七夕といえば、夜空を見上げながら願いごとを書いた短冊を笹の葉につるしたり、折り紙で作った飾りで華やかに演出したりするのが、昔からの楽しい風習ですよね。
そんな七夕をもっと身近に感じてもらうために、小さなお子さんと一緒に飾り作りを楽しむご家庭も増えています。
でも「まだ幼稚園くらいの小さな子には難しいんじゃないかな…」と心配になることもあると思います。
けれど実は、折り紙1枚あれば、5歳くらいの子どもでも無理なく取り組める、かわいくて簡単な七夕飾りがいろいろあるんです。
作る過程も楽しめて、完成するととっても嬉しくなるので、子どもたちにとっても良い思い出になりますよ。
この記事では、はさみやのりを使わないシンプルな工作から、少しの工夫でパッと華やかになる飾りまで、折り紙1枚でできる七夕飾りを4種類ご紹介します。
どれも保育園や家庭で取り入れやすく、準備もかんたん。
作っている間も楽しくて、飾ったあとの達成感もたっぷり味わえる内容になっています。
七夕の準備としてはもちろん、親子での季節行事の楽しみとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
折り紙1枚で作れる七夕飾りのいいところ
小さな子どもでも作りやすくて安心
折り紙1枚でできる七夕飾りは、シンプルな工程で完成するものが多く、はじめての工作としてもぴったりなんです。
手順が複雑ではないので、途中で飽きることも少なく、最後まで楽しく取り組めるのがうれしいポイント。
完成までの道のりがわかりやすいため、「ちゃんと作れた!」という満足感や達成感も感じやすく、子どもにとっては自信にもつながります。
特に5歳くらいになると、手先の器用さがぐんとアップしてきて、細かい折り目やちょっとした形作りにも挑戦しやすくなってきます。
親子で一緒に作業すれば、自然と会話も増えてコミュニケーションの時間にもなりますよ。
遊びながら指先の運動にもなり、集中力や想像力を育てる効果もあるので、まさに一石二鳥の活動といえます。
材料が少なくてすぐに始められる
準備に時間がかからないのも、折り紙1枚で作れる七夕飾りの大きな魅力です。
必要なのは折り紙だけなので、特別な道具や素材をわざわざ買いに行かなくてもすぐ始められます。
のりやはさみなどもいらない飾りが多いので、「今ちょっとだけ時間があるな」と感じたときでも気軽に取りかかることができますし、片付けも簡単なのでストレスなく楽しめるんです。
折り紙は100円ショップや文房具店で手軽に手に入るうえ、家の中に余っているものがあればそれを使ってもOK。
色柄のバリエーションも豊富なので、好きな色を選ぶだけでもわくわくして、子どもにとってはそれがすでに楽しいイベントになりますよ。
たとえば好きなキャラクターの柄や、星や花の模様がついた折り紙などを選ぶと、より興味を持ってくれるかもしれませんね。
たとえば雨の日でお出かけできないときや、長期休みの中で「今日は何しよう?」と迷ったときにも、折り紙で七夕飾りを作るのはぴったりの過ごし方です。
「何か楽しいことないかな?」と子どもが退屈しているときに、「一緒に七夕飾りを作ってみようか」と声をかけるだけで、目を輝かせて乗り気になってくれるはずです。
さらに、色とりどりの折り紙を広げて「どれにしようか?」「何を作ってみようか?」と一緒に選ぶだけでも、親子の会話がはずみます。
何気ない日常のひとときを、ちょっとした工作タイムに変えるだけで、子どもとの思い出がひとつ増えるのも嬉しいですよね。
【1】子どもにも人気!折り紙で作る「星の七夕飾り」
七夕といえばやっぱり“お星さま”。
空に願いを込める行事だからこそ、星のモチーフはとっても大切な存在ですよね。
そんな星を折り紙で作れば、七夕らしさがぐんとアップして、飾り付けが一気に華やかになります。
折り紙1枚だけを使って、ふんわり立体感のあるかわいい星を作ることができますよ。
折る工程は多すぎず、難しすぎないので、5歳くらいの子どもでも挑戦しやすく、手順を覚えてしまえばあっという間に完成します。
はじめての子でも「これならできた!」と自信を持てる、やさしい工作です。
折るときのポイントは、途中で角をうまく折り込むこと。
ここを丁寧に仕上げると、立体感がぐっと増して、完成度の高い星になります。
星の先がシャキッと尖って見えるように意識して折ると、見た目もキレイに仕上がりますよ。
黄色の折り紙を使うと、夜空に輝く星そのもののような雰囲気に。
金色や銀色の折り紙を使えば、もっとキラキラして特別感が出るのでおすすめです。
できあがった星を笹の葉につるすと、風にゆらゆら揺れてとってもかわいいですよ。
親子で一緒に作って、お部屋にたくさん飾ってみてくださいね。
【2】風にゆれるのが楽しい「吹き流しの飾り」
長くたなびく形が特徴の吹き流しは、風にそよぐたびにやさしく揺れて、とってもきれいに見える七夕飾りです。
その動きや形の美しさから、七夕の定番飾りとして人気があり、見た目も涼しげで、夏の空気をより一層感じさせてくれます。
この吹き流しは、折り紙1枚を細長く切って、それを何本かに分けて重ねたり、くるくると巻いたりして作ります。
工程がシンプルなので、はさみを少し使えるようになった子どもにぴったりの工作です。
紙を切る、貼る、巻くといった動作を繰り返すことで、指先の練習にもなりますし、作ること自体を楽しんでもらえますよ。
完成した吹き流しは、風に当たるとくるくるときれいに回ったり、ふわふわ揺れたりして、とても魅力的です。
特に子どもたちはその動きに夢中になり、「もっと作りたい!」と次々に挑戦したくなることも。
飾ったときのインパクトも大きく、お部屋が一気に七夕ムードになります。
また、使う折り紙の色を変えるだけで、雰囲気もガラリと変わります。
青や緑で涼しげに仕上げるのもいいですし、ピンクやオレンジなど明るい色で元気な印象にするのもおすすめです。
子どもと一緒に色選びから楽しんで、オリジナルの吹き流しを作ってみてくださいね。
【3】カラフルで楽しい「輪つなぎの七夕飾り」
輪つなぎは、折り紙を細長くカットして輪っかの形にし、それをひとつずつ繋げていくだけのとてもシンプルな工作です。
作り方がわかりやすくて工程も繰り返しなので、小さなお子さんでも飽きずに最後まで取り組みやすいのが特徴です。
作った輪がどんどんつながって長くなっていく様子に、子どもたちは自然とワクワクして、「もっと作ってみたい!」という気持ちになることが多いですよ。
また、完成したときの見た目も華やかで達成感を感じやすく、七夕の飾り付けには毎年欠かせない定番のアイテムとなっています。
笹にぐるっと巻きつけたり、壁や窓辺に飾ったりするだけで、一気に七夕の雰囲気が広がります。
のりやテープを使って輪をつなげていく作業は、手指を使う細かな動作の繰り返しなので、自然と指先の運動にもなります。
集中して作業することで、子どもにとっては遊びながら集中力や根気を育てるトレーニングにもなりますよ。
さらに、おうちに余っている折り紙を再利用すれば、材料費もかからずエコで経済的。
色の組み合わせを工夫することで、カラフルでポップな印象にも、統一感のある上品な飾りにも仕上げられます。
お子さんと一緒に「次は何色にしようか?」と相談しながら作れば、会話もはずんで楽しい時間になりますね。
【4】かわいくて簡単!折るだけでできる「ハートの飾り」
星や吹き流しも七夕らしくて素敵だけど、「ちょっと違った形にも挑戦してみたいな」と思ったときには、ハート型の飾りがおすすめです。
やさしい雰囲気があり、見た目にもかわいらしいので、特に女の子に人気のあるデザインです。
作り方もとてもシンプルで、折り紙を半分に折ったり、角を丁寧に折り込んだりするだけで、コロンとした愛らしいハートの形に仕上がります。
折る手順も少なくて覚えやすいので、折り紙にあまり慣れていない子でも気軽にチャレンジできるのが魅力です。
完成したハートは、手のひらサイズでかわいらしく、見ているだけでも気持ちが和らぎます。
ピンクや赤の折り紙を使えば王道のかわいさを演出できますし、紫や水色、黄色など、色を変えることでまた違った印象にすることもできます。
淡い色を組み合わせると、よりふんわりした優しい雰囲気になりますよ。
笹の葉に吊るすのはもちろん、複数のハートをつなげてガーランドにしたり、輪つなぎにアレンジしてもおしゃれに仕上がります。
たくさん作って並べると、色とりどりのハートが並んでとっても華やか。
親子でどんな色にしようか話し合いながら作れば、コミュニケーションも深まって素敵な思い出になりますよ。
七夕飾りは「楽しく作る」ことがいちばん大事
小さな子どもと一緒に七夕飾りを作るときにいちばん大切なのは、「上手に仕上げること」よりも「楽しく一緒に取り組むこと」です。
子どもが自由に折ったり、貼ったりするなかで、「できた!」という喜びを感じることが、なにより貴重な体験になります。
完成度を求めすぎるよりも、一緒に笑いながら作る時間そのものが、かけがえのない思い出になりますよ。
また、折り紙を通じて七夕という季節の行事を楽しむことで、自然と日本の伝統や文化にも触れることができます。
短冊に願いごとを書く意味や、飾りの由来などを話しながら作業すれば、子どもにとっては学びの時間にもなりますし、興味の幅もぐっと広がるかもしれませんね。
はさみやのりを使わなくても作れるものが多いのも、折り紙工作の嬉しいポイント。
安全面でも安心なので、小さなお子さんでも心配なくチャレンジできます。
特に工作が苦手だったり、はじめて挑戦する子でも、「これならできた!」という達成感を味わえることで、自信ややる気につながっていきます。
親が手を貸しすぎず、少しずつ見守りながら一緒に楽しむことで、子ども自身が成長を感じられる時間になるでしょう。
そんな風にして作った七夕飾りには、きっと特別な想いが込められて、見るたびに楽しい気持ちがよみがえってきますよ。
まとめ:折り紙1枚でできる簡単七夕飾りを親子で楽しもう
今回ご紹介した折り紙1枚で作れる七夕飾りは、どれも5歳くらいの子どもでも簡単に挑戦できるものばかりです。
星や吹き流し、輪つなぎ、ハートの飾りなど、どれも作りやすくて、身近な材料だけで楽しめるのが魅力です。
子どもと一緒に「次はどれを作ってみようか」と話しながら、楽しい時間を過ごせるのもポイントですね。
お気に入りの色や柄の折り紙を使って、オリジナルの作品を作る楽しさも味わえますよ。
七夕の夜に、自分で作った飾りを眺めながら「願いごと叶うといいね」と話す時間は、子どもにとっても大切な思い出になります。
そんなひとときは、家族の絆を深めてくれる素敵な時間でもあります。
短冊に願いを書いたり、飾りをつけたりすることを通して、行事を自然と好きになっていくきっかけにもなるかもしれません。
家族みんなで楽しめる七夕飾り作り、ぜひ今年の七夕に取り入れてみてくださいね。