ではないですが、現在次男が通っている幼稚園は長男も通っていた幼稚園で、思っていたよりものびのびした特徴がありました。
そのため、毎日泥だらけになって帰ってきています。
保育園や幼稚園は、
- 先生と子どもとの相性
- 園の方針
- 園庭の使い勝手
- 園舎のつくり
- 行事への取り組み方
入園前に良いと思っていた保育園が、実際に入園してみると「思っていた保育園ではなかった」という場合。
そんなときは、2人も通わせているよりも1人の方がまだ良かったと思いますよね。
また、「双子」に対してどうしても先生や保育園から「双子だから」という先入観で見られてしまったり、比べられることもあります。
でも、双子で別々の保育園に通っていると「双子」という先入観はなく、1人の子として関わってもらうことができます。
双子で保育園が別々の時のデメリット
ただ、やはり双子で別々の保育園と言うのはデメリットがあります。
それが
- 通園の時間
- 重なる行事/イベント
どれだけ別々の保育園が近いと言っても、車を停めてのお見送りを2人分毎日続けるのは、保護者にとっては結構重労働です。
また、お迎えも2倍です。
保護者も仕事や家事があるので、時間的に慌ただしくなるデメリットは大きいでしょう。
さらには、
- 入園式
- 卒園式
- 運動会
- お遊戯会(おゆうぎかい)
- お泊り会
- 遠足
- 参観日
行事は同日や近い日程になる可能性が高いでしょう。
保護者2人ともお仕事を休めて、双子が通うそれぞれの保育園に参加できるのであれば良いのですが。
でも、なかなか保護者が揃ってお休みをとれない場合などは、誰かが可哀想な状況になります。
やっぱり同じ保育園にまとめたい時のおすすめの方法
双子で別々の保育園に通うことは、通園の時間や重なる行事やイベントなど、保護者の負担が大きいものです。
そこで、どちらかの保育園にまとめることも考えておくことをおススメします。
まだ、双子が入園前であれば2次募集でまとめて通わせたい保育園にもう一度希望を出してみましょう。
ギリギリですが3月には結果が出るでしょう。
年度途中の転園は、他のご家庭の転勤や転園などの可能性もあるので不可能ではありませんが、非常に狭き門です。
先ほどもお伝えした通り、通い始めてから分かった保育園の個性を見て、双子をまとめて通わせたい保育園を決めておきましょう。
例えば、A園とB園に通う双子がいるとしましょう。
そして、双子をまとめてA園の保育園に通わせたいとき。
- お見送りはA園→B園の順
- 帰りはB園→A園の順
そうすることで、双子をまとめてA園に通わせるときに、先生たちにもすぐに覚えてもらえて、子どももすぐに馴染むことができます。
双子は保育園で有利?のまとめ
双子を認可保育園に通わせる時は、「調整指数」という指数・点数が加点されるため有利になります。
保育園選びは、園の特徴や通園時間など様々なポイントがあります。
私の場合、長男が未就園児の時、通える幼稚園にとにかく見学や園庭開放に行きました。
幼稚園ごとの強みや特徴、距離や先生の対応、長男の様子を見て選びました。
ぜひ、入園前の1年間という時間を有効につかって、親子にとっても後悔のない保育園選びをしてみてくださいね。