
育休がもうすぐ終わる時期になって、「このまま辞めたいな」という気持ちが心の中から消えなくて、一人でモヤモヤしていませんか?
ネットで調べると「育休後に辞めるのはずるい」「もらい逃げだ」なんていう言葉が目に入ってきて、余計に自分を責めてしまっているという方も多いかもしれませんね。
でも、結論からお伝えすると、育休後に退職することは法律的にも制度的にも問題はなく、給付金の返還も必要ありません。
この記事では、そのあたりの正しい知識と、罪悪感を少しずつ手放して前に進むための考え方を、わかりやすく整理していきますね。
育休後の退職は「ずるい」ことではなく、ひとつの決断です
まず、一番大切な結論からお伝えしますね。
育休後に退職することは、決して「ずるい」ことではありません。
確かに、職場の方々に迷惑をかけてしまう部分があるのは事実です。
でも、育休後に退職することは法律上・制度上まったく問題がなく、受け取った育児休業給付金を返還する義務もありません。
育休を取得してから「やっぱり戻れない」という選択をした方は、あなただけではありませんし、それは誰にでも起こりうることなんです。
こんなにも悩んでいるということは、それだけあなたが真面目で、周りのことを大切にできる方なのだと思いますよ。
まずは、その罪悪感を少し横に置いて、正しい知識から一緒に確認していきましょう。
「ずるい」という罪悪感が生まれる理由と正しい知識
どうして「自分はずるいことをしているんじゃないか」とこんなに苦しくなってしまうのでしょうか。
その背景には、制度への不安と、職場をよく知っているからこその優しさがあったりします。
まずは事実を整理して、不安を安心に変えていきましょう。
育児休業給付金の返還義務はなく、退職は法的に問題なし
一番気になるのは「今までもらった育児休業給付金を返さなきゃいけないの?」ということではないでしょうか。
結論として、育休後に退職しても、育児休業給付金を返還する義務はありません。
育児休業給付金は雇用保険から支払われるもので、休業中の生活を支えるための正当な権利として認められています。
「復職を前提とした制度」ではありますが、育休中に状況が変わって退職することになったとしても、受給した給付金を返す義務は発生しないとされているんですね。
ただし、会社によっては就業規則の中に「育休後◯ヶ月以内に退職した場合は、育休中の一部費用を返還すること」などの独自の規定が設けられているケースがまれにあります。
念のため、自社の就業規則も一度確認しておくと安心ですよ。
「ずるい」という声の正体は制度と現場のギャップです
ではなぜ、ネット上では「ずるい」「もらい逃げ」という言葉が出てしまうのでしょうか。
その多くは、あなた個人への批判というより、残された職場側の大変さからくる感情だったりします。
- あなたが戻ってくることを前提に、少ない人数でギリギリ業務を回していた
- 代わりの人を雇う予算や余裕がなく、同僚への負担が増えてしまっていた
- 育休中のフォロー体制が整っておらず、現場にしわ寄せがきていた
こうした職場の事情が積み重なって、一番身近な「辞める人」へと向かってしまうことがあるんです。
でも本来、これは会社が人員配置やバックアップ体制を整えるべき問題であって、あなた一人が背負うものではありません。
「ずるい」という言葉は、制度と現場の間にある摩擦から生まれているもの。
あなたの人格への批判ではないと、できる限り切り分けて考えてみてくださいね。
育休後に退職するときに大切にしたい3つのポイント
「退職は問題ない」とわかっていても、やっぱり気持ちが揺れることはありますよね。
できるだけ心穏やかに退職を進めるための3つのポイントをご紹介しますね。
① 退職する理由と自分の優先順位を紙に書き出して整理する
まずは、なぜ退職したいのか、その理由を紙に書き出してみることをおすすめします。
頭の中でグルグルしているうちは「こんな理由で辞めるなんて甘えかな」と思いがちですが、書き出してみると意外とちゃんとした理由が並ぶものですよ。
- 通勤時間が長く、保育園のお迎えに間に合わない
- 時短勤務でも、体力的に仕事と育児の両立が難しそう
- 実家のサポートが受けられず、子供の体調不良時に対応できる環境がない
- パートナーの転勤が決まって、生活環境が変わる
こうした理由はどれも、「退職を決めるのに十分すぎるほど十分な理由」です。
「自分と家族が笑顔でいられる選択はどれか」という基準で考えてみると、進むべき方向が見えやすくなりますよ。
私の知人のママさんも、「せっかく育休を取ったんだからちゃんと戻らなきゃ」と、育休明けに職場に復帰した方がいました。
でも子供が保育園入りたての時期に何度も熱を出してしまい、毎週のように早退や欠勤が続いて、結局2ヶ月で退職することになったんです。
「最初から辞める決断をしておけば、もっと早く次の生活に気持ちを向けられたのに」と、後から話してくれましたが、それでも彼女の選択は間違いではなかったと思いますよ。
② 退職の意思は、誠実に、できるだけ早めに伝える
退職を決めたら、なるべく早めに職場に伝えることが大切です。
法律上は「退職の2週間前に申し出ればOK」とされていますが、育休後の退職の場合は、できれば復職予定日の1〜2ヶ月前には相談しておくのが、会社側への親切な対応です。
早めに伝えることで、会社も後任の募集や業務の引き継ぎを考える時間ができますからね。
伝える際のポイントは、「戻りたかったけれど、どうしようもなかった」というニュアンスをきちんと含めることです。
「本来であれば復職してご貢献したかったのですが、家庭の状況がどうしても変えられず、退職という苦渋の決断をいたしました。
育休中にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありません」
こういった伝え方は、相手も受け取りやすいですよ。
退職理由は「家庭の事情」や「育児環境の変化」など、やむを得ない個人的な事情にとどめておくのが大人のマナーですね。
誠実に向き合えば、最後には「頑張ってね」と送り出してくれる方が多いですよ。
③ 退職後の手続きと保育園の継続条件を退職前に確認しておく
育休後に退職を決めたら、退職後の手続きも早めに把握しておきましょう。
意外と見落とされがちな点が多いので、以下にまとめておきますね。
特に保育園については、退職前に必ず役所へ「退職後の保育継続の条件」を確認しておくことをおすすめします。
知らないまま退職してしまうと、せっかく入れた保育園を手放さなければいけなくなることもあるので、早めに動いておくと安心ですよ。
育休後の退職で後悔しないために避けておきたい行動
前向きに退職を進めていくためにも、これだけは気をつけてほしいなというポイントをお伝えしておきますね。
連絡を絶つ・必要書類を放置する行動は後々のトラブルにつながります
どんなに職場に行きにくい気持ちがあっても、音信不通だけは避けてくださいね。
会社側が手続きを進められなくなるだけでなく、あなた自身の心に「逃げてしまった」というしこりが長く残ってしまいます。
- まずは上司に電話一本、退職の意向を伝える
- 退職届などの書類は、郵送でもよいので期限までに必ず提出する
- 健康保険証や社員証などの備品は、速やかに返却する
完璧にやろうとしなくて大丈夫ですよ。
「最低限のマナーだけは守る」という気持ちで、一つずつ進めていきましょう。
「もらえるものをもらいきろう」というニュアンスの発言は控えるのが無難です
これは少し細かいことかもしれませんが、職場に対して「給付金をもらいきってから辞めます」というようなニュアンスの話し方は避けたほうが安心です。
たとえ心の中でそう思っていたとしても、言葉にすることで相手を不必要に傷つけたり、「最初から辞めるつもりだったんだ」という印象を与えてしまう可能性があります。
退職理由は「家庭の事情」にとどめておくのが大人の配慮ですね。
育休後の退職は、自分と家族を大切にするための選択です
ここまで読んでいただいて、少し気持ちが楽になりましたでしょうか。
最後に大切なポイントを整理しておきますね。
- 育休後に退職しても、育児休業給付金の返還は必要ありません。
- 「ずるい」という声は個人への批判ではなく、制度と現場のギャップから生まれているものです。
- 誠実な対応さえ心がければ、退職という選択は堂々とできるものです。
- 退職後の手続き(保育園・健康保険・失業給付など)は、退職前に早めに確認しておくと安心です。
今のあなたにとって一番大切なのは、仕事のキャリアでも誰かからの評価でもなく、あなた自身の心身の健康と、お子さんの健やかな成長のはずです。
そのために悩み抜いて出した決断は、何物にも代えがたいものですよ。
悩んで悩んで出した答えは、きっと正しい。
これだけ真剣に考えているだけで、あなたはもう十分に誠実です。
まだ不安が残っている方も、まずは今日できる小さな一歩から始めてみてくださいね。
役所に保育園の条件を問い合わせてみるでも、上司への連絡文を下書きしてみるでも、なんでも構いません。
大きな決断も、小さな一歩の積み重ねで動いていくものですから。
同じような状況から一歩踏み出して、今では「辞めて本当によかった」と笑って話しているママたちがたくさんいますよ。
あなたの新しい毎日が、笑顔あふれるものになることを心から応援しています。


