甘酒って子供に大丈夫?ひな祭りで楽しむための安心知識

ひな祭りの季節が近づくと、甘酒を用意するご家庭も多くなりますよね。

でも、まだ小さなお子さんがいると

「甘酒って子供に飲ませてもいいの?」
「何歳からなら安心なの?」
「種類によって違いがあるの?」

など、さまざまな疑問がわいてくるのではないでしょうか。

実は、甘酒には“米麹甘酒”と“酒かす甘酒”という2つの種類があります。

そしてそれぞれが、アルコールの有無や味の特徴が違うため、子供に与える際には選び方に注意が必要です。

また、与える年齢の目安や量、初めて飲ませるときの注意点なども知っておくと安心です。

この記事では、「甘酒は子供にいつから飲ませても大丈夫か?」という疑問に対し、

「甘酒の種類ごとの特徴」
「年齢別の注意点」
「ひな祭りを楽しく過ごす工夫」

といったことについて、丁寧に解説します。

甘酒を通して、親子で日本の行事を楽しむきっかけにしてみませんか?

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甘酒ってそもそもどんな飲み物?

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寒くなってくると、温かい飲み物が恋しくなりますよね。

そんなときにぴったりなのが「甘酒」。

見た目はほんのり白くて、やさしい甘さが体にしみわたるような味わいです。

昔から日本で親しまれてきた伝統的な飲み物で、子供から大人まで幅広い世代に愛されています。

とくに寒い季節には、湯気とともにふわっと漂う甘い香りにほっと癒される方も多いのではないでしょうか。

甘酒は、古くから“飲む点滴”と呼ばれてきたほど栄養価が高く、疲労回復や美容にも良いとされているんです。

最近では、健康志向の方を中心に、日常的に飲む人も増えてきていますよ。

「飲む点滴」とも呼ばれる理由とは

甘酒には、

  • ブドウ糖
  • ビタミンB群
  • アミノ酸
など、体を元気にしてくれる栄養素がたっぷり含まれています。

ブドウ糖は脳のエネルギー源になるので、朝の1杯に甘酒を取り入れると集中力アップにも役立つと言われています。

また、腸内環境を整える働きがあると言われているオリゴ糖や食物繊維も含まれているため、便秘が気になるときにもおすすめなんです。

こうした理由から、「飲む点滴」という愛称がついたのも納得ですよね。

昔は夏バテ予防にも飲まれていた

甘酒というと、冬に飲むイメージが強いかもしれませんが、実は昔は夏の定番ドリンクでもありました。

江戸時代の日本では、暑さで食欲が落ちがちな夏に、栄養補給のために冷たい甘酒を屋台などで売っていたほどなんです。

冷やした甘酒は、暑い日にもスッと飲みやすく、疲れた体にやさしく染みわたります。

夏バテ対策や水分・エネルギー補給にもなるため、四季を問わず親しまれていたんですね。

今でも冷蔵庫で冷やして飲む人や、ヨーグルトに混ぜて食べる人など、いろんな楽しみ方が広がっていますよ。

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子供に与えてもいい甘酒の種類は?

甘酒とひとくちに言っても、実は大きく分けて2種類あります。

それぞれの甘酒には特徴があって、どちらを選ぶかによって、子供に与えても安全かどうかが変わってきます。

そのため、子供に甘酒を飲ませたいと考えている場合は、まずは甘酒の種類についてしっかり理解しておくことがとても大切なんですね。

アルコールゼロの「米麹甘酒」は基本的に安心

米麹甘酒は、お米と麹菌を使って発酵させて作られる甘酒で、アルコールは一切含まれていません。

完全なノンアルコールなので、小さな子供や妊婦さんでも安心して飲むことができますよ。

優しい甘みが特徴で、添加物なども少なく、健康志向のご家庭では日常的に取り入れている人もいるほどです。

作り方も比較的簡単で、炊いたごはんに麹を混ぜて保温状態で数時間おくだけ。

おうちで手作りする場合は材料がシンプルなぶん、添加物などの心配も少なくなりますね。

また、甘さが気になるときは、お湯やミルクで割って調整することで、子供にも飲みやすくなります。

「酒かす甘酒」は加熱すれば飲めるけど注意が必要

一方の酒かす甘酒は、日本酒を作るときにできる「酒かす」をお湯などで溶かして作ります。

こちらは元々アルコールを含んでいるため、そのままでは子供には不向きです。

ただし、しっかりと加熱して沸騰させることでアルコール分を飛ばすことができるため、工夫次第では子供でも飲むことができます。

ただし、酒かすには独特の香りや風味があるので、子供によっては苦手に感じる場合もあるかもしれません。

とくに、においや味に敏感なお子さんには無理をさせないようにしましょう。

また、「完全にアルコールが飛んでいるか不安」という方は、無理に酒かす甘酒を選ばず、最初からノンアルコールの米麹甘酒を選んだほうが安心です。

どちらの甘酒もひと工夫することで美味しく楽しめますが、子供の体にやさしい飲み方を意識して選んでみてくださいね。

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甘酒は何歳からなら飲めるの?

「何歳から甘酒を飲ませてもいいの?」と気になる保護者の方は多いはずです。

とくに初めての子育て中の方にとっては、甘酒の甘さや成分が子供の体に影響しないか心配になるのは当然のことですよね。

ここでは、子供が甘酒を飲めるようになる年齢の目安や、飲ませるときの注意点について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。

離乳食期の赤ちゃんにはまだ早い?

離乳食が始まる6か月頃の赤ちゃんに甘酒を与えるのは、やっぱりまだ早いと考えられます。

たとえアルコールが含まれていない「米麹甘酒」だったとしても、

  • 甘酒には糖分が多く含まれていたり
  • 濃厚でとろみのある食感だったり
するので、赤ちゃんの小さな胃腸には負担がかかってしまう可能性があります。

また、赤ちゃんは一度に多くの量を消化できるわけではないため、甘酒のように栄養価が高い飲み物でも、赤ちゃんの発達段階に合っていないと意味がありません。

甘酒のような加工食品は、離乳食に慣れてきてから、もっと先の段階で取り入れるほうが安心ですよ。

1歳以降が目安!でも体調や量に気をつけて

一般的には、離乳食がほぼ完了してきた1歳以降になると、甘酒を少しずつ試してみても良いとされています。

とくに、米麹甘酒のようにアルコールが入っていないものなら、少量であれば大丈夫とされていますが、やはり与えるときは慎重にしましょう。

最初はスプーン1杯くらいから始めてみて、体調やアレルギー反応が出ないか、しっかり様子を見ることが大切です。

また、甘すぎると感じる場合は、お湯や牛乳、豆乳などで薄めてあげると飲みやすくなりますし、甘さも調整しやすくなりますよ。

毎日の習慣にする必要はありませんが、季節のイベントや食事のアクセントとして、少しだけ楽しませてあげるくらいがちょうどいいかもしれませんね。

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子供が甘酒を楽しめるひな祭りアイデア

ひな祭りといえば、甘酒を楽しむ風習があるご家庭も多いですよね。

昔ながらの伝統を感じられる行事として、家族で季節を感じながら過ごせる貴重な機会でもあります。

せっかくなら、そんな特別な日に子供も一緒に甘酒を味わって、楽しい思い出として残せたら素敵ですよね。

甘酒は見た目もやさしく、やわらかな白色にほんのり甘い香りがするので、子供にとっても「特別な飲み物」として印象に残りやすいはずです。

とはいえ、小さな子供にとっては甘酒の風味が強すぎたり、飲みにくかったりすることもあるので、ちょっとした工夫でぐんと楽しみやすくなります。

ほんのり甘くて飲みやすいレシピを紹介

甘酒がちょっと苦手な子でも飲みやすいように、牛乳や豆乳で割ってまろやかにしてあげるのがポイントです。

ミルクのコクが加わることで、甘酒特有のクセが和らぎ、口当たりもよりなめらかになりますよ。

また、バナナやイチゴなど、子供が好きなフルーツを少し加えると、見た目もかわいらしく、味に親しみやすさが出て、デザート感覚で楽しめます。

フルーツをすりつぶして混ぜるのも良いですし、ジュースを少量加えるのもおすすめです。

コップのふちにイチゴを飾ったり、かわいいストローを添えたりするだけでも、子供のテンションが上がって「飲んでみたい!」という気持ちになりますよ。

苦手な子にはゼリーやシャーベット風もおすすめ

飲むのが苦手な子には、ゼリーやシャーベットにアレンジするのもおすすめです。

見た目もかわいく、ひな祭りのデザートとして喜んでもらえますよ。

大人びた気分を楽しめるイベントドリンクに

酒かす甘酒は香りが少し大人っぽいので、子供にとっては「ちょっと背伸びした気分」が味わえる特別な飲み物になります。

ひな祭りの雰囲気を演出するのにぴったりです。

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甘酒を子供に与えるときの注意点

最後に、甘酒を子供に与えるときに気をつけたいポイントをしっかりと押さえておきましょう。

甘酒は、栄養が豊富で体にもやさしい飲み物として知られていますが、だからといって何も考えずにそのまま与えてしまうのは避けたいところです。

大人には当たり前に飲めるものでも、子供の体はまだ未発達な部分が多く、大人と同じようには受け入れられないこともあるんですね。

とくに甘酒には糖分が含まれているため、与えすぎると虫歯のリスクが高くなったり、甘みに慣れてしまって他の食事に影響が出たりすることもあります。

また、使用されている原料や製法によって、微量ながらアルコールが残っている場合もあるため、購入する商品や与える量については注意深く選んであげたいですね。

こういった細かい点にも気を配ることで、甘酒をより安心して子供と一緒に楽しめるようになります。

おいしさだけでなく、体へのやさしさや安全性にも目を向けて、家族で楽しい甘酒タイムを過ごしてみてくださいね。

市販品は「ノンアルコール表記」を必ず確認

市販の甘酒には「米麹甘酒」と「酒かす甘酒」がありますが、とくに酒かす甘酒は、アルコール分が微量に残っている場合があります。

パッケージを見ただけではわかりづらい場合もあるので、必ずラベルの表示をしっかり確認して

「ノンアルコール」
「アルコール0%」

と書かれているものを選ぶようにしましょう。

また、商品によっては「加熱済み」や「こどもにも安心」といった表記がある場合もあるので、そういった記載を目印にすると選びやすくなります。

気になるときはメーカーの公式サイトや成分表などもチェックしてみると安心ですよ。

初めて飲ませるときは少量から試してみよう

どんなに安全な甘酒でも、子供の体質によってはお腹がゆるくなったり、味が合わなかったりすることがあります。

初めて飲ませるときは、一気にたくさん飲ませるのではなく、スプーン1杯や小さなカップに少しだけ注いで試してみてくださいね。

また、甘酒はとても甘みが強いものもあるので、薄めてあげると飲みやすくなります。

水やお湯のほか、牛乳や豆乳などを加えるとまろやかになって、子供でも飲みやすい味わいに。

飲んだあとに変わった様子がないか、しっかり様子を見てあげることも忘れずに。

甘酒は栄養も豊富で、上手に取り入れれば体調管理のサポートにもなりますが、あくまでも「お楽しみ」の範囲で無理なく楽しむのが一番です。

まとめ

ひな祭りなど、季節の行事をきっかけに甘酒を親子で楽しむのはとても素敵なことです。

日本の伝統行事に触れながら、家族みんなで一緒に飲み物を囲む時間は、子供にとっても心に残る大切な思い出になりますよね。

とくに甘酒は、昔ながらの風習と現代の食文化のどちらにも通じている飲み物なので、子供にも「こういう行事があるんだよ」と伝えるきっかけにもなります。

見た目もやさしく、ほんのり甘くて親しみやすいので、子供が「また飲みたい!」と感じることもあるかもしれません。

ただし、楽しむときには甘酒の種類や子供の年齢、飲む量にしっかり注意することが大切です。

無理なく安全に楽しめる方法を選ぶことで、家族みんなが安心して季節の行事を味わうことができますよ。

行事を通して、食文化を自然に伝える機会として、ぜひ甘酒を取り入れてみてくださいね。