安産祈願やお宮参り、七五三などの子どもの節目行事。
このときに、神社やお寺に訪れたときに納める「初穂料(はつほりょう)」。
必要なのはわかっていても、実際に準備するとなると
「のし袋はどこで売っているの?」
「封筒ならどんな封筒ならOKなの?」
「記入方法は?」
など、分からないことだらけですよね。
私も最初の子供のときには、何をどうしたらいいのか全くわからず、軽くパニックでした。笑
初穂料ののし袋はどこで買う?100均ののし袋を使ってもいい?
神社やお寺での行事で納める謝礼である「初穂料」。
決して、「安いのし袋は使っちゃダメ!」というルールやマナーはありません。
なので、ダイソーやセリアなどの100均で、のし袋を購入しても問題ありません。
逆に、最近の100均は種類も豊富なので、きっと良いのし袋が見つかると思います。
そして、初穂料を包むのし袋は100均以外にも
- 文房具店
- ローソンやセブンイレブンなどの「コンビニ」
- カインズホームやコーナンなどの「ホームセンター」
- 大丸や伊勢丹などの「百貨店」
- マツモトキヨシやウエルシアなどの「ドラッグストア」
- イオンやダイエーなどの「スーパー」
- ヤフーショッピングやAmazonなどの「通販サイト」
初穂料ってそもそもどういうものなの?初穂料の歴史
初穂料の歴史ですが、もともと「初穂料」の「初穂」とは、年の最初に収穫した「お米」のことを意味していたんです。
そして、神様に初穂(お米)を納めて、無事に農作物が収穫できたことを感謝していました。
けれど、収穫時期以外に初穂(お米)の用意ができないこと。
あとは、農業に従事していない人は初穂(お米)を手に入れられないこと。
そういったことから、「初穂」は「お米からお金」へと変化していったんですよ。
そんな歴史がある「初穂料」。
できるだけ失礼がないように納めるにはどうしたらよいのか、解説していきますね。
初穂料で使うのし袋の選び方
まず、初穂料を包むのし袋は、「紅白の水引がついているのし袋」が基本です。
そして、水引は「何度も良いことが起こりますように」という意味がある「紅白の蝶結び」を選ぶようにしましょう。
ちなみに、神社やお寺で行う結婚式の場合は、何度も繰り返すことがあってはいけないので、
- 結び切り
- 真結び
「結び切り」「真結び」は、簡単にはほどけない固い結び方をしている水引です。
結婚式にピッタリですね。
そして、病気平癒(へいゆ)や厄払いの場合で初穂料を包むのし袋の場合は。
祝い事やめでたい事である「慶事」とは少し違うので、紅白の水引ではなく
- 白い無地ののし袋
- 白い無地の封筒
初穂料の相場
次に初穂料の金額ですが、神社で定められている場合もあるので、伺う神社に従って初穂料を包むようにしましょう。
ただ、初穂料が定められていない地域や神社もあるので、以下の相場を参考にしてみてくださいね。
- お宮参り:5,000円~10,000円
- 七五三:5,000円~10,000円
- お祓い:3,000円~5,000円
- 祈願:3,000円~5,000円
- 神前結婚式:50,000円~100,000円
- 地鎮祭/竣工:20,000円~50,000円
その神社の場合、初穂料は個人の場合は5,000円~、企業や団体の場合は20,000円~と決まっています。
今年は次男の七五三があるので、その際は5,000円を包んでご祈祷をお願いする予定です。
我が家では最後の七五三になるので、思い出に残る1日を過ごそうと考えています。
初穂料を封筒に入れる場合の書き方は?姓名は誰のものを書けばいい?
初穂料は、水引がついたのし袋ではなくて、「白い無地の封筒」であれば封筒でもOKなんです。
ただ、いくつかの注意点があります。
- お札の表面はそろえて肖像画が上になるように入れる
- 表面の上中央に表書きの「御初穂料」を記入
- 表面の下に「奉納者の姓名」を記入
- 裏面の左下に「金額」「住所」を記入
封筒の場合でも使える内容もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お宮参りでののし袋へのお札の入れ方
お札の入れ方は、封筒でものし袋でも同じです。
お札の表面をそろえて、肖像画が上になるように入れるようにしましょう。
のし袋に内袋がついていれば、内袋にお札を入れます。
お宮参りでののし袋の表面の記入方法
のし袋の表面は、水引の上部分に「御初穂料」と記入します。
目的に合わせて
- 御礼(おんれい)
- 御玉串料(おたまぐしりょう)
- 神饌料(しんせんりょう)
そして、水引よりも下部分に姓名を記入します。
記入する姓名は、目的によって変わるので後ほど「目的に合わせたのし袋の記入例」で詳しく説明しますね。
お宮参りでののし袋の内袋の記入方法
のし袋に内袋がついていれば、内袋にお札を入れます。
そして、内袋の表面に「金 壱萬円」のように包んでいる金額を記入します。
ここで覚えておきたいポイントです!
のし袋に金額を記入する時に使う数字は、「大字(だいじ)」と呼ばれる「旧字体の漢数字」を使うのがマナーです。
大字は、
- 一 → 壱
- 二 → 弐
- 三 → 参
- 五 → 伍
- 六 → 陸
- 七 → 漆
- 八 → 捌
- 十 → 拾
- 千 → 仟または阡
また、
- 万は「萬」
- 円は「圓」
そして、内袋の裏面の左下には、住所と姓名を記入します。
お宮参りで内袋が無い場合の記入方法
のし袋に内袋が無い場合でも、表面は水引より上部分に「初穂料」もしくは「御初穂料」と記入します。
そして、水引よりも下部分に姓名を記入します。
そのあとには、裏面の左下に金額と住所を記入します。
金額が右側、住所が左側ですよ。
目的別のし袋の記入例
最後に「目的に合わせたのし袋の記入例」をいくつかご紹介したいと思います。
目的に合わせたのし袋の記入例①神前結婚式
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御神饌料」「御玉串料」 - <姓名>
新郎新婦の両家の姓 - <注意点>
水引は「蝶結び」ではなく「結びきり」のもの
目的に合わせたのし袋の記入例②安産祈願
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」 - <姓名>
夫婦連名もしくは姓のみ
目的に合わせたのし袋の記入例③お宮参り
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」 - <姓名>
赤ちゃんの姓名
目的に合わせたのし袋の記入例④七五三
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」 - <姓名>
七五三にあたる子どもの姓名 - <注意点>
地域よっては名前の左側に「三歳」「五歳」「七歳」と年齢を書く地域もあります
目的に合わせたのし袋の記入例④厄払い
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」 - <姓名>
厄払いをする人の姓名
目的に合わせたのし袋の記入例⑤地鎮祭/竣工
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」「御神饌料」 - <姓名>
施主の姓 - <注意点>
初穂料とは別にお車代として5,000円~10,000円程度お渡しする
目的に合わせたのし袋の記入例⑥会社での祈願
- <表書き>
「御初穂料」「御礼」「御玉串料」 - <姓名>
会社名と代表者の姓名
お宮参りでの初穂料の封筒の選び方のまとめ
神社やお寺に納める謝礼の「初穂料」は、100均ののし袋でも封筒でもOKです。
ただし、封筒の場合は「白い無地の封筒」を選ぶようにしましょう。
他にも水引の選び方やのし袋への記入方法など解説してきました。
ぜひ、神様へ失礼のない初穂料の準備をできるように参考にしてみてくださいね。