赤ちゃんが生まれて、ご家族で喜びに満ち溢れており、両家揃ってのお宮参りを計画されている方もいると思います。
また、これからの健康を祈願するお宮参りでは、ご祈祷を受ける方も多いのではないでしょうか?
ご祈祷をお願いする際に用意が必要になるのが、「初穂料」ですよね。
初穂料を用意するにあたり、マナーがいくつかあるので一緒に確認をしてミスのないよう準備を整えましょう!
お宮参りの初穂料を中袋なしののし袋で渡すのはマナー違反?
初穂料とは、神社でおこなわれる行事の時に、神社に当てて納める謝礼のことを言います。
「初穂」は年の最初に収穫したお米のことを指しています。
昔は神様に収穫したばかりのを納めることによって、感謝の気持ちを表していたという経緯があって、その名残が残っているのだそうですよ。
通常の参拝のように、お参りをするだけならお賽銭のみの用意で大丈夫ですよ!
では、初穂料を包む時のマナーについて、正しい方法を一緒に確認していきましょう。
初穂料の相場はいくら?
一般的には、「お気持ち程度を包むべき」と言われています。
大体5000円を納める方が多いようですが、双子の場合や親族が大勢で参拝をお願いする場合には、1万円以内に納めることもあります。
また、祈祷が人気の神社の場合だと、神社側で祈祷料金を定めているところもあるので、事前に電話やホームページで確認をしておきましょう!
初穂料は誰が用意をするのか?
お宮参りの際は、祖父母が初穂料を用意することが多いようですが、最近ではご家族のみでの祈祷をすることも主流になってきているので、両親が支払うケースもあります。
もしも祖父母から、「孫の成長を祈るために初穂料を援助したい。」という申し出があったら、素直にお願いをしてみても良いでしょう。
初穂料をのし袋に入れる際に注意すること
初穂料を準備する場合、のし袋や封筒の書き方にもルールがあるので、一緒に確認をしていきましょう。
のし袋に入れて渡すことがマナーの常識となっていますので、ご家庭に用意のない方は準備をしてくださいね。
また、のし袋の表書きや封筒の書き方などの、一般的なマナーもお伝えしていきます。
初穂料の書き方のマナー①のし袋の表書き
上段には「御初穂料」と毛筆で書きます。
下段には、赤ちゃんの名前を記入するのが一般的なマナーです。
ですが、地域によっては赤ちゃんの名前だけでなく、お父さんの名前も並べて記入するところもあります。
なのでのし袋に記入する前に、ホームページなどを確認すると安心ですよ。
そして、神主が読み間違えるのを防ぐために、赤ちゃんの名前の横にはふりがなを振っておきましょう。
初穂料の書き方のマナー②中包みの書き方
市販ののし袋の中には、白い無地の封筒が付いており、これを中包みと言います。
中袋にお金を包み、表面に支払う金額を「金壱萬円」のように、
- 壱(いち)
- 弐(に)
- 参(さん)
裏面には、住所と赤ちゃんの名前を記入します。
初穂料の書き方のマナー③のし袋の用意を忘れてしまった場合
うっかり前日になって、のし袋の用意を忘れていたことに気づいたら、白い封筒で代用しましょう。
初穂料を白封筒に入れて用意する場合、表面の上部中央あたりに「御初穂料」と記入し、真下に奉納者の姓名を書きます。
封筒を使う場合も、奉納者は赤ちゃんの名前で良いでしょう。
封筒裏面の左下の位置に、額面・住所を忘れずに記入して完了です。
初穂料をのし袋に入れる時のお札の向きは?新札じゃなきゃダメなの?
初穂料を包む時には、新札を用意する必要はありません。
せっかくのお祝い事なので、正しいお金の入れ方を知り、失礼のないように準備をしておきたいものですよね。
続いては、一緒にお金の正しい包み方を見ていきましょう。
初穂料のお金の正しい包み方①お金の包み方
のし袋で初穂料を包む時には、お札の表面を揃え、お札の肖像画が上になるように中包みの中へ入れます。
白い封筒で用意をする場合も、同様の方法で大丈夫ですよ。
また、新札を用意する必要はないとされているので、銀行等へ行く手間は要りません。
ただし、赤ちゃんの今後の成長を祈祷してもらうわけなので、綺麗めなお札を用意すると、気持ちもピシッとして良いと思います!
初穂料のお金の正しい包み方②正しい封筒の種類について
お宮参りの時は、紅白の水引で蝶結びののし袋を選ぶと良いですよ!
赤ちゃんやご家族にとって縁起の良いことであり、何度あっても良いこととされていますからね。
しかし、結び切りののし袋はNGとされています。
結び切りは「真結び」とも呼ばれています。
簡単にほどけないような固い結び方をしていることから、結び切りの水引は
「繰り返しあってはならない」
とされ、主に結婚式用となっています。
必ず、水引がどうなっているのかを確認して、間違えて購入しないよう気をつけてほしいと思います。
のし袋は、文具店や書店などで購入することができます。
もしも書き間違えが心配な方は、数枚用意しておくと安心ですね。
お宮参りの初穂料は誰が払うべき?親に相談するときどう聞けばいい?
すでにお伝えしたように、お宮参りの初穂料は祖父母が用意することが多いです。
昔は父方の祖父母が初穂料を払うのが慣例でした。
最近では、お宮参りに祖父母が来ることが難しく、両親と赤ちゃんだけでお参りする家庭も増えてきています。
その場合は、親が初穂料を払うケースがほとんどです。
なので、現在では初穂料を負担するのは誰でもよいとされているのです。
初穂料は誰が用意すればいい?
初穂料を払う人が誰でもよいとなると、「誰が用意する?」と戸惑ってしまいますよね。
お宮参りに行って現地で手間取ってしまわないためにも、事前に初穂料は誰が払うのか決めておくのがおすすめです。
お宮参りに祖父母が揃って参列する場合、パパとママはそれぞれ自分の親に相談してみましょう。
しきたりを大切にしていたり地域の伝統などがあったりするかもしれないので、お互いの家庭の考えを聞いておくことが大切です。
そして、初穂料を誰が払うか決まったら、両家の負担のバランスを取るように調整します。
例えば、父方の祖父母が初穂料を負担するなら、母方は会食代や着物代を払うようにして、どちらか一方の負担が大きくならないようにしましょう。
お宮参りに家族だけで参列する場合は、両親が初穂料を払うことが多いです。
その際、祖父母からお祝い金としていただくことがあれば、しっかりお礼をして受け取ってもよいでしょう。
お宮参りで初穂料への名前のまとめ
お宮参りの前に正しい知識とマナーを知り、当日焦ることなくめでたい日をご家族で迎えられるよう、しっかりと準備をすることが大切です。
上記に沿って、漏れのないようにしていただけたら嬉しいです。
無事に誕生したことを神様へ報告をし、ご家族にとって素敵な1日となることを願っています。