育児休業いわゆる「育休」をもらっているママにとって、「育児休業給付金」はとっても助かる制度ですよね。
この育児休業給付金は、
「180日までは休業開始時賃金日額の×67%」
「181日以降は休業開始時賃金日額の×50%」
も支給される制度です。
「育児休業給付金」は、何人子どもを産んでももらえるものなのかというと…答えは「YES」。
「産休」や「育休」という名の「休み」は何人目でも取得できます。
でも、育休中に支給される給付金「育児休業給付金」は、出産するタイミングによっては支給されない場合があるんです。
詳しく解説していくので、悩んでいるママは参考にしてくださいね。
育児休業給付金は2人目のときは2歳差がいいって聞くけどその理由は?
働くママにとって、「妊娠」「出産」に関わる給付金はとっても助かる制度ですよね。
「妊娠」「出産」に関わる給付金には、
- 出産育児一時金
- 出産手当金
- 育児休業給付金
そのうちの今回ピックアップしていくのが「育児休業給付金」です。
「育児休業給付金」は、
- 180日までは休業開始時賃金日額の×67%
- 181日以降は休業開始時賃金日額の×50%
育児休業給付金が支給される条件とは?
育児休業給付金を支給してもらうには、「育児休業開始日から前の2年間に11日以上出勤した日が12ヶ月以上ある」という条件が必要です。
例えば、
- 1人目の育休で最長である2年の育休を取得している
- 1人目育休中に2人目妊娠をした
- 2人目育休中に3人目妊娠をした
2人目以降の「育児休業給付金」が支給されないというわけです。
なので、「2人目以降の出産は出産後一度職場復帰した後の2歳差が良い」と言われているんです。
でも、実は、「育児休業給付金」には「4年遡り(さかのぼり)」というルールもあります。
育児休業給付金の4年遡り制度とは?
実は、「育児休業給付金」には、
- 育休中に2人目以降を妊娠して復職せずに出産・育休
- 怪我や病気
「育児休業給付金」支給の条件である
「育児休業開始日から前の2年間に11日以上出勤した日が12ヶ月以上ある」
という条件を「4年前」まで遡らせることができる「4年遡り制度」があります。
なので、4年遡って2人目・3人目でも「育児休業給付金」が受け取れる場合もあるのです。
自分が4年遡り制度で「育児休業給付金」が支給されるのか不安な時は、「会社の労務」もしくは「ハローワーク」に相談してみましょう。
2人目妊娠のタイミングによるメリット・デメリット
働くママにとって、妊娠・出産・子育ては大きな課題ですよね。
- 妊娠することで会社に迷惑をかけないか
- まだ休むの?と思われないか
- 育児と仕事を両立できるのか
- もし希望のタイミングで妊娠しなかったらどうしよう
そこで次は、今後2人目を考えている働くママの2人目の3つのパターンを解説していこうと思います。
①1人目の育休後一度職場復帰してから4年以上開けて2人目の産休・育休を取得するパターン
② 1人目の育休後一度職場復帰してから2.3年後に2人目の産休・育休を取得するパターン
③1人目の育休中2人目を妊娠して、一度も復職せずに出産するパターン
それぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
ぜひ、自分の気持ちに近いのはどれかを探る参考にしてみてくださいね。
①1人目の育休後一度職場復帰してから4年以上開けて2人目の産休・育休を取得するパターン
社長さんや管理職などのママの場合、続けて産休・育休をとることが難しいママも多くいます。
4年以上開けてから2人目の産休・育休を取得するメリット・デメリットがコチラ↓
4年以上開けてから2人目の産休・育休を取得する〈メリット〉
- 数年間復職しているので「会社に迷惑をかけている」気持ちが薄くなる
- 復職後の大変なポイントが分かっている
- 仕事と育児の両立のコツをつかんでいる
- 1人目と2人目に年の差があるので子育ての負担が軽減される
4年以上開けてから2人目の産休・育休を取得する〈デメリット〉
- 2人目を妊娠・出産する年齢が高齢になってしまうママもいる
- 「小学校」と「保育園」、」「中学校」と「小学校」など、子どもの環境が違うことで行事や懇談・参観などが忙しくなる
② 1人目の育休後一度職場復帰してから2.3年後に2人目の産休・育休を取得するパターン
保育園や幼稚園に通っている子どもを見ても2.3歳差の兄弟姉妹は多いので、1人目から2.3年後に2人目の産休・育休を取得するママは多いと思われます。
一度職場して2.3年後に2人目の産休・育休を取得するメリット・デメリットがコチラ↓
一度職場して2.3年後に2人目の産休・育休を取得する〈メリット〉
- 歳が近いので同時に子育てができて終わる
- 子どもの行事や懇談・参観などにまとめて参加しやすい
- 仕事と育児の両立のコツをつかんでいる
- 高齢になる前に妊娠・出産ができるママもいる
一度職場して2.3年後に2人目の産休・育休を取得する〈デメリット〉
- 職場に復帰して比較的すぐに2人目の産休に入るので会社に申し訳なく感じる
- 1人目の職場復帰後が時短勤務の場合、「育児休業給付金」の支給が少なくなる
③1人目の育休中2人目を妊娠して一度も復職せずに出産するパターン
高齢のママや一気に妊娠・出産をしたいママなど、数年間子育てに専念するパターンです。
数年間子育てに専念する〈メリット〉
- 歳が近いので同時に子育てができて、終わる
- 育児休業給付金は、1人目を出産する前の給与が基準になるので、1度時短復帰するより支給額が高くなる
- 高齢になる前に妊娠・出産ができるママもいる
数年間子育てに専念する〈デメリット〉
- 育休明け、仕事と2人の子育てを同時にこなす必要がある
- 続けて2人目を妊娠・出産するパターンでも1人目に4年遡りルールを適用していると育児休業給付金が支給されない
ご自身や旦那さんとよく話し合って、自分たちが
「育てやすい」
「仕事しやすい」
「ストレスが少ない」
パターンを選択しましょうね。
育休中に妊娠したときに復帰しない!みんなどんな基準で判断しているの?
前項でお伝えした「3.1人目の育休中2人目を妊娠して、一度も復職せずに出産するパターン」ですが、ママによっては、
- 復帰しても時短勤務で迷惑をかける
- つわりなどで体調を崩す可能性がある
- 安定期に入るまでは安静にしていたい
- 1人目の子育てが大変
- 1人目の子どもとの時間を大切にしたい
「たくさんいる」というだけあって、1人目の育休から復職せず、2人目の産休・育休を取得することは可能です。
もちろん、育休は「復職すること」が前提で取れる制度なので、会社側は「戻って来てくれる」と準備をしています。
なので、もし1人目の育休中に2人目の妊娠が発覚し、続けて産休・育休に入りたい場合は早めに会社に報告をしましょう。
2人目出産前の期間を「1人目の育休」とするのか「2人目の産前休暇」とするのかで支給される金額が違う
実は、1人目の育休中に2人目の妊娠が分かって続けて会社を休む場合、支給される金額には、2つのパターンあるんです。
①2人目出産直前を「1人目の育児休暇」とするパターン
②2人目出産直前を「2人目の産前休暇」とするパターン
このの2つです。
支給される金額の違い①2人目出産直前を「1人目の育児休暇」とするパターン
まず、1つ目の「2人目出産前の期間を『1人目の育休』とするパターン」のとき。
2人目の「産前休業」は申請せず、出産日まで1人目の育休を継続する形になります。
そのため、2人目出産日までの1人目の「育児休業給付金」が支給されます。
ただ、2人目を出産した時点で、1人目で支給してきた「育児休業給付金」が終了します。
そして、2人目の「出産手当金」が支給されます。
支給される金額の違い②2人目出産直前を「2人目の産前休暇」とするパターン
2つ目の「2人目出産前の期間を『2人目の産前休暇』とするパターン」のとき。
1人目の「育児休業給付金」が、2人目の産前休業開始日の前日で終了になる特徴があります。
そして、2人目の「出産手当金」が支給されます。
でも、1の「2人目出産前の期間を『1人目の育休』とするパターン」の方が支給される総額は多くなることがほとんどなんです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
育児休業給付金が2人目はもらえない場合がある?のまとめ
働くママの強い味方である「育児休業給付金」ですが、支給される条件には、
「育児休業開始日から前の2年間に11日以上出勤した日が12ヶ月以上ある」という条件が必要です。
- 1人目の育休を最長である2年をとっている
- 1人目育休中に2人目妊娠をした
- 2人目育休中に3人目妊娠をした
自分がもしかしたら4年遡ったら2人目の育児休業給付金が支給されるかもしれない場合は、会社の労務課やハローワークに相談してみてくださいね。
「産休」も「育休」も「育児休業給付金」も「出産育児一時金」「出産手当金」も条件を満たせば支給される制度です。
自分や会社に罪悪感を感じることもありますが、自分の気持ちに1番良い形の選択をしましょう。