ジェットコースターのGの耐え方!浮遊感を和らげる4つのコツとは?

遊園地に行く前の夜、ちょっとだけ憂うつになること、ありませんか?

「みんなと一緒に楽しみたいのに、あの感覚だけはどうしても苦手で…」と、ジェットコースターのことが頭をよぎって、気持ちが複雑になってしまう方、実は多いと思うんです。

あの、急降下する瞬間のお腹がふわっと浮き上がるような感覚。

「嫌いじゃないんだけど怖い」という人もいれば、「あれがどうしてもダメで、並んでいるうちから「やっぱり列を離れようかな…」と思ってしまう人もいますよね。

気持ちはすごくわかります。

でも、あの「ふわっ」とした怖さには、ちゃんと正体があるんです。

仕組みを知って、体の使い方をちょっと変えるだけで、驚くほど楽になれることがあります。

今回は、Gの正体から、乗る前・乗っている最中・乗った後に使えるコツまで、順番にやさしくお伝えしていきますね。

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ジェットコースターの「G」って何?怖さの正体をやさしく解説

ジェットコースターの話になると必ず出てくる「G」という言葉。

これは「重力加速度」のことで、簡単に言うと「地球が私たちを引っ張る力の変化」のことなんです。

イメージしやすく言うと、1Gは普段の自分の体重1人分の力。

2Gなら体重2人分の重さがかかっている状態です。

私たちは普段、一定の重力を当たり前と感じて生活していますが、コースターが急に落ちたり曲がったりすると、その力が急に強くなったり、逆にほとんどなくなったりするんですね。

この急激な変化に脳や体がびっくりしてしまうのが、怖さや不快感の正体なんですよ。

ちなみに、日本のジェットコースターで感じるGは強いものでも3.5〜4G程度で、しかもかかるのはほんの数秒だけ。

9G近いGが何秒も続く世界で戦う戦闘機パイロットと比べれば、「強いけれど一瞬」なんだと知っておくだけでも、少し気持ちが楽になりませんか?

プラスGとマイナスG、自分はどちらが苦手?

ジェットコースターで感じる不思議な感覚には、大きく分けて2種類があります。

自分がどちらのGに弱いかを知っておくと、対策がとても立てやすくなりますよ。

一つ目は「マイナスG」。

急降下する時に感じる、お腹がふわっと浮くあの感覚のことです。

体の中の内臓まで一緒に浮き上がってしまうから、あの独特なムズムズ感が生まれます。

「お腹がもわっとする感じが苦手」
「コースターに乗った後に気持ち悪くなりやすい」

という方は、このマイナスGが苦手なタイプかもしれません。

二つ目は「プラスG」。

コースの底の部分や急カーブで感じる、体がずっしりと重くなって椅子に押しつけられる感覚のことです。

「体が重くなる感じが怖い」
「首や肩に力が入ってしまって疲れる」

という方は、こちらが苦手なタイプですね。

どちらも普段の生活ではほとんど体験しないものだから、体が「大変だ!」とサインを出して、それが恐怖心につながってしまうんです。

ちなみに「昔は平気だったのに、大人になってから苦手になった」という方も多いのですが、これも珍しいことではありません。

寝不足やストレス、運動不足が続くと、バランスを感じ取る三半規管の働きが鈍りやすくなると言われていて、若い頃と感じ方が変わるのは自然なことなんですよ。

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【乗る前】遊園地を出発する前にやっておきたいこと

体の対策に入る前に、まず「準備」の話から始めましょう。

じつは、乗り物に乗る前の体の状態が、乗車中の快適さに大きく関係しているんです。

そして、その準備は前日の夜から始まっています。

寝不足や疲れがたまっていると三半規管の働きが鈍って酔いやすくなるので、遊園地の前日はしっかり眠っておくことも、立派なG対策の一つなんですよ。

食事と水分のタイミングを整える

乗る直前にたくさん食べると、Gがかかった時に気持ち悪くなりやすくなってしまいます。

かといって空腹すぎると、体がふらつきやすくなることもあるんですよ。

乗り物に乗る1時間ほど前に、おにぎりやパンなどを軽めに食べておくのがちょうどいいですね。

水分補給も忘れずに。

特に夏の遊園地では、炎天下の長い行列で汗をかいて、気づかないうちに水分が足りなくなっていることがあります。

水分が不足すると血液の循環が悪くなって、Gがかかった時に頭がふらっとしやすくなるんです。

しかも、飲んだ水分が体に行き渡るまでには少し時間がかかります。

乗る直前に一気に飲むよりも、早めにこまめに飲んでおくのがポイントですよ。

どうしても不安なときは酔い止めも活用して

どうしても心配な方には、酔い止め薬を乗る30分〜1時間前に飲んでおくのも一つの方法です。

薬の成分として効果があるのはもちろんですが、「飲んだから大丈夫」という安心感そのものが、気持ちをずいぶん落ち着かせてくれますよ。

ただし、効き方や眠気の出やすさには個人差があるので、用法・用量を守って、自分の体に合うものを選んでくださいね。

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【乗っている最中】Gを上手に受け流す4つのコツ

準備ができたら、次は乗車中の体の使い方です。

「ふわっとするのが嫌だから」と、つい体を丸めて目をつぶってしまいがちですが、実はそれが一番「怖さを強くしてしまう」原因だったりします。

4つのコツを順番に見ていきましょう。

コツ1:呼吸「下り始めにふぅーっと吐き出す」

一番大切で、今すぐできるのが「呼吸」です。

怖いとつい「うっ」と息を止めてしまいますが、そうすると体がカチコチに固まって、Gの衝撃をダイレクトに受けてしまいます。

おすすめなのは、登っている間に呼吸を落ち着けておいて、頂上から落ちる直前に鼻から少し息を吸い、下り始めたら口から「ふぅーーっ」と、ロウソクの火を消すように細く長く吐き出し続けること。

こうすることでお腹に自然と力が入って内臓が揺れるのを防いでくれるから、あの不快感がぐっと軽くなりますよ。

じつはこの「息の使い方とお腹の力でGに耐える」方法、強烈なGと戦う戦闘機パイロットの訓練でも使われている、ちゃんと理にかなったやり方なんです。

コツ2:腹筋「おへその下をキュッと凹ませる」

呼吸と合わせてやると効果的なのが、お腹に意識的に力を入れること。

おへその下あたりをキュッと凹ませるように意識して、力を込めてみてください。

それだけで体の軸がどっしりと安定して、急な動きがあっても姿勢が崩れにくくなります。

体全体をガチガチに固めるのではなく、「お腹だけ意識する」がポイントですよ。

コツ3:姿勢「背中をシートにぴったりとくっつける」

体が座席の中でグラグラ動いてしまうと、余計な不安を感じてしまいます。

乗っている間は、背中を座席の背もたれにぴったりとくっつけるように意識してみてくださいね。

頭も後ろのヘッドレストに軽く付けておくと、首がガクンと振られにくくなって、首への負担も減らせます。

さらに、足の裏を床にしっかりつけて踏ん張って安全バーを軽く握ることで、自分の体とコースターが一体になったような安定感が生まれます。

シートに体を委ねてしまう方が、実は一番楽なんですよ。

コツ4:視線「目を開けてレールの先を見る」

「怖いから目をつぶる」というのは、実は一番の落とし穴なんです。

目をつぶると、耳にあるバランスセンサーが混乱してしまって、余計に怖くなったり酔いやすくなったりします。

少し勇気がいりますが、目はしっかり開けて進行方向のレールを数メートル先まで見るようにしてください。

「次は右に曲がるんだな」
「次は下がるんだな」

そうやって目で見て予測できるだけで、脳がびっくりする回数は半分以下になりますよ。

もしどうしても正面が怖い場合は、隣の人の肩や自分の膝あたりをじっと見るだけでも、パニックを和らげることができます。

余裕があれば、乗る前に動画サイトで先頭目線の乗車動画を見て、コースの動きを予習しておくのもおすすめです。

「この先どう動くか」を知っているだけで予測がしやすくなりますし、逆に動画を見て怖くなってしまうようなら、無理に見なくても大丈夫ですよ。

「叫ぶ」のはGへの最高の対応策

「キャー!」と大きな声を出すのは、実はコツ1の「呼吸」と同じ効果があるんです。

叫ぶことで自然に息を吐き出すことになるから、お腹に力が入りやすくなってGを受け流しやすくなります。

恥ずかしがらずにお腹の底から声を出すと、気持ちの中に溜まった緊張も一緒に飛んでいきますよ。

もし人前で叫ぶのがどうしても恥ずかしいなら、無理に叫ばなくても大丈夫。

コツ1の「細く長く吐き出す」だけで、同じ効果がちゃんと得られますからね。

知らないとやってしまいがちなNG行動

コツを知ることと同じくらい大切なのが「やってはいけないこと」を知っておくこと。

良かれと思ってやっていた行動が、かえって怖さを増やしていることもあるんですよ。

NG1:体全体をガチガチに固める

怖いと思わず全身をガチガチに固めてしまいますよね。

でも、体に余計な力が入っていると、コースターの動きに体がついていけなくなって、衝撃をそのままダイレクトに受けてしまいます。

力を入れるのは「お腹だけ」にして、肩や首、腕はできるだけゆるめておくのが正解です。

NG2:目をつぶって視界をシャットアウトする

怖くて目をつぶってしまうと、体は動いているのに視覚からの情報がゼロになって、脳がパニックを起こしやすくなります。

コツ4でお伝えした通り、どれだけ怖くても「少しだけ目を開ける」ことを意識してみてくださいね。

NG3:プラスGとマイナスG、苦手な種類を無視して同じ対策をする

「浮く感じが怖い(マイナスG)」なのか「押しつけられる感じが怖い(プラスG)」なのかによって、有効な対策が少し違います。

マイナスGには呼吸と腹筋が特に効果的で、プラスGには姿勢と脱力が大切になります。

自分の苦手なタイプを意識しながらコツを試してみると、より実感しやすいですよ。

座席の位置によっても体感が全然違う

ジェットコースターは、座る場所によっても感じるGの強さがかなり変わってきます。

下の表を参考に、自分に合った席を選んでみてくださいね。

座席の位置 Gの強さ 視覚的な恐怖度 おすすめの人
一番前 ふつう 高い(景色が丸見え) 景色を楽しみたい人
真ん中 一番弱い ふつう 初心者・Gが苦手な人
一番後ろ 最大 低め(前が見えにくい) 強いスリルを味わいたい人

Gを感じにくいのは「真ん中あたりの席」だと言われています。

一番後ろは前の車両に引っ張られる力が強くかかるから、Gを最も激しく感じてしまいます

落ちる時にはすでにスピードが乗った状態で引きずり込まれるからで、遊園地側でも「後ろの席ほど浮遊感が強い」とされているんですよ。

一番前は景色が見えすぎて高所恐怖感が強まりやすいというデメリットもありますね。

迷ったら「真ん中の席」が一番安心

もしお友達や家族と行く時に席が選べる状況なら、「真ん中の席にしてもいいかな?」と相談してみるのが安心への近道ですよ。

前後どちらの車両にも引っ張られる影響が少なく、視覚的な恐怖も一番前ほど強くないから、Gが苦手な方にはいちばんおすすめの場所です。

初めて挑戦する時や久しぶりに乗る時は、前から3〜4列目あたりを目安にするのも無難な選び方ですよ。

【乗った後】体に異変を感じたときの対処法

楽しいアトラクションではありますが、体に一定の負担がかかるのも事実です。

乗った後に

  • なんだか頭がぼーっとする
  • 少しフラフラする
と感じることがありますよね。

そういう時は、無理に次のアトラクションへ急がずに、まず日陰に座って水を飲みながら休憩するのが一番です。

少し休めばほとんどの場合はすっきりしますよ。

ただ、頭痛や強い吐き気、視界の異変が長く続くようなら、その日はアトラクションの乗車をお休みにしておく方が安心ですね。

こうした症状は乗った直後だけでなく、少し時間がたってから出ることもあるので、帰宅後も違和感が続く場合は早めにお医者さんに相談してください。

急激なGがかかった時に血液が一時的に下半身へ集まって、脳への循環が少し落ちることがあって。

これを「Gロック」と呼ぶこともあるんですが、ジェットコースターのGはほんの数秒なので、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。

なお、乗り場には「高血圧の方、心臓・首・腰などに不安のある方、妊娠中の方はご遠慮ください」といった案内が出ていることがあります。

体調や持病に少しでも不安がある日は、案内表示を確認して、無理をしないようにしてくださいね。

体が「ちょっと待って」とサインを出している時は、そのサインを大切にしてあげてくださいね。

「今日は乗りたくない」と感じたら

ここまでいろいろとコツをお伝えしてきましたが、最後に一つだけ。

どうしても

「今日は乗りたくないな」
「やっぱり足がすくむ…」

と感じるときは、無理に乗らなくてもいいんですよ。

私も昔、無理をして乗ったことがありますが、終わった後にぐったりしてしまって、その後の楽しいはずの時間が台なしになってしまったことがあります。

遊園地は、あなたが笑顔で過ごすための場所です。

あなたが下で「みんな楽しんできてね!」と笑顔で見送って、降りてきた家族に「おかえり!すごかったね!」と声をかけてあげる。

そんな「安心担当」が一人いても、それはとっても素敵なことだと思うんです。

まとめ

ジェットコースターのGと上手につき合うための流れを、もう一度整理しておきますね。

乗る前は、前日の睡眠と、食事と水分のタイミングを整えておくこと。

空腹すぎず食べすぎず、こまめな水分補給が体のコンディションをつくってくれます。

不安な方は酔い止め薬も活用してみてください。

乗っている最中は、

  • 呼吸
  • 腹筋
  • 姿勢
  • 視線
の4つが基本です。

全身を固めず、お腹だけに意識を置いて、目を開けてレールの先を見る。

声を出して叫べると、なおいいですよ。

乗った後は、体の異変に素直に向き合うこと。

少しでもおかしいと感じたら、日陰でゆっくり休憩してくださいね。

怖さの正体を知って、体の使い方をちょっと変えるだけで、見える景色は変わってきます。

次の遊園地では、ぜひこの記事を思い出してみてくださいね。

あなたが笑顔で一日を過ごせることを、心から応援しています。