子どもから「歯を磨いたあと、何回くらい口をゆすいだらいいの?」的なこと、聞かれますよね。
実は、この「歯磨き後に口をゆすぐ回数」の理想は、なんと「1回」なんです。
その理由は、歯磨きに含まれている「フッ素」にあるんです。
歯磨きをした後、磨いた後の口の中のばい菌をきれいに洗い流さなきゃ!と何度もゆすいでしまうと。。。
せっかく虫歯から歯を守ってくれるためのフッ素が全部流れてしまうから、なんです。
歯を磨いた後の汚れは、1回のうがいでもちゃんと流れてくれます。
それよりも、寝ている間に虫歯菌から歯を守ってくれるための「フッ素」を歯にしっかりととどめておくことが、虫歯予防のためには大切なポイントなんですね。
歯磨きのあとに口をゆすぎすぎると口臭になるって本当なの?
口をゆすぎすぎると口臭が発生するという話もありますが、これは口をゆすぎすぎて唾液が流れてなくなった状態になるからだと思います。
唾液というのは細菌の増殖を抑え、口の中の粘膜も保護してくれます。
赤ちゃんなどはよだれを垂らすのが普通ですが、たくさん垂らした方がいいともいいますよね。
唾液がたくさん出る人の方が実は虫歯が少なかったりします。
口をゆすぐ方が清潔と思ってしまいますが、それよりも唾液が口の中にずっとあることが口臭防止につながるのです。
口臭で一番よくないのは「乾燥」です。口呼吸をしていると口の中が乾燥して菌が繁殖しますよね。
唾液が充満していると、多少口を開けていてもすぐに乾いたりしないです。
でも何度もゆすいでいて、唾液がないとちょっと口を開けるとすぐ乾いてしまうことになります。
そんなにゆすいでないのに口臭が・・・という場合は、もしかしたらドライマウスかもしれません。
何かの理由で唾液を出す能力が落ちている状態ということです。
持病があって薬を服用している人は、その副作用の可能性もあったりします。違う薬にかえられるなら、かえてみるというのも1つの手ですね。
スウェーデンでは歯磨き後に口をゆすがない!どんなメリットがある?
日本では歯磨き後に口をゆすぎますが、スウェーデンでは口をゆすがないのだそうです!
びっくりしますね、日本の常識が世界の常識とは限らないということです。
ちなみにスウェーデン方式では、
- 高濃度フッ素配合された歯磨き粉でよく歯を磨き
- 泡だけをペッと吐きだして
- そのまま
え?泡そのまま?気持ち悪いなぁと思いますが・・・
その後30分は飲食禁止です。フッ素が歯に定着するまでということだそうです。
確かに歯医者に行って掃除をしたあと、フッ素を塗ってその後30分飲食しないでって言われるなと思いだしました。
歯磨き粉に配合されているフッ素が、何度も口をゆすぐと全部流れてしまうから効果がないと言われれば、その通りとしかいいようがなく。
ただし、フッ素が歯についた食べかすをなくしてくれるわけじゃないので、歯磨き自体はじっくりやらないといけませんね。
ふと思うのは、歯磨きによって取れた食べかすが、口をゆすがないということはそのまま残るわけで。
そう考えるとやっぱり「うーーん」ってなりますよね。
色々と急には切り替えられないと思うので、一度きれいに歯を磨いてゆすいでから、もう一度歯磨き粉をつけて全体に広げて。
そのあとに1回くらい泡をゆすぐ。。。くらいからスタートがいいと思います。
いきなりまったくゆすがないというのは、我慢できないんじゃないかと思います・・・
歯磨き粉をつけたまま寝るのはアリ?歯磨き粉にはどんな効果がある?
歯磨き粉をつけたまま寝るのはアリかなしか・・・スウェーデン方式であればアリ!となります。
昼間に歯磨きをしてゆすがない方法を取ったとしても。
30分を超えると、コーヒー飲んだりとか食事の時間がきたりとかおやつを食べたりしますよね。
それよりも寝てる間に歯磨きをしてゆすがず眠れば、8時間くらいは飲んだり食べたりしないので、昼間よりも効果的ということになりますね。
ちなみに、スウェーデンがゆすがない歯磨きを推奨しだしたのは1995年からです。
フッ素自体は70年前からあるので、大量摂取しなければ人体への影響はないとも言われています。
けど、「絶対大丈夫かどうか」というのは誰にもわかりませんね。
子供に虫歯予防としてフッ素を塗ってというのは確かにありますが、それは毎日ではないし、と考えたりもします。
さすがに高濃度フッ素入りの歯磨き粉を1本丸のみしたら、中毒症状が起こるらしいですが、少量を毎日だと大した影響はない気もします。
日本の歯科医でも、20年前からこのスウェーデン方式を寝るときに実践している先生がいました。
ほんとに20年間虫歯がゼロなんだそうです。
だから確実に効果はあるようですね。
後は口をゆすがないという状態にどれくらい慣れることができるか、にかかっています。
子供用でジェルタイプのフッ素が売られていますが、低濃度らしいので大人にどこまで効果があるのかはわかりません。
でも、歯磨き粉をずっとそのままには耐えられない人には、ジェルタイプで試してみるのもいいかもしれませんよ。
歯磨き後に口をゆすがないと口臭はどうなる?むしろ発生しないの?
歯磨き後に口をゆすがないと口臭はどうなるのでしょうか?
口をゆすがない方が口臭は発生しないのか…というのも気になるところです。
歯磨き後に口をゆsがないスウェーデン方式の方が口臭が気にならない!?
個人差もあるかもしれませんが、スウェーデン式の方が口臭は気にならない!と言う場合もあります。
これはなぜかというと、口をゆすがないことでフッ素が残った状態になりますよね。
そうすると、口の中にばい菌が発生することを防いでくれます。
そもそも口臭は、口が乾くとよくない…と先ほどお伝えをしました。
それ以外の原因だと、やはり口の中にいるばい菌というのも、臭いの原因になるわけです。
そのため、なるべくばい菌を増やさないようにするというのは効果的です!
普通に歯を磨いて歯磨き粉を使って、すぐに洗い流してしまうとしますよね。
そうすると、やはりフッ素がすぐに落ちてしまうのでもったいない…という意見もあります。
スウェーデン式のように、口の中にフッ素を残しておくことが、口臭予防にもつながりますよ!
歯磨きのフッ素濃度の適量は大人と子供では違う?
ちなみに歯磨き粉は、なるべくフッ素濃度が高いものを選びましょう。
フッ素濃度は、大人と子供でも違ってきますよ。
大人は950ppm以上が効果的です。
でも子供の場合は、1000ppm以下と決められています。
また、安い歯磨き粉だと化粧品に分類されることも多いです。
化粧品だとあまり効果は期待できません。
なるべく、医薬部外品を選ぶようにして下さいね!
それ以外にも、低刺激で低研磨性のものや泡立ちの少ないものがいいようです。
口の中に歯磨き粉を残しておくなら、成分などにも注目できると良いですね。
歯磨き後に口をゆすぐ回数は?のまとめ
今回は、歯磨き後に口をゆすがないスウェーデン方式をご紹介しました。
口臭の原因は口の中の乾燥ですから、口を何度もゆすぐのはよくないようです。
小さい時から、歯磨き粉で磨いた後は泡がなくなるまでゆすぐというのを習慣にしてきた人にとっては衝撃の方法ですよね。
歯磨き粉にも物によっては発泡剤というのが配合されていて、やたらと泡が出るのがありますね。
これだとゆすがずにはいられないので、発泡剤が入っていなくてフッ素配合の商品を選ぶとよいでしょう。