「お宮参り」は、赤ちゃんが生まれてから最初の行事です。
人生に一度しかないお宮参りなので、素敵な1日になるように気合いが入っているはずです。
しかし、お宮参りのときは実家が仕切るのか、または自分たちが段取りを考えてお宮参りを実行して良いのか悩みますよね。
一般的には、家族が仕切ってお宮参りを行うことが多いです。
また、昔からの慣わしとして父方の祖母が赤ちゃんを抱いて参拝をお願いするというものがあります。
なので、両家を呼ぶべきなのか、悩む方もいると思います。
両家を呼んだ場合でも、自分たち家族だけで行った場合でも。
赤ちゃんにとってめでたい一日となるように、どんなことに気を付ければいいのでしょうか?
お宮参りに祖父母を呼ばないのは非常識?呼ばないときどんなことに配慮すればいい?
実際には、お宮参りの時に祖父母を呼ばずに自分たち家族だけで参拝を行う家庭も増えてきています。
近年実家の近くに住んでいない家庭も多いですものね。
私も、娘のお宮参りの時には家族のみで参拝を行いました。
では、実家の祖父母を呼ばない場合に配慮しておきたい事柄をお伝えしますね。
実家の祖父母を呼ばない場合に配慮しておきたいポイントは?
お宮参りをするときの正式な形としては、赤ちゃんとその父親、父方の実家が参加をします。
しかし、現代は祖父母を呼ばずに家族のみでお宮参りを行う家庭も多いので、しきたりを重んじる家庭も少なくなってきています。
もしも家族のみでのお宮参りを予定している方は、決して非常識なことではないので、後ろめたく思わないでくださいね。
他にも配慮しておきたいポイントがあるので、確認をしていきましょう。
実家の祖父母に配慮するポイント①必ず両家同じタイミングで家族で行うことを伝える
同じタイミングで両家に伝えることで、片方は又聞きをしてトラブルになってしまうということを防げますよ。
例えば「父方には最初に伝えたのに、母方には直前になってから伝えてしまった」ということのないように、必ず同じタイミングで伝えましょう。
イベントごとになると自ら企画して、張り切ることが多いタイプの祖父母もいると思います。
なので、遅くとも1ヶ月前に伝えておくと安心ですよ。
実家の祖父母に配慮するポイント②お宮参りをした報告を忘れずに行う
お宮参りが無事に終了したら、また同じタイミングで報告をすることを忘れないようにしましょう。
今は、アプリやLINEで子供の写真を簡単に共有することができます。
なので、報告と一緒に写真を添えると、きっと喜ばれると思います。
また、現像した写真を写真盾に入れて、プレゼントとして郵送するのも素敵ですね!
実家の祖父母に配慮するポイント③お祝いをいただいた時はありがたく受け取る
お宮参りを家族のみで行うことを伝えると、中には「ご祈祷や食事会に使って」と、お祝いをいただく場合があると思います。
せっかくのお祝いの機会なので、このような場合には甘えて受け取りましょう。
そうすることで、祖父母にとっても「何か孫のためにしてあげることがができた」という満足感が生まれるので、両方にとってプラスになると思いますよ。
家族のみでお宮参りを行う家庭の理由は?
両家を呼ばずに家族のみでお宮参りを行う家庭が、現代増えています。
お宮参りを家族のみで行うことに決めた理由として、多いものをご紹介しますね。
家族のみでお宮参りを行う家庭の理由①日程や宗教等が祖父母と合わなかったから
日程が合わない理由のほか、お母さんは産後間も無く体調が戻りきっていないことも理由として多くあります。
生後1ヶ月を目安に行うお宮参りですが、お母さんの体調が戻って落ち着いた生後3ヶ月前後に、百日祝いと併せてお祝いをする家庭もありますよ。
また、基本的に神社でご祈祷をしていただくため、祖父母から宗教上の理由でお断りをされて、家族のみで参拝をする家庭もあるようです。
家族のみでお宮参りを行う家庭の理由②祖父母の家との距離が離れていたから
核家族が多い現代では、距離が離れた場所で暮らしている家族も多いですよね。
私も両家の実家とは、車で約4時間の距離ほど離れているので、家族のみでの参拝を決めました。
もしも祖父母を呼んだ場合、ホテル代や交通費の負担がかかりそうだという点から、家族のみでの参拝を決める方もいるようです。
家族のみでお宮参りを行う家庭の理由③祖父母との関係性が元々ギクシャクしていたから
元々孫が生まれる前に、関係性がギクシャクしていて、「せっかくのめでたい日に何かトラブルがあることだけは避けたい!」と、考えている家庭もありますよね。
そのような理由から家族のみでのお祝いを決定しても、何にも問題はありませんよ。
1番大切なことは、心から子供の成長をお祝いすることなので、自分たちが気持ちにゆとりがあるやり方を選択してくださいね。
お宮参りはどっちの実家を重んじる?日程調整ができなときには2回やっても大丈夫?
お宮参りの時には、基本的には父方の実家を重んじると言われています。
昔は、出産は血が出るものだったため、「けがれ」であると言われていたことから、産後間もない母は参加をすることが出来ませんでした。
そのことが理由で父方を重んじると言われていますが、現代はそのしきたりに従う家庭も少なくなってきています。
なので、両家を招待して一緒に子供の成長を祝いたいと考える家庭もあります。
では、両家が揃ってお宮参りを行う場合、反対に両家別々にお宮参りを行う場合に配慮してほしい点をお伝えしますね。
両家一緒にお宮参りを行うときに配慮するポイントは?
両家一緒にお宮参りを行う場合には、人数が多くなるので、事前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。
皆で共通理解をした上で、お宮参りに参加出来るよう、連絡をしておくと、当日慌てることなくお祝いが出来ますよ。
両家一緒にお宮参りを行うときに配慮するポイント①赤ちゃんを抱っこする人を決める
お宮参りのしきたりを重んじるのであれば、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこします。
しかし現代はしきたり通りにはせずに、「母方の祖母に抱っこをしてほしい。」と逆にお願いされる場合もあるかもしれません。
その場合は、臨機応変に皆が納得した形をとっても良いでしょう。
もしも、赤ちゃんを抱っこする人を決めるのに時間がかかりそうな場合は、しきたり通り父方の祖母にお願いするとスムーズだと思います。
両家一緒にお宮参りを行うときに配慮するポイント②写真撮影・食事会はどうするのか前もって伝える
神社での参拝とご祈祷の後には、一般的には写真撮影、食事会と流れていきます。
せっかく皆集まる機会なので、一般的な流れで進めても良いですし、時間や予算に併せてどちらかにする場合でも大丈夫です。
人数が多いので、お宮参り後の流れがスムーズになるように、事前にどこまでやるのか、計画をしておくと良いでしょう。
両家別々にお宮参りをするときに配慮すべきポイントは?
実は、お宮参りをきっかけに、両家の実家がトラブルを起こすことが多いのだと言います。
お宮参りを両家そろってやるわけではないので、「父方の実家は一緒に食事会をしたのに、母方の実家は参拝のみで終わった」ということが原因としてあります。
自分たちの予算に合わせて両家別日であっても同じ内容にしておくと、後々トラブルになることはないと思います。
せっかくのお祝いの日なので、滞りなく終わるようあらかじめ留意して計画をしましょう。
お宮参りの食事代は誰が出す?こちらから催促するのってどうなの?
お宮参りの食事会は、子供の両親であるパパとママが主催するものですよね。
なので、お宮参りの食事会のときの食事代は、「パパとママが負担」が基本です。
一般的には、ですが(地域によっても違いはあるようです)
- 初穂料は父方の祖父母
- 着物代(祝い着)は母方の祖父母
要は「食事代以外にかかる費用は、両家の祖父母が公平に負担する」という考え方です。
もともとのお宮参りは、パパと父方の祖父母で行う行事でした。
「ママは産後で穢れている(けがれている)ので参加しない」という昔の習わしがありましたが、それはもうほとんど知られていないでしょう。
そのような風習から、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母という決まりみたいなものがあります。
ただ、核家族化が当たり前の現代では、両家の祖父母の顔を立てるようにします。
「お宮参りを父方の祖父母だけ参加する」というのは時代遅れで、むしろ「パパ、ママ、子どもの家族だけでお宮参りをする」といったことも珍しくありません。
そしておじいちゃん・おばあちゃんに参加してもらう場合にしても、片方の祖父母だけに参加してもらうのではなく。
- 両家一緒に
- または別々の日に父方と母方で2回行う
お宮参りにかかる費用の分担は早めに相談
お宮参りの日にかかる主な費用は
- 初穂料
- 着物代(レンタルも含む)
- 食事会代
- 記念撮影代
両家の祖父母には、この中で「誰が何の費用を負担するのか」を事前に決めてもらうようにしましょう。
そして父方、母方の負担が偏りのないようにし、
- 初穂料は父方が負担
- 着物代は母方が負担
食事代を祖父母に催促する場合は、食事代以外の費用の負担を自分たちでした場合なら問題ないでしょう。
ただ、あくまでも「食事会は自分たちが子供の両親が主催するもの」なので、なるべくパパとママの負担としたいものです。
お宮参りで両家がトラブルでギクシャクに!?「お宮参りをしない」という選択肢はあり?
お宮参りに両家の祖父母が参加する予定だったけど、なぜか両家がギクシャクしてトラブルになった場合。
そんなときには、むりやりに「両家でのお宮参り」として進めなくてもいいです。
パパとママと赤ちゃんの「家族だけでお宮参り」の方が、気を使わなくて安心します。
あちこちに気を使っていると、赤ちゃんのお世話もあるので正直大変です。
それでもどうしても両家に参加してほしいのであれば、別々の日に参加してもらいましょう。
お宮参りを2回やることになりますが、ママと赤ちゃんの負担にならなければOKです。
お宮参りを両家で別々にするときの注意点
このとき、お宮参りを別々の日だとしても、やることは同じにしておくのがポイントです。
例えば
「父方の祖父母とは記念撮影をしたけど、母方の祖父母とはお宮参りだけで撮影はしない」
こんな感じのように、不公平にならないようにします。
そして、祖父母が負担する費用も同じようにします。
例えば、「食事代だけは両家とも祖父母に負担してもらう」という様に決めておきます。
もしもパパとママと赤ちゃんだけでやったのなら、両家に記念撮影の写真をプレゼントするのをおすすめします。
撮影スタジオでは様々なフォトアイテムを用意しているので、
- 写真を引き伸ばして額装したり
- 記念のアルバムを作ったり
- キーホルダーなどのアイテムにしたり
赤ちゃんのお宮参り当日の様子が分かる写真を贈ると、尚喜ばれますよ。
「お宮参り自体をしない」という選択肢はどうなの?
そしてこのとき「お宮参り自体をしない」という選択肢はありかもしれませんが、健やかな成長をお祈りして記念の写真を残すことは、後々よい思い出として残ります。
家族だけで行うことは決して珍しいことではないので、できればお宮参りをしておくことをおすすめしますよ。
お宮参りは誰が仕切る?のまとめ
一般的には、お宮参りを仕切るのは赤ちゃんの両親である場合が多いです。
皆が納得して赤ちゃんの晴れの舞台をお祝い出来るよう、計画すると良いですね。
きっと参加してくれたみんなの笑顔が輝く、楽しい一日になると思いますよ。
ぜひ、赤ちゃんの成長を心からお祝いして、楽しんできてくださいね。