
出産準備を進めていると、必ず出てくるのが「おくるみ」。
でも、いざ選ぼうとすると「冬生まれの赤ちゃんには、どんなおくるみがいいんだろう?」って迷いませんか。
素材も形もたくさんあって、ふわふわで暖かそうなものを選べばいいのか、それとも厚すぎると逆によくないのか。
寒くて風邪をひかせたくないけれど、温めすぎも心配。
情報を調べれば調べるほど、何を基準にすればいいのか分からなくなってきますよね。
この記事では、冬用おくるみを選ぶときに見るべき3つのポイントと、買ってから後悔しやすい注意点をやさしく整理しました。
読み終わるころには、「これなら自分でも選べそう」と思えるはずです。
冬用おくるみは「素材・形・使う場所」の3つで選べば大丈夫
冬用おくるみは、「素材」「形」「どこで使うか」の3つさえおさえれば、ちゃんと選べます。
「冬だから厚手のもこもこを選ばなきゃ」と思いがちですが、実はそうとは限りません。
赤ちゃんが過ごす場所が暖かい室内なのか、それとも寒い屋外なのかで、選ぶべきおくるみは変わってきます。
たくさんの商品を前にすると不安になりますが、焦らなくて大丈夫。
見るポイントはたった3つだけ。
ひとつずつ確認していけば、自分の赤ちゃんに合う一枚がちゃんと見えてきます。
「冬=厚手」で選ぶと後悔しやすい理由
冬用おくるみを選ぶとき、つい「暖かさ」だけで判断したくなります。
でも、それだけで選ぶと「思っていたのと違った」となりやすいんです。
なぜ厚手一択ではダメなのか、理由をお伝えしますね。
赤ちゃんは「寒さ」より「暑さ」で体調を崩しやすい
意外かもしれませんが、冬の赤ちゃんで気をつけたいのは寒さだけではありません。
むしろ「温めすぎ」のほうが見落とされやすいポイントです。
赤ちゃんは大人のように上手に体温を調節できません。
暖房の効いた部屋で厚手のおくるみに包むと、体に熱がこもって汗をかいてしまうことがあります。
冬なのにあせもができてしまった、という話もあるほどです。
赤ちゃんの体温は大人より高めといわれています。
冬でも「大人より一枚少なめ」くらいが目安とされていて、大人の感覚で暖かくしすぎないことが大切なんですね。
「手足が冷たい=寒い」ではないことが多い
赤ちゃんの手足を触って「冷たい!寒いのかな」と心配になるママは多いです。
でも、手足が少し冷たくても、体の中心(お腹や背中)が暖かければ大丈夫といわれています。
判断に迷ったときは、背中や胸のあたりに手を入れてみてください。
汗ばんでいたり熱くこもっていたら、それは温めすぎのサイン。
逆に「ちょっとひんやりするな」と感じるくらいが、ちょうどいいことが多いんです。
暖房の効いた室内なら、厚手じゃなくても十分
冬生まれの赤ちゃんは、最初の数週間はほとんどを室内で過ごします。
そして冬の室内は、暖房でしっかり暖まっていることがほとんど。
そんな環境では、厚手のおくるみよりも、薄手で扱いやすい素材のほうが向いています。
ガーゼやコットン、モスリンといった素材は、暖房の効いた室内なら冬でも十分使えるとされています。
厚手の生地は、赤ちゃんをくるむときに意外とごわついて巻きにくいんです。
そうなんです、ここ、地味につまずきやすいポイント。
「暖かさ」だけでなく「使いやすさ」も、選ぶときの大事な基準になります。
化学繊維のもこもこ素材は肌トラブルにつながることも
冬らしいふわふわのボアやフリース。
見た目もかわいくて、つい手が伸びますよね。
でも、ここは少し慎重に。
ボアやフリースは、ポリエステルなどの化学繊維でできているものが多くあります。
化学繊維は汗を吸いにくく、静電気も起きやすいため、生まれたての赤ちゃんのデリケートな肌には、チクチクしたり肌荒れの原因になったりすることがあります。
肌に直接ふれる時間が長いおくるみだからこそ、素材選びは見た目より中身を優先したいところ。
綿(コットン)などの天然素材は、吸水性や通気性がよく、保温性もあるため、冬でも安心して使いやすいといわれています。
私も最初はもこもこのボア素材に一目惚れして買いそうになったんですが、店員さんに「新生児には汗がこもりやすいかも」と言われて思いとどまりました。
結局ガーゼ素材にしたんですが、洗濯してもすぐ乾くし、巻きやすくて正解だったなと思っています。
冬用おくるみ選びで見るべき3つのポイント
ここからは、実際に選ぶときの3つのポイントを具体的にお伝えします。
この3つを順番に確認すれば、自分の赤ちゃんに合うおくるみが見えてきます。
ポイント1:素材は「天然素材」を基本に考える
まずは素材から。
赤ちゃんの肌に直接ふれるものなので、ここは丁寧に選びたいところです。
季節ごとに向いている素材を整理すると、こんな感じです。
迷ったら、綿やガーゼなどの天然素材を基本に選ぶと失敗しにくいです。
室内中心ならガーゼやモスリン、少し保温性がほしいなら6重ガーゼやコットン、と考えると選びやすくなります。
ポイント2:形は「巻きやすさ」で選ぶと挫折しにくい
おくるみには、いくつか形の種類があります。
それぞれに向き不向きがあるので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
- 一枚布タイプ:いちばん一般的で、ブランケットやお昼寝シーツなど卒業後も使い回せる。ただし巻き方に少し慣れが必要
- 面ファスナー(マジックテープ)タイプ:赤ちゃんを乗せて留めるだけなので簡単。巻くのが苦手な人でも安心
- フード付きタイプ:頭まで包めるので、退院時やお宮参りなど寒い日のお出かけに向いている
一枚布は応用がきく分、慣れるまでは少し練習が必要。
両方を場面で使い分けるのもおすすめです。
ポイント3:「室内用」と「お出かけ用」で分けて考える
3つめのポイントが、いちばん見落とされやすいところ。
それは「どこで使うか」です。
冬のおくるみは、使う場所によって必要な暖かさが変わります。
- 室内用:暖房が効いているので、ガーゼやコットンなど薄手で扱いやすいもので十分
- お出かけ用:退院や通院など寒い屋外では、保温性の高い素材やフード付きがあると安心
室内用とお出かけ用を分けて考えると、それぞれの場面で快適に過ごせます。
最初から何枚も買う必要はありませんが、「使う場所」を意識して選ぶだけで、後悔はぐっと減ります。
買う前に知っておきたい冬おくるみの注意点
おくるみは正しく使えば心強い味方ですが、使い方を間違えると思わぬリスクにつながることもあります。
選ぶ段階で知っておきたい注意点を3つお伝えします。
足をまっすぐ伸ばしてきつく巻かない
これはとても大切なポイントです。
赤ちゃんの足は、本来ひざが曲がって外側に開いた「M字」の形が自然な状態。
足をまっすぐ伸ばした状態できつく巻いてしまうと、股関節に負担がかかり、「乳児股関節脱臼」につながるおそれがあるといわれています。
特に防寒で下半身をしっかりくるみがちな秋冬生まれの赤ちゃんは、発症が多くなる傾向があるとされています。
おくるみを巻くときは、足元はゆったりと。
足が自由に動かせるよう、ふんわり包んであげてください。
おくるみと赤ちゃんの胸の間に手が入るくらいの余裕があると安心です。
暖めすぎ・寝返りには十分注意する
おくるみは、安全のために知っておきたいことが2つあります。
ひとつは、温めすぎ。
先ほどもお伝えしたように、厚着や暖めすぎで体に熱がこもる状態は、赤ちゃんにとってよくないとされています。
睡眠中は特に、汗をかいていないか、こまめに様子を見てあげてください。
もうひとつは、寝返りのタイミング。
赤ちゃんが寝返りをするようになったら、体をくるむタイプのおくるみは卒業の目安です。
おくるみをしたままうつ伏せになると危ないため、成長に合わせて切り替えていきましょう。
おくるみを使う期間は、新生児から首がすわる生後3〜4か月ごろまでが目安とされています。
チャイルドシートにおくるみのまま乗せない
退院や通院で車を使うご家庭は、ここを必ず知っておいてください。
寒いからといって、おくるみや厚手の防寒着で包んだまま赤ちゃんをチャイルドシートに乗せるのは危険です。
おくるみの厚みでベルトと体の間にすき間ができ、ベルトをしっかり締められなくなってしまうからです。
寒い時期に車に乗せるときは、ベルトを正しく装着してから、上からおくるみやブランケットをかけてあげましょう。
「包んでから乗せる」のではなく「乗せてからかける」。
この順番を覚えておくと安心です。
我が家は冬の退院だったので、車の中でどうしようか直前まで悩みました。
結局、チャイルドシートにはベルトを締めてから大きめのブランケットをふわっとかける形に。
病院の助産師さんにも「その方が安全だよ」と言ってもらえて、ホッとしたのを覚えています。
3つのポイントを知れば、冬のおくるみ選びはこわくない
最後に、冬用おくるみの選び方を整理しておきますね。
- 素材は綿やガーゼなどの天然素材を基本に。化学繊維のもこもこ素材は肌トラブルに注意
- 形は巻きやすさで選ぶ。不安なら面ファスナータイプが安心
- 室内用とお出かけ用を分けて考えると、それぞれの場面で快適に過ごせる
- 足はM字を保ってゆったりと。きつく巻かない
- 温めすぎに注意し、寝返りが始まったら卒業を考える
- チャイルドシートは「乗せてからかける」
これさえできれば、もう難しく考えなくて大丈夫です。
おくるみ選びは、出産準備の中のほんの一部。
でも、こうしてひとつずつ「これでいいんだ」と思えるものが増えていくと、赤ちゃんを迎える気持ちにも少しずつ余裕が生まれてきます。
あれこれ完璧にそろえようとしなくても、ポイントを押さえた一枚があれば十分。
寒い季節に生まれてくる赤ちゃんを、あたたかく、そして心地よく包んであげられたら、それがいちばんですよね。
気負わず、お気に入りの一枚を見つけにいってみてください。

