リクガメ飼育で触っていい?正しい触れ合い方と5つの注意点

リクガメを飼い始めると、あの愛らしいのっそりとした動きについ触りたくなってしまいますよね。

「ドーム型の甲羅を撫でたい」
「手に乗せてみたい…」

そう思うのはごく自然なことです。

一方で、「触りすぎてストレスにならないかな」「そもそもリクガメって触っていいの?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、リクガメとの正しい触れ合い方、やってはいけないNG行動、そして仲良くなるための具体的なコツをまとめてお伝えします。

これを読めば、リクガメとの毎日がぐっと豊かになりますよ。

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リクガメは触っていい。でも「触りすぎ」と「触り方」がカギ

結論として、リクガメに触れること自体は問題ありません。

ただし、触りすぎはストレスにつながり、食欲が落ちる原因にもなります。

爬虫類全般に言えることですが、触れ合いが得意でない子もいますし、個体差もかなりあります。

リクガメの様子をよく観察しながら、無理のない範囲で触れ合うのが基本的な考え方です。

犬や猫のようにどんどん撫でてあげる、というスタイルとは少し違います。

リクガメとの触れ合いは、あくまでリクガメのペースや気分を尊重しながら行うもの…

そのくらいの気持ちで接するのがちょうどいいですよ。

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リクガメが触られることに敏感な3つの理由

なぜリクガメとの触れ合いに気をつかう必要があるのか、その背景を知っておくとグッと理解が深まります。

リクガメは「なつく」のではなく「慣れていく」生き物

リクガメは学習能力が高く、毎日お世話をしてくれる人を覚えることができます。

エサの時間になると気づいてよちよちと近寄ってくる…

そんな姿はとても愛らしく、飼い主としてたまらない瞬間ですよね。

ただ、これは犬や猫のような感情的な「なつく」とは少し意味が違います。

爬虫類であるリクガメは、人間に甘えるというよりも、「この人は安全だ」と学習して慣れていくイメージです。

だからこそ、最初からグイグイ触ろうとすると逆効果になることも。

まずは「怖くない存在だよ」と認識してもらうことが、触れ合いの出発点です。

焦らず、じっくり関係を積み上げていく過程そのものを楽しんでみてください。

甲羅には神経が通っていて、感触をちゃんと感じている

「甲羅は硬くて分厚いから、触っても何も感じないのでは?」と思っている方も多いかもしれません。

ところが実際は、カメの甲羅は人間の爪に例えられるもので、その下には血管や神経が通っています。

撫でたり触ったりするとその感触をちゃんと感じることができるのです。

逆に言えば、引っかいたり強く叩いたりすると痛みを感じます。

甲羅はあくまで体の一部であり、石や外側の殻ではありません。

この認識を持っておくだけで、自然と丁寧な扱いができるようになりますよ。

しつこく触るとストレスから食欲不振になることがある

カメはとてもデリケートな生き物です。

触りすぎるとストレスが蓄積し、食欲が落ちてしまうことがあります。

リクガメにとって食べることは健康のバロメーター。

普段よく食べる子が急に食欲をなくしたときには、触れ合いの頻度や環境を見直すサインかもしれません。

「もう少し触っていたい」と思えるくらいのところでやめておく…

それくらいがリクガメには心地よいちょうどいい距離感です。

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リクガメとの正しい触れ合い方:3つの具体的な方法

では実際にどうやって触れ合えばいいのか、場面ごとにお伝えします。

【方法①】まずは手を近づけるだけから始める

いきなりつかもうとするのではなく、最初はそっと手をリクガメの前に差し出してみましょう。

リクガメが自分から近づいてきたり、首を伸ばして興味を示してくれたりするようになれば、少しずつ触れていいサインです。

急な動きは警戒心を刺激するため、ゆっくり、静かに動くことが大切です。

声をかけながら近づくのも効果的です。

毎日同じトーンで話しかけていると、リクガメは「この声は安全」と学習していきます。

エサをあげるときに名前を呼ぶ習慣をつけると、1カ月ほどで反応するようになる子も多いですよ。

【方法②】なでるなら「あごの下」や「頭まわり」がおすすめ

ある程度慣れてきたリクガメは、頭・目の後ろ・あごの下をやさしく撫でると気持ちよさそうにすることがあります。

うっとりと目を閉じてしまう子もいるほどです。

甲羅を触ることも可能ですが、個体によって好みが違うため、様子を見ながら試してみてください。

足をふりふりしたり、首をすーっと伸ばしてくれたりすれば「心地いい」のサイン。

逆に甲羅の中に引っ込んでしまったり、手足をバタバタさせたりするようであれば「やめて」のサインです。

そのときはすぐに手を離して、そっとケージに戻してあげましょう。

【方法③】エサを介して少しずつ信頼関係を育てる

リクガメと仲良くなる一番の近道は、毎日決まった時間にエサをあげることです。

「この人が来るとごはんがもらえる」という条件反射が身につくと、合図をするだけで寄ってくるようになります。

慣れてきたら手からエサを渡してみるのもよい方法です。

ただし、手をエサと間違えて噛まれることもあるため、最初のうちはエサ用の道具を使うか、指が噛まれない位置に置く工夫をしておくと安心です。

また、触れ合いの後は必ず手を石けんでよく洗うようにしましょう。

カメはサルモネラ菌を持っていることがあり、触れる前後の手洗いは飼育における大切な衛生習慣のひとつです。

絶対にやってはいけないNG行動5つ

ここからは、リクガメへの触れ合いで「やってはダメ」なことをまとめます。

知らずにやってしまいがちな行動もあるので、ぜひ確認しておいてください。

NG①:持ち上げて手足をバタバタさせる

抱っこのつもりで持ち上げると、多くのリクガメは手足をバタバタさせて嫌がります。

体を持ち上げられること自体が大きなストレスになることがあります。

お世話のためにどうしても必要な場合は、そっと素早く行い、長時間続けないようにしましょう。

誤って落としてしまうと、そのショックでその日1日エサを食べなくなることもあります。

NG②:甲羅を叩く・強く引っかく

甲羅には痛覚があります。

「硬くて丈夫そうだから」と叩いたり引っかいたりすることは、リクガメに確かな痛みを与えます。

見た目に反応がなくても、内側ではストレスを感じています。

甲羅は常に丁寧に、やさしく扱ってください。

NG③:仰向けにする・尾を掴む

カメを仰向けにしたり、尾を掴んだりすることは大きなストレスになります。

自然界では、仰向けになることは命の危機を意味します。

遊びのつもりでも絶対にやめましょう。

NG④:甲羅から頭や手足を無理やり引き出す

リクガメが怖さや不安を感じると、甲羅の中に引っ込みます。

それを無理に引き出そうとするのはNGです。

引っ込んでいるときは安心できる環境を整えて、自分から出てくるのを静かに待ちましょう。

NG⑤:飼育環境が整っていないのに触れ合おうとする

温度や湿度が適切でない、ケージが狭すぎるなど、飼育環境に問題があるとリクガメはストレスを感じやすくなっています。

そういった状態のときに触れようとしても、当然嫌がられます。

触れ合いの前に、まず生活環境を整えることが最優先です。

快適な環境があってこそ、穏やかな触れ合いが生まれます。

リクガメとの触れ合いは「リクガメのペース」が基本

リクガメに触ること自体は問題ありませんが、大切なポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 触りすぎはストレスになるので「少し物足りない」くらいを意識する
  • 甲羅には神経があり感触をちゃんと感じているので、丁寧に扱う
  • なでるなら頭・目の後ろ・あごの下がおすすめ
  • 引っ込んだり手足をバタバタさせているときは「やめて」のサイン
  • エサを通じた信頼関係の積み上げが、触れ合いへの一番の近道
  • 持ち上げる・仰向け・尾を掴む・甲羅を叩くなどのNG行動は絶対に避ける
  • 触れ合いの前後は必ず手をよく洗う

リクガメは長いと50年以上生きる生き物です。

最初はなかなか近づいてもくれなくて、「全然懐かないな…」と少し寂しく感じることもあるかもしれません。

でも、毎日コツコツとお世話を続けていると、ある日ふとケージの前に立っただけで近寄ってきてくれる瞬間がやってきます。

そしてそっとあごの下を撫でたら、うっとりと目を閉じてくれた…

そんな静かな瞬間が、リクガメを飼う本当の醍醐味だったりするんですよね。

焦らなくて大丈夫です。

まずは毎日のエサやりと観察から始めて、リクガメがあなたの存在に少しずつ慣れていくのを温かく見守ってみてください。

リクガメのペースに合わせながら、ゆっくり仲良くなっていきましょう。

その過程がきっと、かけがえない時間になるはずです。

リクガメ飼育の不安を全体から整理して確認したいときは、こちらの記事に戻ると安心ですよ。
「はじめてのリクガメ飼育|後悔しないために最初に整理したい6つの不安」