産後の肥立ちが悪いと死亡することも?知っておきたい5つの危険サイン

産後って、赤ちゃんが無事に生まれてひと安心…のはずなのに、「肥立ちが悪いと死亡することもある」という言葉を耳にして、ドキッとしていませんか?

「大げさかな」と思いつつも、なんとなく不安で調べてしまう。

そういう気持ち、すごくよくわかります。

この記事では、「産後の肥立ちが悪い」とはどういう状態なのか、本当に危険なサインはどんなものかを、できるだけわかりやすく説明します。

知っておくだけで、焦らず・でも見逃さず対応できるようになりますよ。

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産後の肥立ちが悪くても、ほとんどの場合は大丈夫

まず、大切なことを最初にお伝えします。

「産後の肥立ちが悪い」という状態が、すぐに命に関わるわけではありません。

多くの場合、適切な休養とケアで回復できます。

ただ、一部の症状は放置すると重篤化するリスクがあるのも事実で、「これくらい大丈夫か」と自己判断してしまうことが、危険につながるケースがあります。

怖がらせたいわけではなく、「知っておけば怖くない」状態になってほしいんです。

そのための記事です。

実は私も産後2週間ほど、悪露がなかなか止まらず不安だった時期がありました。

病院に電話したら「様子を見て」と言われ、でも心配で…という経験があります。

結果的には問題なかったのですが、あの不安はリアルでした。

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そもそも「産後の肥立ちが悪い」ってどういう状態?

「肥立ち」という言葉、最近はあまり使われなくなりましたが、産後の体が妊娠前の状態に戻っていく回復のプロセスのことを指します。

お産で大きく変化した子宮・ホルモン・血液・体力が、もとの状態に戻るまでの期間(一般的に産後6〜8週間、いわゆる「産褥期」)に、その回復がうまくいかない状態を「肥立ちが悪い」と表現します。

肥立ちが悪くなりやすいのはこんなとき

産後の回復を妨げやすい状況があります。

  • 出産直後から無理をして動いてしまった
  • 睡眠不足・栄養不足が続いている
  • 精神的なストレスが大きい(産後うつを含む)
  • 感染症や出血などのトラブルが起きている

「産後すぐから家事を全部やっていた」「里帰りができず一人でワンオペだった」という方ほど、肥立ちが悪くなりやすいとされています。(”ゆっくり休んで”と言われても、そうもいかないのが現実ですよね…)

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本当に危険な症状とは?見逃してはいけない5つのサイン

「なんとなく体がだるい」「疲れが取れない」という状態は産後によくあることですが、以下の症状が出ている場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

①高熱が続く(38度以上)

産後の発熱は、子宮内感染(産褥熱)のサインである可能性があります。

産褥熱は昔から「産後の死因」として知られてきた感染症です。

現代では抗生物質による治療で対応できる場合がほとんどですが、治療が遅れると重篤化するリスクがあるとされています。

産後24時間以降に38度以上の熱が続く場合は、自己判断で様子を見ずに受診してください。

②悪露の異常(においが強い・急に止まった・量が増えた)

産後しばらく続く「悪露(おろ)」は、子宮が回復している証拠です。

ただし、

  • 悪臭がある
  • 急に止まってしまった
  • 鮮血がダラダラと続いている
といった場合は、感染や子宮収縮不全などのトラブルが起きているサインかもしれません。

「産後ってこんなもの?」と流してしまいがちですが、「なんかいつもと違う」と感じたときが受診のタイミングです。

③激しい頭痛・視覚の異常

産後に起こる強い頭痛や、目がちかちかする・視野がぼやけるといった症状は、産後高血圧や子癇(しかん)の前兆である可能性があります。

子癇は痙攣発作を引き起こすこともある深刻な状態で、迅速な対応が必要とされています。

「頭痛くらい」と思っても、産後の強い頭痛には要注意です。

④息切れ・胸の痛み・脚のむくみや痛み

産後は血液が固まりやすい状態になっているため、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群のような状態)や肺塞栓症のリスクが高まるとされています。

特に帝王切開での出産後は注意が必要と言われています。

脚が急に腫れて痛い、息が苦しい、胸が痛いという症状は、迷わず救急を受診してください。

⑤強い気分の落ち込み・「消えたい」という気持ち

身体的な症状だけでなく、精神的なサインも見逃してはいけません。

産後うつは10〜15%程度の方に起こるとされており、決して珍しいことではありません。

ただ、「消えてしまいたい」「赤ちゃんを傷つけてしまいそう」という気持ちが出てきたら、それは一人で抱えてはいけないサインです。(眠れない夜に一人でスマホを見ているあなたへ、伝えたかった)

かかりつけ医や産婦人科、または自治体の産後ケア窓口に相談してみてください。

産後2ヶ月ごろ、なにもかも嫌になって泣いていた時期がありました。

「みんなこんなものかな」と思いながら、市の保健師さんに電話したら、すごく丁寧に話を聞いてもらえて。

あのとき電話してよかったと今でも思っています。

「大丈夫かな」と思ったときにやってはいけないこと

不安なとき、ついやってしまいがちな行動があります。

それを知っておくだけで、いざというとき動きやすくなります。

症状を我慢して様子を見続ける

「産後はこういうもの」「大げさかな」という気持ちから、明らかに辛い症状を放置してしまうケースがあります。

特に日本では「産後は無理しない」という文化が薄かった時代の価値観が残っていて、「休んでいてはいけない」と感じてしまうお母さんも多いです。

「迷ったら受診」が産後ケアの基本です。

空振りでも全然いい。

「大丈夫でしたね」と言ってもらうために行くくらいで、ちょうどいいんです。

インターネットの情報だけで判断する

「調べたら大丈夫そうだった」という判断は、産後の体には禁物です。

ネット上の情報は参考になりますが、あなたの体の状態は、あなたを直接診た医師にしかわかりません。

「ネットで調べたけど心配なので」という理由だけで受診しても、まったく問題ありません。

「心配かけたくない」と一人で抱える

産後のしんどさは、本人だけが感じていることがほとんどです。

「弱音を言っちゃいけない」「ちゃんとしなきゃ」と思うほど、一人で抱え込んでしまいがちです。

でも、パートナーや家族に「なんか辛い」「ちょっと変かも」と言えることが、早期対応への第一歩になります。(言いにくいのわかる、でも言って)

私の友人は産後の体調不良をずっと一人で我慢していて、産後1ヶ月健診でようやく貧血が発覚。

鉄剤を飲み始めたらウソみたいに楽になったと言っていました。

早く言えばよかったって。

まとめ:産後の肥立ちと死亡リスク、知っておきたいこと

「産後の肥立ちが悪いと死亡することも」と聞いて不安になるのは、当然の感覚です。

ただ、現代の医療環境では、早期に気づいて適切に対応すれば、深刻な事態を防げるケースがほとんどです。

大切なのは「怖がること」ではなく、「いつもと違う」を見逃さないことです。

改めて、注意が必要な5つのサインをまとめます。

  • 38度以上の高熱が続く
  • 悪露に異常がある(におい・量・止まり方)
  • 激しい頭痛・視覚の異常
  • 息切れ・胸の痛み・脚の腫れや痛み
  • 強い気分の落ち込み・「消えたい」という気持ち

「これ、当てはまるかも」と思ったら、一人で判断せず、かかりつけの産婦人科や医療機関に連絡してみてください。

産後の体は、妊娠・出産という大仕事を終えたばかり。

「大げさかな」なんて思わなくていいです。

そのくらい、がんばってきた体なんですから。

赤ちゃんのそばに、元気なあなたがいることが、何より大切です。

だからこそ、自分の体のことも、ちゃんとケアしてあげてほしいなと思っています。

「なんか気になるな」と思ったとき、この記事のことを思い出してもらえたら嬉しいです。