金魚すくいの金魚は長生きできる!お祭り金魚の寿命と育て方

夏祭りの定番といえば、ヨーヨー釣りやくじ引き、りんごあめなど、ワクワクする出店がたくさんありますよね。

その中でも、子どもから大人まで夢中になってしまうのが「金魚すくい」。

水の中でひらひらと泳ぐ金魚をポイでそっとすくうあの瞬間は、まさに夏の思い出のひとコマです。

でも、お祭りから帰ってきてふと気づくのが、「この金魚ちゃん、どうやって育てればいいの?」という疑問。

特に初めて金魚を飼うご家庭だと、水槽って必要?餌は何をあげればいいの?と、いろんな不安がよぎると思います。

中には「とりあえず水道水と餌があれば大丈夫でしょ?」と思ってしまう方もいるかもしれません。

でも実は、それだけでは金魚は元気に長生きしてくれないんですね。

せっかくすくってきた命だからこそ、できるだけ長く一緒に過ごしたいもの。

この記事では、

「金魚すくいで連れて帰ってきた金魚って、どれくらい生きるの?」
「どうやったら長生きしてくれるの?」

といった疑問を持つママさんやパパさんに向けて、金魚の寿命の目安や飼い方のコツを、やさしくわかりやすくご紹介していきます。

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金魚すくいの金魚の寿命は短いって本当?

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お祭りの金魚はなぜすぐ死んでしまうの?

「金魚すくいの金魚はすぐ死んじゃう」なんて話をよく耳にしますよね。

実際、お祭りの金魚たちは、たくさんの人にすくわれそうになっては逃げ回って。

そして、ようやくすくわれたあとも、狭いビニール袋の中でゆらゆらと揺られながら長時間運ばれるという、過酷な状況を経験しています。

しかも、お祭り当日は外気温も高く、袋の中の水がぬるま湯のようになってしまうこともあります。

こうした急激な水温の変化は、金魚にとってかなりのストレスになるんですね。

また、持ち帰る途中で袋が揺すられたり、子どもがうっかり振り回してしまったりすると、金魚の体力はどんどん奪われていきます。

さらに、家に着いてからの対応が間違っていると、金魚の体力が回復する前に、環境の変化に耐えられず命を落としてしまうケースも少なくありません。

たとえば、水道水にそのまま入れてしまったり、水温の違いに配慮せずに移動させてしまったりすると、ダメージがさらに重なってしまうんです。

実は10年以上生きる金魚もいる?

でも実は、そんな金魚すくいの金魚でも、ちゃんとポイントを押さえてお世話をすれば10年以上生きることもあるんですよ。

特に「和金」と呼ばれるフナのような体型をした金魚はとっても丈夫で、初心者でも比較的育てやすいと言われています。

環境が整えば、15年以上生きたという例も珍しくありません。

金魚の寿命をのばすカギは、いかにストレスを減らしてあげられるかということ。

急激な環境変化を避けること、キレイな水を保つこと、餌を適量にすることなど、少しずつの積み重ねが大切です。

つまり、金魚の寿命は「すくったときに決まっている」のではなく、「どう飼うか」で大きく変わるんですね。

命を大切にする気持ちとちょっとした工夫で、金魚すくいの金魚でもしっかりと長生きさせることができますよ。

「すぐ死ぬ金魚」にしないために知っておくこと

金魚すくいで金魚を迎えるときは、お祭りの前からしっかりと準備をしておくことがとても大切です。

まず、おうちで金魚を入れておくための水を用意しておくことで、金魚にとって安心できる環境をつくることができます。

特に水道水には塩素が含まれていて、金魚には刺激が強すぎるので、あらかじめカルキ抜きをしたり、日光に当てておいたりするひと手間が命を守るポイントになります。

また、お祭りからの帰り道では、金魚の入ったビニール袋をできるだけ揺らさず、直射日光が当たらないように注意して持ち帰ることも大切です。

暑い車内などで温度が上がってしまうと、水温が急に変化してしまい、それだけで金魚の体力を奪ってしまう原因になるんですね。

家に着いてからも、いきなり金魚をバケツの水に移すのではなく、袋のまま浮かべて水温をゆっくり合わせてあげることが必要です。

その後もしばらくは餌をあげすぎず、金魚が新しい環境に慣れる時間をしっかり確保してあげると、体力の回復にもつながります。

こうした小さな工夫や心配りを積み重ねていくことで、金魚の寿命をぐっと伸ばすことができるんです。

夏の思い出としてすくってきた金魚が、長く元気に暮らしてくれるように、ぜひ事前の準備とやさしい対応を心がけてみてくださいね。

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金魚すくいの金魚を長生きさせる準備とポイント

お祭り前に水を用意するのが長生きの秘訣

金魚をすくう予定があるなら、お祭りに行く前に水の準備をしておくのがとても大切です。

たとえば、バケツ(10リットル程度)に水道水を入れたら、塩素を飛ばすために日光に半日ほど当てておくとよいでしょう。

水道水には「カルキ」と呼ばれる塩素が含まれていて、そのまま金魚を入れてしまうと体調を崩す原因になるんですね。

しっかりカルキを抜いておくことで、金魚にとって安心できる環境が整います。

また、バケツの置き場所にも注意が必要です。

真夏の直射日光に長時間さらされると、バケツの水温がどんどん上がってしまい、お湯のような温度になってしまうこともあります。

そんなときは、日が傾いてきたら日陰に移動させたり、タオルなどをかぶせて温度上昇を防ぐ工夫をしてみてくださいね。

カルキ抜きのやり方と注意点

時間がない場合や、急に金魚を迎えることになった場合は、市販の「カルキ抜き」を使うのが便利です。

ホームセンターや100円ショップなどで手軽に購入できるこの液体を水に数滴たらすだけで、5分ほどで金魚に適した水になります。

日光で時間をかけて準備できないときでも、これなら安心ですね。

ただし、カルキ抜きにも使用量の目安がありますので、商品の説明書をよく読んでから使うようにしましょう。

入れすぎても金魚に悪影響が出る可能性があるので、適量を守ることが大切です。

また、水温が冷たすぎたり熱すぎたりしないようにも気をつけてください。

持ち帰ったらすぐにバケツに入れない!

金魚をおうちに持ち帰ったら、すぐにバケツの水へ移すのはちょっと待ってください。

実は、水温の急な変化は金魚にとって大きなストレスになるんです。

まずは、金魚が入っているビニール袋をそのままバケツの水に浮かべて、30分ほどかけて水温をゆっくりと合わせていきましょう。

このとき、袋の中の空気が逃げないように注意しながら浮かべておくと、安心して温度がなじみます。

時間が経ったら、袋の口をあけて、バケツの水を少しずつ袋の中に入れながら、さらに慣れさせるとより理想的です。

そして、温度がなじんできたら、ビニールの水ごとそっとバケツに移してあげてください。

決して勢いよく流し込んだり、金魚だけをすくって入れるのではなく、できるだけ自然な流れで移動させてあげることが大切です。

そうすることで、金魚の体力回復を助け、これからの飼育がぐんとスムーズになりますよ。

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金魚すくいの金魚を元気に育てるコツ

水温を合わせてストレスを減らす方法

金魚はとってもストレスに弱い生き物なんです。

だからこそ、私たちが気をつけてあげたいのが「環境の変化」。

たとえば、水温が急に変わってしまうだけでも金魚の体にとっては大きな負担になります。

とくに夏場のお祭りでは、屋外と室内の気温差が激しいこともあり、金魚の入った袋の水がぬるくなっていることもありますよね。

そんなときは、袋のまま飼育用の水に浮かべて、最低でも30分くらいかけてゆっくりと水温を合わせてあげると安心です。

さらに丁寧にやるなら、途中で少しずつ新しい水を袋の中に入れていく「水合わせ」という方法もおすすめです。

これをすると、水温だけでなく水質の違いにも少しずつ慣れてくれるので、よりやさしいケアになります。

また、金魚が過ごす空間の「水流」にも注意が必要です。

フィルターを使っている場合は水の流れが強くなりすぎていないかを確認してみてください。

水流が強いと金魚が泳ぐだけで疲れてしまって、体力を消耗してしまうんです。

金魚がふわっとゆったり泳げるような、静かな水環境を意識してあげると良いですよ。

ほかにも、急激な明るさの変化や騒音、人の手が近づく頻度など、金魚にとって刺激になるようなことをできるだけ減らすことで、ストレスを少なくしてあげられます。

金魚の目線に立って、「どんな環境が落ち着けるかな?」と想像しながらお世話してあげてくださいね。

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金魚の種類別!平均寿命と特徴まとめ

和金:寿命10~15年!丈夫で長生きタイプ

金魚すくいでよく見かける「和金」は、フナに似たスリムな体型で、活発に泳ぐ元気な性格が特徴です。

とても丈夫で環境への順応性も高く、初めて金魚を飼う方にもぴったりな種類なんですよ。

平均寿命は10年~15年と長く、なかには20年以上生きたという報告もあるほど。

色も赤一色だけでなく、赤白のまだら模様や黒が混ざったキャリコ柄、さらには尾びれの形にもバリエーションがあって、見た目の違いを楽しむこともできます。

また、泳ぐスピードが早めで、広い水槽でもスイスイと動き回るため、見ているだけでも癒されますよ。

複数飼いにも向いている種類なので、初心者の方が数匹から飼育を始めたいときにもおすすめです。

琉金・出目金:見た目華やか、でもやや繊細

琉金は丸みを帯びたふっくらとした体つきに、大きくてヒラヒラと揺れる尾びれが特徴的。

ゆったりとした動きで優雅に泳ぐ姿は、とても華やかで目を引きます。

色は赤、白、黒の単色やミックスカラーなどさまざまで、お気に入りの子を見つけるのも楽しいですね。

平均寿命は5~8年ほどとされていて、和金に比べるとややデリケートな性質があります。

出目金は、その名のとおり大きく飛び出した目が印象的で、まるでアニメのキャラクターのような愛嬌のある表情を見せてくれます。

見た目のインパクトは抜群で、小さなお子さんからも人気があります。

寿命は7~10年ほどで、こちらも比較的繊細な種類です。

視力が弱いため、餌を食べるのがゆっくりだったり、他の金魚と比べて泳ぎが不器用だったりするため、単独飼育や同じ種類との組み合わせが安心です。

コメット・ピンポンパール・らんちゅうの寿命と性格

コメットは、長く流れるような美しい尾びれが特徴的で、まるで尾をなびかせながら泳ぐ金魚の王子様のような存在。

和金に似たスリムな体型をしていて、運動量が多く、広いスペースを好みます。

赤白の体色が一般的ですが、金色やキャリコなどもいます。

平均寿命は10~15年と長めで、比較的丈夫なので和金と一緒に飼うこともできます。

ピンポンパールは、名前のとおりピンポン玉のようなまんまるボディが特徴。

泳ぎ方がとてもユーモラスで、見ているだけで思わず笑顔になるようなかわいらしさがあります。

寿命は5~6年ほどと短めで、丸い体のせいか消化器系が弱く、餌や水質に少し気をつけてあげる必要があります。

らんちゅうは、頭に肉瘤(にくりゅう)と呼ばれるこぶがあり、ずんぐりとした独特のフォルムが魅力的な品種です。

背びれがないため、のんびりとした動きが特徴的で、落ち着いた雰囲気を楽しめます。

こちらも平均寿命は5~6年で、やや繊細な面があるので、静かな環境でじっくり育ててあげるとよいでしょう。

それぞれの金魚に個性があり、見た目も性格も違うので、自分のライフスタイルや飼育経験に合わせて選ぶのがおすすめです。

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まとめ:金魚すくいの金魚の寿命は「飼い方しだい」で延ばせる!

金魚すくいの金魚は「すぐ死んじゃう」と思われがちですが、それは決して正しくありません。

たしかに、お祭りの環境や持ち帰り方によって体力を消耗してしまい、命を落としてしまうケースもあります。

でも、逆に言えば、少しだけ気を配ってあげれば、金魚は驚くほど長く生きてくれるんです。

大切なのは、金魚を迎える前から始まる準備と、おうちに連れてきた後のやさしいケアです。

たとえば、水の用意をしておいたり、持ち帰るときに揺れを避けたり、すぐに水温を合わせてからバケツに移したりと、ほんの少しの工夫を積み重ねるだけでも金魚の負担はぐんと減ります。

さらに、水槽への移行も無理のないタイミングで行い、餌の量や水質管理に気をつけてあげることで、金魚はストレスを感じることなく元気に育っていきます。

こうしたやさしい関わりが金魚の寿命を延ばし、あなたとの毎日をより豊かなものにしてくれるでしょう。

金魚が水の中をゆったりと泳ぐ姿は、見ているだけでほっと心が和みます。

日々の暮らしの中で、ふとした癒しや安心感をもたらしてくれる存在になるはずです。

ぜひ、あなたのおうちでも金魚との時間を楽しみながら、愛情いっぱいの飼育で、長生きしてくれる金魚との暮らしを実現してみてくださいね。