出家するにはお金がいくら必要?費用の相場と準備のポイント(29文字)

「もうこの生活から離れて、お寺でひっそり暮らしたいな」と思ったこと、一度くらいはありませんか?

仕事のこと、人間関係のこと、将来への不安……いろんなものが重なったとき、「出家」という言葉が頭をよぎる方も少なくないと思うんです。

そんなとき、気になってくるのがお金のことですよね。

「お寺に入るにはお金がいるの?」
「貯金がなくても大丈夫なのかな?」

という疑問、実はとてもよく聞かれることなんですよ。

この記事では、出家するために必要な費用の目安から、お金がないときの選択肢。

そして出家前にやっておくべき身辺整理まで、できるだけわかりやすくお伝えしていきますね。

「なんとなく気になっている」という段階の方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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出家にかかるお金の基本的な内訳

世俗を離れて修行の道に入るのだから、お金はかからないのでは?と思われる方も多いかもしれません。

でも実際には、いくつかの費用が必要になってくるんですよ。

大きく分けると

  • 儀式にかかる費用
  • 身の回りのものを揃える費用
  • 修行中の生活費
この3つです。

それぞれ、どれくらいを目安にしておけばよいのかを順番に見ていきましょう。

得度式(とくどしき)にかかる費用

仏弟子になるための最初の儀式が「得度(とくど)」です。

これはいわば仏門への入学式のようなもので、この得度式を受けることで正式なお弟子として認められることになります。

このときに師匠となるお坊さんやお寺へ感謝の気持ちとしてお納めするのが「得度料」です。

金額はお寺や宗派によってかなり差があって、「志でけっこうです」と言ってくださるところもあれば、数万円から30万円ほどになるケースもあります。

事前に確認できる場合は、遠慮せず聞いてみるのが一番ですよ。

法衣・仏具を揃える費用

出家するにあたって、お坊さんが着る法衣(ほうい)や袈裟(けさ)、数珠といった仏具を揃える必要があります。

これらを新品で一式揃えると、30万円から50万円ほどかかることが多いです。

ただ、お寺によっては先輩から譲り受けたり、最初は最低限のものだけ揃えてスタートするケースもあります。

費用を抑えたい場合は、師匠や先輩のお坊さんに相談してみると良いですよ。

修行中の生活費と「1年目の壁」

出家してすぐに一人前のお坊さんになれるわけではなくて、まずは修行道場や師匠のいるお寺での生活が始まります。

この修行期間中、多くの場合は食費や生活費として月に数万円の負担が発生します。

お寺によって金額はさまざまですが、入門してから半年から1年ほどは収入がほとんどない状態になるケースも少なくないんですよ。

そのため、最低でも数十万円の蓄えを持って入門することを勧めているお寺も多いです。

ここで多くの方がつまずくのが「保険料の壁」です。

会社を辞めて出家する場合、国民健康保険や国民年金の支払い義務は続きます。

ですが、保険料は「前年の所得」をもとに計算されるので、収入がなくなった修行中でも高い金額の請求が来ることがあります。

役所で減額や猶予の申請ができる場合もあるから、入門前に必ず確認しておいてくださいね。

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宗派によって費用はどれくらい違う?

出家を考えるとき、「どの宗派のお寺に入るか」によって必要な費用や修行のスタイルはかなり変わってきます。

ここでは主な宗派の傾向を簡単にご紹介しますね。

あくまで目安として参考にしていただいて、詳しくは直接お寺に確認してみてくださいね。

宗派 費用の目安(初期) 特徴
曹洞宗・臨済宗 10万円〜30万円程度 師匠のいる禅寺での共同生活が基本。修行中の生活費が月単位でかかります。
浄土真宗 20万円〜40万円程度 得度式のほか、「教師」資格取得のための研修費用が別途必要になることがあります。
真言宗・天台宗 30万円〜100万円以上 「加行(けぎょう)」みたいな特別な儀式にまとまった費用が必要になることがあります。

また、仏教系の大学に通って資格を取るルートを選ぶ場合には、年間100万円以上の学費がかかることもあります。

大学に4年通うのか、通信講座で取得を目指すのかによっても費用は大きく変わってくるから、どのルートで進むかも含めて検討してみてくださいね。

いずれにしても「まず相談してみること」が、費用のリアルを知る一番の近道です。

宗派やお寺によって対応は本当にさまざまで、思っていたより費用を抑えられるケースもありますよ。

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女性が出家したい場合はどうすればいい?

「出家したい」と思っているのは男性だけではありません。

女性がお坊さん(尼僧)を目指す場合には、尼僧を受け入れているお寺を探す必要があります。

実は、女性の出家を受け入れているお寺は男性向けに比べると数が少なく、宗派によっても受け入れ状況はさまざまです。

代表的なところでは曹洞宗の「愛知専門尼僧堂」みたいに、女性専用の修行道場が設けられているところもありますよ。

費用の目安は男性の場合と大きくは変わりませんが、受け入れているお寺の数が限られているだけに、師匠となる尼僧との出会いが特に大切になってきます。

まずは女性の出家について受け入れているかどうかを、気になるお寺に直接問い合わせてみることが第一歩になりますよ。

出家前に解決しておきたいお金の身辺整理

費用の準備と同じくらい、いやそれ以上に大切なのが、今抱えているお金のトラブルを先に解決しておくことです。

「出家すれば借金から逃げられるかも」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、それは難しいのが現実です。

なぜかというと、修行というのは心を研ぎ澄まして仏教の教えと向き合う時間だから、お金のことが気になっている状態では本当の意味での修行ができないんですよ。

そのため、多くのお寺では弟子入りのときに「借金がないこと」や「身辺の整理ができていること」を大切な条件の一つにしています。

出家を考える前に確認しておきたい3つのこと

出家を本格的に考え始めたら、以下の3点を整理しておくと、その後の動きがスムーズになりますよ。

1. 借金や未払いのものはないか

ローンや未払いの税金がある場合は、出家の前に解決の見通しをつけておくことが必要です。

師匠となるお坊さんに状況を正直に話して、相談してみることをおすすめしますよ。

2. 家族への説明と理解

結婚しているなら離婚の手続きが必要になる宗派もあります。

子どもがいる場合はその養育についても整理が必要です。

家族への説明と理解を得ることは、出家の意思を固める上でも避けて通れないステップですよ。

3. 健康保険・年金の手続き

先ほどお伝えしたように、入門前に役所で保険料の減額・猶予の手続きができるか確認しておくと安心ですね。

お金がなくても出家を目指す方法

「費用がすぐに用意できないけど、それでも出家したい」という方は、諦める前にまず以下の方法を検討してみてくださいね。

一つは、今の仕事を続けながら少しずつ準備を進めるやり方です。

平日は働きながら、週末にお寺の行事や坐禅会に通って師匠との縁を深めていく方法で、「働きながら僧籍を取ることを目指す」ための道場を設けているお寺も実は増えてきているんですよ。

もう一つは、住み込みのお手伝いからスタートする方法です。

境内の掃除や雑務を担う代わりに生活の場を提供してもらい、師匠との信頼関係を築いていく形です。

すぐに多くのお金が用意できなくても、「本気度」を行動で示すことができるのがこの方法の大きなポイントですよ。

  • 出家 募集
  • 僧侶見習い 募集
といったキーワードで検索すると、見習いとして入門できるお寺の求人情報が見つかることもあります。

費用の一部を負担してくれたり、入門後に生活費を支給してくれたりするお寺もあるから、一度調べてみてくださいね。

師匠との「縁」が何よりも大切

最後に、一番大切なことをお伝えしますね。

出家においてお金よりも先に必要なのが「師匠になってくれるお坊さんとの出会い」なんです。

いくらお金を準備していても、師匠との縁がないと弟子にはなれません。

逆に言えば、師匠との信頼関係があれば、費用や手続きのことも含めて相談しやすくなりますよ。

まずは1泊2日の体験修行に参加したり、近くのお寺の坐禅会や行事に通ったりすることから始めてみてくださいね。

そこで直接聞くお坊さんの言葉は、ネット上の情報とは比べ物にならないくらい、あなたの助けになってくれるはずですよ。

まとめ

今回は、出家するときにかかるお金の現実についてお伝えしてきました。

  • 得度式の費用
  • 法衣・仏具の準備
  • 修行中の生活費
など、最低でも数十万円単位の費用を見込んでおく必要があること。

そして宗派や入門ルートによって金額はかなり変わってくることがわかりましたよね。

また、借金の整理や家族への説明、健康保険の手続きみたいな現実的な身辺整理も、修行に集中するためには欠かせない準備です。

「お金がなければ出家できない」ということではなくて、「準備を整えながら進む道がある」ということを、少し知ってもらえたら嬉しいですね。

まずは近くのお寺に足を運んでみるところから、ゆっくり始めてみてくださいね。