出産後、生まれてすぐの新生児と一緒に実家へ帰る場合、遠方のため飛行機を利用したいと考えるママもいると思います。
でも、新生児って
「飛行機に乗っても大丈夫なの?」
「リスクがある?」
「グズったらどうしたらいい?」
など心配事や疑問もたくさんあると思います。
まず、新生児を飛行機に乗せるときには、「生後7日以内は控えるべき」という「世界的な決まり事」があります。
そしてそれ以外にも、いくつかのリスクも存在します。
そこで今回は、新生児が飛行機に乗るリスクやおさえておきたいポイントをお伝えしていきたいと思います。
また、気になる飛行機の料金についても解説していきますね。
生後1ヶ月で飛行機に乗るリスクは?抑えておきたいポイント6選
まず、新生児である赤ちゃんは、「国内線」と「国際線」ともに出生日を含む生後8日から飛行機に乗ることができます。
その背景には、「人の健康の増進と保護」を目的としている世界保健機構「WHO」が、
「生後48時間以内の新生児は航空機旅行には適さず、生後7日以内は控えるべき」
と提示しているからです。
とは言え、生後1ヶ月に満たない新生児の赤ちゃんは、生活リズムが安定していないだけでなくママの体もまだまだ回復中ですよね。
可能であれば、ママも赤ちゃんも1ヶ月検診を受けて、体に問題がないことを確認してから飛行機に乗ることをおススメします。
でも、どうしても新生児の赤ちゃんを連れて実家に飛行機で帰りたい場合などは、3つのリスクがあることを覚えておいてください。
新生児と飛行機に乗る3つのリスクとは?
新生児だけでなく赤ちゃんと飛行機に乗る場合、
- 中耳炎や難聴
- ウイルス感染
- グズる
新生児と飛行機に乗る3つのリスク①中耳炎や難聴
飛行機に乗った時だけでなく、新幹線でトンネルを通った時や高いビルのエレベーターに乗った時、耳が詰まる時ってありますよね。
実は、耳が詰まる症状は、耳の中の中耳と外気圧のバランスが急激に崩れることで起こる症状で、飛行機の場合、機内の気圧が陸上より低くなるために起こります。
大人であれば、唾液を飲みこんだりあくびをすることで「耳抜き」ができて、症状を解消することができます。
でも、赤ちゃんは自分で「耳抜き」をすることができません。
さらに、耳抜きをしなければ、
- 激しい痛み
- 耳鳴り
- 中耳炎
- 難聴
なので、赤ちゃんの場合、
- 授乳をする
- おしゃぶりをくわえさせる
- 飲み物を与える
- 食べ物を与える
新生児と飛行機に乗る3つのリスク②ウイルス感染
実は、飛行機の中は湿度20%以下で、とっても乾燥した環境です。
「乾燥」はウイルスが活発化して拡散しやすい環境でもあります。
さらに新生児をはじめとする赤ちゃんは、まだまだ免疫力が弱いので乾燥から守ってあげることがポイントです。
赤ちゃんを乾燥から守るためには、
- 授乳をする
- 飲み物を与える
- 濡れタオルを置いておく
新生児と飛行機に乗る3つのリスク③グズる
長時間の移動や疲れから赤ちゃんがグズるリスクは覚悟しておきましょう。
なので、グズり対策として
- お気に入りのおもちゃを持って行く
- 新しいおもちゃを持って行く
- 好きな食べ物を持って行く
また、多くの航空会社で2歳未満の子どもであれば、最前列の席にある「バシネット」や「キャリーコット」と呼ばれる「ベビーベッド」を無料で借りることができます。
ぜひ、赤ちゃんがいるママやパパは事前に予約しておきましょう。
さらに、航空会社によっては赤ちゃんへおもちゃのプレゼントや絵本や毛布の貸し出しをしてくれる航空会社もありますよ。
ぜひ航空会社のホームページでサービスなどを事前に調べてみてくださいね。
飛行機は被ばくするリスクがあるって本当?
実は、宇宙から地球には「宇宙線」と言う名の「放射線」が降り注いでいます。
飛行機に乗っている時は陸地から離れているため、「宇宙線の影響で赤ちゃんが被ばくするのでは?」と考えるママやパパがいるかもしれません。
でも、里帰りする程度のフライトであれば被ばくのリスクはありません。
飛行機に乗る時におさえておきたいポイント6選
新生児など、赤ちゃんと飛行機に乗る時におさえておきたいポイントを6つ、ご紹介していきたいと思います。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント①いつも通りの生活リズムで
赤ちゃんは環境や生活リズムが変わるといつも以上に泣いたりグズってしまう可能性があります。
なので、何時に「授乳・ミルク」「お昼寝」など、いつもの生活リズムを送るのがおススメです。
国内で短時間の移動の場合、余裕をもった午前中のフライトが良いですよ。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント②赤ちゃん用の荷物は一つにまとめて使いやすく
飛行機内に持ち込む荷物は、
- おむつ
- おしりふき
- 授乳ケープ
- スタイ
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- おやつ
- 着替え
- おもちゃや絵本
多くの航空会社では、粉ミルクの調乳などを客室乗務員さんが手伝ってくれます。
ですが、私のおススメは「液体ミルク」。
そのまま飲ませることができるので気を使わない上、すぐに飲ませられて便利ですよ。
抱っこが好きな赤ちゃんには「抱っこ紐」があると便利です。
飛行機で抱っこ紐を使う時は、パパやママがシートベルトをした上から使うようにしましょうね。
また、赤ちゃん用の荷物は、バッグにまとめて入れておいて座席の下に置いておくと必要な時にサッと取り出せて使いやすいですよ。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント③優先座席がある座席がおススメ
航空会社によっては、3歳未満の子どもと飛行機に乗る場合、優先座席を案内してくれる場合があります。
普通席よりも座席間隔が広い座席になっています。
小さな子どもがいるとどうしても荷物が多くなりがちなので、ぜひ優先座席がある飛行機を選んでくださいね。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント④機内サービスを有効に使う
航空会社の多くでは、子ども向けの機内サービスが行われています。
例えば、
- 粉ミルクやお湯がもらえる
- 調乳をしてもらえる
- おむつ(M・L)をもらえる
- 「バシネット」「キャリーコット」など「ベビーベッド」の貸出し
- チャイルドシートの貸出し
- 赤ちゃん用の毛布の貸出し
- ベビーカー貸出し
- 荷物の宅配サービス
さらに国際線の場合、
- 離乳食
- 幼児食
- アレルギー対応ミール
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント⑤母乳育児のママは窓側が便利
母乳で赤ちゃんを育てているママは、飛行機の中で授乳をする可能性があります。
授乳ケープを使って目隠しをすることと人目につかない窓側の座席を指定しておくのがおススメです。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント⑥周囲へ一言伝えておく
可能であれば、飛行機に乗った時、周囲の方々に「赤ちゃんが泣いて迷惑をかけるかもしれない」ということを伝えておきましょう。
一言伝えているだけで、泣いた時に助けてくれたり、嫌な気分にさせないでしょう。
降りる時にも一言挨拶をするとより良いですね。
飛行機に0歳児が乗る場合の料金はいくら?無料で乗れる?
0歳児の赤ちゃんが飛行機に乗る時の料金は、
- 利用する航空会社
- 座席の利用
0歳の赤ちゃんが無料で飛行機に乗れる方法
0歳の赤ちゃんが無料で飛行機に乗れる方法は、
「国内線でパパやママの膝に乗る」
という方法です。
JALやANAなど、「一般航空会社」と呼ばれている航空会社では、
- 「国内線」を利用する生後8日~3歳未満の子ども:「幼児」
- 「国際線」を利用する生後8日~2歳未満の子ども:「幼児」
- 「国内線」を利用する満3歳~12歳未満の子ども:「小児」
- 「国際線」を利用する満2歳~12歳未満の子ども:「小児」
パパやママの膝の上に座って、無料で飛行機に乗れるのは「幼児」の期間のみ。
「小児」になると運賃が発生してくるので覚えておいてくださいね。
また、「幼児」であっても「国際線」を利用した場合、座席を利用しなくても大人の運賃の約10%の料金が発生するんです。
そして、peachやスカイマークなど「LCC」と呼ばれる「格安航空会社」の場合、「幼児」は、「生後8日~2歳未満の子ども」が当てはまります。
格安航空会社でも幼児はパパやママの膝の上であれば「無料」で飛行機に乗ることができますよ。
0歳の赤ちゃんでも座席を利用したら料金が発生する
0歳の赤ちゃんが、国内線でパパやママの膝の上ではなく「座席」を利用する場合、
- JALやANAなどの一般航空会社:大人の約50%
- peachやスカイマークなど格安航空会社:大人と同額
また、「国際線」の場合、
- JALやANAなどの一般航空会社:大人の約75%
- peachやスカイマークなど格安航空会社:大人と同額
少しややこしいので、利用したい「機内サービス」や「優先座席」などから航空会社を絞って、料金を比較するのがおススメです。
膝の上に乗る赤ちゃんも予約必須
赤ちゃんをパパやママの膝の上に乗せるからと言って赤ちゃんを予約人数に入れないのはNGです。
実は、飛行機に乗れる乳幼児の人数には決まりがあり、膝に上にのる赤ちゃんも人数にカウントされます。
赤ちゃんの予約は、座席を利用する場合などインターネットで予約できない場合もあるので、電話予約がおススメです。
予約の際に、機内サービスや優先座席、バシネットについても確認・予約しておくと良いでしょう。
新生児と飛行機で里帰りするときのリスク!のまとめ
生まれて間もない新生児を飛行機に乗せるリスクやポイント・料金についてお伝えしました。
新生児は、寝ていることが多いとはいえ、飛行機での移動中にグズってしまう可能性があります。
授乳やオムツ替え・遊び相手などパパやママも大変ですよね。
でも、座席の確保や機内サービスなど事前に確認・予約・準備できることをしっかり整えることが、快適に飛行機に乗れるポイントですよ。