離乳食が始まっておよそ半年。
食事から栄養を摂る割合も増えてきていますよね。
1歳前後になると離乳食完了気に移行します。
離乳食後期と完了期ではどこが違うのでしょうか?
離乳食後期と完了期の違いは?切り分ける必要はあるの?
ではさっそく、離乳食後期と完了期の違いを見ていきましょう。
離乳食後期はどんな時期?
離乳食後期は噛む練習がメインです。
まだ奥歯は生えていないものの、大人と同じように「前歯で噛み切って、奥歯ですり潰す」食べ方を覚えます。
また、この時に自分で一口分のちょうどいい量も覚えていきます。
歯ぐきで噛むので、バナナくらいのやわらかさが目安です。
離乳食後期からは3回食になるので大人と同じ食卓で食事しやすくなります。
離乳食完了期はどんな時期?
離乳食完了期になると、1日に必要な栄養の80%以上を食事から取るようになります。
自然とミルクや母乳の量が減るはずですが、減らない場合は、飲ませるタイミングを減らすなど工夫するのもおすすめです。
完了期では赤ちゃん専用の食事を用意するわけではなく、大人の食事を調理の途中で取り分けて味付けを変えたりすることが中心です。
また、自分で食べる練習を始める時期なので、手づかみ食べをよくします。
スプーンを使うのはまだ難しい時期なので、おにぎりやサンドイッチなどつかみ食べしやすいメニューを意識しましょう。
目安として離乳食後期は大体生後9ヶ月から11ヶ月まで、完了期は12ヶ月から18ヶ月までです。
離乳食の完了期はいつまで?一般的な時期と完了期の目標を紹介
ではもっと詳しく完了期についてお話ししていきます。
離乳食完了期に移行する目安
離乳食完了期は18ヶ月(1歳半)頃までが目安です。
赤ちゃんの様子を見て
- 自分で食べようとしている
- バナナほどのかたさの食べ物を奥の歯ぐきや歯を使ってもぐもぐしている
- 前歯で1口分にかみきれる
- 1日3回の食事が定着してきた
- 奥歯が生え出した
離乳食完了期の目標
離乳食完了期では
- 食べ物をかんでつぶして食べられること
- 自分でご飯を口に運ぶこと
まだある!離乳食完了期の特徴~栄養が食事でほぼ取れるようになる~
他にも1日に必要な栄養のほとんどを食事から取るようになるのもこの完了期の頃です。
完了期の終わり頃になると、授乳の時間は
- 赤ちゃんが気持ちを落ち着せるリラックス法の1つ
- お母さんとのコミュニケーションの意味合い
まだある!離乳食完了期の特徴~スプーン・フォークの練習が始まる~
食べ方も完了期が始まった頃は手づかみ食べですが、成長に合わせてスプーンやフォークの練習も始めましょう。
もし大人と同じ箸に興味があるなら、完了期が終わる1歳半ごろになれば補助するリングが付いたお箸なら持てます。
もちろん上手にはなかなか使えないと思いますが。
赤ちゃんのやってみたい気持ちを大事にスプーンやフォーク、はしなどをすすめていきましょう。
また、完了期ではコップで飲む練習もすすめましょう。
ストローや哺乳瓶だとこぼれにくく飲ませるのが楽ですが、コップで飲むメリットもあります。
コップ飲みでお口の練習!1歳過ぎたら哺乳瓶は卒業
赤ちゃんの口は哺乳するための機能を持って生まれてきます。
直母や哺乳瓶の乳首を咥えて舌を動かして飲みます。
次によく使われるのがストローやスパウトなどです。
ですが、飲み込み方が食事の時などとは違うので正常な飲み込みができなくなる可能性もあるそう。
ストローのみのクセがついてしまうとものを飲み込めないなどの癖が出てしまいます。
赤ちゃんは離乳食の間に、生まれてきたときに持っていた飲み込み方から大人と同じ飲み込み方に変える必要があります。
9ヶ月頃になると、唇でキュッとコップのフチを挟むくらいの力もついてきます。
練習し始めた頃は哺乳する時のクセで、歯でコップを噛んでしまったり、舌でコップを押し返してしまったりすることも多いです。
しかし、練習しないとできるようにはなりません。
こぼしてしまうことも多いとは思いますが、家の中だけでもしっかり練習してみてください。
離乳食の完了期が終わったら幼児食へ!噛む力と内臓機能はまだ未熟
離乳食完了期が終わったら次は幼児食です。
離乳食というのは、食事を食べる練習です。
母乳やミルクから、食事から栄養を取るように、離乳食が進むにつれて割合を変えていきます。
離乳食完了期で、必要な栄養のほとんどを食事から取れるようになっていれば離乳完了です。
離乳食完了期が終わったら卒乳しないとダメ?
離乳食完了期が終わっても、完全に授乳をやめてしまう必要はないんです。
食事をしっかり取れているけど、母乳を欲しがる場合は心の安定のために欲しがっていることがあります。
授乳の姿勢は赤ちゃんをだっこするので、赤ちゃんにとって落ち着く環境です。
1歳~1歳半で卒乳する目安と言われてはいても、無理に卒乳する必要はないです。
赤ちゃんとお母さんの気持ちでそろそろやめようと思えたらやめ時です。
幼児食になっても気を付けることはたくさんある
離乳食完了期の後は幼児食とお伝えしましたが、まだまだ小さな子供です。
今度は大人の食事に近づけていくための準備の期間になります。
濃い味付けは、内臓に負担がかかる可能性もあるので、大人の食事を作る時取り分けて味付けを変えたりします。
また、噛む力も未熟なので、大きさや固さにも気を遣う必要があります。
離乳食後期と完了期の違いのまとめ
離乳食も終わりがけになってくると大人の食事に近づいてくるので楽しさも増えます。
もちろん子供自身のやりたい気持ちも出てくるので、遊び食べや食べこぼしなど様々な問題も出始めます。
離乳食完了期になると大人の食事からのとりわけもしやすくなるので、是非挑戦してみてくださいね。