離乳食後期と完了期の違いを完全解説|時期の目安と切り替えサインまとめ

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離乳食の後期と完了期、どちらも赤ちゃんの成長を大きく後押しする大切なステップですよね。

でも実際には「このかたさで合っているのかな」「そろそろ完了期に進めていいのかな」と悩むママやパパはとても多いものです。

私自身も、わが子が後期に入った頃はバナナくらいのやわらかさといわれても正解がわからず、やわらかすぎてつぶれたごはんを見て「あれ、これじゃ練習にならない?」と落ち込んだこともありました。

逆にしっかりしたかたさにしたらべーっと吐き出されて、泣きながら作ったおかゆを前に呆然とした夜もあります。

でもそんな日々を繰り返しているうちに少しずつ食べられるものが増えていき、初めて自分の手で小さなおにぎりを口に運んだときは、家族みんなで拍手してしまいました。

厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでも、後期から完了期への進み方は月齢だけでなく赤ちゃんの発達や食べる様子を見ながらとすすめられています。

だからこそ「食べない日があっても大丈夫」「進み方には個人差がある」と知っておくと気持ちがぐっと楽になりますよね。

この記事では、後期と完了期の違いを時期やかたさ、食べ方や栄養バランスなどさまざまな角度からていねいに解説し、赤ちゃんのペースに寄り添いながら進めるヒントをご紹介します。

食べ方に悩んだり不安になったときの支えになるような情報を詰め込みましたので、ぜひ一緒に確認していきましょう。

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離乳食「後期」と「完了期」っていつからいつまで?

赤ちゃんの成長に合わせて進める離乳食。

後期と完了期の切り替えはママやパパにとって大きな節目です。

「そろそろ次のステップかな?」と迷ったり、周りの子と比べて焦ってしまうこともありますよね。

でも実は、この切り替えは月齢だけで判断するものではなく、赤ちゃんの発達や食べ方、体調などさまざまな要素を観察して決めるのが理想的なんです。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」

でも、時期はあくまで目安とされていて、個人差を尊重することが推奨されています。

ここでは後期と完了期の目安時期や、切り替えのサインについて詳しく見ていきましょう。

離乳食後期は生後9~11か月ごろが目安

離乳食後期は一般的に生後9~11か月ごろといわれています。

この時期になると赤ちゃんは前歯や歯ぐきを使ってモグモグする動きがしっかりしてきて、母乳やミルク以外の食事から栄養をとる準備が整ってきます。

食材のかたさは木綿豆腐や完熟バナナくらいを目安に、歯ぐきでつぶせる程度が理想です。

ここでやわらかすぎると噛む力が育ちにくく、固すぎると飲み込みづらくなりますので、赤ちゃんの反応を見ながら調整していきましょう。

食事の回数もこの時期から1日3回に増やすのが基本です。

朝・昼・夜と大人と同じ時間に食卓を囲むことで生活リズムも整いやすくなり、赤ちゃんにとっても「食事の時間は楽しい」という意識が芽生えてきます。

私もこの頃、食べたり食べなかったりに一喜一憂しましたが、振り返るとすべてが練習で、少しずつ食べられる量が増えていきました。

完了期は1歳~1歳半が目安

完了期は生後12~18か月ごろを指し、食事からとる栄養が全体の大半を占めるようになる大切な時期です。

噛む力や消化機能が発達し、やわらかいものであればかじり取りから咀嚼までできるようになります。

授乳の回数は自然に減っていくことが多く、食事が栄養の中心になります。

完了期に入ると手づかみ食べやスプーン練習も盛んになり、「自分で食べたい!」という意欲がどんどん出てきます。

こぼすのは当たり前、時間がかかるのも当たり前。

大人があたたかく見守ることで、赤ちゃんは自信をもって食べることを覚えていきます。

進み方には個人差があることを意識する

月齢はあくまで目安であり、赤ちゃんの発達スピードは本当にさまざまです。

同じ10か月でもバナナのかたさをモグモグ食べられる子もいれば、まだペースト状を好む子もいます。

周囲と比べて焦る必要はまったくありません。

もし食べにくそうだったり、むせる回数が多い場合は一段階戻してやわらかい食材にしたり、調理法を工夫して様子を見ましょう。

専門家も「進みがゆっくりでも問題ない場合が多い」と伝えています。

体重増加や体調に不安があるときは、小児科や保健センターで相談すると安心です。

切り替えのサインを見極めよう

後期から完了期への切り替え時期は、赤ちゃんが見せるサインを観察することが大切です。

たとえば、手づかみでしっかり食べている、前歯でかじり取れるようになった、食後のミルクの回数が減ってきたなどは完了期への移行サイン。

これらが揃ってきたら、少しずつ食材の形や大きさを変えて完了期の食事へステップアップしていきましょう。

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離乳食後期と完了期の違いとは?

赤ちゃんの離乳食は、後期から完了期にかけてぐっと変化します。

食材のかたさや大きさだけでなく、噛む力や食べる意欲、食事のスタイルまで少しずつステップアップしていきます。

この変化を理解しておくと、毎日の食事作りもラクになり、赤ちゃんの成長を安心して見守れるようになります。

食べられる食材の幅がぐんと広がる

離乳食後期では、にんじんやじゃがいも、かぼちゃといった定番野菜をやわらかく煮たものが中心でしたよね。

完了期に入ると、調理次第でほとんど大人と同じ食材が使えるようになってきます。

煮物を取り分けたり、味付け前のスープを赤ちゃん用に使ったりと、大人のごはんと一緒に作れるメニューが増えるのもこの時期のうれしいポイントです。

「毎回別に作るのが大変…」と感じていたママやパパも、この時期になると少しラクになったと感じることが多いはず。

かたさ・形状・大きさが変わる

後期の目安は「歯ぐきでつぶせるかたさ」でしたが、完了期では「前歯でかじり取り、歯ぐきでかみつぶせるかたさ」へとレベルアップします。

にんじんなら小さな角切り、じゃがいもなら形を残して煮るなど、見た目でも食べ物の形を認識できるようにしてあげると、赤ちゃんの好奇心も刺激されます。

奥歯がまだ生えそろっていない子も多いので、最初はやわらかめから始めて、少しずつ固さを調整していくと安心です。

赤ちゃんがモグモグとしっかり噛めているか、飲み込みやすそうかを見ながらステップアップしていきましょう。

噛む力と手づかみ食べの発達

後期から始まる手づかみ食べは、完了期になるとさらに盛んになり、スプーンやフォークへの興味も高まります。

「自分で食べたい」という気持ちは成長のサイン。

最初は上手にすくえなくても、見守りながら「できたね!」と声をかけてあげることで、食べることへの意欲がぐんと育ちます。

小さなおにぎりやスティック状のパン、やわらかい野菜スティックなど、持ちやすい形に工夫することで自分で食べる練習がスムーズになりますよ。

食事量と回数の変化

後期では1日3回食がスタートしますが、完了期になるとこのリズムが定着し、さらに午前や午後に補食(おやつ)を取り入れるようになります。

補食はただのおやつではなく、次の食事までのエネルギー補給や不足しがちな栄養素を補う大事な時間。

蒸しパンやバナナ、ヨーグルトなど栄養価の高いものを選ぶと、赤ちゃんの成長をしっかりサポートできます。

味付けや調理法にも変化

完了期になると、味付け前に取り分けて薄味にしたり、だしを活かしたりといった工夫で家族と同じ食材を共有しやすくなります。

塩分や糖分は控えめを意識して、素材の味を楽しめるメニューにしてあげると味覚の発達にもつながります。

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こんなサインが見えたら完了期へステップアップ!

後期から完了期への切り替えは、月齢だけで決めるのではなく赤ちゃんの様子をよく観察して判断するのがポイントです。

赤ちゃんが見せるちょっとした行動の変化や、食べ方の進歩はとても大事なサイン。

ここでは完了期へ進む目安となる行動や成長のヒントを、ひとつずつ丁寧に見ていきましょう。

手づかみでしっかり食べている

後期から少しずつ始まる手づかみ食べが、完了期に近づくと安定してきます。

パンや柔らかい野菜スティックをしっかり握って口に運び、ある程度食べられるようになってきたらステップアップのサインです。

最初はぐちゃぐちゃにしたり途中で落としたりしますが、それも大切な練習の一部。

自分で食べられたときは「できたね!」と笑顔で声をかけると、赤ちゃんのやる気がさらにアップします。

私も息子が初めて小さなおにぎりを自分で食べきった日には、夫と一緒に思わず拍手してしまいました。

前歯でかじり取って食べられる

バナナやスティック状のパンなどを自分でかじり取り、口の中でモグモグできるようになったら完了期の食事に進める合図です。

この「かじり取り」は噛む練習だけでなく、口の動きを整えたり顎や舌の発達にも関わる大切な動作。

最初は小さめのやわらかい食材から始めて、少しずつ一口の大きさやかたさを変えてみると噛む力が育っていきます。

飲み込みにくそうにしていないか、むせていないかを観察しながら進めましょう。

食後のミルクや母乳が減ってきた

完了期が近づくと、1回の食事でしっかりお腹が満たされるようになり、自然と授乳の回数が減っていきます。

食後すぐにミルクを欲しがらなくなったり、水分だけで満足するようになったら、食事から栄養がとれてきたサインです。

ただし、まだ安心感としてミルクを欲しがる赤ちゃんもいますので、急にやめるのではなく少しずつ回数や量を減らしていくとスムーズです。

スプーンやフォークに興味を示している

大人のまねをしてスプーンを持ちたがったり、食べ物をすくおうとする仕草が出てきたら、自分で食べたい気持ちが強くなってきた証拠です。

上手にすくえなくても大丈夫。

食べ物を持たせてみたり、一緒に手を添えてあげると「自分でできた!」という成功体験になり、次へのステップがスムーズになります。

無理せず、様子を見ながら進める

これらのサインがすべて揃っていなくても、ひとつひとつクリアしていけばOK。

同じ月齢でも進み方には大きな個人差がありますし、食べ方や成長スピードは赤ちゃんそれぞれ。

無理に急がず、できることを少しずつ積み重ねていくのがいちばんです。

もし食べるときに強くむせたり、体重増加が気になる場合は小児科や保健師さんに相談すると安心です。

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離乳食完了期に気をつけたいこと

完了期は、いよいよ赤ちゃんが「自分で食べる」世界に一歩踏み出す時期。

大人と同じ食卓で食事を楽しむ姿は感動ものですが、同時に

「栄養は足りている?」
「遊び食べがひどいけど大丈夫?」

と心配になることも増えます。

ここでは完了期に特に意識したいポイントを、安心材料と一緒に紹介します。

栄養バランスを見直すタイミング

完了期では母乳やミルクの量が減る分、食事からとる栄養の重要度がぐっと高まります。

主食・主菜・副菜をそろえるだけでなく、鉄分やカルシウム、ビタミン類も意識して取り入れたいですね。

たとえば

  • 朝はごはんと豆腐入り味噌汁
  • 昼はやわらかい鶏そぼろごはん
  • 夜は魚と野菜の煮物
といったように、1日を通して栄養の偏りを調整するイメージです。

私は1週間分の献立をざっくりメモして「昨日は鉄分少なめだったから今日はレバーやほうれん草を入れよう」と意識するようにしていました。

完璧じゃなくて大丈夫。

「だいたいバランスがとれていればOK」くらいの気持ちで、無理なく続けることが大切です。

「遊び食べ」や「ムラ食い」との付き合い方

完了期になると、スプーンで食べ物を投げたり、お皿をひっくり返したりといった「遊び食べ」が本格化する子もいます。

これも実は大事な成長過程で、食べ物の形や感触を学んでいる証拠です。

「やめて!」と強く止めるよりも、食事時間をあらかじめ決めて「そろそろおしまいだよ」と伝え、短めに切り上げるとダラダラ食べを防げます。

食べる量が少ない日もありますが、1日や1回ではなく1週間単位で見てバランスが取れていれば問題ないことがほとんど。

ママやパパが少し肩の力を抜くだけで、食卓の雰囲気もぐっとやわらかくなりますよ。

味付けは薄味が基本

大人と同じメニューが食べられるようになっても、味付けはまだ控えめに。

塩分や糖分は将来の健康にも影響するため、調味料はほんの少しにとどめましょう。

取り分けメニューなら、調味前に赤ちゃんの分をよけておき、だしや素材のうまみを活かして調理すると安心です。

我が家では煮物を作るときに赤ちゃんの分だけ先に取り出して薄味で仕上げ、残りは大人用にしっかり味付けするようにしていました。

こうするだけで作る手間も減ります。

誤嚥や事故を防ぐ工夫

完了期は食べ物の形が大きくなる分、喉に詰まりやすいリスクもあります。

ミニトマトやぶどうは皮をむいて4等分、こんにゃくやナッツなどは避けるなど安全第一で。

食事中は必ずそばで見守り、走ったり遊んだりしながら食べないよう声をかけましょう。

生活リズムを整えるチャンス

完了期は

  • 食事
  • 睡眠
  • 遊び
のリズムが整いやすい時期です。

毎日だいたい同じ時間に食べることで体内時計が安定し、夜の寝つきもよくなることがあります。

朝・昼・夜の3食と午前・午後の補食を習慣化することで、赤ちゃんの1日の流れが安定し、ママやパパの生活も少しずつラクになります。

親もがんばりすぎない

何より大事なのは、ママやパパが笑顔でいられること。

栄養やマナーももちろん大切ですが、赤ちゃんにとって一番のごちそうは家族のあたたかな雰囲気です。

「今日は半分食べられたね」「スプーンを上手に持てたね」と小さな成長を喜ぶだけで、食事が楽しい時間に変わります。

もし不安が大きいときや偏食が続くときは、小児科や栄養士さんに相談すると具体的なアドバイスがもらえて安心ですよ。

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まとめ|赤ちゃんのペースでゆるやかに進めよう

離乳食の後期から完了期へのステップは、赤ちゃんが噛んで飲み込む力を育て、自分で食べる楽しさを知る大切な時間です。

今日食べられた量やかたさは、明日にはまた変わっているかもしれません。

食べムラや遊び食べも成長の一部であり、厚生労働省の支援ガイドでも「進み方には個人差があるため焦らずに」とされています。

だからこそ、ママやパパは毎日の食事を「できた・できない」で評価するより、「今日はどんな一歩があったかな」と目を向けてあげると気持ちがぐっと楽になります。

私も、スプーンをひっくり返して床がぐちゃぐちゃになった日ほど、「あぁ、今日も一歩成長したんだな」と深呼吸するようにしていました。

もし噛みにくそうだったり、むせやすい、体重増加が心配など具体的な不安があるときは、早めに小児科や栄養士に相談することが安心への近道です。

完璧に進める必要はありません。

赤ちゃんのペースで、ひとくちずつ、ひとつずつ経験を重ねていくことがいちばんの栄養になります。

食事の時間が赤ちゃんにとっても家族にとっても楽しいひとときになるように、笑顔と声かけで見守ってあげましょう。

今日の小さな一歩が、明日の大きな成長につながっています。