初めて自分の身内の新盆を執り行うとなると、悩むのは服装ですよね。
「家族だけで行うなら、普通の格好でいいのか?」
「友人を呼ぶ場合は、喪服などを着た方がいいのか?」
どのシーンでどの服装がふさわしいのか、恥ずかしい思いをしなくて済むのか、悩む人も多いのではないでしょうか?
初盆の服装が分からない!家族だけで行う場合の服装マナーは?
新盆や法要、墓参りなどでは基本的に礼服を着用します。
ですが、家族だけで行う場合でしたらそこまで気を遣う必要はなく、場にふさわしい恰好であれば平服でも構わないとされています。
初盆での服装で言う平服とはどんな服装?
平服と聞くと、普段着でもいいように聞こえますがそうではありません。
簡単に言うと、「礼服よりも少しカジュアルになる」程度の服装のことをいいます。
法事や結婚式場、ホテルなど、場面によって「平服」の意味合いは分かってきます。
今回のように新盆での平服の場合は、黒、もしくは黒に近いダークスーツを選ぶようにしましょう。
初盆の服装①男性の場合の平服
新盆での服装はやはり礼服が無難でしょう。
平服でも構わない場合は、
- 黒
- 紺
- 暗いグレー
気温が高く暑い時は、上着やネクタイなどは着用しなくても構いません。
靴下は、
- 黒
- 紺
- 暗いグレー
初盆の服装②女性の場合の平服
女性も礼服があるのでしたら、礼服が一番無難です。
平服でしたら、
- 黒のスーツ
- 黒や紺、暗いグレーのワンピース
- 白のブラウスに黒や紺、暗いグレーのスカートやパンツ
女性も男性と同じで、スーツの中に着るシャツは白の無地を着るようにしてください。
ストッキングを履く場合は、「黒」や「肌色」のもの。
靴下は「黒」、靴も「黒」を選びようにしましょう。
アクセサリーは、パールのネックレスやイヤリングが無難です。
学生の場合の平服
学生の場合は、制服があるのでしたら制服を着れば間違いありません。
制服がない場合は、白のトップスに黒や紺などの目立たないボトムを選びましょう。
小さい子供の場合の平服
制服がない小さな子供は、目立ちすぎない落ち着いた色の服を選ぶようにしましょう。
キャラクターや派手な色の服は、新盆にはふさわしくありませんので避けるようにしてください。
気温が暑い時は、無理にジャケットなどを着せる必要はありませんので、子供の体調を見ながら服を選んであげてくださいね。
初盆参りで友人宅へ行く時の服装は?喪服じゃないとダメ?
新盆参りで友人宅を訪問する時は、必ずしも喪服でなくてはいけないという決まりはありません。
ここでは、友人宅へ行く際のふさわしい服装をご紹介していきます。
初盆参りで友人宅へ行くときの服装~無難なのはやはり礼服~
友人宅を訪問する場合でも、やはり礼服が一番無難です。
友人宅には自分の知らない人も集まりますし、友人側の親戚のみなさんも集まることが予想されます。
この時に、ふさわしくない服装は相手に失礼になってしまうので、友人宅も訪れる際も礼服を着ていくのが間違いありません。
また、服装に迷ってしまうのであれば、友人などに
- どのような服を着ているのか
- 他の人はどのような服装で来る予定なのか
1人だけ違う服装で行っても浮いてしまうので、周りに合わせた服装を選びましょう。
初盆参りで友人宅へ行くときの服装~個人的に訪問する場合は平服でもOK~
新盆ではなく、個人的に友人宅を訪問するのであれば平服でも構いません。
ですが、先程もお話しした通り「平服=普段着」ではありませんので、場に相応しい暗めの服装を選びましょう。
個人的に訪問するのでしたら、恰好はそこまで意識する必要はありません。
服装よりもお参りしたいという「気持ち」を大切にしましょう。
新盆でのNGな服装!これだけはしてはダメなのはどんな格好?
新盆を行う時期は7月や8月と、とても暑い時期になります。
改まった服装や礼服をきているのは大変なので、少し楽をしたいと思ってしまいます。
でも、新盆や法事の際にやってしまうとマナー違反になる服装があります。
親戚や友人の前でマナー違反をして、恥ずかしい思いもしないように、ふさわしくない恰好をしっかり確認しておきましょう。
新盆でNGな服装①ジーンズ
これはいうまでもありませんが、新盆や法事の時にジーンズを履いていくのは絶対にNGです。
何度も言いますが、平服は普段着やラフな格好のことではありません。
「地味な格好=ラフな格好」と勘違いをしてジーンズを履いてしまうと、訪問者や友人・親戚の方々に不快な思いをさせてしまう可能性があります。
なにより「あなたの常識」を疑われてしまいます。
ジーンズは元々、作業着として着られていましたので、法事などに着ていくことは絶対にしてはいけませんよ。
新盆でNGな服装②普段使っている装飾品は使わない
男性は、普段身に着けている装飾品は使わないようにしましょう。
普段はお洒落でいいかもしれませんが、新盆などでいつも使っているようなネクタイピンやカフスのような装飾品はマナー違反になります。
新盆や法事などでお洒落に着飾るのはNGとされていますので、アクセサリーは身に着けないようにしましょう。
新盆でNGな服装③肌の露出や足元に気を付ける
女性の場合は、肩や胸元が過度に露出してしまわないように注意しましょう。
新盆の時期は暑くて、なるべく薄着をしたい気持ちは分かります。
しかし、タンクトップやキャミソールといった露出の多い服装はマナー違反になります。
ですが、半袖なら問題はありませんので、常識の範囲内で適切な服装を選びましょう。
また、足元も露出しすぎないように、足全体を覆うパンプスや靴を選ぶように心がけてください。
初盆は略喪服でも大丈夫って本当!?略喪服と喪服の違いはなに?
初盆は略喪服でも大丈夫って本当なのでしょうか?
はい!本当です!
初盆は略喪服でも問題ないとされていますよ。
カジュアルな服装は避けられることが多いんですが、
- 真夏の時期であること
- 参列者の方に気兼ねなく故人を偲んでもらいたいこと
また、最初の方でもお話ししましたが、家族だけで初盆を行う場合は、略喪服(平服)を着ている場合がほとんどだと思います。
なので、案内状に「略喪服」や「平服」のように服装の指定がある場合は、書いてある服装をしていくようにしてくださいね。
ちなみに、略喪服と喪服の違いって分かりますか?
ということで、次は正喪服・準喪服・略喪服についてそれぞれ違いを紹介していきますよ。
略喪服と喪服の違いはなに?
略喪服と喪服の違いはこんな感じです。
正喪服とは?
<男性の場合>
和装(紋付き袴)、モーニングコート
<女性の場合>
和装(家紋入りの黒い着物)、ブラックフォーマル
準喪服とは?
<男性の場合>
ブラックスーツ(ツヤのないもの)
<女性の場合>
ブラックフォーマル
略喪服とは?
<男性の場合>
黒・紺・グレーなどのダークスーツに暗い色の無地のネクタイ
<女性の場合>
黒・紺・グレーなどのワンピースやアンサンブル、暗い色のスーツ
と、このような違いがあります。
だけど、和装の人はほぼいないのが現状です。
また、正喪服は喪主側が着るものなので、参列するときは準喪服か略喪服を着ていくようになります。
なので、男性ならブラックスーツ、女性ならブラックフォーマル(アンサンブル)が無難です。
ちなみに、学生さんは制服が正式な礼服になりますよ。
制服がなければ、白いシャツに黒か紺のボトムス(ズボン・スカート)など落ち着いた色の服を選んでおけばOK!
略喪服指定の場合、リクルートスーツでも大丈夫です。
初盆参りの服装は?のまとめ
基本的に新盆や法事などでは、礼服を着用するのが間違いありません。
新盆の招待状などに服装の指定があるのでしたら、指定の格好に従いましょう。
新盆は、故人様が無くなられてから初めて迎えるお盆です。
なので、マナー違反にならないよう、場に相応しい恰好をして気持ちよくご先祖様をお迎えしましょう。
そして、服装以外にも「初盆でのタブー」や「やってはダメなこと」はあります。
「初盆にやってはいけないこと!服装はどんなことに気を付ければいいの?」
には、そんな初盆のタブーについて詳しくまとめているので、失敗してしまう前にぜひ知っておいてくださいね。