
「卵、まだあげてないけど…そろそろ?」
「バナナってアレルギー出るって聞いたけど、本当?」
赤ちゃんの離乳食が始まると、必ずといっていいほど直面するのが“アレルギー食材問題”。
最初は、おかゆの一さじから始まって、にんじん、かぼちゃ…
そうやって進んでいく中で、「これ、もうあげていいのかな?」「何かあったらどうしよう」って不安がついてまわります。
初めての食材を与えるときって、ほんとドキドキしますよね。
私は、息子に初めて卵黄をあげた日、30分おきに顔色チェックして、1時間後には病院の電話番号握りしめてましたから(笑)
たぶん、他のママから見たら「ちょっと過保護すぎる?」と思われるかもだけど、それくらい慎重になるのも無理はないと思うんです。
だって、もし何かあったらどうしようって、あれこれ想像しちゃうじゃないですか。
口の周りが赤くなったら?湿疹が出たら?嘔吐や下痢が起きたら?
そんな「もしも」がよぎるだけで、スプーンを差し出す手がピタッと止まってしまうこともありますよね。
この記事では、離乳食で特に注意したいアレルギー食材を一覧で紹介しつつ、安心して進めていくためのポイントや、何かあったときの対処法までやさしくお伝えしていきます。
「気にしすぎて何もあげられない…」そんな不安が、少しでもふわっと軽くなって、「あ、これなら大丈夫かも」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
アレルギーに対して必要以上に怖がりすぎず、でも油断しすぎず、ちょうどいいバランスで向き合っていけるように。
この記事が、そんな安心材料になれますように。
離乳食で注意すべき主なアレルギー食材一覧
特定原材料7品目(表示義務あり)
アレルギー表示が義務づけられているのが、
- 卵
 - 乳
 - 小麦
 - そば
 - 落花生(ピーナッツ)
 - えび
 - かに
 
これらは、症状が重くなりやすいとされていて、与える時期や量には特に注意が必要です。
卵に関しては、卵黄からスタートして、慣れたら白身へと進めるのが一般的。
でも、白身に入るときって、なぜか一段とハードルが上がるように感じませんか?
うちでは卵黄→全卵の順で進めましたが、白身のときは本当に緊張…。
目の前にアレルギーのリスクがあると思うだけで、スプーン持つ手が止まりそうでした。
でも、1さじずつ慎重に進めたことで、問題なくクリアできましたよ◎
小児科の先生から「最初は加熱しっかりしてね」と言われていたので、固ゆで卵を丁寧に裏ごししてからあげていました。
「ちょっと神経質すぎかな?」と思いながらも、そのくらい慎重でちょうど良かったと思っています。
特定原材料に準ずる21品目(表示推奨)
- 大豆
 - 牛肉
 - 鶏肉
 - 豚肉
 - いか
 - さけ
 - くるみ
 
これらは「特定原材料に準ずるもの」として表示が推奨されていて、市販品の裏面表示でも見かけるようになってきました。
特に「くるみ」は2023年に新たに追加されたばかりの要注意アレルゲン。
ナッツ系のアレルギーは重篤になりやすいこともあるため、離乳食で使う場合は慎重に。
基本的には後期~完了期からのスタートが安心です。
ちなみに、うちの娘は豆腐が大好きだったのですが、念のため大豆アレルギーについても小児科で確認してから進めました。
お豆腐ひとくちで様子を見て、問題がなかった時のホッとした気持ちは今でも覚えています。
果物や野菜でも起こるアレルギー
「果物は甘いし、赤ちゃんも喜ぶし安心でしょ?」と思いがちなんですが…実はここも油断禁物。
- バナナ
 - キウイ
 - もも
 - りんご
 
うちの子も、バナナを初めてあげた日、なんとなく口の周りが赤くなって、「えっ、これってまさか…?」と焦りました。
でも結局は心配しすぎだったようで、次の日には何ともなくホッと一安心。
「慎重に」はやっぱり大切だなと実感しました。
果物アレルギーは、花粉症との関連がある「口腔アレルギー症候群」と呼ばれるものが原因になることもあります。
特にキウイはアレルゲンになりやすく、舌がピリピリしたり、口の中がかゆくなったりすることもあるので、初めてのときは注意して様子を見てあげてください。
意外と見落としがちな加工品のアレルゲン
意外と盲点なのが、ウィンナーやパン、市販のお菓子といった加工食品に含まれているアレルゲン。
特に小麦・卵・乳製品は、見えにくい形で入っていることが多いので要注意です。
うちでは、パン粥に使ったロールパンの成分表示を見て「えっ、バター入り?」と焦ったことがありました。
無添加っぽい見た目でも、しっかり裏を確認する癖はつけておいて損なしです。
調味料も要注意。
しょうゆには大豆が、マヨネーズには卵が含まれていることが多いので、離乳食に使うときは量や時期をしっかり確認しましょう。
今はアレルゲン表示がある商品も増えているので、
- 〇〇不使用
 - アレルゲンフリー
 
アレルギーを防ぐための与え方のポイント
初めては「平日の午前中」に与える理由
これはもう、育児界隈では定番中の定番とも言える鉄板ルール。
初めての食材って、やっぱり怖いんですよね。
もし万が一アレルギー症状が出たら、できるだけ早く病院に行きたい。
でも、夜や休日だったらどうしようもない。
だからこそ、平日の午前中がベストなんです。
小児科も空いてるし、病院までの道のりも明るい時間帯だし、なにより自分の気持ちも落ち着いてますから。
うちも初トライは必ず「火曜日の10時前」って決めてました(笑)月曜は混みそうだし、金曜だと週末が不安なので、なんとなくちょうどいいんですよね。
少量から始めるときのスプーンの目安
「耳かき1杯分から」って聞いたことありますか?
初めての食材って、ほんっとうにこのくらいでいいんです。
むしろ、それ以上はやめとこ、ってくらいの量。
実際、初めて卵をあげたとき、私はキッチンスケールで測ってました。
「0.5gってこれくらい?」とか言いながら(笑)
それを2~3日かけて、少しずつ、ほんの少しずつ増やしていくのが安心。
焦ってあげすぎると、たとえ何もなかったとしても、心のダメージが大きくて…
大さじなんて、しばらくお預けです!大さじで食べる日は、まだまだ先です。
あせらずゆっくり、が一番。
1種類ずつ試す期間の取り方(3日ルール)
「新しい食材は3日続けて様子を見る」
これ、いわゆる“3日ルール”ってやつです。
例えば、今日にんじんをスタートしたら、明日も明後日もにんじん。
その3日間で変化がなければ、晴れて「にんじんOK!」の判定が出るわけです。
これをやらずに、にんじんと豆腐を同時に始めたとします。
で、次の日に湿疹が出たら……
「え、にんじん?それとも豆腐?まさか他の要因?」って、もう大混乱ですよ。
1種類ずつ、が一番確実で、結果的にスムーズです。
「地味で退屈」って思うかもだけど、これは未来の自分の安心のため!
調理法でアレルゲンを減らす工夫
アレルゲンって、調理法によって“緩和”されることがあるってご存じですか?
たとえば卵白。
これって、生や半熟の状態だとアレルギーを引き起こしやすいけど、しっかり加熱することでそのリスクが下がるんです。
だから私は、最初の頃は毎回、固ゆでにして裏ごししてました。
面倒だけど、「あの手間が安心につながったなぁ」と今でも思います。
牛乳もそうで、初めてあげるときは、少量を加熱しておかゆに混ぜたり、パンがゆに使ったりしてました。
あとは、豆腐も最初は必ず加熱。
冷たいままのほうが楽だけど、ここはちょっと頑張ってました。
「とにかく火を通す」この一手間で安心感がぐんとアップします。
不安なときこそ、念には念を、ですね。
アレルギー症状と受診の目安
すぐに現れる症状(口周り・皮膚・呼吸器)
赤ちゃんにアレルギー反応が出たとき、最も早く現れるのが「即時型」と呼ばれるタイプの症状です。
たとえば、食べて数分~30分以内に以下のような変化が見られることがあります:
- 口の周りが赤くなる
 - ぷつぷつとしたじんましんが出る
 - 唇やまぶたが腫れる
 - ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音や息苦しさ
 
特に呼吸器の症状は進行が早く、油断できません。
「なんか苦しそう?気のせい?」と思ったときは、迷わず行動しましょう。
こういうとき、ママやパパの“いつもと違う”という直感は、案外的中するものです。
数時間後に出る症状(嘔吐・下痢・発疹)
アレルギー反応の中には、ゆっくりと現れる「遅延型」のものもあります。
食べてから数時間後にじわじわと体調に変化が出ることがあるので、初めての食材をあげた日は、数時間は様子を見守ることが大切です。
主な症状としては:
- 嘔吐(突然吐き戻す)
 - 下痢(明らかにいつもと違うゆるさ)
 - お腹の張りや痛みを訴える仕草
 - 発疹(体や顔、首などに赤いポツポツ)
 
私も、娘にヨーグルトをあげた日の夜に突然下痢が始まって、「え、まさか今朝のあれ?」とあとから気づいたことがありました。
だからこそ、食後は元気でも、半日くらいは「何か起きるかも」という意識を持って過ごしておくと安心です。
救急受診が必要なケース
次のような症状が出た場合は、迷わず救急に連絡し、受診してください。
アナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応の可能性があります。
- 顔色が悪く、ぐったりしている(抱っこしても反応が鈍い)
 - 呼吸が荒く、胸の上下が激しく動いている
 - 咳き込みが止まらない、声がかすれる
 - 目がうつろ、意識がもうろうとしている
 - 身体が冷たくなっている、手足が冷たい
 
救急へ行く際には、
- その日食べたもの(できればパッケージ)
 - 食べた時間と量
 - 症状が出たタイミングと内容
 
いざというときのために、かかりつけの小児科や最寄りの救急病院の連絡先は、スマホや冷蔵庫などすぐ見られる場所に貼っておくのもおすすめです。
もしアレルギー反応が出たら
すぐにやるべきこと(応急対応)
まず何より大切なのは、「慌てないこと」。
もちろん、心の中ではドキドキしているし、「どうしよう!」と焦る気持ちもあるけれど、まずは深呼吸をひとつ。
そして、赤ちゃんの様子をしっかり観察しましょう。
- 呼吸は苦しそうではないか?
 - 顔色は青白くなっていないか?
 - 口の周りや身体に発疹は出ていないか?
 
この「何かあったらすぐ電話できる」っていう心構えだけでも、気持ちにゆとりが生まれます。
ちなみに私は、スマホのトップ画面に小児科と救急の番号を登録して、万が一に備えてました。
使わなければそれでOK。
でも「もしも」があっても、焦らずに動ける準備、大事です。
記録しておくと役立つ情報(食べた量・時間・症状)
アレルギーかな?と思ったときに、病院側が一番知りたいのは「何をどれだけ、いつ食べたか」「そのあとどんな反応があったか」。
だから、とっさの時こそメモ!
スマホのメモアプリでも紙でもOK。
以下のような情報を書き留めておくと、受診時にとっても役立ちます:
- 食べた食材(例:卵黄、ヨーグルトなど具体的に)
 - 与えた時間(できれば時計で)
 - 症状が出た時間(食後どれくらい経っていたかも)
 - 症状の種類と程度(発疹の場所、吐いた回数、機嫌の様子など)
 
食べたものの記録と一緒に書いておくと、安心感がグッと増します。
小児科・アレルギー科での検査・相談方法
「前に症状が出たけど、あれって本当にアレルギーだったのかな?」
「また食べさせるのが不安…」
そんなときは、遠慮せずに病院で相談してOKです。
小児科でもアレルギーに詳しい先生がいるところなら、しっかり話を聞いてくれますし、必要に応じて専門のアレルギー外来を紹介してくれることも。
具体的には
- 血液検査でアレルゲンの抗体数を調べる
 - 食物経口負荷試験(実際に食べて様子を見る検査)
 
経口負荷試験はちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、病院で医師の管理下で行われるので、安全性は確保されています。
うちも一度、卵で湿疹が出たときに負荷試験を受けましたが、結果的に「大丈夫」とわかってからは心からホッとできました。
「怖いから避ける」のもひとつの選択ですが、「確認して安心する」というのも大事な選択肢かもしれませんね。
離乳食アレルギー対策の便利グッズ・情報源
アレルゲン表示がわかりやすいベビーフード
最近のベビーフードは、パッケージにアレルゲン情報がしっかり明記されていて、かなり親切になってきていますよね。
「〇〇不使用」や「特定原材料7品目不使用」などの表記があると、それだけで安心感がグッと増します。
うちも初めてのお出かけでベビーフードを使ったとき、「卵・乳・小麦不使用」の文字に思わずホッとしたのを覚えています。
アレルギーが心配な時期には、こういう表記のある商品を選ぶだけでも負担がグンと減るので、本当にありがたい存在です。
食材・症状を記録できるアプリや日記
「育児日記アプリ」や「食事管理アプリ」は、食べたものや体調の変化をパッと記録するのにとても便利。
写真付きでメモできるものもあって、「このとき〇〇を食べたらちょっと湿疹が出たかも…」というような振り返りがしやすいんです。
うちは、アプリで毎日の食事を簡単にログ化してたので、いざ病院に相談したいときにもすぐ見せられて助かりました。
紙のノート派のママさんは、専用の育児日記帳を使っても◎。
大切なのは“続けられる方法”で記録することですね。
信頼できる公的サイト・相談窓口
アレルギーについて正しい情報を得たいときは、以下のような信頼できる機関をチェックするのがおすすめです。
- 厚生労働省のアレルギー関連情報ページ
 - 日本小児アレルギー学会のサイト(一般向け情報も充実)
 - 地域の保健センターや小児科の相談窓口
 
特に初めての離乳食、そして初めてのアレルギー対策。
わからないことだらけなのが当たり前だからこそ、安心できる情報源をひとつでも多く持っておくと、心の余裕がぜんぜん違ってきますよ。
まとめ
離乳食とアレルギーって、本当に悩ましいテーマですよね。
最初のひとさじをあげるときのあの緊張感、そして
「これ、大丈夫なのかな?」
「もしアレルギー出たらどうしよう…」
と、寝る前までずっと頭の中がぐるぐるしていたあの頃の自分を思い出します。
あの時の自分に声をかけてあげたい。
「大丈夫。焦らなくていい。少しずつで、ちゃんと前に進んでるから」
ママやパパたちは、毎日毎日、本当にがんばってる。
完璧じゃなくてもいいんです。
心配性でも、慎重派でも、それは「守りたい気持ち」があるからこそ。
そして、いろいろ迷って調べて、ちょっとずつ進んでいるその姿こそが、赤ちゃんへの最大の愛情だと思います。
このページが、そんなあなたと赤ちゃんの「食べる時間」を、少しでも楽しくてやさしくて、ほっとできるものにできますように。
今日も、ここに来て読んでくださって、本当にありがとうございます。

