ご出産おめでとうございます。
帝王切開での出産、本当にお疲れ様でした。
体の調子はいかがですか?
傷の痛みで思うように動けない状態で、初めての赤ちゃんのお世話、大変ですよね。
「入院している間は、困ったら助産師さんが赤ちゃんを預かってくれる。
つらい時は、オムツ替えやおっぱいを飲ませるのを手伝ってもらえる。
でも、退院してからは自分でやらなくちゃいけないから困ったな。」
「すごく傷が痛いのに、家のことや赤ちゃんの世話、できるのかな?」
「なるべく早く回復したい。」
「傷って縫ってあるんでしょ。動いたら傷って開いたりしないの?」
「帝王切開の傷あとってやっぱり残るのかな。傷あとのケアどうやるのかな?」
そんな風に悩んでいませんか?
私は経腟分娩でしたが、産後はとにかく全身が痛く、体も心もボロボロの状態でした。
ボロボロの状態で、慣れない赤ちゃんのお世話。しかも24時間待ったなし!
つらいですよね。
思い返しても、あの頃のつらさはよく覚えています。
帝王切開の産後の回復が早くなるポイント
帝王切開だと傷の痛みもあるし、手術の出血で貧血もあるし、絶対につらい!
そんなつらい時期をうまく乗り越え、なるべく早く回復していくためには、いくつかポイントがあります。
産後の肥立ちで帝王切開の場合の過ごし方はこれです。
- 産後1か月は自分と赤ちゃんのお世話を中心に行う。頑張りすぎない。
- 休める時はとにかく休む。赤ちゃんが寝たら自分も寝る。
- しっかり水分を摂る。栄養のあるごはんを食べる。
- 傷が痛いときは無理をしない。
- 傷に負担をかけないように、おなかに力をかけない、傷に刺激を与えない。
- 傷のケアをする。
帝王切開の回復を早める方法は?傷が開かないように動くには?
産後は赤ちゃんのお世話をすることで頭の中がいっぱいになりますが、お母さんの体のケアも大切にしましょう。
経腟分娩、帝王切開どちらにも言えることですが、出産を終えたお母さんの体は、妊娠前の状態に戻ろうとします。
期間はだいたい6~8週間。
この時期は、体やホルモンバランスも妊娠前の状態にゆっくり戻りはじめるため、体も心も不安定になりやすいんです。
とにかくゆっくり休みましょう。
産後1か月はとにかく休むことが大事
特に産後1か月は自分と赤ちゃんのお世話を中心に行うといいです。
この時期に無理をしてしまうと、産後の回復が結果的に遅くなってしまいます。
更に恐ろしいことがあって、歳をとってから体調を崩しやすくなったり、更年期がひどくなることがあるので注意してください。
私も産後1か月はとにかく休みました。
すぐに横になって休めるよう、布団は敷きっぱなしの状態、家事は必要最低限。
買い物は旦那さんにお願いし、食事は宅食を頼んで乗り切りました。
おかげで産後は大きなトラブルもなく過ごすことができましたよ。
帝王切開の回復を早めるにはこれをやろう
帝王切開というのは、メスでお腹を開けてから赤ちゃんを取り出す手術のことです。
産後の回復と手術からの回復、どちらも行わなければなりません。
大切なことは3つ。
- 眠ること。
- 水分を摂ること
- バランスのよい食事をすること
帝王切開の回復を早めために大切なこと①眠ること
赤ちゃんは夜も起きます。
だから、赤ちゃんが寝たら一緒に寝ましょう。
眠ることによって傷の回復が良くなります。
帝王切開の回復を早めために大切なこと②水分を摂ること
あと、産後は便秘になりやすいです。
便秘になると、便をするときに力まなくてはいけません。
力んでお腹に力をかけると傷に負担をかけてしまいます。
水分をしっかり摂って便秘を予防していきましょう。
帝王切開の回復を早めために大切なこと③バランスのよい食事をすること
バランスのよい食事をとることも大切。
体に必要な栄養を摂ることは、傷口の治りをよくしたり、産後の回復を助けてくれます。
動くと傷は開いちゃうの?
帝王切開の傷は、糸で縫うのですが、傷口はだいたい3日くらいで閉じてきます。
でも、無理して動くのは注意。
無理して動くと傷口に刺激となります。
刺激されたところからばい菌が入り、赤く腫れたり、ジュクジュクの原因になります。
こうなると傷口の治りが遅くなるし、傷あとが目立ってしまう可能性がでてきます。
痛みがあるときは無理せず、力仕事は旦那さんにおまかせしましょう。
帝王切開の術後ケア!傷あとケアテープできちんと保護しよう!
- 帝王切開の傷って残るのかな
- なるべくきれいにしたい
少しでも傷あとがきれいに治るよう、術後は傷あとのケアが大切になります。
帝王切開の術後ケア!傷への刺激は最小限に
手術の傷は通常は1週間から10日くらいで抜糸します。
最近では抜糸のいらない溶ける糸を使っている病院が多いかもしれません。
私が勤めていた病院では、帝王切開は溶ける糸を使っていました。
くっついた皮膚は、最初の1~3か月の間で、傷の中の細胞たちが、もっとしっかりくっつけようと動きが活発になります。
その後少しずつ細胞の動きが落ち着いてきます。
帝王切開後の傷の活動が活発な時はこの3つが大敵
帝王切開の傷によくないことは次の3つです。
- 傷口を引っ張られる。
- 日焼けをする(紫外線を浴びる)
- 乾燥
その結果、傷あとが太くなってしまったり、赤く盛り上がったりして、傷の部分の色が濃くなってしまいます。
帝王切開の傷あとにはケアテープを貼ってしっかりケア
傷口への刺激を避けるためにも、テープを貼りましょう。
テープを貼る目的はこの3つ。
- 安静→傷が引っ張られて、傷あとの幅が広がることを防ぐ
- 紫外線が直接当たらないようにする
- 乾燥を防ぐ
テープのはしっこがめくれてきたら交換するとよいでしょう。
だいたい2~3日おきくらいです。
傷あとが安定するのには、約半年から1年かかるといわれています。
テープでのケアは細胞たちが活発に傷口をくっつけようとする時期といわれる1~3か月の間続けるとよいでしょう。
産後の肥立ちで帝王切開の場合の過ごし方のまとめ
- 産後1か月は自分と赤ちゃんのお世話を中心に行う。頑張りすぎない。
- 休める時はとにかく休む。赤ちゃんが寝たら自分も寝る。
- しっかり水分を摂る。栄養のあるごはんを食べる。
- 傷が痛いときは無理をしない。
- 傷に負担をかけないように、おなかに力をかけない
- 傷に刺激を与えない(傷を引っ張る、紫外線を避ける、乾燥を防ぐ)
- 術後1~3か月はテープで傷を保護する