
リクガメはたしかに寿命が長い生き物ですが、「全部を一人で最後まで背負わなきゃいけない」と思い込まなければ、無理なく飼い続けている人は実はたくさんいます。
寿命の長さそのものが問題になるというより、将来のことを何も整理しないまま飼い始めてしまうことが、あとから不安や後悔につながりやすいポイントなんですね。
この記事では、「寿命が長いと聞いて怖くなる理由」と「不安を現実的に軽くする考え方」を、できるだけ噛み砕いてお話ししていきます。
はじめての人向けに全体像を先に整理したい人は、入口記事に戻ってから読むのもおすすめですよ。
なぜ「寿命が長い」が不安になるのか
「寿命が長い」という情報は、安心材料になるはずなのに、なぜか不安を強くしてしまうことがあります。
それにはいくつか共通した理由があるんですね。
数十年生きると聞いて想像が追いつかない
リクガメは種類によっては何十年も生きると言われています。
この「何十年」という言葉が、とても抽象的で重たく感じやすいんですよね。
今の生活は想像できても、10年後や20年後の自分の状況は、誰でもはっきりとは思い描けません。
そのため、「自分の人生の変化についていけるのかな」と、ぼんやりした不安が膨らみやすくなります。
引っ越し・仕事・家族構成の変化が心配
今は飼えそうでも、引っ越しや転職、結婚や出産など、生活が変わったときにどうなるのかが見えないと、不安になりますよね。
「今は大丈夫」という感覚だけでは判断できないところが、悩みやすいポイントです。
最後まで責任を取れないかもしれない罪悪感
もし途中で飼えなくなったらどうしよう。
そんな想像をすると、「飼う資格がない気がする」と感じてしまう人もいます。
この罪悪感は、リクガメを軽く考えていない証拠でもありますが、強すぎると必要以上に自分を追い込んでしまいます。
寿命が長くても「飼える人」がやっている考え方
長く飼えている人たちは、特別な覚悟や強さを持っているわけではありません。
考え方を少し現実的にしているだけなんですね。
「一生一人で世話する」と思い込まない
「最後まで全部自分一人でやらなきゃ」と考えると、寿命の長さが一気に重くなります。
でも実際には、家族と一緒に世話をしたり、環境が変わったときに相談できる人がいたりと、完全に一人で抱え込まない形で飼っている人が多いです。
今すぐ具体的に決めなくても、「もしものときは誰かに相談できる」という余地を残しておくだけで、気持ちはかなり楽になりますよ。
小さな世話を長く続ける動物だと理解する
リクガメは、毎日遊んであげたり構い続けたりするペットではありません。
ごはんを用意して、環境を整えて、様子を見守るという、淡々としたお世話が中心になります。
この「負担が急に大きくなりにくい」という点が、結果的に長く飼える理由になっている人も多いんですね。
寿命の短いペットより「急な別れの不安」が少ない
寿命が短いペットの場合、突然の体調変化やお別れに心が追いつかないこともあります。
リクガメは成長も変化もゆっくりなので、心の準備をしながら時間を過ごせるという安心感があります。
「長い=大変」だけではなく、「長い=慌てなくていい」と感じている人もいますよ。
飼う前に必ず考えておきたい現実的なポイント
不安を減らすためには、現実的な視点を少し持っておくことが大切です。
将来の引き継ぎ先を頭の片隅に置いておく
今すぐ決める必要はありませんが、「もし自分が世話できなくなったら相談できる人はいるかな」と考えておくことは大切です。
誰かに引き継ぐ前提というより、「一人で抱え込まない前提」を持つイメージですね。
無理に理想像を作らない
「完璧な飼い主でいなきゃ」と思いすぎると、不安はどんどん大きくなります。
できる範囲で、無理をしないようにして続けることのほうが、結果的に長く飼えることが多いです。
寿命の長さ=後悔ではない
後悔につながりやすいのは、寿命の長さそのものではありません。
何も考えずに勢いで飼ってしまったことや、現実から目をそらしてしまうことが、あとから苦しくなりやすいんですね。
まとめ
リクガメの寿命が長いのは事実です。
でもそれは、「一生一人で全部を背負わなければいけない」という意味ではありません。
- 将来を少しだけ想像しておくこと
- 完璧を目指さないこと
- 相談できる余地を残しておくこと
あなたが次に読むのにおすすめなのは、「毎日の世話にどれくらい時間がかかるのか不安」という悩みを確認すると、さらに気持ちが整理しやすくなりますよ。
寿命の長さが不安な人ほど、実はリクガメ飼育に向いていることも多い。
それが、この悩みへのいちばんの答えです。
