新盆の香典はいくら包むのが無難かについてですが、会食があるなしで変わってきます。
基本的には1人1万円くらいが相場ではありますが。
近い親類の場合であり、友人関係などの場合は5000円の場合もあります。
だいたい会食に呼ばれるのは親族までで、友人などは声をかけられても辞退することの方が多いですよね。
だから5000円包めば大丈夫です。
また、故人の兄弟などの場合は夫婦で呼ばれることも多く、2人が会食に呼ばれることも多いですよね。
その場合は1人1万円として、2万円を包む場合が多いですが、経済状況にもよりますので2人で1万円でもいいんじゃないでしょうか。
会食する場合は、1人5000円くらいのコースを頼んだりして、他に香典返しなども用意しますよね。
だから、施主に経済的負担をかけないようにといった感じで香典の金額を決めるといいでしょう。
新盆と一周忌が一緒の場合の香典はどうする?
新盆と一周忌が一緒の場合はどうするかについてですが、基本的には1回分で問題ないです。
会食も香典返しも1回分ですしね。
ただ、施主側は僧侶に対してお布施は一周忌と新盆と2回分払わないといけませんが、呼ばれる側はそのへんは気にしなくて大丈夫ですよ。
ちなみに、私の母はお盆に入る少し前に亡くなり、新盆と一周忌がほぼ同時という状況になりました。
新盆は合同法要だったので、施主である父だけが出席して終わりました。
なぜ1人だったかと言えば、檀家の人数が多いので大人数で行くと座り場がないからです。
だから席に余裕があるとか自宅に呼ぶなどであれば、近しい親族くらいは新盆で顔を出せるといいですよね。
一周忌法要はいつする?日取りの常識は?
一周忌というのは命日に行われるものですが、命日当日にできるという人はほぼいませんね。
だいたい土日でないと親族も集まれないなどの事情もありますから・・・
一周忌法要を行う場合、命日より前に行われるのが常識となっています。
ここだけは必ず守るようにしましょう。
そんなこともあり、うちは一周忌を7月下旬に行いました。
同時にするとなると、一周忌に合わせますのでお盆より前にしないといけませんね。
僧侶の都合もありますので、一緒にやるとなった場合は、早めに僧侶の予定をおさえておきましょう。
一周忌と初盆を同時に行う場合の香典は2回分包む必要がある?
一周忌と初盆を同時に行う場合の香典についてですが、遠い親戚や知人友人などは1回分で十分です。
一周忌と初盆同時だとしても、供養の内容が違うので施主は2回分お布施を払います。
同時とはいえ最初に一周忌法要、終えたら次に初盆法要と言う風に時間をわけます。
決してまとめて1回でお経を読んで終わりということはありませんので・・・
もし午前と午後にわけて行うとなると1日僧侶にいてもらわないといけなくなるので、断られることも多いですが。
友人知人で一周忌に呼ばれた場合などは、午前の一周忌法要に参加して会食をしたら香典返しを受け取って帰るという場合が多いですね。
会食が終わって親族だけが残って午後の初盆法要を行うなど。
ただ、これだとお酒があまり飲めないのが難点であり、同時に行う人が少ないのも納得です。
一周忌と初盆が同時の場合の行い方!よくあるパターンは?
だいたいの人は一周忌に親族や友人などを招いて終わらせて、初盆は近しい親族だけで行って会食などはしないことも多いです。
初盆は故人の家の場合だけですが、よそでもお盆で親戚が集まったりってありますからね。
そうなると親が亡くなった場合は、子供や孫で集まりますがそれ以外の人は呼ばないことも多いです。
初盆の香典袋の表書きは何て書く?宗派によって違うの?
初盆の香典袋の表書きは「御仏前」や「御佛前」と書きます。
四十九日をすぎると仏様になるので御仏前です。
初盆だと普段のお盆とは違って提灯や祭壇を用意したりします。
なので、近い親戚などは「御提灯代」や「御供物代」などとして御仏前とは別に用意することもあります。
香典とは別にお菓子などをお供えで持って行く場合は「御供え」や「御供え物」ののしを付けてください。
ちなみに「志(こころざし)」と書いてあるのしを見たことあると思いますが、これは香典返しにつけるのしなのでお間違えなく。
宗派によって初盆の香典袋の書き方は違う?
お葬式では宗派の違いで大きく変わることも多いですが、初盆ではどうでしょう?
お葬式の時には「御霊前」の香典袋を使うのが一般的ですが。
宗派によって初盆の香典袋の書き方は違う?~浄土真宗の場合~
浄土真宗では故人は亡くなってすぐに仏様になるという教えなので、最初から「御仏前」なのだそうです。
だから初盆では御仏前で問題ないので、他の宗派と特に違いはないですね。
宗派によって初盆の香典袋の書き方は違う?~神道の場合~
次に神道ですが、仏教と同じようにお盆の時期に儀式をするのは同じなのですが呼び方が違います。
「新盆祭」「新御霊祭」という風に呼びます。
もちろん香典袋の表書きも変わってきます。御仏前じゃ仏様ですからね。
「御神前」「御玉串料」「御榊料」と書きます。
家を建てる時には神主さんを呼んで地鎮祭しますよね?
神道の新盆祭の飾り付けも地鎮祭の時にお供えするのと同じようなものを用意します。
「米・魚・野菜・果物・餅」などの食べ物を神様にお供えするわけです。
仏教と違うのは肉や魚も捧げるというところでしょうか。
榊(さかき)も神棚がある家ではなじみの植物ですが。
榊は昔から神様が宿る木として言い伝えられてきたもので、神がいるとされる場所には榊を飾るもの考えられています。
宗派によって初盆の香典袋の書き方は違う?~キリスト教の場合~
キリスト教はどうかといいますと、人は亡くなると神のもとに仕えるという教えです。
なので、仏教のようにお盆に霊が帰ってくるという考え自体がありません。
だから初盆などの法要も当然ないのです。
初盆の香典の表書きはやっぱり薄墨?どんなペンでなら書いても大丈夫?
「新盆の香典の表書きって薄墨の方がいいのかな?」
そんな風に悩んだことありませんか?
新盆の香典の表書きは薄墨でなくてもOKです。
普通の濃さの筆ペンを使いましょう。
薄墨はいつまで使うの?薄墨ってどんな意味があるの?
では、薄墨はいつまで使うのでしょうか。
薄墨で書くのは一般的に、個人が亡くなってから四十九日までと言われています。
薄墨は訃報の悲しみで墨が薄くなるという意味や、墨をする時間もないほど突然のことだったという意味があります。
新盆は故人の死後十分な時間が経っているため、薄墨で書く必要はありません。
香典袋の表書きって筆ペン以外で書いてもいいの?
「家に筆ペンがない。他のペンで書いてもいいのかな?」
こんな悩みはありませんか?
香典袋の表書きは、筆ペンで書くのが一般的です。
でも、家に筆ペンがないこともありますよね。
そんな時は黒色インクのサインペンでも大丈夫です。
ボールペンや鉛筆で香典袋に書くのはマナー違反になるので注意してください。
でも、歳を重ねていくと葬儀や法要に出席する機会も増えてくるので、筆ペンは一家に一本持っておいた方がいいかもしれませんね。
新盆の香典はいくら包むのが無難?のまとめ
今回は、新盆の香典はいくら包むべきかということや一周忌と同時になった場合はどうすべきかについてまとめてみました。
お盆というのは僧侶にとっては忙しい時期なので、一周忌と初盆を同時にする場合はお盆より早い時期にしましょう。
一周忌と初盆を同時にする時に法要に呼ばれた場合でも、香典は1回分で問題ないです。
会食のあるなしでも包む額は変わってきますので、その辺の確認も大事ですね。