1歳頃になると、赤ちゃんも少しずつ離乳食に慣れてきて、「そろそろおやつをあげても大丈夫かな?」と考えるようになる時期ですよね。
毎日の食事に加えて、ちょっとした間食を取り入れることで、栄養をしっかり補ってあげたいという気持ちも芽生えてくることでしょう。
でも、初めての育児では
「どんなものをあげたら安心なの?」
「おやつって本当に必要なの?」
「市販のお菓子でもいいの?」
など、わからないことや不安な点もたくさん出てきますよね。
赤ちゃんにとって安全で体にやさしいものを選びたいと思っても、情報が多すぎて迷ってしまう方も多いと思います。
この記事では、1歳の赤ちゃんにぴったりなおやつの種類や選び方。
さらには与えるタイミングや注意したいポイントまで、初めての方でも安心できるように、やさしくてわかりやすい言葉で丁寧にご紹介しています。
育児の合間にぜひ読んでみて、赤ちゃんとの楽しいおやつタイムの参考にしてみてくださいね。
【基本知識】1歳児にとってのおやつの役割とは?
甘いお菓子じゃなくて“栄養補助”なんです
「おやつ」と聞くと、ついスナック菓子や甘いものを思い浮かべてしまいます。
でも1歳前後の赤ちゃんにとっては、ただの楽しみではなく、体を育てる大事な「第4の食事」のような存在なんです。
特にこの時期の赤ちゃんは、胃がまだ小さくて一度にたくさんの量を食べられないので、3回の食事だけではエネルギーや栄養が不足しがちになります。
そこで、おやつの時間に補助的な食べものを取り入れてあげることで、足りない栄養素を無理なく補っていくことができるんですね。
たとえば、鉄分やカルシウム、ビタミン類など、成長に欠かせない栄養素をおやつでプラスしてあげるのも効果的です。
また、おやつの時間は食事のようなプレッシャーが少ない分、「食べるって楽しい!」と赤ちゃんが感じやすい時間でもあります。
おやつを通して、食事への興味や意欲を育てることにもつながっていくので、決して軽視できない大切な役割があるんですね。
【おすすめ】1歳の赤ちゃんにぴったりなおやつってどんなもの?
素材そのままのやさしい味を選んでみて
1歳の赤ちゃんには、甘さや塩分が控えめで、素材の味をそのまま感じられるやさしいおやつがおすすめです。
たとえば、焼きいもや蒸したさつまいも、野菜入りのおにぎり、無添加の赤ちゃんせんべい、プレーンヨーグルト(無糖)などがあります。
特にさつまいもは自然な甘みがあり、食物繊維も豊富なので、赤ちゃんのおなかにもやさしくてとっても人気があります。
そのほかにも、バナナやりんごなどの果物を小さく切ったり、加熱してやわらかくしてから与えるのもおすすめです。
果物はビタミンも豊富で、見た目にもカラフルなので赤ちゃんの食欲をそそることが多いですよ。
家で簡単に作れるおやつなら、できるだけ手作りしてみるのも安心ですね。
例えば、
「少量の牛乳や豆乳を使ったやさしい味の蒸しパン」
「つぶしたかぼちゃに少しの粉ミルクを混ぜた団子風おやつ」
など、アイデア次第でいろんなおやつを楽しむことができます。
手作りの良いところは、添加物や余分な調味料を避けられるだけでなく、赤ちゃんの好みや体質に合わせて食材を調整できることです。
食べる楽しさを覚えてもらいながら、体にやさしいものを選んで、安心しておやつタイムを楽しんでみてくださいね。
【市販品OK?】ベビー用のおやつを選ぶときのポイント
パッケージの成分表示をしっかりチェック!
毎日忙しい中で、毎回おやつを手作りするのは大変なことですよね。
特に育児や家事で手がいっぱいなときには、市販のベビー用おやつに頼るのも無理のない選択です。
もちろん、市販のおやつでも上手に取り入れれば、赤ちゃんにとって安全で楽しいおやつタイムになりますよ。
ただし、赤ちゃんの体にとってやさしいものを選ぶために、成分表示をしっかりチェックすることがとても大切です。
塩分や砂糖がたくさん含まれていたり、保存料や着色料などの添加物が使われている商品もあります。
なので、なるべく自然な素材でできているものや、無添加と書かれたおやつを選ぶようにしてみてくださいね。
最近では「赤ちゃん用」として販売されているおやつも多く、月齢に応じた商品も充実しています。
とはいえ、「1歳からOK」と書かれているものでも、すべての赤ちゃんに合うとは限りません。
それぞれの赤ちゃんには個性があり、体質や食の進み具合によって合う・合わないがあるんです。
ですので、初めて市販のおやつを試すときは、一度にたくさんあげるのではなく、ほんの少しからスタートして、赤ちゃんの様子をしっかり観察しながら与えてみてください。
食べた後にかゆがったり、機嫌が悪くなったり、おなかの調子が変わったりしないかなど、注意して見てあげると安心です。
【量と時間】おやつはどれくらい、いつあげればいい?
食事の妨げにならないように工夫しよう
おやつはあくまでも毎日の食事を補うためのものなので、与えすぎには注意が必要です。
つい赤ちゃんが喜ぶからといってたくさんあげてしまいたくなる気持ちもありますが、食事に影響してしまうこともあるので、適量を守ることが大切です。
目安としては、赤ちゃんの小さな手のひらに乗るくらいの量がちょうどよく、それ以上与えてしまうと次の食事が食べられなくなってしまうこともあります。
また、おやつをあげるタイミングもとても重要です。
食事の1~2時間前を目安にすると、次の食事の妨げになりにくくなりますし、生活リズムの中にうまく組み込むことができますよ。
たとえば、午前10時ごろと午後3時ごろなど、時間を決めておくことで、赤ちゃんも「この時間になったらおやつ」と覚えて、安心して過ごせるようになります。
おやつの時間を毎日ある程度決めておくと、赤ちゃんの体内リズムも整いやすくなりますし、機嫌がよくなることもあります。
決まったタイミングで与えることで、赤ちゃん自身もリズムをつかみやすく、生活全体が安定しやすくなるんですね。
【アレルギー対策】初めての食材は慎重に
少しずつ、平日の午前中に試すのがおすすめ
おやつに限らず、新しい食材を赤ちゃんに与えるときは、できるだけ慎重に進めることがとても大切です。
特に卵や乳製品、小麦といったアレルギーのリスクが高い食材に関しては、いきなりたくさんあげるのではなく、少量ずつ試してみてくださいね。
最初はほんのひとくちから始めて、赤ちゃんの様子をしっかり観察するようにしましょう。
食べた直後だけでなく、その後の数時間~半日程度は、体調や肌の状態、便の様子などにも注意を払っておくと安心です。
かゆみが出たり、顔が赤くなったり、下痢や嘔吐などが見られた場合は、すぐに医療機関へ相談するようにしてください。
また、もし何かあってもすぐに対応できるように、初めての食材を試すのは平日の午前中が理想です。
病院が開いている時間帯であれば、万が一のときにもスムーズに対応できます。
お休みの日や夜間は受診が難しくなることもあるため、できるだけ避けたほうが安心です。
さらに、初めての食材は1日1種類にして、複数の新しい食材を同時に与えないようにすると、万が一症状が出たときに原因を特定しやすくなります。
赤ちゃんの体調がよく、ご機嫌な日を選んでチャレンジすることもポイントですよ。
【無理しない】赤ちゃんのペースに合わせてあげよう
欲しがらなければ無理にあげなくてOK
「みんなあげてるから」「時間だから」といって、無理におやつをあげる必要はまったくありません。
おやつはあくまで赤ちゃんの様子に合わせて柔軟に対応するのがポイントです。
たとえば、赤ちゃんが食事でしっかり満足していたり、おなかがいっぱいそうなときには、無理におやつを与えなくてもまったく問題ありません。
無理にあげることでかえって食事への意欲が下がってしまったり、消化に負担をかけてしまうこともあります。
赤ちゃんが欲しがらないときは、あげなくても大丈夫ですし、逆に「もっと食べたい!」という様子があれば、適度に対応してあげてもいいでしょう。
大切なのは、機嫌や体調、食事とのバランスを見ながら、その子に合ったタイミングで与えていくことです。
この時期の赤ちゃんは、どうしても日によって食べる量がバラバラだったり。
あとは好き嫌いが出てきたり、遊びながら食べる「遊び食べ」をしたりと、なかなか思い通りに進まないことも多いんですね。
でも、それは成長の一環であり、ごく自然なこと。
焦ったりイライラしたりせずに、ゆったりとした気持ちで見守ることが大切です。
おやつの時間も、食事と同じように楽しい経験として赤ちゃんに記憶されるようにしていくことが、これからの「食べることが好き!」という気持ちにつながっていきます。
まずは親子で一緒に、おやつタイムを楽しむ気持ちを大切にしてみてくださいね。
まとめ|1歳のおやつは「やさしさ」と「シンプルさ」が大切
1歳の赤ちゃんにとって、おやつは単なるお楽しみではなく、栄養を補う大切な食事のひとつとしての役割があります。
まだまだ一度にたくさんの量を食べられないこの時期の赤ちゃんには、朝・昼・夜の3回の食事だけでは栄養が足りないことも多いんですね。
そんなときにおやつがあると、不足しがちな栄養素を自然なかたちで補うことができます。
市販品も、成分表示や月齢の目安をよく確認して選べば、忙しい育児の助けになる頼もしい味方です。
たとえば、無添加・無香料のベビー用せんべいや、素材の味を活かしたスティック状のおやつなどは、持ち運びにも便利でお出かけの際にも役立ちますよ。
もちろん、手作りできる余裕があるときは、かぼちゃやさつまいもを使ったシンプルなおやつを作ってあげるのも素敵な方法です。
また、おやつを与える量やタイミング、そして新しい食材を試すときのアレルギー対策なども、赤ちゃんの個性や体調を見ながら無理なく進めることがとても大切です。
その日その時の赤ちゃんの様子に寄り添って、
「今は必要かな?」
「今日はおなかの調子がいいかな?」
といった観察を大事にすると、より安心しておやつタイムを楽しめるようになります。
赤ちゃんと一緒に、おやつの時間を「食べることが好きになる」きっかけとして、笑顔あふれる楽しいひとときにしていけたら素敵ですね。
焦らず、ゆったりした気持ちで、赤ちゃんとの時間を楽しんでください。