
「離乳食って、いつ始めたらいいんだろう……?」
これ、たぶん育児をしているほとんどのママが一度は抱く疑問だと思います。
育児本を読めば「生後5~6ヶ月ごろからスタート」とは書いてあるけど、実際はね…
うちの子、まだよだれもあんまり出てないし、お座りもグラッッッッラグラで。
「うん、まだ早いかも?」と思う一方で、SNSとか他のママさんから「うちはもう始めたよ~」なんて聞いたら、「えっ、ちょっと待って、うち遅れてる!?」って急に焦ったりして。
あるいは離乳食セット一式買って準備万端なのに、いざ始めようとすると赤ちゃんが全力拒否したりしてね。
もう、こっちの心の準備もどうしたらいいかわかんなくなる(泣)
でも、そんな時に知ってほしいのが「月齢だけじゃなくて、赤ちゃんの“サイン”を見ることが大事」ってことなんです。
そう、体の発達や興味の出方、普段の行動の中に、実は離乳食のスタートを教えてくれる小さなヒントが散りばめられてるんですよ。
今回はそんな“始めるサイン”を、私自身の失敗談や「それな!」って共感してもらえるようなリアルな体験もまじえながら、
焦らなくていい、無理しなくていい、でも見落とさずにちゃんと見てあげたい
そんなやさしいスタートの見極め方をギュギュっとまとめてみました。
この記事を読み終える頃には、「あ、うちの子そろそろかも♪」ってふわっと思える、そんな安心感をお届けできたら嬉しいです。
離乳食を始めるタイミングの目安
小児科や厚労省が推奨する「開始時期」って?
よく耳にするのが「生後5~6ヶ月ごろからスタート」という話。
これは厚生労働省などの公式資料にも書かれていて、栄養学的にも赤ちゃんの消化器官や栄養の必要量を考えるとこのあたりが適切とされています。
実際、赤ちゃんが母乳やミルクだけでは補いきれない栄養(特に鉄分など)を必要とし始めるのがこの時期。
特に母乳育児の場合、赤ちゃんが生まれたときに蓄えていた鉄が生後6か月ごろを境に少しずつ不足してくると言われています。
だからといって、カレンダーを見て「ハイ、5ヶ月になったから始めましょう!」ではなく、ちゃんと“赤ちゃんの様子”を見ることが大事。
月齢よりも“発達のサイン”を見てあげて
月齢が5ヶ月でも、まだ首がグラついていたり、スプーンを入れられるのを嫌がったりする子もいれば、4ヶ月なのに大人のごはんにめちゃくちゃ興味津々な子もいたりして。
うちの子もそうだったんですが、4ヶ月後半ごろに突然ごはんを見て手を伸ばしてくるようになったんです。
最初は「気のせいかな?」と思ったけど、その後も食事中はじーっと口を動かしてる私をガン見(笑)
「これってもしかして……サインかも?」と思って、そこから始める準備を始めました。
つまり、赤ちゃんって「自分で始めどきを教えてくれる」んですよね。
だからこそ、月齢という“数字”だけじゃなく、「うちの子の“今”」にしっかり目を向けること。
本やネットの情報はあくまでも参考にして、最終的にはわが子の様子を一番に見てあげる
それが離乳食スタートのいちばん確実でやさしい判断材料になると思います。
離乳食を始める主なサイン
よだれが増えてきた!
ある日突然、赤ちゃんのよだれがタラ~ッと…そして止まらない(笑)
実はこれ、離乳食準備が整ってきたサインのひとつなんです。
唾液って実は、食べものを飲み込みやすくするだけじゃなく、でんぷんなどの栄養素を分解する酵素も含まれていて、立派な「消化活動」の第一歩。
つまり、赤ちゃんの体の中で「そろそろごはんに備えようか~」という準備が始まってるってことなんですね。
ちなみにうちの子も、4ヶ月後半からよだれ祭りが開催され始めました。
服がびしょびしょになるほどで、「スタイ何枚いるの?」ってツッコんだくらい(笑)
この“よだれフェス”が始まったあたりから、ごはんへの興味もじわじわ出てきました。
大人のごはんに興味を持ち始めた
私がごはんを食べていると、じーっと見てくる息子。
まるで「それ何?めっちゃおいしそうじゃん?」って言ってるかのような目つき(笑)
最初は「ごはんの音が気になるのかな~」くらいに思っていたのですが、明らかに視線が茶碗に釘付け!
手を伸ばしてきたり、口をモグモグさせたりするようになって、これはもう完全にスタートのサインだなと確信しました。
ごはんに対して目を輝かせている様子が出てきたら、それは立派な“やる気あり”の証拠。
首すわり&お座りが安定してきた
離乳食って、単に「食べる」だけじゃなくて、
- 座って
 - 飲み込んで
 - 噛んで
 - 飲み込む
 
だからこそ、首がしっかりすわって、できれば支えてあげれば5~10分くらいはお座りできる状態が理想です。
ちなみに我が家では、バウンサーを使って斜めの姿勢でスタートしていました。
徐々に慣れてくると、ハイチェアに座ってもグラつかなくなったので、
「おぉ~成長してる…!」って小さく感動したのを覚えています。
スプーンを嫌がらない
スプーンを口元に持っていったときの反応って、けっこう大事です。
うちの子は最初、「なにこれ!?」って顔しながらも、わりと素直に受け入れてくれました。
でも、中には口にスプーンが近づくだけでプイッと顔をそむけたり、ペッと押し返してくる赤ちゃんもいます。
そういうときは「まだ早いかな~」と一旦ストップしてOK。
無理やり始めると、“食べること=嫌なこと”とインプットされちゃうので逆効果です。
スプーンに興味を示したり、口を開けてくれるなら、それはスタートの大きなサイン!
授乳だけでは物足りなさそう
これも分かりやすいサインのひとつです。
以前は母乳やミルクだけで満足していたのに、最近やたらと授乳間隔が短くなったり、授乳後も「もっとくれ~!」と言わんばかりに泣くようになったら、
それは体が「もうちょっと栄養を足してほしいよ~」って訴えているのかも。
うちの子も、ある時期から授乳してもなかなか落ち着かなくて、「この飲み方って本当にお腹空いてるサインなの?」と迷ったことがありました。
でも、離乳食を始めてみたら案外すんなり受け入れて、「あ、ほんとに足りなかったんだな」と実感。
授乳回数の変化や満足度の変化も、ママが見逃したくない大切なヒントなんですよ。
迷ったときの判断ポイント
体調や機嫌が安定しているか
これは基本中の基本。
だけど意外と見落としがち。
ママ自身が「よし、今日から始めるぞ!」と気合を入れたその日が、
- 赤ちゃんにとってはなんだかグズグズDAYだったり
 - 微熱が出ていたり
 - 鼻水ズルズルだったり…。
 
体調がすぐれないときに新しいことを始めると、それだけで「イヤな記憶」としてインプットされやすくなってしまいます。
うちの子も最初、「今日は機嫌良さそうだし、始めてみようかな~」と思った日に限って、眠くてグズグズ。
「ダメだこりゃ」と一旦やめて、数日後にリトライしたら、それはもうニコニコでスプーンを受け入れてくれて!
タイミングってほんと大事なんだな~と、しみじみ思いました。
早すぎる・遅すぎることのデメリット
早すぎると、赤ちゃんの胃腸がまだ未発達な状態で無理に食べものを入れることになってしまい、消化不良や下痢、アレルギーリスクの増加につながる可能性もあります。
逆に、遅すぎるとどうなるかというと、今度は
「食べることへの興味が薄れてしまう」
「噛む力が育ちにくい」
「食感への慣れが遅れる」
といった問題が出てくることも。
とはいえ、数日や数週間のズレで一喜一憂する必要はまったくありません。
「うちの子はちょっと慎重派かな?」とか「まだ母乳で満足してるっぽいな」という時期があるのは当たり前。
大事なのは、“なぜ今始めるのか”をちゃんとママ自身が納得できるかどうか。
「そろそろだな」と感じられるサインがいくつか見えてきて、赤ちゃんの様子もごきげんなら、迷わずスタートしてみてOK。
迷ったら小児科・保健師さんに相談を
自分では判断しきれないな~と思ったら、迷わずプロに聞く!これに尽きます。
私も、正直「まだちょっと早いかな…でも始めたい気もするし……」と何日も悶々としていたことがあって。
思い切って保健師さんに聞いたら、
「発達も見えてきてるし、ママもその気なら、まずはひとさじから試してみましょうか」
って、すごくやわらかく背中を押してもらえました。
赤ちゃん一人ひとり違うし、何よりママ自身の不安や迷いを解消してから始めるのがベスト。
誰かに「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、気持ちがぐっとラクになりますよ。
離乳食スタート前に準備しておくこと
最初に使う食材はこれ!
離乳食って、何からあげたらいいのか…最初めちゃくちゃ迷いますよね。
でも基本の基本、定番中の定番は「10倍がゆ」からのスタートです。
これはお米1に対して水を10の割合で炊いた、ものすごーくやわらかくしたおかゆのこと。
赤ちゃんがまだ上手に飲み込めない時期にぴったりの、とろ~りペースト状になります。
10倍がゆでスプーンひとさじを始めたら、数日かけて
- にんじん
 - かぼちゃ
 - じゃがいも
 
うちの子も、最初は「これ口に入れていいの…?」って感じでキョトン顔してました。
でもかぼちゃをあげた瞬間、「あ、これ好きかも♪」って反応してくれて感動しました(笑)
とにかく最初は“少量から”“1日1品ずつ”というのが大事。
味やアレルギーの反応を見るためにも、丁寧にゆっくり進めていくのが基本です。
調理器具やスプーンの選び方
離乳食を始めるにあたって、全部そろえなきゃ!と気負いがちですが、最初は最低限で大丈夫。
私が実際に買ってよかったな~と思ったのは、小さめの耐熱容器(おかゆカップ)と、やわらか素材のベビースプーンです。
おかゆカップはレンジでチンするだけで10倍がゆが作れるので、忙しい日でも本当に助かる!
スプーンは、「持ちやすさ」よりも「赤ちゃんの口に合うか」「飲み込みやすいか」を優先して選ぶと◎。
あと地味に重要なのが「スプーンの先がやわらかいこと」!
うちの子は固いプラスチックのスプーンだとすぐ「いやーん」って顔になったけど、シリコン素材にしたらニコニコ受け入れてくれました。
冷凍保存でラクしよう♪
そしてそして、これは声を大にして言いたい
離乳食は、冷凍保存を活用するのが正義!!
毎回手作り、できたてをあげるのが理想…って思ってた時期もあったけど、現実そんなに甘くない。
私は製氷皿(フタ付き)を何個か用意して、1食分ずつ小分けにして冷凍してます。
にんじんペーストやかぼちゃ、ブロッコリーなどは、
- まとめて茹でて
 - ブレンダーでペースト
 - 製氷皿へポン!
 
寝不足の日でも、赤ちゃんが「お腹すいたよ~!」と泣いたときでも、すぐに対応できるからほんっっっとラク。
「ちゃんと手作りしたいけど時間がない…」っていうママにも、冷凍ストックは強い味方になりますよ♪
よくある質問Q&A
サインが出ていてもまだ始めない方がいい?
「そろそろ始めどきかな?」と思っても、ママが疲れていたり、家の中がバタバタしていたり、家族が風邪を引いていたり……。
そんなときは、無理してスタートしなくても全然大丈夫!
赤ちゃんは“今”がすべてなので、ママの余裕があるかどうかって、実はかなり影響するんですよね。
うちも義実家への帰省と重なりそうだったので、思いきって1週間遅らせましたが、結果的に落ち着いた環境で楽しくスタートできました♪
サインが出ていても「今じゃないな」と感じたら、1~2週間先延ばしにするくらい全然OK。
大切なのは、赤ちゃんもママも“楽しく始められるタイミング”を選ぶことです。
興味がなさそうでも始めたほうがいい?
周りの赤ちゃんが離乳食を始めているのを見ると、「うちもそろそろ…?」と焦ること、ありますよね。
でも、うちの子は全然食べ物に興味を示さず……。
ごはんを食べてても、こっちをチラ見するだけで「スプーンなにそれ」状態。
試しに口元に近づけても、プイッと横を向かれたり、ベーっと押し返されたり。
そんなときは、焦らず“スプーン練習”だけでもOK!
スプーンをおもちゃ感覚で渡してみたり、ママが楽しそうにスプーンを使う様子を見せたり。
赤ちゃんって、日々変化してるので、1週間後にはびっくりするほど変わってることもあります。
毎週ちょっとずつ様子を見て、興味が湧いた瞬間を逃さないで♪
旅行中やイベントと重なったら?
これ、めっちゃあるあるです。
「そろそろ離乳食スタートしようと思ってたのに、来週から旅行が…!」とか、
「お兄ちゃんの入園式がある!」
「実家に泊まりに行く!」
みたいなイベントがちょうど重なってしまう。
でも大丈夫。
むしろそういうときは“あえてずらす”のが正解です。
赤ちゃんは、いつもと違う環境にめちゃくちゃ敏感。
知らない場所、知らないにおい、いつもと違うリズムの中で新しいことを始めると、それだけでストレスMAX!
なので、旅行やイベントが終わって、いつもの生活リズムに戻ってからスタートしたほうが、赤ちゃんも落ち着いて受け入れやすくなります。
うちも、旅行後に始めたら思ってたよりスムーズにいって「やっぱりタイミングって大事だな~」と実感しました。
まとめ
離乳食は「5~6ヶ月から」とよく言われますが、本当に大切なのは“赤ちゃんが出すサイン”をしっかりと見てあげることです。
月齢の数字にとらわれすぎず、その子が今どんな準備をしているのか、どんな興味を持ち始めているのかを感じ取ってあげることが、何よりも安心で楽しいスタートにつながります。
焦らなくてもいいし、他の子と比べなくても大丈夫。
うちの子の“はじめて”は、うちの子のペースで進めてあげればいいんです。
たとえ周りより少しゆっくりでも、その一歩には大きな意味がありますし、ママと赤ちゃんの心の余裕があってこそ、その瞬間はより特別な思い出になります。
一歩ずつ、一口ずつ、昨日より少しだけ前へ。
時には「今日はお休み」にしてもOK。
そうやって一緒に成長していけたら、それで十分すぎるくらい。
そして何より、ママも赤ちゃんもニコニコ笑って「おいしいね」って言える時間こそが、本当のスタートラインです。
その笑顔が、これから先の食事時間をずっと温かく照らしてくれますように。

