離乳食が始まって1~2カ月が経つとメニューもマンネリ化してきて、そろそろ味付けをしてもいいのかな?と悩む方もいるでしょう。
離乳食は、基本的に味付けなしでも良いのですが、だんだん味に飽きてきてしまい、進みが悪くなる赤ちゃんもいます。
初期の頃は、素材の味をそのままに、調理方法を変えるくらいですよね。
なので、いざ味付けをしようと思うと「どんな調味料を使って良いのか」「どのくらいの薄さなら食べられるのか」と難しいですよね。
離乳食は体や心を育む大切な食事の始まり。
できるだけ安心、安全なものを食べさせてあげたいと考えるママは多いでしょう。
そこで、離乳食で使用できる調味料や、月齢による違いなどを具体的に解説していきます。
離乳食の味付けはいつから?調味料の量はどのくらい使うの?
育児書などによると、離乳食中期(7~8カ月/モグモグ期)から、少しずつ様子を見ながらであれば、味付けをして良いとされています。
しかし、赤ちゃんは腎臓の機能が未熟なため、多すぎる塩分は体の外にうまく出してあげることができず、腎臓に負担をかけてしまいます。
そのため、離乳食初期(5~6カ月/ゴックン期)は、味付けはしません。
離乳食中期(7~8カ月/モグモグ期)で、
- 砂糖
- 塩
- 醤油
- 味噌
ですが、ほんのひとつまみ以内にし、風味付け程度にしましょう。
バターやオリーブオイルなどの油脂は6カ月以降、ごく少量から使用できます。
離乳食に使える調味料一覧を紹介!月齢別のレシピも
調味料を使用する前に、まず取り入れたいのが出汁や野菜スープです。
ごく薄味が基本の離乳食では、うまみを補う役割として、出汁や野菜スープが役立ちます。
大人用と同じように、昆布とかつお節でとった和風だしや、野菜をやわらかくなるまで煮てスープをとり、残った具材も活用できる方法などがあります。
作った出汁やスープは、製氷皿に小分けにして冷凍しておけば、忙しい離乳食準備の時短にもなります。
ただしその場合は、1週間ほどで使い切るようにしましょう。
市販のベビーフードなども、粉末タイプの出汁だとかコンソメなどがあるので、手作りが難しい場合でも、手軽に活用できそうですよね。
離乳食中期で使える調味料とは?
離乳食中期から調味料を使用できることがわかりましたが、その頃の赤ちゃんはまだ生後7~8カ月。
味付けをする場合は、ごく少量の風味付け程度にとどめましょう。
そして、なくてもスムーズに食べてくれるようであれば、調味料を使用するのは後期以降にしてもよいでしょう。
離乳食に使える調味料は以下の通りです。
- 砂糖
- 塩
- 醤油
- 味噌
人間の舌には味蕾といって、味を感じ取るセンサーのようなものがあります。
味蕾は胎内で成長中に増え始め、生後3か月頃にピークを迎えます。
5カ月頃になると、数はそのままで、だんだんと機能が鈍くなってくると言われています。
あらゆる刺激により成長とともに摩耗していき、成人する頃までには、生まれたばかりの赤ちゃんの1/3程度にまで減少します。
そのため、大人より子供の方が味に敏感なので、ごく僅かな味も十分に感じとることができるのです。
子供の好き嫌いが多いのは、こういったメカニズムによる影響もあるため、ある意味自然なことかもしれないですね。
月齢別!調味料を使った離乳食レシピ
ここからは、実際に調味料を使用した簡単なレシピを、月齢別に紹介していきます。
離乳食中期(7~8カ月/モグモグ期)の調味料を使ったレシピ①大根と白身魚のうどん
【材料】
- うどん(1/4玉)
- 大根15g
- 鯛(刺身1切れ)
- だし汁(1/2カップ)
①うどん、大根は食べやすいくらいの大きさにこまかく刻む
②鍋に1とだし汁を入れて、やわらかくなるまで弱火で5分ほど煮る。鯛を加え、火が通ったら身をほぐしながらまぜる。
うどんは離乳食から幼児食まで、とにかくお世話になった食材。
だしを使えるようになると、より子供も美味しく食べられます。
離乳食中期(7~8カ月/モグモグ期)の調味料を使ったレシピ②カレイの味噌煮
魚と野菜を一度に食べられて栄養満点!味噌の風味豊かなこちら。
凝っているのに、簡単にできるので、ママにも嬉しいメニューですよね。
はじめて味噌を使用するのにちょうど良いので、わたしも何度か作りましたが、
子供もたくさん食べてくれてよかったです!
「カレイの味噌煮」の詳しいレシピを見てみる
離乳食後期(9~11カ月/カミカミ期)の調味料を使ったレシピ③大根のそぼろ煮
鶏ひき肉は豚に比べるとさっぱりしているので、離乳食ではよく使いました。
ぱさぱさしてしまいがちなひき肉も、とろみを付けたそぼろ煮は食べやすくて◎
「大根のそぼろ煮」の詳しいレシピを見てみる
離乳食後期(1歳~1歳6カ月/パクパク期)の調味料を使ったレシピ④マカロニきなこ
保育園でも大人気のこちらのメニュー。
子供が食べやすいやわらかさまでゆでれば、離乳食中期からも食べられます。
ほんのり甘みが効いた優しい味わい。
おやつ感覚できなこから栄養も取れて、一石二鳥です。
「マカロニきなこ」の詳しいレシピを見てみる
離乳食後期(1歳~1歳6カ月/パクパク期)の調味料を使ったレシピ⑤炊き込みご飯
完了期も後半になると普通のご飯も食べられるようになるので、炊き込みご飯に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ほんの少しの調味料でも、味が全体になじむので大人も美味しく食べられます。
小さなおにぎりにしてあげると、手づかみ食べもできて便利です。
「炊き込みご飯」の詳しいレシピを見てみる
離乳食の調味料で市販のおすすめは?無添加調味料を紹介
離乳食の調味料は「無添加」のものを選ぶと、より安心して食べさせてあげられますね。
そこで、離乳食の時期に安心な、無添加調味料と出汁をご紹介します。
離乳食に安心!無添加の調味料①有機まるごとベビーだし醤油
スーパーなどでもよく見かけるこちらの醤油は、
- 国産有機野菜
- 有機醤油
- 天然だし
食品添加物無添加にこだわって作られた、そんな「国産素材100%」のベビーフードブランドです。
塩分約3%で、生後5カ月から使用可能。
「有機まるごとベビーだし醤油」の詳細を見てみる
離乳食に安心!無添加の調味料②プラス糀 無添加 糀美人
昔からなじみの深いマルコメから発売されている「プラス糀シリーズ」
国産米100%で、米糀を贅沢につかった無添加味噌です。
ほんのりとした優しい甘みが特徴で、小さな子供でも美味しく食べられます。
「プラス糀 無添加 糀美人」の詳細を見てみる
離乳食に安心!無添加の調味料③イブシギンのしぜんだし 粉末タイプ
なんと原料は
- 鹿児島県指宿市山川町の鰹節
- 北海道道南産の真昆布
添加物はもちろんのこと、塩などもまったく使っていないそうです。
粉末タイプは離乳食でも使いやすく、少量から試せるのも嬉しいですよね。
無添加のものは、値段が高いイメージがありますが、スーパーなどで手軽に買えるものも多いので、是非試してみてはいかがでしょうか。
「イブシギンのしぜんだし 粉末タイプ」の詳細を見てみる
離乳食の味付けレパートリーが少ない!簡単な味付けワザはある!?
離乳初期の味付けレパートリーが少ない!と悩んでいる方へ。
簡単に味付けをする方法をご紹介しますね!
離乳食は進んでいくうちに、だんだんと味付けができるようになりますよね。
だしや醤油、砂糖や塩など、使える調味料はたくさんあります!
でもなんとなく、味付けがいつも一緒になってしまうことってありますよね。
味を濃くすることができないので、尚更そのように感じると思います。
そんなときにおすすめなのが、市販のベビー用調味料です!
和光堂のものがわりと使いやすいのかな?と思います。
和光堂のものは粉タイプになっています。
大袋もあれば、小分けの袋になっているものもあります。
まだまだたくさんは使わない!というときは、小分けの袋って便利ですよね。
和光堂にはどんな調味料があるのかというと、こんな感じです!
- 野菜スープ
- コーンスープ
- コンソメ
- ホワイトソース
- 和風だし
- お味噌汁のもと
種類も豊富ですよ!
野菜スープとかコーンスープ、お味噌汁のもとも、意外と調味料としても便利です。
例えばお肉やお魚、野菜を入れてスープを入れるだけで1品出来上がります。
コンソメやホワイトソースも、ベビー用って嬉しいですよね!
味も薄いですし、赤ちゃんにもいろいろな味を楽しんでもらえます。
醤油や砂糖などの調味料を薄めて使う…というのは、レパートリーも限られてきます。
市販のソースだと味が濃すぎるので、そんなときはベビー用を使いましょう!
和光堂以外にも、いろいろなメーカーから出ていますよ。
是非離乳食売り場をチェックしてみて下さいね!
離乳食を味付けしない理由は?大人より味覚がデリケートな理由!
離乳食って、なぜ味付けしないのか気になりますよね!
大人よりも味覚がデリケートな理由とは何なのでしょうか?
実は赤ちゃんの舌は、大人の舌とはちょっと違います。
舌には、ツブツブしている部分がありますよね。
これは、みらいと言われています。
みらいがあることで、甘味や苦味、酸味などの味を感じ取ることができます。
大人には、このみらいが約7000個あると言われています。
でも赤ちゃんはというと、約10000個あるのだそうです!
みらいが大人よりも3000個ぐらい多いということになります。
それはどういうことかというと、大人よりも味覚を強く感じてしまうわけです。
なので、大人にとってはちょうどいい味付けでも、赤ちゃんには濃すぎるということです。
また、赤ちゃんはまだ臓器がしっかりと発達していませんよね。
濃すぎる味のものは、上手く消化することができません。
もしかしたら、食事面で体調を崩してしまうこともあるかもしれないですよね。
赤ちゃんのときに味の濃いものに慣れてしまうと、薄味のものを受け付けなくなります。
そうなると、大人になっても濃い味を好むことが多いです。
調味料をかけすぎると、生活習慣病などの危険性もありますよね。
どちらにしても、長い目でみてあまり体にはよくないです!
赤ちゃんのときに、素材の味を楽しんでもらって、薄味に慣れさせましょう。
離乳食を作る時に調味料を入れるなら、ちょっと味がするぐらいでOKですよ。
離乳食中期に使える調味料のまとめ
離乳食の時期は味付けなしでもよいですが、中期以降は無添加のものなどを取り入れながら、上手に活用できるといいですね。
わたしは現在4歳になる息子の食について、離乳食の時期から随分長く悩んできました。
最初こそ順調だったものの、まさに中期以降から少しずつ食べむらや遊び食べが増え、
何度もお皿をひっくり返されては「どうして食べてくれないのだろう」「美味しくないのかもしれない」とたくさん悩みました。
特に一人目の子供だと、手作りでなければいけないと思いすぎてしまうんですよね。
今となってみれば、市販のものでも良い商品はたくさんあるのだから、もっとうまく頼ってもよかったな、と後悔しています。
手作りだろうと、市販のものだろうと「赤ちゃんに美味しくて安全なものを食べさせてあげたい」という気持ちが、ママの愛情!
授乳期間から離乳食に移行し、大人と同じものを食べられるようになるまで、長い期間がかかります。
もちろんうまくいかないこともあるかもしれませんが、成長過程において、大切な期間になるので、温かな気持ちで子供の食の自立を応援してあげてくださいね!
そして、離乳食のことも含めて、子育てのことって「知っておくことで安心できること」たくさんありますよね。
「離乳食で生野菜はいつから与えらえる?種類別の与える時期を解説」
の記事には、離乳食での生野菜について詳しくまとめています。
生野菜って、いつから食べさせて大丈夫なんだろう?って気になったときに「そう言えば!」と、きっと役に立ちますよ。