SNSで気になる人からの「いいね」に心がざわつくのは、決してあなただけではありません。
たったひとつのハートマークが、まるで自分への気持ちの証拠のように思えてしまったり。
逆に反応がなかったときに自分が嫌われてしまったのではないかと不安になったりするのはごく自然なことです。
私もかつて好きな人からのいいねを何度も見返しては嬉しくなったり、数が減るたびに理由を探して気持ちが沈んでしまったりした経験があります。
そんなふうにSNS上の小さなサインが恋の期待や不安を揺さぶるのは、人が誰かに認められたい、愛されたいと願う気持ちが強く働いているからでしょう。
ただ、その一方で、いいねの数やタイミングだけで相手の気持ちを断定してしまうのは危険です。
SNSのアルゴリズムの影響や単なる習慣としての反応も多く、必ずしも好意の表れとは限りません。
だからこそ、このページでは単純に「いいねが多い=脈あり」と思い込んで不安や期待に振り回されるのではなく。
心理的な背景や状況を理解しながら、あなた自身の心を守りつつ恋を前向きに楽しむためのヒントをお伝えしていきたいのです。
焦る気持ちや不安な夜をひとりで抱え込んでしまった人が、少しでも心を軽くしながら次の一歩を踏み出せるように、体験談や心理の視点を交えながら解説していきます。
SNSの「いいね」で脈ありがわかるって本当?
SNSの「いいね」って、たった一回のタップで済んでしまう軽やかなアクションなのに、片思いの相手からもらうとどうしてあんなに胸がざわつくのでしょうか。
私も以前、気になる人に投稿を見られているだけで舞い上がってしまい、たった一つの「いいね」に寝る前までずっと心が支配されていたことがあります。
好きな人が自分を気にしてくれているかもしれないという小さな希望が、その行動に込められているような気がしてしまうのです。
ただ、だからといって「いいねが来た=脈あり」と単純に結びつけるのは、少しだけ立ち止まって考えてみた方がいいかもしれません。
SNSというのは、リアルと違って「視線」や「声色」が見えない場所です。
反応があっても、それが好意から来たものなのか、あるいはたまたま流れてきたから反射的に押しただけなのか、相手の本心を読み取るのはとても難しいのです。
特に、恋愛における行動解釈というのは、私たち自身の心の状態に大きく左右されます。
たとえば少しでも期待しているときには、どんな小さな反応も「脈ありかも」と感じやすくなります。
逆に不安が強いときには「なんでこれしか反応してこないの?」と必要以上に落ち込んでしまうこともあります。
つまり、「いいね」の解釈には、相手の行動だけでなく、自分の気持ちや心の揺れも大きく影響してしまうのです。
ここでは、そうした不確かな中でも少しだけ冷静な視点を持って「いいね」という行動を見ていくために。
心理的な傾向や行動パターンの違いに注目しながら、判断のヒントをお伝えしていきます。
恋心に揺れるあなたが、相手の反応に一喜一憂しすぎず、自分の気持ちを丁寧に扱いながら恋を育てていけるように、実体験や心理的な視点を交えながら掘り下げていきましょう。
いいねはあくまで好意の“サイン”の一つに過ぎない
SNSの「いいね」は、日常的に誰でも簡単に使える反応ツールです。
だからこそ、好きな人から「いいね」が来た瞬間に舞い上がるのは自然な反応ですし、その裏に好意があることも実際にあると思います。
でもその一方で、ただの“社交辞令”や“習慣”としてのいいねも存在します。
誰にでも一定のリアクションをしている人や、投稿が流れてきたからとりあえず押したという場合だって少なくありません。
私も以前、少しだけ気になっていた人が自分の投稿にだけ頻繁に「いいね」を押してくれるようになって、「これはもしや…」と思っていたことがありました。
でも後から気づいたのは、その人がフォローしている全員に対して毎回いいねしている「全方位型リアクションマン」だったということ。
あのときの自分の舞い上がりぶりを思い出すと、ちょっとだけ恥ずかしくもなります。
だからこそ、いいねは「きっかけ」であって「証拠」ではありません。
嬉しい気持ちは大切にしていいけれど、それだけで相手の気持ちすべてを決めてしまうと、あとで自分が傷ついてしまうこともあるんです。
脈あり行動とただの友好的リアクションの違い
では、「脈ありのいいね」と「ただのいいね」は、どう見分けたらいいのでしょうか。
大事なのは“文脈”です。
たとえば、
「自分の投稿にだけ特別なタイミングでいいねが来る」とか
「他の人にはしていないような反応が見られる」とか
そういった「特別感」が感じられる場合は、脈ありの可能性が高まります。
また、過去の投稿にまでさかのぼっていいねしてくる場合、それはあなたのことをじっくり知りたいと思っている証拠かもしれません。
一方で、誰の投稿にもまんべんなく反応しているような場合や、SNSをルーティン的に使っているような人であれば、それは社交的な行動に過ぎない可能性もあります。
相手のSNSの使い方の傾向や、他の人との距離感も見ておくと、より正確に判断しやすくなります。
いいねを通して見える「距離感」のヒント
「いいね」そのものが好意かどうかを断定するのは難しいですが。
でも、反応の“パターン”や“頻度”を通して、相手がどのくらいあなたに心を寄せているのか、ある程度の距離感はつかめてきます。
とはいえそれも完璧な答えではなく、「もしかして」という小さなサインを拾うための一つの視点であるということを忘れないでください。
恋をしているとき、人は少しの希望にもすがりたくなります。
でも、どんなときも一番大事なのは「自分の心を壊さないこと」。
相手の気持ちを知りたい気持ちも、自分の不安を抱きしめながら進んでいく強さも、どちらも同じくらい大切なんだと思います。
いいねの数が増えるときに見られる心理傾向
SNSで投稿したとき、以前はたまにしか反応がなかったのに、あるときから急にいいねの数が増えてきた。
しかもそれが、ずっと気になっていた人からだったとしたら、やっぱり心の中で「もしかして……」という淡い期待が芽生えてしまいますよね。
私も以前、そんな経験をしたことがあります。
最初は1週間に1回あるかないかだったのが、気づけば毎日のように反応が来るようになって、気持ちはすっかり浮かれモードでした。
でも、だからこそ知っておいてほしいんです。
いいねの“数”には、たしかに何らかの感情が表れていることもあるけれど、それだけを見て早とちりしてしまうと、自分の心を守れなくなってしまうこともあるということを。
いいねが増える背景には、いくつかの心理的な傾向が存在しています。
それは単なる“気まぐれ”ではなく、その人の無意識にある「気になる」という感情の表れであることも少なくありません。
この章では、いいねの数が増えるときに見られる心理の動きや、その裏にあるかもしれない気持ちのサインについて、ていねいに解きほぐしていきます。
連続いいね・過去投稿へのいいねは関心の表れ?
これはもう、恋する側からすれば最強のサインに見えてしまうやつです。
過去の投稿、しかもずっと下に埋もれているような何ヶ月も前の写真やつぶやきにまで「いいね」がついたとき、その瞬間、私の心は大騒ぎでした。
「え、こんな前のまで遡って見てくれてるの?それってつまり……私のこと気になってるってことだよね!?」って。
でもこの行動には、ちゃんとした心理的な裏付けがあります。
人は誰かに興味を持ったとき、その人の“過去”を知りたくなる生き物です。
それはまるでアルバムをめくるように、その人がどんな日々を過ごしてきたのかを静かにたどっているような感覚。
そんな行動の中で、無意識にポチッと「いいね」を押してしまう。
それは、あなたに対する関心が高まっている証拠かもしれません。
もちろん中には、単なる操作ミスや、無意識のスクロール中に指が当たってしまったなんてこともあるけれど。
何件も続けて過去投稿に反応があるような場合は、明らかに“あなた”という人間を見ようとしているサインと捉えても、決して大げさではないと思います。
いつも特定の投稿に反応するケース
たとえば
「毎回風景写真には無反応なのに、自撮りのときだけいいねが来る」
「食べ物の写真のときにだけ反応してくれる」
という感じで、パターンに偏りがある場合ってありますよね。
私も、趣味の話題には何もなかったのに、たまたま友人と写った写真を載せたときに限っていいねが来て、「あれ、これって……?」と心が騒いだことがありました。
こうした偏りは、相手の興味関心がどこにあるのかを読み取るヒントになります。
つまり、あなたの投稿の中でも「どういう部分に惹かれて反応しているのか」を見ることで、相手があなたの“何に”心を動かされたのかが少しだけ透けて見えるようになるのです。
そしてそこに、さりげない好意や、もっと知りたいという気持ちが含まれている可能性も。
SNSの中には言葉がないぶん、こうした「選択」の積み重ねが相手の気持ちを語ってくれていることもあるんです。
数より重要なのはコンテンツとの関連性
ここで一度、いいねの「数」そのものへの執着から少しだけ離れてみましょう。
大切なのは、単に「何件もついた」ではなく、
「どういう内容に反応があるのか」
「どんなタイミングで来るのか」
という“文脈”です。
SNSは流れの速い世界で、タイムラインには次々と情報が流れてきます。
その中で反応をもらうというのは、たまたま目に入ったからかもしれないし、逆にしっかり探してまで見に来てくれている場合もある。
だからこそ、「数」に一喜一憂するのではなく、そこに込められた意図や繰り返される傾向に目を向けてほしいのです。
もしあなたが投稿するたびに、特定の相手からコンスタントに反応をもらっているなら、それはただの偶然ではなく「あなたの発信を自然と気にしている」状態かもしれません。
そうしたサインは、単なる数字では測れない“心の向き”を教えてくれているのです。
いいねが増えても確信は持たず、自分を大切に
最後にひとつ、大事なことをお伝えさせてください。
たとえ相手からの「いいね」が増えていたとしても、それが確実な脈ありの証明にはなりません。
期待してしまう気持ちは痛いほどよくわかります。
でも、だからこそ、確信が持てないうちは、あなた自身の心を傷つけないように、少しだけ余白を残しておいてほしいんです。
「嬉しい」気持ちを大事にしつつも、「まだわからないこともある」という冷静さを持っていられる人は、恋にのめり込みすぎず、自分自身を見失わずにすみます。
それは自分のためでもあり、未来の関係性を育てるためにも必要な“心の余裕”です。
タイミングから読み解く好意のサイン
「いいね」されたこと自体よりも、それが“いつ”されたのか。
そのタイミングに、思いのほか強い意味が隠れていることがあります。
たとえば、私が本当に好きだった人から「深夜2時」にだけ反応があることが続いたとき。
「あの人、眠れない夜に私を思い出してるのかな」なんて、ちょっと都合のいい妄想をしてしまったことがあります。
でも、タイミングって意外と侮れません。
- その人の生活リズム
- スマホを見る習慣
- 気分が高ぶる時間帯
ここからは、「どのタイミングでいいねが来たのか」に注目しながら、脈ありかもしれないサインと、その裏にある心理をていねいに見ていきましょう。
投稿直後のいいねは「通知を待っていた可能性」
投稿してほんの数秒、あるいは1分以内に「いいね」がついた瞬間、思わずスマホを持つ手が震えたこと、ありませんか?
私はあります。
投稿してすぐに反応が来ると
「え、通知ONにしてる?」
「もしかして投稿するのを待ってたの?」
なんてドキドキが止まらなくなりました。
もちろん、SNSのアルゴリズムでたまたま上に表示されたという可能性もあります。
でも、それにしても“早すぎる反応”が何度も続くようであれば、相手は無意識か意識的に、あなたの投稿に特別な注意を向けている状態かもしれません。
特に、いつも投稿してから一定時間後にしか反応が来なかった相手が、突然リアルタイムで反応してきたとしたら、それは「何かが変わったサイン」かもしれません。
その変化には、小さな好意が芽生えた兆しか、あるいはあなたにもっと近づきたいという気持ちが隠れているのかもしれません。
夜間・深夜のリアクションに込められた心理
夜って、どうしてあんなに気持ちが繊細になるんでしょうね。
特に深夜、部屋の灯りを落として、ひとりベッドの中でスマホを見ている時間。
そんなときにポンッと来た「いいね」は、どんなラブレターよりも胸を打つことがあります。
私が経験したのは、日中には何も反応がないのに、毎晩23時~1時くらいの間だけ「いいね」が来る相手。
最初は偶然かと思っていましたが、続くうちに「もしかして夜になると私のことを思い出すのかな」と勝手に心が弾んでいました。
もちろん、夜はスマホを触る時間が増える人も多いし、静かな時間にゆっくりSNSを見ているだけかもしれません。
でも、夜にしか反応してこない、しかも毎回忘れずに……となれば、それは何かしらの意識があなたに向いている証拠かもしれません。
夜の「いいね」には、昼間とはまた違う、ちょっとセンチメンタルな気持ちがこもっていることもあるんです。
仕事・学校終わりに増えるいいねは単なる習慣のことも
逆に、毎日決まった時間、たとえば17時過ぎや21時ごろになると「いいね」が増えるという場合。
それは相手の“習慣”によるものかもしれません。
これは私の友人の話なのですが、その子は帰宅して夕食を食べたあとに、毎日30分だけSNSチェックの時間を作っているそうです。
そして気になった投稿には片っ端からいいねを押していくとのこと。
「だってその時間しか見ないし、気軽に反応してるだけだよ」と言われて。
以前私が舞い上がっていた「夜のいいね」のいくつかは、まさにその“ルーチンの産物”だったのかもしれないと、ちょっと苦笑いしてしまいました。
タイミングに意味があることも確かですが、それが
「ただの“生活の流れ”によるものなのか」
「感情が動いたからなのか」
それ見極めるには、少し長めに観察することも大切です。
タイミングの変化には相手の“心の揺れ”が出ることも
毎回決まったタイミングで来ていたいいねが、あるときから急に来なくなった。
あるいは、それまでは遅かった反応が突然早くなった。
そういった“変化”には、相手の感情の動きが出ていることもあります。
人は、気になる存在に対して行動が不安定になることがあります。
私自身、好きな人には「気にしてるってバレたくない」と思って、わざとタイミングをずらして反応してみたり。
逆に不安なときほどすぐにいいねを押してしまったりしていました。
こうした微妙な行動の変化に目を向けると、相手が何かを感じていること、何かが起きていることを察するヒントになるかもしれません。
タイミングに振り回されすぎず、自分の気持ちを中心に
最後に大切なのは、「タイミングにばかり心を預けすぎないこと」です。
気になる人からの反応って、どうしても意味を探したくなってしまうけれど、そのたびに気持ちが浮いたり沈んだりしていたら、あなたの心がもちません。
恋愛って、相手の気持ちを探るゲームじゃなくて、自分の気持ちを大切に育てていく過程だと思うんです。
だから、いいねのタイミングに「嬉しいな」と思ったら、その気持ちを大事にしていい。
でもそれが来なくても、「自分が魅力的じゃないからだ」なんて思わないでほしい。
あなたの価値は、誰かの「いいね」のタイミングで決まるようなものじゃないから。
脈ありと勘違いしやすいケースと注意点
「いいね」が増えた、「深夜に反応が来た」、そんな行動のひとつひとつに心が反応してしまうのは、恋をしている証拠。
だからこそ、そのサインが「脈あり」と思えるものであればあるほど、期待が膨らんでしまうのは仕方のないことです。
私も何度もありました。
過去の投稿にまで反応が来て、「これはもう完全に脈ありでしょ!」と舞い上がった結果。
あとでただの勘違いだったと知って落ち込む、そんな経験をいくつも重ねてきました。
恋をしているときって、相手の行動すべてに意味があるように思えてしまうものなんですよね。
でも実際は、SNS上の行動って必ずしも恋愛感情を反映しているわけではなくて。
むしろ
- 無意識の習慣
- 気まぐれ
- 仕様による影響
この章では、特に「脈ありかも」と思いやすいけれど、実は“そうとは限らない”ケースについて具体的に紹介していきます。
「勘違いしたまま突っ走ってしまったらどうしよう」という不安を抱えているあなたのために、心が傷つきすぎないようにするための視点をお届けします。
アルゴリズムによる表示優先で増える場合
まず最初に知っておいてほしいのは、SNSの仕組みそのものが「特定の人の投稿が優先的に表示されやすい」ということ。
あなたがその人の投稿をよく見たり反応したりしていると、相手のタイムラインにもあなたの投稿が上に出やすくなってしまうんです。
つまり、あなたの投稿が目につきやすい場所に表示されているがゆえに、特別な意識がなくても“なんとなく”いいねされるということがある、というわけです。
私も過去に、ある人から急に反応が増えて「え、もしかして気にされてる?」と思ったけれど。
でも冷静になって調べてみたら、その人のおすすめ欄に私の投稿がずっと上位に出ていたということがありました。
たまたま、アルゴリズムの恩恵だったんです。
だからこそ、「目についたから押した」だけのいいねもあるという事実を、忘れずに心にとどめておいてほしいなと思います。
SNSを多用する性格の人の“いいね癖”
世の中には、「とりあえず全部にいいねを押す」という“反射神経いいねマン”が存在します。
私の友達にもいて、その子のSNSには1日に何百件もの「いいね」が並んでいて、誰の投稿にも分け隔てなく反応しているんです。
そんな人からいいねをもらっても、それが「あなたに特別な気持ちがある」からとは限らないんですよね。
もちろん反応があるのは嬉しいことです。
でも、その人が他の人にも同じように接しているとしたら、それは恋愛感情というよりは、社交的な性格やSNSでのマナーの一部かもしれません。
いいねの“特別感”は、その人の普段の行動スタイルを見て初めて判断できるもの。
もし他の人には反応していなくて、自分だけにリアクションが来ているなら、そこには意味がある可能性もあります。
でも、そうでない場合には、少し落ち着いて見直してみることも大切です。
気になるからこそ反応を控える“恥ずかしがり”タイプ
一方で、これは本当にややこしいのですが、「気になるからこそ、あえて反応しない」人もいるんです。
私も昔そうでした。
好きな人の投稿を見るたびに「本当はいいねを押したい、でも押したらバレちゃうかもしれない」と思って、指を止めたことが何度もあります。
見てるのに、何も反応しない。
だけど、心の中では思いっきり気にしている。
そんな人、意外と少なくないんです。
「全然いいねされないから脈なしだよね」と思っていた相手が、実は毎回ストーリーは見ていて。
後から思い切って話しかけたときに「いつも見てたよ」なんて言われたら、拍子抜けするやら嬉しいやら。
だから、「反応がない=気がない」とは限らない。
むしろ、気持ちがあるからこそ、どうしていいかわからなくて動けないタイプも存在します。
その背景には、自信のなさや恋愛経験の少なさ、不器用な性格など、いろんな事情が隠れているかもしれません。
「脈ありフィルター」で物事を見すぎないことが大切
恋をしているときってどんなに冷静でいようとしても、知らず知らずのうちに「脈ありであってほしい」という気持ちが強くなって。
すべての出来事が“その証拠”に見えてしまうことがあります。
それは「脈ありフィルター」を通して世界を見てしまっている状態。
私も、ほんの小さな反応ひとつで「これは運命かも」とまで思い込んで、あとから「ただの誤解だった」と気づいて自分を責めたことがあります。
でもそれは、恋をする人なら誰しもが一度は通る道だと思うんです。
大事なのは、そのフィルターを持っていることに気づいたうえで、時には意識的に外してみること。
期待しすぎず、でも諦めすぎず。
相手の行動を冷静に見つめ直すことで、自分の心を守ることができるんです。
勘違いしても大丈夫。恋するあなたは、ちゃんと美しい
ここまでいろいろと「勘違いの可能性」について書いてきたけれど、ひとつだけ強く伝えたいのは、
「たとえ勘違いだったとしても、恋をしているあなたの気持ちは本物だった」
ということ。
反応に敏感になるのも、舞い上がってしまうのも、落ち込んでしまうのも、全部「好きな気持ち」があるからこそ。
だからどうか、「思い違いだった自分が恥ずかしい」なんて思わないでください。
たとえ脈がなかったとしても、そこにあったあなたの感情の揺れや喜びは、確かに“生きていた証”です。
その経験が、次の恋であなたをもっと優しく、もっとたくましくしてくれるはずだから。
相手の本音を見極めるために大切なこと
SNSの「いいね」って、とてもあいまいで便利な反応だけど、だからこそ“見誤る”ことがあるんですよね。
反応があれば「私に気があるのかも」と期待し、なければ「嫌われたのかも」と落ち込む。
そのくり返しに心が疲れてしまって、「もう恋なんてやめたい」と思った夜、私にもありました。
でも、ほんとうの意味で大事なのは、SNSの反応を深読みしすぎることではなく、「どうやったら相手の気持ちに近づけるか」なんだと思うんです。
そのためには、いいねや閲覧履歴のような表面的な行動だけにとらわれず、もっと“本音”がにじむ部分に注目することが必要になってきます。
ここでは、脈ありかどうかを確かめるというより、「この人はどんなふうに私と関わろうとしているのか」を見極めるための視点をお伝えしていきます。
あなたが不安や期待に振り回されず、落ち着いて恋と向き合うための、心の支えになりますように。
いいね以外の行動(DM・コメント・会話など)を総合的に見る
SNS上での好意のサインは、「いいね」だけに現れるものじゃありません。
むしろ、
「DMでのやりとり」
「ストーリーへの返信」
「オフラインでの言動」
など、もっと“心がにじみ出る場所”にこそ本音は隠れていることが多いのです。
たとえば私が以前好きだった人は、投稿には一切反応してこなかったのに、ストーリーにだけまめにリアクションをくれていました。
最初は「ただの話題好きな人なのかな」と思っていたけど、ある日
「〇〇の投稿、最近してないね。ちょっと気になってた」
そう言われたとき、その人が思っていた以上に私を見てくれていたことに気づいたんです。
「見えるところ」だけがすべてじゃない。
むしろ、「あえて見せないところ」にこそ、意識や気遣いが表れる人もいます。
だから、いいねの数やタイミングだけで判断してしまわず、相手のその他の関わり方にも、意識を向けてみてください。
自分の気持ちを大切にしつつ無理な探りはしない
相手の本音を知りたいと思う気持ちは、恋をしている人ならみんな持っているもの。
でも、その“知りたい”が行きすぎて、
「何回見てるかな」
「いつログインしてるかな」
と過剰に気にしすぎてしまうと、気づけばあなたの心がすり減ってしまいます。
私も過去に、好きな人のアクティブ時間や既読のタイミングをチェックするようになってしまったことがあります。
最初は「好きだから知りたい」だったのに、気づけば「知ることで安心したい」に変わっていて、逆にどんどん不安になっていったんです。
相手の気持ちを探ることに夢中になりすぎると、自分の気持ちがどこかに置き去りになってしまう。
「この人に好かれたいから、どうにかして本音を読み取ろう」とするよりも、
「私はこの人のことをどう感じているのか」
「この関係が私にとって心地よいものかどうか」
ということを、まず自分に問いかけてみることも大切です。
不安が強いときは信頼できる友人や専門家に相談を
恋って、本来ならワクワクするもののはずなのに、不安が強すぎるとどんどん心を圧迫していくんですよね。
- SNSの「いいね」一つで落ち込んでしまったり
- 相手の反応が気になりすぎて何も手につかなくなったり
私も、恋が苦しくて仕方なかったとき、友人に何気なく話してみたことで「自分の思い込みで苦しんでたんだな」と気づけたことがありました。
誰かに話すだけで、心の視界がふっと開ける瞬間って、たしかにあるんです。
それが信頼できる友達でもいいし、ときにはカウンセラーや相談窓口を頼るのもいい。
SNS時代の恋愛には、SNSならではの不安や孤独がつきものだからこそ、ひとりで背負いすぎずに「頼ってもいい場所」を持っておくことは、あなたを守る力になります。
本音を見抜こうとするより、「関係性」を育てる視点で
「この人は私のことどう思ってるんだろう?」と考えるのは、とても大切な気持ち。
でも、その答えを一瞬で見つけようとすると、どうしても無理が出てしまいます。
相手の気持ちは、押したり探ったりしても、必ずしも出てくるものじゃない。
むしろ、ゆっくりと時間をかけて信頼関係を築いていくなかで、ふとした瞬間に相手から自然と伝わってくることが多いんです。
私自身も、「すぐに知りたい」と焦った恋はうまくいかなかったけれど。
でも、「この人との関係を少しずつ育てていこう」と思った恋では、自然とお互いの気持ちが通い合うようになっていきました。
本音を見抜くことよりも、「ふたりの関係をどう育てていくか」。
その視点を持てるようになると、恋はもっと穏やかで、やさしいものになるはずです。
まとめ:SNSの「いいね」に一喜一憂するあなたへ伝えたいこと
気になる人からの「いいね」。
そのたったひとつの反応に、心が大きく揺れてしまう夜があるということを、私は知っています。
嬉しくて何度も投稿を見返してしまったり、来なかったことで必要以上に落ち込んだり。
そんなあなたの心の動きは、決して弱さではなく、それだけ誰かを想っている証拠です。
けれど、SNSの「いいね」は、その人の本音を映す鏡とは限りません。
アルゴリズムによる偶然や、習慣的な操作、気まぐれなタイミング。
そのどれもが、相手の感情とは無関係に押されていることもあるのです。
だからこそ、そのひとつの反応を「脈あり」と思い込みすぎてしまうと、自分の心が疲弊してしまうことがあります。
本当に大切なのは、SNSの中のサインに振り回されることではなく、相手との関係をどう育てていくか、そして自分の気持ちにどう向き合っていくかです。
いいねの数やタイミングではなく、その人との会話や接し方、あなたの前で見せてくれる表情にこそ、真実が宿ることもあるからです。
恋をしていると、つい結果を急ぎたくなるけれど、気持ちというのは少しずつ育つもの。
焦らなくていいし、遠回りしたって大丈夫。
もし今、相手の反応に不安を感じていたとしても、それは「もっと近づきたい」と願う、あなたのやさしい心がそうさせているだけなのです。
このページが、あなたの恋の不安を少しでも軽くし、次の一歩に優しく寄り添えるものでありますように。
恋をするあなたの心が、ちゃんと報われますように。