ふたりの将来を真剣に考え始めたとき、多くのカップルが直面するのが「結婚式をどうするか?」というテーマですよね。
理想の式場やゲスト数、予算など、話し合うことがたくさんあって楽しみな反面、ちょっと気が重くなることもあるでしょう。
そんな中で、彼女が結婚式の話題になるとあまり乗り気じゃない、なんとなくテンションが低くて反応が薄い…
そんな様子に不安やモヤモヤを感じてしまう男性も少なくないと思います。
もしかすると、「自分との結婚に前向きじゃないのかも?」とか、「このまま話を進めていいのかな?」と心配になることもあるかもしれません。
でも実は、彼女なりの理由や気持ちがあることも多いんです。
この記事では、彼女が結婚式にやる気を見せないときに考えられる理由や、その気持ちにどう向き合っていけばいいか?
さらにふたりにとってちょうどいい結婚式のスタイルを見つけるためのヒントを、やさしくわかりやすくご紹介していきます。
これからの関係をより良くしていくためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
彼女が結婚式にやる気を出さない理由とは?
プレッシャーや不安で気が重くなっている
結婚式って、準備も多いしお金もかかるし、思っている以上に大変なイベントです。
ただでさえ日常生活が忙しい中で、式のプランを考えたり、細かい決めごとを進めたりするのは大きなストレスになりますよね。
そんな中で「絶対に失敗したくない」「ゲストにがっかりされたくない」「両親や親戚の期待に応えなきゃ」といったプレッシャーを感じて、心が押しつぶされそうになってしまう女性も少なくありません。
特に完璧主義な性格の人や、人からどう見られるかを気にしやすい性格の人は、「全部をきちんとやらなきゃ」と思い込んでしまって、それだけで気が重くなってしまうこともあるんです。
周囲の目を気にするあまり、少しでも不安があると「やっぱりやりたくないかも…」と感じてしまうのは、自然な反応ともいえます。
また、SNSなどで見る華やかな結婚式の写真と比べてしまって、「あんな風にできる気がしない」と自信を失ってしまうケースもあります。
夢のような一日を作る裏側には、たくさんの準備と努力があることを知っているからこそ、「自分には荷が重い」と感じてしまうこともあるんですね。
費用や準備の大変さに抵抗感がある
結婚式の準備には、ドレス選びや招待状の作成、会場との打ち合わせ、席次表の作成、引き出物の手配など、本当にたくさんのタスクが詰まっています。
それに加えて、何度も会場に足を運んで打ち合わせを重ねたり、親族との調整やゲストリストの確認など、やることは山ほどあります。
そして、それぞれにお金がかかるのも現実です。
単に「結婚式」とひとくくりにしても、総額で数百万円になることも珍しくありません。
こういった背景を冷静に見ている彼女ほど、「こんなにお金も時間もかけてまで、本当にやるべきなのかな?」と疑問を持つようになるのは自然なことです。
特に、貯金を大切にしていたり、将来の生活設計をきちんと考えているタイプの女性であれば、結婚式よりも新婚旅行やマイホーム購入、出産や子育て資金などに予算を使いたいと思うこともあるでしょう。
また、見栄や形式にとらわれたくないと考える人にとっては、「人に見せるためのイベント」に感じられてしまうことも。
そうなると、結婚式をやること自体がストレスに感じてしまっても無理はありません。
「結婚の証」はふたりの気持ちがあれば十分だと感じているからこそ、結婚式にかける情熱が生まれないのかもしれません。
結婚式に夢を抱いていないタイプかも?
なかには「そもそも結婚式自体にあまり興味がない」と感じている女性もいます。
小さい頃からドレスに憧れを持っていたり、盛大な披露宴に夢を描いていたりするタイプもいれば、そうしたことにまったく関心がなかった人も当然いるんですね。
人前で注目されるのが苦手だったり、大勢の前で誓いを立てるのが照れくさいと感じたりすると、結婚式にあまり前向きになれないのは自然なことです。
また、今の時代は「結婚式をしない選択」もだんだんと受け入れられてきているので、
「ふたりだけでシンプルに入籍だけでいい」
「式より日常を大切にしたい」
と思っている人もいます。
特に現実的で合理的な考え方を持っているタイプの女性だと、「わざわざ式をする理由が見つからない」と感じてしまうこともあります。
これは決してネガティブな感情ではなく、あくまで個人の価値観の違いなんですね。
だからこそ、無理に夢を持たせようとしたり、「女性なら一度は憧れるものでしょ」といった押しつけになってしまうと、彼女との間に距離ができてしまうかもしれません。
彼女の考え方をまずは尊重し、その上で「ふたりにとってどういう形が一番心地いいか」を一緒に考えていくことが、よりよい関係づくりにつながるはずです。
過去のトラウマや家族関係の影響もあるかも
もし彼女が以前の恋愛や家族との関係で心に深い傷を抱えているような場合、「結婚式」という言葉そのものに苦い記憶が結びついている可能性があります。
たとえば、両親の不仲や離婚、家庭環境のトラブルなどが影響して、「結婚=幸せなもの」というイメージを持ちにくくなっているのかもしれません。
また、過去の恋愛で大きなショックを受けたり、婚約解消などの経験があったりすると、
「また傷つくのが怖い」
「大勢の前で誓ってまたうまくいかなかったらどうしよう」
という不安が先に立ってしまうこともあります。
彼女自身もその感情に気づいていないことがあるので、「どうしてそんなに消極的なの?」と問い詰めるのではなく。
あたたかく見守りながら、彼女が安心して気持ちを話せるような空気を作ってあげるのが大切です。
話したくなるタイミングがくるまで、焦らずそばにいてあげることが、なによりの支えになります。
まずは冷静に話を聞いてみよう
「どうしてやりたくないの?」と素直に聞く姿勢
彼女の態度にモヤモヤしてしまう気持ちはよくわかりますが、まずは感情的にならずに、落ち着いて話を聞く姿勢を持つことがとても大切です。
彼女が結婚式の話になると乗り気でないからといって、「なんでそんなにやる気ないの?」と責めるように聞いてしまうと、ますます心を閉ざしてしまうかもしれません。
そうではなくて、
「なんでそう思うようになったのかな?」
「もしよかったら気持ちを教えてくれる?」
といった、彼女が安心して話せるようなやさしいトーンで問いかけてみてください。
声のトーンや表情、話すタイミングも意識することで、彼女が「この人ならちゃんと聞いてくれる」と思えるようになり、少しずつ心を開いてくれるかもしれません。
また、無理に答えを急がずに、彼女が話したいと感じたときに自然に話せるような雰囲気づくりも大事です。
会話の主導権を握ろうとせず、彼女の気持ちやペースに寄り添うことで、お互いの理解が深まっていくはずですよ。
否定せずに、相手の気持ちを受け止めることが大切
もし彼女が「結婚式はあまり興味がないんだよね」と話したときに、
「そんなの変だよ」
「どうしてそんな冷たいの?」
とすぐに否定してしまうと、彼女は「わかってもらえない」と感じて、さらに心の扉を閉ざしてしまうかもしれません。
まずは「そっか、そう思ってるんだね」と、彼女の気持ちを否定せずに受け止めることがとても大切です。
人それぞれ、育ってきた環境や価値観、これまでの経験は違います。
結婚式に対する考え方も十人十色で、「盛大にやりたい」という人もいれば、「静かにシンプルに過ごしたい」という人もいます。
どちらが正しいということはなく、大切なのはお互いの気持ちを尊重しあうことです。
彼女の本音を聞けたときは、それだけでひとつの信頼の証です。
その気持ちにしっかりと耳を傾け、「どうしてそう思うようになったのか」「何か不安があるのか」などを、やさしくたずねてみましょう。
共感しようとする姿勢や、話を受け止める気持ちが伝わることで、ふたりの信頼関係がより深まっていきます。
まずは「そう感じているんだね」と受け止めることが、対話の第一歩です。
そのうえで、お互いの理想や気持ちをゆっくりすり合わせていけば、きっとふたりにぴったりな答えが見つかるはずです。
話し合いのタイミングや雰囲気も工夫しよう
結婚式についての話し合いは、気持ちに余裕がないときや仕事でバタバタしているときにすると、お互いに思いやりを持って話すのが難しくなってしまいます。
そうなると、本当はちゃんと伝えたいことがあるのに、誤解やすれ違いが生まれてしまうこともあるんですね。
だからこそ、できるだけ心も時間もゆとりのあるときに話すように心がけるのがポイントです。
たとえば、休日のおうち時間にのんびりお茶を飲みながら話してみたり、お散歩中やお気に入りのカフェでちょっとだけ話題に出してみたりすると、自然とリラックスした雰囲気の中で本音が出てきやすくなります。
また、タイミングだけでなく、話し合う「空気づくり」も大切です。
「今日はちょっとだけ結婚のこと、話してみてもいいかな?」といったクッションのある言い方をすると、相手も心の準備ができますし、重たくなりすぎずに話を始めやすくなりますよ。
ふたりの形に合った結婚式を探そう
挙式だけ・フォトウェディングなどの選択肢もある
結婚式といっても、ホテルの大きな披露宴会場で盛大にやるだけがすべてではありません。
実際、最近では「自分たちらしい結婚の形」を大切にするカップルが増えていて、挙式だけをシンプルに行ったり、フォトウェディング(写真撮影のみ)という形を選ぶ人たちも多くなってきました。
フォトウェディングなら、思い出の場所や好きな雰囲気のスタジオで写真を撮ることができて、衣装やメイクも楽しめますし、準備や費用の負担も抑えられます。
「結婚の記録として何かは残したいけど、大勢の前で挙式するのは気が進まない」という彼女にとっても、ちょうどいい選択肢かもしれません。
また、家族だけを招いて少人数での挙式をする「家族婚」や、旅行を兼ねた「リゾート婚」なども、彼女の気持ちに寄り添った形として人気が出てきています。
「これなら自分たちらしくできそう」「無理なく楽しめそう」と思えるスタイルを、一緒に探していく時間も、きっとふたりの絆を深めるきっかけになりますよ。
「絶対にこうしなきゃ」という固定観念にとらわれず、自由な発想でふたりにとっていちばんしっくりくる結婚のかたちを見つけていけると、彼女も少しずつ前向きな気持ちになっていけるかもしれませんね。
ふたりでやりたいことを紙に書き出してみる
「何をやるか」ではなく、「何のためにそれをやるのか?」という視点でふたりで話してみるのも、とてもおすすめの方法です。
たとえば「どんな雰囲気にしたい?」「誰に感謝を伝えたい?」「どんな思い出を残したい?」といったように、具体的な行動よりもまずは気持ちの部分を大切にしてみてください。
紙やノートに、お互いが「これを大事にしたい」「こんなふうに過ごしたい」と思うことを自由に書き出してみると、意外な共通点や、新しいアイデアが見つかるかもしれません。
自分では気づかなかったけど、相手と同じ思いを持っていたり、逆に全く違う価値観を発見したりすることも。
それがふたりの対話を深めるきっかけになります。
さらに、書き出した内容をもとに「じゃあ、こんな形の結婚式ならふたりとも満足できそうだね」と話し合っていくことで、自然と結婚式のイメージが形になっていくでしょう。
頭の中で考えるだけでは見えなかったものが、言葉にして紙に書くことでクリアになるので、ぜひ試してみてくださいね。
やる気が出るようなイメージづくりを一緒に
彼女が結婚式に対してピンときていないなら、実際に式場の見学に行ってみるのはとても良いきっかけになります。
写真やインターネットの情報だけでは伝わらない、会場の雰囲気やスタッフの対応、ドレスや装飾の実物を見ることで、彼女の中に少しずつ具体的なイメージが芽生えてくるかもしれません。
また、ウェディングムービーや先輩カップルのエピソードを一緒に見てみるのも効果的です。
感動的な演出や笑顔にあふれた様子を見ると、「こんな風に楽しめるならやってみてもいいかも」と前向きな気持ちがわいてくることもあります。
さらには、ブライダルフェアや体験イベントなど、気軽に参加できる機会を利用するのもおすすめです。
堅苦しくなく楽しみながら結婚式のことを知ることができるので、彼女も自然体で関心を持ちやすくなるでしょう。
こうして少しずつ視野を広げていくことで、漠然とした不安や苦手意識がやわらぎ、「自分たちらしい形でなら楽しめそう」と思えるようになるかもしれませんよ。
それでも気持ちがすれ違うときは?
焦らず時間をかけて歩み寄る
ふたりの気持ちのタイミングがなかなか合わないときって、どうしても焦りや不安が出てきてしまうもの。
でも、無理に話を進めようとしてしまうと、かえって関係がギクシャクしてしまう原因になってしまいます。
そんなときこそ、あせらずに時間をかけて、少しずつ歩み寄ることが大切です。
たとえば、いまは彼女が結婚式に前向きじゃなかったとしても、数ヶ月後には環境が変わったり、気持ちが落ち着いてきたりして、考え方が変わることも十分ありえます。
特に仕事や家庭の事情で気持ちに余裕がないときは、将来のことを冷静に考えられないことも多いので、今すぐに答えを出そうとせず、長い目で見守る姿勢が大切です。
また、ふたりで「こうあるべき」という理想像に縛られすぎず、今の気持ちや状況を素直に伝え合える関係づくりをしていくことも、じわじわと距離を縮めていくポイントになります。
焦らず、彼女のペースを尊重しながら、少しずつ未来を共有していくことで、自然と気持ちのズレも埋まっていくはずですよ。
第三者(カウンセラーなど)を挟むのも選択肢
話し合いがなかなかうまく進まないときや、ふたりでの対話が行き詰まってしまったと感じるときは、思い切って第三者の力を借りてみるのもよい方法です。
たとえば、ブライダルカウンセラーや結婚経験のある信頼できる友人、親身になって話を聞いてくれる家族など、第三者が入ることで、お互いが冷静になりやすくなります。
また、カウンセラーなどの専門家であれば、感情的にならずにお互いの本音を整理しやすいようなアドバイスをしてくれることもあります。
「こういう選択肢もあるんだ」とか「自分たちだけでは気づけなかった」と感じる視点を与えてくれることもあるので、気持ちのすれ違いが続いているときは、いったん第三者を介したコミュニケーションを試してみるのもよいかもしれません。
周囲に頼ることは決して恥ずかしいことではありません。
むしろふたりの関係を大切にしたいという前向きな行動のひとつです。
ひとりで悩まず、柔軟な姿勢でいろいろな意見に耳を傾けることで、これまで見えなかった解決の糸口が見つかることもありますよ。
「結婚式をすること」自体を一度見直す勇気も必要
もしどうしてもお互いの気持ちがすれ違い、何度話し合っても納得のいく方向性が見つからない場合は、「そもそも結婚式をする必要があるのか?」という根本的な部分に立ち返って考えてみるのも一つの選択肢です。
多くの人が「結婚=結婚式ありき」と考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。
結婚の本質は、華やかなセレモニーをすることではなく、ふたりがこれからどんな人生を一緒に歩んでいくかにあります。
形式にとらわれすぎて、お互いの気持ちを置き去りにしてしまうのではなく、「どうすればふたりにとって一番自然で心地よいスタートが切れるのか」を見直してみることで、新しい気づきが生まれるかもしれません。
たとえば、式をせずに入籍だけにしたり、後日フォトウェディングや親しい人たちとの食事会を検討するなど、結婚式をしない代わりにふたりなりのけじめや記念の形を見つけることもできます。
大切なのは、周りの期待や常識に流されるのではなく、ふたりの気持ちに正直になること。
「やらない」という選択にも、ちゃんと意味があるんだと認識することで、心のわだかまりがすっと軽くなることもあるんです。
ふたりの絆を大切にしたいからこそ、一度立ち止まって本当に必要なものを見極める時間を持ってみるのも、とても価値のあることですよ。
まとめ
彼女が結婚式にやる気を見せないときは、焦って答えを出そうとするのではなく、まずはその気持ちに丁寧に寄り添うことがとても大切です。
「なんで?」「どうして?」と疑問に思う気持ちもあるかもしれませんが、その裏には彼女なりの不安や価値観、考え方があるはずです。
まずはその背景を理解しようとする姿勢が、ふたりの信頼関係をさらに深めてくれます。
理由は本当に人それぞれ。
準備の大変さや費用の心配、周囲の目が気になる、そもそも式に興味がない…といった、さまざまな思いが混ざっていることもあります。
だからこそ、彼女の本音に耳を傾けて、無理に引っ張らずにお互いの気持ちをじっくり共有していくことが大切なんです。
ふたりでゆっくり話し合って、それぞれが「こうしたい」と思えるポイントを少しずつ探っていけば、きっとふたりにとっていちばん心地よいかたちが見えてくるはず。
大切なのは「結婚式をどうやるか」ではなく、「ふたりがどう支え合えるか」「どう歩んでいくか」という気持ちです。
お互いを思いやるやさしさと、あたたかい心を忘れずにいれば、きっとふたりらしい未来を描いていけるはずですよ。