
楽しみにしていたホテルのバイキング。
色とりどりの料理を前にワクワクして席を立ったのに、隣の人のちょっとした振る舞いを見て「えっ……」と絶句してしまったこと、ありませんか?
料理台のトングをぐちゃぐちゃのまま放置していたり、山盛りに取ったのにほとんど残したまま席を立っていたり…。
マナーが気になってしまうと、せっかくのご馳走もなんだか味気なく感じてしまいますよね。
実は、バイキングで「マナーが悪い」と思われやすいのは、難しい作法を知らないことよりも、
- 周りの流れを止めてしまったり
- 衛生面への配慮が少し欠けてしまったり
この記事では、バイキングでよく見かけるNG行動の具体例と、そんな場面に遭遇したときの心の整え方を私自身の経験も交えながらやさしくお伝えしていきますね。
読み終わる頃には、きっと次回のバイキングがもっと楽しみになりますよ。
バイキングでよく見かける「あるあるNG行動」
バイキングは自由にお料理を楽しめる場所だからこそ、マナーの境界線がちょっとわかりにくいですよね。
「これってマナー違反なの?」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
まずは、バイキングでよく見かける「困った行動」を一緒に確認してみましょう。
「山盛り取り」と「大量の食べ残し」
バイキングで一番よく見かけて、そして一番残念に感じるのが、お皿に山盛りに料理を取っておきながら、ほとんど食べずに残してしまうケースです。
「元を取りたい!」という気持ちはよーくわかるんですが、結果として料理が無駄になってしまいますし、自分の席も散らかった印象になってしまいますよね。
食べきれるかどうか心配なときは、まず少量だけ取って一口味見してみるのがおすすめですよ。
バイキングは何度でも取りに行ける場所ですから、気に入ったらまた取りに行けばいいんです。
「少しずつ、何度でも」が一番おいしく、そして賢い楽しみ方ですよ。
トングや取り分けスプーンの「使い回し」
これは意外と見かける場面なのですが、
- 自分のお皿に触れたトングをそのまま料理皿に戻したり
- 複数の料理を同じトングで取ったり
特にアレルギーをお持ちの方にとっては、とても重要な問題になることもあります。
トングは料理ごとに置いてあるものを使い、使い終わったら元の場所に戻しましょう。
もしトングを落としてしまったり、汚れが気になったりするときは、自分でなんとかしようとせず、すぐにスタッフさんを呼んでくださいね。
そのほうがずっとスマートな対応ですよ。
「逆走」と「割り込み」で列が乱れてしまう
料理台の周りには、自然と一定の流れができていることが多いです。
食べたいものがある料理台を見つけて、つい逆方向から割り込んでしまいたくなる気持ちもわかるんですが。
でも、後ろに続いている人の流れを止めてしまったり、思わぬ接触事故につながったりすることも。
どうしても離れた場所の料理が気になるときは、一周して自然な流れの中でたどり着くのがいちばんスムーズですよ。
急がば回れ、ですね。
「一度取ったものを戻す」のは絶対にNG
これは知らずにやってしまいがちな行動のひとつです。
「やっぱりこっちじゃなくてあっちにしよう」と、お皿に盛り付けた料理を元の大皿に戻してしまうのは、衛生面から見て絶対に避けたい行動なんです。
たとえ口をつけていなくても、一度自分のお皿に乗せたものは必ず自分で責任を持って食べるようにしてくださいね。
取りすぎてしまったときは、お皿の端にきれいにまとめておくか、次回から取る量を少し控えるようにするだけで大丈夫ですよ。
マナーが気になる人が近くにいたときの心の整え方
どんなに自分が気をつけていても、マナーが気になってしまう人が近くにいることはありますよね。
- 割り込みをされたり
- サラダバーをぐちゃぐちゃにしたまま放置されていたり
そんなときは、せっかくの幸せな時間を守るために、少しだけ「心のシャットアウト」を試してみるのがおすすめです。
直接注意するよりも、スタッフさんを頼るほうがうまくいく
マナーが悪い人を見て「それはダメですよ」と直接注意したくなる気持ちは、痛いほどわかります。
でも、楽しいはずの食事が言い合いになってしまっては、後味が悪くなってしまいますよね。
実際に私も一度、隣の方に思わず声をかけそうになったことがあったんですが。
でも、グッとこらえてスタッフさんに小声で伝えたら、さりげなく全体にアナウンスしてくださって、穏やかに解決したことがあります。
もしどうしても気になるときは、さりげなくスタッフさんに状況を伝えてみてください。
「すみません、あちらのトングが少し汚れているみたいで…」
「あちらの列が少し混み合っていて通りにくいのですが…」
そんな感じで伝えるだけでいいんです。
スタッフさんはそういった対応のプロですから、角が立たないように全体をうまく整えてくれますよ。
「反面教師」にして、自分の楽しい時間に集中する
「あんな風にならないようにしよう」と心の中でそっと思うだけでも、少しだけ気持ちが落ち着くことがあります。
相手を変えるのは難しいけれど、自分の視点を変えることはできますよね。
- 目の前にある美味しそうな料理の香りに集中したり
- 一緒に来ている家族や友人との会話を楽しんだり
あなたの大切な時間を、知らない誰かの振る舞いで台無しにしたくないですよね。
「元を取らなきゃ」という焦りを手放すと、もっと美味しくなる
バイキングに行くと、つい
「高いお金を払ったんだから全種類食べなきゃ!」
「元を取らなきゃ!」
そうやって、なんだか戦闘モードのような気持ちになってしまうこと、ありませんか?
実は、その「焦り」が心の余裕を少しずつ奪って、無意識のうちに周りへの配慮を薄くしてしまう原因になることもあるんですよ。
「山盛り」にするほど、美味しさが半減してしまう理由
実を言うと、私も昔は「一度にたくさん取らないと損!」と思って、お皿を山盛りにしていた時期がありました(笑)。
でも、山盛りにするとお料理同士の味が混ざってしまうし、食べている間に冷めてしまって、結局最後の方はあまり美味しく感じられなかったんですよね。
ある時、ふと隣の席の方を見たら、小さなお皿に少しずつ、まるでお店の一皿料理のようにきれいに盛り付けていたんです。
その姿がとても優雅で、心から食事を楽しんでいるように見えて、「あぁ、本当の贅沢ってこういうことなんだな」と気づかされました。
「少しずつ、何度でも」が一番の贅沢な楽しみ方
それからは、お腹をいっぱいにすることだけじゃなくて、「目でも楽しむこと」を意識するようになりました。
- まずはサラダだけをきれいに盛った一皿
- 次は温かいメイン料理を少しずつ
バイキングは何度取りに行ってもいい場所ですから、ゆっくり自分のペースで楽しんでいいんです。
ドリンクバーも、一度に何杯も持っていくより、その都度淹れに行くほうがずっと贅沢な気分を味わえますよ。
子ども連れで行くときに気をつけたいこと
バイキングはお子さん連れにも人気の場所ですよね。
でも、
「子どもが走り回っているのに放置」
「料理台の前で長時間悩んで後ろを詰まらせている」
といった場面は、周りの方が少し困ってしまうこともあります。
親御さんとしても「ダメ!」「静かにして!」と叱りすぎて、せっかくの食事が疲れてしまうことも…。
でも、ちょっと伝え方を変えるだけで、親も子も楽しめる時間に変わりますよ。
「思いやり」の言葉がマナーを自然に伝える
子どもさんにマナーを伝えるときは、「汚いからダメ」といった否定的な言葉よりも、
「次に取る人もニコニコできるように、きれいに取ろうね」
そんな風に「思いやりを伝える言葉」のほうが自然と心に届きますよ。
「このお皿に、宝石みたいにきれいに並べてみようか?」とゲーム感覚で盛り付けを一緒に楽しむのもいいですね。
親御さんが楽しそうに、そして丁寧に料理を取る姿を見せるのが、何よりの教育になりますよ。
料理台でのサポートが、事故防止とマナーの両立につながる
料理台は高さがあったり、重い蓋があったりして、子どもさんには少し危ない場所でもあります。
お子さんが自分でお料理を選びたいときは、親御さんが横でしっかりお皿を支えてあげてくださいね。
周りの方も、大人がしっかり付き添っていることがわかれば、安心して見守ってくれるものです。
事故を防ぐことは、お子さんを守るだけでなく、周りへの最大の配慮にもつながりますね。
まとめ|マナーは自分自身の時間を心地よくするためのもの
バイキングでのマナーは、誰かを窮屈にさせるためのルールではありません。
みんなが気持ちよく過ごせるように、そして自分自身が「素敵な場所で、素敵な食事をしている」という心地よさを感じるための、ちょっとした配慮のことなんですよね。
今回お伝えしてきたポイントを振り返ると、こんな感じです。
- 料理は少しずつ、食べきれる量だけ取る
- トングは料理ごとに使い分けて、元の場所に戻す
- 一度取ったものは絶対に戻さない
- 困ったときやマナーが気になるときは、スタッフさんに頼る
- 子ども連れのときは、否定よりも思いやりの言葉で伝える
ひとつひとつは小さなことでも、それが積み重なると、その場にいる全員の食事が気持ちよくなるんです。
次にバイキングへ行く機会があったら、ぜひ「少しずつ、丁寧に、ゆっくり楽しむ」という気持ちを思い出してみてくださいね。
きっと、今までよりもずっと美味しく、そして心地よい時間になりますよ。
