耳掃除を耳鼻科でやってもらうことだけでも、立派な医療行為だということをご存知でしょうか?
最近耳掃除をやっていないから、耳鼻科でしっかり診てもらいたいなと考えている方も、遠慮せずそのままの理由で受診してくださいね。
また、慢性鼻炎などの症状があり、定期的に耳鼻科を受診している方はそのついでとして、耳掃除をお願いしても大丈夫です!
耳鼻科で耳掃除をしてもらいたいときに、何と言って申し出れば良いのか迷っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたら幸いです。
受診をして自分の体の状態を定期的に診てもらい、健康に過ごす一歩を踏み出しましょうね!
耳掃除を耳鼻科でしてもらうと料金はどのくらいかかる?保険適用になるの?
耳掃除だけで受診をする場合は、保険適用で一般的に2000円でお釣りがくるくらいの料金がかかります。
また、耳掃除で耳鼻科を受診する際何と申し出れば良いのかも、悩む方のお話をよく聞きます。
受診する前に、確認をしておきたいポイントについて、ご紹介しますね。
耳掃除で受診する際の料金はいくら?
耳鼻科で耳掃除をお願いする場合でも保険が適用されるので安心してくださいね。
前述の通り、一般的には2000円でお釣りが返ってくる金額となります。
もしも初診だったり他の検査が追加で必要になったりする場合には、追加で料金が発生します。
場合によっては、その場で追加の検査をすることもあると思うので、受診の際には少し多めの費用を用意してから受診すると良いですよ。
耳掃除をお願いするときにはなんて言ったら良いの?
耳鼻科で耳掃除をお願いするときには、そのまま伝えるだけで大丈夫ですよ。
予約なしに耳鼻科へ向かうと、場合によっては患者が多く待ち時間が伸びてしまう可能性がありますので、受診前に電話をして予約を取ってからいきましょう。
もしも、定期的に受診をしている方で、耳掃除のみをお願いしたい場合には。
「耳掃除だけの受診でお願いします。」と伝えると、より丁寧ですね。
「耳掃除だけで受診するのは恥ずかしいかも。」と思っている方も、あらかじめ電話をしておけば安心ですよ。
恥ずかしがらず、まずは電話をしてはどうでしょうか。
耳鼻科の耳掃除が気持ちいい理由!自分でするのとどう違うの?
自宅で耳掃除をやりすぎると、思わぬところで外耳炎や鼓膜に傷をつけてしまう恐れがあるので、耳鼻科での耳掃除をおすすめしたいです!
耳鼻科での耳掃除をしたことがない方は、「自宅で自分で耳掃除をするのと変わらないでしょ?」と思いますよね。
耳掃除をすると気持ちよくて自宅では毎日やってしまうという方は、やりすぎて傷をつけてしまう危険性もあるのです。
そのように自宅で傷をつけてしまう危険性を考えると、定期的に安全に耳鼻科でやってもらった方が、リスクが低いですよね。
では、耳鼻科で耳掃除をしてもらった方が良い年代をピックアップしてみていきましょう。
子供や高齢者は耳鼻科で耳掃除をしてもらおう!
健常な大人であれば、耳垢が自然に取れていたり、自宅でケアをすることが出来るので、無理に耳鼻科に通う必要はありません。
でも、小さい子供は嫌がって暴れてしまうことから、予期せず鼓膜を傷つけてしまう危険性があります。
また、高齢者の方も耳垢が溜まってしまうことが原因で、聴力に悪影響を及ぼす恐れがあることから、耳鼻科での耳掃除をおすすめします。
他にも、耳鼻科での耳掃除を推奨したい時のポイントがあるので、ご説明しますね。
耳鼻科での耳掃除を推奨したい時のポイント①耳鼻科で耳掃除をした方が良い人は?
以下に当てはまる方は、一般的な人よりも耳垢が溜まりやすいので、耳鼻科での耳掃除と定期検診をおすすめします。
現代は、リモートワークが推奨されていることから、一般の大人でも知らぬ間に耳への悪影響が及んでいる可能性があります。
- 小さい子供、高齢者
- アトピー性皮膚炎の方
- 補聴器を利用している方
- 在宅ワークで日常的にイヤホンや耳栓を使用している方
耳鼻科での耳掃除を推奨したい時のポイント②聞こえがいつもより悪いと思ったときにはすぐに受診をしましょう!
「なんだかいつもより聞こえが悪いような気がするけど、きっと耳垢が溜まっているだからだろうな。」と、放っておくことは危険です!
耳鼻科へ行ってみたら、突発性難聴だったというケースが稀にあります。
もしも突発性難聴だった場合には、治療が遅れてしまうと最悪聴力が戻らないこともあるのだそうです。
もしものことを考えて、早めに受診をしてほしいと思います。
自宅で耳掃除をするときに気をつけることは?
仕事や家事・育児に追われて、耳鼻科へ行く時間が取れないということ、ありますよね。
また、耳鼻科へ行くのが面倒だから自宅で耳掃除をするという方も、いると思います。
もちろん、自宅で耳掃除をすることは、悪いことではないので、正しいやり方で耳掃除をしてくださいね。
では、自宅で耳掃除を行うときのポイントをご紹介します。
自宅で耳掃除を行うときのポイント①自宅で耳掃除をするときのやり方
- 耳の入り口から約1センチくらいのところまで、優しく綿棒で拭き取るように動かす。
- 取れにくい耳垢は無理に取ろうとせずに、耳鼻科を受診しましょう。
- 入浴後の体温が温かいうちに、耳掃除をすることがベスト
自宅で耳掃除を行うときのポイント②耳垢をとるときは綿棒よりも耳かきを使用する方が良い?
耳垢をとるときに、綿棒を使用すると奥の方まで入ってしまい、気づかないうちに傷つけてしまう恐れがあります。
また、綿棒は柔らかいので、気持ちよく感じてしまい長時間耳掃除をすることに繋がってしまうのです。
長時間の耳掃除は、耳の中へ余計な刺激を与えてしまいますので、出来ることなら耳かきを使用してほしいと思います。
耳鼻科での耳掃除はどれくらいの頻度で行けばいいの?年齢によって違うもの?
耳鼻科での耳掃除は大人も子どもも3ヶ月~半年に1回の頻度で十分です。
普段の家庭でのお手入れは、しても2週間おきにします。
外耳道の皮膚は2週間で再生するので2週間~1ケ月に1回のお手入れで十分です。
毎日の耳掃除は耳の外側も内側も傷つける行為になるのでしないでください。
耳の外側を中心に、耳の穴に綿棒の先端が半分隠れる程度までにどとめておいてくださいね。
耳垢は耳の奥から外側に移動するけど自然にポロっと出てくることはありません。
だから耳掃除は基本的に必要です。
日本人の8割は乾いた耳垢だそうで、湿った耳垢よりもある程度排出されやすいそうです。
でも外耳道が狭いといったことも考えらえるので定期的に耳掃除は必要です。
私は綿棒で耳掃除をするのが好きで、おそらく湿ったタイプの耳垢です。
綿棒でコチョコチョするのが気持ちいいので、ついつい時間をかけて耳を弄ってしまいます。
過去に何度か、耳掃除をやりすぎてしまって「外耳道炎」になってしまったことがあって耳鼻科で治療しています。
この「外耳道炎」は、耳の外側が痛くなるのですぐにわかります。
違和感を感じたらすぐに耳鼻科へ行って薬をもらい治療しましょう。
うちの子どもも自分で耳をいじりすぎて外耳道炎になってしまって、何回か耳鼻科にお世話になっています。
耳掃除は基本的に神経質にならず、他の理由で耳鼻科に通っている人なら耳掃除をお願いするのもいいですよ。
耳鼻科で耳掃除をすると聞こえすぎる!?どんなことが考えられる?
耳掃除をすると聞こえがよくなることがあります。
- 普段のお手入れで、間違って耳垢を奥に入れてしまったり
- 体質的に耳垢がたまりやすい人が何もお手入れしていない
聞え過ぎて悪影響になるのは「地獄耳になって、聞こえなくてもいいような噂話が聞こえてきたりすること」くらいです(笑)
そして、聴力と認知機能には深い関係があります。
高齢の方は、耳垢の自然排出機能が低下しているので、耳の聞こえが悪いのは「耳垢がたまっていること」も大きく影響しています。
そうなると、聴覚からの刺激が減っていって、認知症の発症や進行を早める可能性があります。
また、聴力が低下することで対人関係が疎かになっていきます。
人の話を聞いたり話そうとする機会が減ってしまって、認知機能が低くなってしまいます。
また、新陳代謝が活発な子どもや外耳道が狭い人、湿っている粘性の耳垢の人は耳垢がたまりやすい傾向にあります。
難聴のひとつに「耳垢栓塞」という病気があります。
これは、外耳道に耳垢がたまりすぎて、耳栓をしたような状態になる病気です。
こういうタイプの人でも、耳掃除は外耳のよく見える範囲だけにとどめていおいて、耳奥の掃除は耳鼻科に任せるようにしてくださいね。
耳鼻科での耳掃除はなんて言えばいい?のまとめ
耳鼻科で耳掃除を行う方は、子供や高齢者が多いと思いきや、年代問わず受診をする方が多いことが分かりました!
耳掃除のみの受診でも立派な医療行為ですし、保険も適用されるので、是非気になる方は試してはいかがでしょうか。
初診の方は、電話で予約を取ってから受診すると安心ですよ。