お腹に赤ちゃんを妊娠すると、嬉しい気持ちの反面、
「流産してしまったらどうしよう」と不安を抱える女性は多いと思います。
実は、現在2児のママである私も2人目を妊娠する前に流産した経験があります。
「稽留(けいりゅう)流産」という染色体の異常の流産でしたが、「自分に何か原因があったのでは?」と責任を感じる日々を過ごしました。
そこで今回は、妊娠初期の流産の確率や気をつけたい過ごし方などをご紹介していきたいと思います。
自分だけの体じゃないからこそ、自分を大切に過ごす参考にしてみてくださいね。
- 心拍確認後には流産率は下がる?ひとまず安心できるのは6週から!
- 心拍確認後に気をつけることは?妊娠初期の過ごし方のポイント
- 妊娠初期の過ごし方のポイント①自己判断で薬を服用しない
- 妊娠初期の過ごし方のポイント②禁酒をする
- 妊娠初期の過ごし方のポイント③タバコを吸わない
- 妊娠初期の過ごし方のポイント④カフェインに気をつける
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑤無理をしない
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑥下腹部が張ったり痛い時は休む
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑦つわり中は食べられるものを食べてOK
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑧便秘対策をする
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑨適度に運動をする
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑩口の中を清潔にする
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑪家族との時間を楽しむ
- 妊娠初期の過ごし方のポイント⑫出産する産婦人科を考える
- 母子手帳もらった後の流産確率のまとめ
心拍確認後には流産率は下がる?ひとまず安心できるのは6週から!
そもそも妊娠とは、最後の月経がはじまった日を「0週0日目」と数えます。
- 0日~6日を「1週間」
- 4週間を「1ヶ月」
流産の中でも起こりやすい時期はあるの?
そして、「流産」とは、妊娠22週・妊娠6ヶ月未満で妊娠が終わってしまうことです。
流産の中で最も起こりやすいのが「心拍確認前」の流産なんです。
心拍確認前の流産は「10%~15%」。
それが、心拍確認後の流産は「3%~5%」と、グッと流産の可能性が下がることが明らかになっています。
私が流産したのも妊娠5週目で、心拍が確認できる前でした。
その後も心拍は確認されず、胎児の前段階である「胎芽(たいが)」も見られず、手術をしました。
そこで、気になるのは心拍の確認ができる時期。
赤ちゃんの心拍確認は、「妊娠6週目前後」に分かる人が多いのですが、人によっては8週目に分かったという人もいます。
赤ちゃんの心拍が確認できたらすること
そして、赤ちゃんの心拍が確認できたら
- 「妊娠届出書」を受け取る
- 「母子手帳」を受け取る
- 「妊婦健康診査受診票」を受け取る
- 身近な人に報告する
赤ちゃんの心拍が確認できたらすること①「妊娠届出書」を受け取る
受診している病院や住んでいる地域の役所や保健センターなどから「妊娠届出書」を受け取ります。
「妊娠届出書」の必要事項を記入して役所に提出しましょう。
住んでいる地域によっては、「妊娠届出書」の提出期限が決まっている地域もあるので、早めに提出しましょうね。
赤ちゃんの心拍が確認できたらすること②「母子手帳」を受け取る
妊娠届出書を提出すると「母子手帳」を受け取ることができます。
「母子手帳」は、赤ちゃんとママの健康状態を記録することができる手帳です。
「妊娠した時の気持ち」や「妊娠の経過」を記録できるので、赤ちゃんが生まれてからも宝物になります。
現在9歳と5歳の息子をもつ私も大切に2人の「母子手帳」を保管していますよ。
赤ちゃんの心拍が確認できたらすること③「妊婦健康診査受診票」を受け取る
「母子手帳」を受け取る時、一緒に「妊婦健康診査受診票」も受け取りましょう。
妊婦検診は、病気で通院するわけではないので基本的に自費扱いです。
その金額を助成してくれるのが「妊婦健康診査受診票」です。
助成してもらえる検査項目や金額は自治体によって違いますが、受け取らなければ高額になるので必ず受け取っておきましょうね。
赤ちゃんの心拍が確認できたらすること④身近な人に報告する
心拍が確認され、母子手帳を受け取ったら旦那さんやご両親など身近な人に報告をしましょう。
ただ、つわりがはじまって仕事に支障が出そうな場合は、職場への報告もすることをおススメです。
でも、妊娠を快く思わない人がいる場合があるので、報告は最小限の相手にしておくと良いですよ。
心拍確認後に気をつけることは?妊娠初期の過ごし方のポイント
赤ちゃんの心拍が確認された後は、流産の確率が「3%~5%」と低くなることは確かですが絶対に流産しないわけではありません。
「妊娠初期」である「妊娠15週」までは、赤ちゃんに栄養を送るための胎盤が完成していない上に、つわりもあるため、日頃の過ごし方がとっても重要になります。
「安定期」と言われる妊娠16週を無事に迎えるためにも、妊娠初期の過ごし方のポイントを12選、ご紹介したいと思います。
妊娠初期の過ごし方のポイント①自己判断で薬を服用しない
妊娠初期は、赤ちゃんの器官が主に形成される時期です。
ママが服用する薬によっては、赤ちゃんの成長に影響を及ぼす薬もあります。
なので、妊娠前から飲んでいた薬があれば産婦人科で必ず相談してから服用するようにしましょう。
また、妊娠以降に飲む薬も必ず産婦人科の先生の指示の元、服用するようにしましょう。
もともと貧血気味だった私は、妊娠中にも貧血を指摘され、指示された「鉄剤」を飲み続けていましたよ。
妊娠初期の過ごし方のポイント②禁酒をする
妊娠中の飲酒は、初期に限らず赤ちゃんに影響を及ぼす恐れがあります。
「胎児性アルコール症候群」と呼ばれ、「低体重」や「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」になる可能性が高まります。
さらに、「胎児性アルコール症候群」の治療法は、現時点では確立されていません。
赤ちゃんだけでなく、家族の未来の為にもお酒は我慢しましょうね。
妊娠前からお酒が大好きだった私は、妊娠が分かったら毎回すぐに禁酒しました。
そして、無事に出産と授乳期を合わせて後、約2年越しに飲んだお酒は格別に美味しかったですよ。
妊娠初期の過ごし方のポイント③タバコを吸わない
たばこもお酒と同じように赤ちゃんの成長を妨げる恐れがあります。
「流産」「胎盤異常」「早期破水」「低体重」の原因になります。
ママ自身もですが、もし旦那さんがたばこを吸う人であれば、ママの前では吸わないようにしもらいましょう。
喫煙者ではない人が吸い込んでしまう「副流煙(ふくりゅうえん)」にも健康被害を及ぼす成分が含まれています。
私の旦那は、9歳になる長男の妊娠を機にたばこをキッパリと止めてくれました。
妊娠初期の過ごし方のポイント④カフェインに気をつける
コーヒーや紅茶・チョコレートに含まれている「カフェイン」には、赤ちゃんの成長を妨げたり、「流産」の可能性を高めてしまいます。
妊娠中、カフェインは1日200mg~300mgであれば問題はないと言われています。
コーヒー1杯でカフェインは約90mg含まれているので、多くても2杯程度に留めておきましょう。
心配な方は、ノンカフェインのコーヒーを飲むと良いですよ。
私もノンカフェインのコーヒーを飲んでいましたが、美味しく飲むことができましたよ。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑤無理をしない
妊娠初期は、ママの体が疲れやすくなっています。
「今までならできたから。」と無理をしてはママも赤ちゃんにも負担になってしまいます。
仕事も私生活も穏やかな生活を心がけてくださいね。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑥下腹部が張ったり痛い時は休む
妊娠初期は、「切迫流産」と言う流産になりかける状態になりやすい時期です。
下腹部が張ってきたり、痛くなってきたら無理をせずに体を休めましょう。
長時間の立ちっぱなしや重い荷物を持つ仕事をしている場合は、早めに職場に事情を伝えるようにしましょうね。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑦つわり中は食べられるものを食べてOK
「赤ちゃんのために」とつわりで辛い中、無理をして食事をしなくても問題ありません。
ただ、水分は摂る必要があるので、お茶や水は摂るようにしましょう。
私は、長男を妊娠中の初めてのつわりの時、お茶も飲めないほど辛いつわりでした。
でも、何なら食べられるか何なら飲めるか、色々試した結果、「パイナップル」が食べられたんです。
しかも缶詰ではなく、旦那がたまたま買ってきてくれた丸々のパイナップル。
なので、今でも長男には「あなたはパイナップルでできた子なの。」と時々話するほど、良い思い出です。
また、一度にたくさんの量を食べるのが辛いママは、複数回に分けて食事を摂ってもOKです。
「つわりが終わったらきちんと栄養管理をしよう」くらいの気持ちで穏やかに過ごしましょうね。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑧便秘対策をする
妊娠すると女性ホルモンの「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の影響によって、腸機能が低下する場合があります。
腸機能が低下するため、「便秘」になりやすいのが妊娠初期の多くの女性の悩みです。
「便秘」を解消するために、水分を意識して摂ったり、食物繊維が豊富な食べ物を摂ることもポイントです。
ただ、つわりがひどく水分や食べ物が上手く取り入れられない時は、産婦人科の先生に相談して適切な薬を処方してもらいましょう。
私は、処方してもらった下剤を飲んでいましたよ。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑨適度に運動をする
つわりなどで体が不安定な時は避けて良いですが、体の調子が良い時は適度に運動しましょう。
- 歩いて買い物に行く(ただし重たいものを持つのは厳禁)
- 旦那さんがお休みの日に一緒に散歩する
ストレスの解消や急激な体重増加を抑えたり、むくみ予防にもなるのでおススメです。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑩口の中を清潔にする
実は、妊娠すると女性ホルモンの影響で唾液の分泌が減少して、虫歯や歯周病になる可能性が高まるんです。
また、吐きづわりでどうしても吐いてしまうママは、胃酸で歯のエナメル層が溶けてしまいます。
つわり中の歯磨きが辛いことはよく分かりますが、口の中を清潔にして、虫歯だとか歯周病にならないようにしっかり予防するようにしましょうね。
ちなみに私が住んでいる兵庫県神戸市では、妊婦さんが妊娠中に歯科検診を無料で受けられる取り組みがあります。
ぜひ、お住いの地域ではどうか、調べてみてくださいね。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑪家族との時間を楽しむ
妊娠初期を経て、妊娠中期・妊娠後期、そして出産と無事に赤ちゃんと対面できる日は待ち遠しいものですよね。
でも、赤ちゃんが生まれるとミルクや夜泣きなど生活が一変します。
第一子を妊娠中のママは、旦那さんと2人の時間、第二子を妊娠中のママは、第一子のお子さんとの時間を大切にして欲しいと思います。
妊娠初期の過ごし方のポイント⑫出産する産婦人科を考える
妊娠が分かったら出産する病院を少しずつ検討し始めましょう。
人気の産婦人科の場合、妊娠初期に問い合わせ・予約しなければ埋まってしまう産婦人科もあります。
また、里帰り出産を考えている場合も早めに出産する産婦人科を検討しておくと安心ですよ。
母子手帳もらった後の流産確率のまとめ
嬉しくて幸せいっぱいの「妊娠」ですが、心拍確認前の流産は「10%~15%」・心拍確認後の流産は「3%~5%」とも言われています。
不安や心配になるのは当然のことだと思います。
でも、流産の原因の多くは「染色体異常」などの胎児側であることを覚えておいてください。
また、私のように流産後に無事に妊娠して元気な赤ちゃんを産むことができているママもたくさんいます。
まずは、妊娠を知ったら、無理をせず周りにサポートしてもらいながら穏やかに過ごすようにしましょう。