子育ては愛おしいもののはずなのに、ふと「もう限界かも」「逃げたいな」と感じてしまうこと、ありませんか?
毎日、子どもと向き合って過ごす中で、笑顔になれる瞬間もたくさんあるけれど、その一方で思いどおりにいかないことも山ほどありますよね。
「なんでこんなに疲れてるんだろう」「私だけがこんなにつらいのかな」って思ってしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、自分を責めたくなったり、「親なんだからがんばらなきゃ」って、無理に気持ちを押し込めてしまう方も少なくないと思います。
でも、その苦しさを抱えたままでいると、心がどんどん疲れてしまいます。
この記事では、子育てに疲れたときの心の整理のしかたや、少しでも気持ちが軽くなるヒントを、やわらかい言葉で丁寧にお伝えします。
読んだあとに「少し気持ちがラクになった」と思ってもらえるよう、やさしい視点でお届けしますね。
「子育てがしんどい」と感じる原因とは?
育児が24時間休みなしで心も体も限界に
赤ちゃんや小さな子どもとの毎日は、とにかく忙しいですよね。
朝起きた瞬間から寝るまで、いや、夜中だって授乳や夜泣きで起こされることがあって、気が休まる時間がほとんどないんじゃないでしょうか。
ごはんを作って、オムツを替えて、泣いたら抱っこして、寝かしつけて…そんなことを繰り返しているうちに、あっという間に一日が終わってしまいます。
しかも、自分のペースで物事を進めることができないから、気を張りっぱなしになってしまいますよね。
「トイレにゆっくり行けたのなんていつだっけ…」なんて思ったことがある方も多いと思います。
夜泣きが続いたり、イヤイヤ期で思いどおりにならない毎日が続くと、心も体もヘトヘトになってしまうのは自然なことなんです。
「ちゃんとしなきゃ」と思うプレッシャー
「ちゃんとしたママでいなきゃ」「もっと子どもに寄り添わなきゃ」と思えば思うほど、自分を追い込んでしまうこともありますよね。
育児本やネットの情報、SNSのキラキラ投稿を見ていると、自分ももっと頑張らないといけないような気がしてしまうことってありませんか?
「子どもの心に寄り添える母親でいなければ」
「完璧な食事や生活リズムを守らなければ」
そんな風に、理想に近づこうとすればするほど、自分ができていない部分ばかりが目について、落ち込んでしまう…。
そのがんばりが積もって、ふとしたときに「もう逃げたい…」という気持ちになってしまうのも、無理はないことなんです。
がんばり屋さんだからこそ、プレッシャーを感じやすいというのもあるのかもしれませんね。
周囲と比べてしまって自信をなくすことも
SNSや周りのママ友を見て「みんなちゃんとできてるのに…」なんて感じてしまうこと、ありませんか?
キレイに盛り付けられたごはんの写真、子どもと笑顔で過ごす様子、整ったお部屋の写真…そういった投稿を見るたびに「私はこんなふうにできていない」と、つい自分と比べて落ち込んでしまうこと、あると思います。
でも、それは他人の見えている一部分と、自分のすべてを比べてしまっているからなんです。
SNSにアップされるのは、うまくいった瞬間やキレイに整った一部の場面だけで、そこにたどり着くまでの葛藤やイライラ、涙の時間はなかなか見えません。
誰だって裏では悩んだり泣いたりしているものです。
でも、見えない部分を想像できないまま「私ってダメかも」「あの人はちゃんとできてるのに」と思ってしまうと、ますます自信をなくしてしまいますよね。
もし、比べることで気持ちが沈んでしまうなと感じたときは、スマホを少し閉じて、目の前の子どもとのやりとりや、小さな笑顔に目を向けてみてください。
あなたにしかわからない“今”の愛おしい時間が、きっとそこにありますよ。
逃げたいと思う気持ちを否定しないで
気持ちを押し殺すと心が壊れてしまう
「逃げたい」って感じた自分にダメ出しして、気持ちを無理やり抑え込んでしまうと、心がどんどん疲れてしまうんですね。
本当はしんどくて泣きたくなるような気持ちがあるのに、それを
「こんなことで泣くなんて」
「私は親失格だ」
そう思って押し込めてしまうと、心の中にどんどんストレスが溜まっていきます。
我慢して我慢して…それでも子どもは待ってくれないから、限界を超えてしまったときには
- 突然涙が止まらなくなってしまったり
- 朝起きられなかったり
- 頭痛や腹痛など体の不調として現れてしまったり
気持ちを感じることも、弱音を吐くことも、決して悪いことじゃありません。
つらいときに「つらい」と言えることこそ、心を守るためにとっても大切なことなんですよ。
親だからといって完璧でいる必要はない
子どもが大切だからこそ、「しっかり育てなきゃ」「ちゃんと向き合わなきゃ」とがんばってしまうものですよね。
ですが、その“ちゃんとしなきゃ”が自分自身をどんどん追い込んでしまうこともあります。
子育てには正解がないし、その日そのときによって子どもの機嫌も状況も違います。
だから、どれだけ努力しても思いどおりにならないことのほうが多いのが当たり前なんです。
完璧な親なんて、本当にどこにもいないし、目指す必要もありません。
失敗したり、イライラしたり、思わず泣きたくなる日があったとしても、それでも子どもと一緒にいるあなたの姿は、十分立派です。
だからこそ、肩の力を少し抜いて、「今の自分にできることだけでいいんだ」と、自分を受け入れてあげてくださいね。
「なんとか今日も乗り切った!」と感じられるだけでも、それは大きな前進です。
「逃げる=ダメなこと」ではないと知ろう
「逃げたい」と思ったら、それは心のSOSのサイン。
それは、あなたが今とてもがんばっている証拠であり、心が「もう少し休ませて」と静かに訴えているサインでもあるんです。
育児は体力も気力も必要な仕事で、誰にでも限界が来る瞬間があります。
むしろ、そう感じるのはあなただけじゃなく、多くのママ・パパが経験していることなんですよ。
そんなときは、いったん立ち止まってみることがとても大切です。
どうしたら少しでもラクになれるか、ほんの少しでも自分の心が休まる方法はないか、考えてみてください。
たとえば、子どもを預けて1時間だけでもひとりになってみる。
好きな音楽を聴きながらお風呂に入る。
疲れた気持ちを誰かに話してみる。
それだけでも、心がふっと軽くなることがあります。
逃げることは決して悪いことではありません。
自分と家族を守るためにも、自分自身のケアを大切にするという選択は、とても前向きな行動なんです。
ちょっと距離を取って休んでみたり、人に頼ってみたりすることで、また明日、少し違った気持ちで子どもと向き合えるようになることもありますよ。
子育てがつらいときに試してほしいこと7選
ひとり時間を意識的に確保する
ほんの10分でもいいので、自分だけの時間を作ってみましょう。
たとえば、子どもが寝ているあいだや、パートナーや家族が子どもを見てくれている時間を利用して、ゆっくりお茶を飲むだけでも違います。
お気に入りの音楽を流したり、窓から外の景色をぼんやり眺めたり、ノートに気持ちを書き出してみたりするのもいいですね。
忙しい毎日の中では「そんな時間とれないよ」と思うかもしれませんが、たとえ数分でも“自分を大切にする時間”を意識的につくることで、心に少し余裕が生まれます。
お茶を飲んだり、深呼吸したり、静かな時間を持つだけでも、心が少し落ち着きますよ。
「何もしない」時間を持つことも、立派なリフレッシュです。
信頼できる人に本音を話す
つらい気持ちは、話すことで軽くなることもあります。
毎日子どもと二人きりでいると、どうしても孤独を感じやすくなりますよね。
「この気持ちを誰かにわかってほしい」と思っても、遠慮して言えなかったり、迷惑かもと感じて飲み込んでしまうことも。
でも、気持ちを口にすることで、自分でも気づかなかった心の奥のモヤモヤが見えてきたり、
「わかるよ」
「それって大変だったね」
と言ってもらえるだけで、ほっとすることがあります。
家族や友だち、ママ友など、気持ちを分かってくれそうな人にポロッと話してみてくださいね。
言葉にするだけで、心が少し軽くなるはずです。
家事を減らす・手抜きする
家事はがんばりすぎなくて大丈夫!
毎日、掃除・洗濯・料理と、家のことを全部完璧にこなそうとすると、それだけでエネルギーを使い果たしてしまいますよね。
でも、子育てと家事の両立なんて、そう簡単なことじゃありません。
冷凍食品やお惣菜を使ったっていいし、お弁当やレトルトに頼る日があっても全然OK。
洗濯だって、毎日じゃなくて2日に1回でも大丈夫ですし、掃除機は週末だけでもなんとかなります。
「今日はこれだけやれば充分!」と、自分なりの合格ラインを決めて、無理せずやれる範囲でやってみてください。
家事が少し手抜きでも、子どもと笑って過ごせる時間ができるなら、そっちのほうがずっと価値がありますよ。
短時間でも子どもと離れてみる
保育園の一時預かりやファミサポなどを活用して、少しでも子どもと離れる時間を持つと、自分を取り戻しやすくなりますよ。
「そんなの甘えなんじゃ…」と思うかもしれませんが、実はこれはとても大事なセルフケアのひとつ。
親が心にゆとりを持てることで、子どもにもやさしく接することができるようになるんです。
ほんの1~2時間、子どもと離れてカフェで過ごす、好きな本を読む、昼寝をする…。
そんな小さな時間でも、驚くほど気持ちが切り替わるものです。
まずは「一時預かりってどうやって利用するんだろう?」と調べてみるところから始めてみてくださいね。
育児支援サービスを活用する
自治体や地域の支援サービスなど、助けてくれる場所は意外とたくさんあるんです。
たとえば、子育て支援センターでは、子どもを安全に遊ばせながら親がほっと一息つけるスペースがあったり、スタッフさんに相談できたりします。
ほかにも、一時預かり制度や保健師さんによる訪問相談、家事や育児を一部代行してくれるサポートサービスなども充実してきています。
「こんなことで頼っていいのかな」「迷惑じゃないかな」と遠慮してしまう方もいるかもしれませんが、支援を受けることは決して悪いことではありません。
むしろ、育児を一人で抱え込まないための、とても大切な選択肢なんです。
頼るのは甘えじゃなくて、ちゃんとした「対策」なんですよ。
困ったときは、ぜひ市区町村のホームページや地域の子育て情報誌などをのぞいてみてください。
SNSやネットの育児情報を一度距離を置く
情報があふれすぎて、かえって不安になることもありますよね。
育児の正解を探そうとすればするほど、「あれもしなきゃ」「これも足りないかも」と感じてしまって、逆に焦ったり落ち込んだりすることもあります。
便利なはずのネット情報が、気づかないうちにプレッシャーになってしまうこともあるんですね。
そんなときはいったんスマホを置いて、今目の前の子どもと自分だけに意識を向けると、気持ちが整いやすくなります。
子どもの笑顔や手のぬくもり、何気ない仕草に目を向けることで、「今ここにある幸せ」に気づけることもありますよ。
自分に「がんばってるよ」と声をかける
毎日がんばっている自分に、「今日もよくやってるね」って声をかけてみるのも、とても大事なことです。
子どもが泣いても、ぐずっても、なんとかやり過ごして、ごはんを食べさせて、お風呂にも入れて、寝かしつけもした…それだけでもう、すごいことなんですよね。
「当たり前」と思いがちな日常の中にも、実はたくさんの“よくやってる”がつまっています。
鏡を見ながらでも、心の中ででも、ちょっと自分に声をかけてあげるだけで、ふっと肩の力が抜けて、心があたたかくなることもあるんです。
「今日もよくがんばったね」「ここまでやっただけで十分だよ」と、やさしく自分に話しかけてみてくださいね。
逃げたくなったときにしていいこと
一時的に子どもを預けて休んでもいい
「子どもと離れたい」って感じるのは、とっても自然なことです。
24時間子どもと一緒にいる生活の中で、どんなに子どもが可愛くても、「ひとりになりたい」「静かに過ごしたい」と思うのはおかしなことではありません。
むしろ、そう感じられるほどがんばっている証拠なんですよね。
数時間でも誰かに子どもを預けて、カフェに行く、寝る、ただボーッとするだけでも、心のリセットになります。
そういう時間を取ることで、リフレッシュして、また子どもと向き合う力が戻ってくることもあります。
たとえば、地域の一時預かりサービスや、実家やパートナーに協力してもらうなど、小さな工夫からでも始められます。
「子どもと離れる時間=悪いこと」と思わずに、自分のための大切な時間として受け取ってみてください。
「休む」ことは甘えではなく必要なケア
がんばってばかりだと、心も体もすり減ってしまいますよね。
休まずに走り続ければ、どんな人だって疲れ果ててしまいます。
子育てはマラソンのように長い道のり。
だからこそ、途中で立ち止まって水分補給をするように、心と体を回復させる時間が必要なんです。
「休みたいな」と思ったら、それは甘えではなく、体と心のサイン。
「今日はちょっと横になりたい」
「だれかと話したい」
「何も考えずにぼーっとしたい」
そんな思いを無視せずに、素直に行動してみてください。
休むことで、結果的に子どもにやさしくなれたり、笑顔で過ごせたりすることもあります。
自分をいたわることは、子どもを大切にすることにもつながるんです。
頼れる人や場所を見つけよう
夫婦、実家、地域のサポート、民間の支援サービス…頼れる人や場所はきっとあるはずです。
子育てを一人で抱え込んでしまうと、どうしても心にも体にも負担がかかります。
「誰かに頼るのが苦手」「自分でなんとかしなきゃ」と思う人ほど、つらさを溜め込んでしまいがちかもしれません。
でも、子育てはチーム戦。
ひとりで頑張るよりも、誰かの手を借りたほうが、あなた自身も子どももずっと楽に過ごせます。
夫婦で分担するのが難しいときは、実家や兄弟姉妹、ご近所さんに声をかけてみたり、地域の子育て支援センターや一時預かり、ファミリーサポートなどの制度を調べてみるのもおすすめです。
「助けてほしい」と伝えるのは、勇気がいることかもしれませんが、その一歩で心がすっと軽くなることもありますよ。
あなたを助けたいと思っている人は、案外すぐ近くにいるかもしれません。
子育てに疲れた自分を責めないために
どんな親も一度は「逃げたい」と思う
「逃げたい」なんて思うのは私だけかも…なんて思わないでくださいね。
子育ては喜びもあるけれど、同時に大きな責任と重圧がのしかかってくるものです。
どんなに愛していても、「もう無理かも」「少し離れたい」と思う瞬間は、誰にでもあるもの。
むしろ、それはそれだけ日々の育児に真剣に向き合っている証拠でもあるんです。
SNSでは「育児が楽しい!」という声が目立つかもしれませんが、その裏には誰にも言えない涙や葛藤がたくさんあることも忘れないでくださいね。
誰でも一度はそう感じる瞬間があるんです。
あなたのその気持ちも、決して特別なものではありません。
あなたはもう十分がんばっている
毎日、子どもと向き合って、泣いて、笑って、イライラして…
朝から晩まで、思うようにいかないことの連続で、つい感情的になってしまったり、「私ってダメかも」と落ち込んだりすることもありますよね。
でも、それでもあなたはちゃんと向き合っている。
ちゃんと子どもを想って行動している。
そのすべてがかけがえのないがんばりです。
誰にも見えなくても、あなたの努力はちゃんと意味があります。
たとえうまくいかない日があっても、「今日もなんとか一日を乗り越えた」って思えるなら、それはもう立派な成果です。
あなたは、今日もちゃんとがんばってますよ。
心のSOSを無視しないで大切にして
心の中で「助けて」と小さく叫んでいる声、ちゃんと受け止めてあげてくださいね。
その声は、とても繊細で、小さなささやきのようなものかもしれません。
だからこそ、無理にかき消そうとせず、「そうだね、つらいよね」「しんどいよね」と、自分で自分に寄り添ってあげることが大切なんです。
人に話すことができなくてもいいんです。
自分の気持ちを紙に書き出すだけでも、心の中の整理につながりますし、小さなことで気分がラクになることもあります。
そして、あなたが笑顔になれることが、きっと子どもにとっても一番の安心なんです。
ママやパパが笑っていると、それだけで子どもは安心して過ごせます。
自分を大切にすることは、子どもを大切にすることにもつながっているんですね。
まとめ:あなたの「逃げたい」は、ちゃんと意味がある大切な気持ち
子育てをしていると、毎日が思い通りにいかないことの連続で、「疲れたな」「もう限界かも」と感じることがあると思います。
そして、「こんなこと思っちゃいけない」と、自分の気持ちにふたをしてしまう方も多いかもしれません。
でも、この記事でお伝えしたいのは、「逃げたい」と思った気持ちは、決して悪いことじゃないということ。
むしろ、それはあなたが一生懸命がんばってきた証であり、心と体が「ちょっと休もうよ」と教えてくれている大切なサインなんです。
子育ては、うまくいかない日があって当たり前。
完璧な親なんていないし、がんばりすぎてつらくなったときには、「少し休もう」「誰かに頼ってみよう」と思うことがとっても大事です。
記事の中では、少しでも心がラクになる方法をいくつかご紹介しました。
どれもすぐに全部やろうとしなくて大丈夫。
できそうなことから、ひとつずつでいいんです。
たとえば、ほんの10分でも自分の時間をつくってみたり、「今日もがんばったね」と自分に声をかけてあげたり。
そういった小さなことの積み重ねが、やがて大きな安心感につながっていきますよ。
そして何より大切なのは、「自分の気持ちを大切にすることは、子どもを大切にすることにもつながっている」ということ。
ママやパパが笑顔でいられることが、子どもにとってもいちばんの安心になるんです。
どうか、がんばりすぎず、無理をしないで。
あなたの毎日の努力は、ちゃんと意味があるし、誰かの目には見えなくても、すばらしいことなんですよ。
これからも、あなたが自分らしく、心おだやかに子育てできるように、応援しています。