ブルーベリーの挿し木をペットボトルで育てるのはシンプルで手軽なのですが成功率が高いというわけではありません。
でも失敗を最小限にするためのポイントをおさえれば大丈夫です。
挿し穂の選び方やペットボトルで育成するためには何に注意したらいいかを理解しましょう。
園芸農家さんも試行錯誤しながら成功率を上げる方法を見出してきています。
考え方はそれぞれですが趣味で楽しむなら共通の重要ポイントがあるので押さえておきましょう。
ブルーベリーの挿し木の成功率を上げるには?成功するコツ4選!
ブルーベリーの挿し木の成功率を上げるには木の剪定からポイントがあります。
挿し木をする時期として
- 休眠枝挿し
- 緑枝挿し
ブルーベリーの挿し木で一般的なのは冬剪定で切り落とした枝を使う休眠枝挿しです。
挿し木の成功率を上げる4つのポイント
それでは、挿し木の成功率を上げるポイントを4つご紹介します。
挿し木の成功率を上げるコツ①勢いよく真っすぐに伸びた太めの枝を選ぶ
勢いよく真っすぐに伸びた太めの枝を選んで、剪定して挿し木に使います。
長い枝のまま保管しますが、花芽がついているところはカットしておきます。
カットしておかないと栄養分を取られてしまうからです。
挿し穂の保管は濡れた新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れておきます。
乾燥させないことが重要です。
桜が咲く直前、「温暖地なら3月~4月」、「寒冷地なら4月~5月」に挿し木を行います。
挿し木の成功率を上げるコツ②挿し木をする直前の枝のカット
挿し木をする直前に、長い枝を10cmくらいに切り口を斜めにカットします。
カットする位置は葉芽の下2cmくらいを目安にします。
土に挿す側は葉芽から2cmくらい残して刃物で斜めにカットします。
切り口を斜めにすることで切断面が大きくなって水分の吸収率がアップします。
それから水が入ったコップに土側に挿す方を下にして入れ4時間ほどおきます。
水を十分に吸い上げてから挿し木を行います。
ペットボトルは容量が2リットルのものなら4枝まで挿し木ができます。
1リットル、500mlなら1枝ずつを目安にします。
ペットボトルは半分に切り、下半分の底に直径2cmくらいの排水穴を開け底鉢ネットを敷き土を入れます。
注ぎ口の上半分はフタにするのでとっておきます。
挿し木の成功率を上げるコツ③使用する用土の割合
使用する用土は、鹿沼土とピートモスを1:1の割合で混ぜたものを使います。
大体ボトルの上2cmくらい余裕をもたせて土を入れます。
挿す前に土を十分に湿らせておくことが必要です。
じょうろでたっぷりと水を与えてください。
そして水から引き上げた10cmくらいの挿し穂を下半分5cmを目安に土に挿していきます。
挿し口は指でしっかりと押さえてください。
それからじょうろで水をやり挿し穂と土を密着させます。
挿し木の成功率を上げるコツ④室内の半日陰の場所に置く
土の温度を16℃~20℃にするために、室内の半日陰の場所に置きましょう。
レースカーテンをひいた窓辺に置くといいでしょう。
挿し木直後に直射日光には当てないでください。
湿度管理は土の表面を触り乾いていた水をやります。
ブルーベリーの挿し木は発根までどれくらい?発根したら何に注意すればいい?
ブルーベリーの挿し木は休眠枝挿しの場合、1ケ月くらいで新芽が出てきて60日~80日で発根が始まります。
水をやりすぎると発根しにくくなり幹が腐る可能性はありますが、絶対に乾かないようにしてくださいね。
ブルーベリーの挿し木の発芽ポイント①半日陰と水管理の徹底
土の表面を触って乾いていたら即水をやってください。
新芽が出てもそのままにしておき、水管理だけ徹底してあとは放置です。
半日陰と水管理を気を付けていれば大抵失敗はしません。
新芽が出てもまだ発根していません。
新芽から更に新芽が出て伸長が始まると根が生えてきたと判断できます。
細い挿し穂は新芽が出るのが早く、太い挿し穂は比較的遅いです。
太い挿し穂は新芽が出れば後は成長が早くなります。
ブルーベリーの挿し木の発芽ポイント②新芽が出なくても心配は無用
新芽が出ないからと心配は無用です。
発根までは枝に蓄えられた養分のエネルギーで成長します。
ブリーベリーの挿し木の教科書では用土はピートモス100%ということもあるのですが、実際の農家さんがおすすめしているのは鹿沼土を半分入れます。
ピートモスは保湿性が抜群なので水分が切れるということはまず無い状況を作れますが、それだけでは腐る原因になる可能性もあります。
鹿沼土は水はけがいいので適度に排水してくれます。
ブルーベリーの挿し木方法!冬剪定したらすぐに挿し木にする方法もある
また、冬剪定した枝を春に挿し木するというのも一般的です。
でも、剪定した後間をおかずに挿し穂を挿し木にすると成功率が高いという農家さんもいます。
挿し木をする時期ですが、真夏をのぞけばいつでも大丈夫ということです。
剪定する前にペットボトルの土壌を作っておき、すぐに挿し木できる状態にしておくのがポイントです。
長い枝を10cmくらいにカットしていき、土に挿す方を鋭い刃物で斜めにカットしてすぐに土に挿します。
この場合10cmカットした挿し穂を水につけておく作業はなくても大丈夫です。
挿し穂が新鮮なうちに挿し木をすればさらに成功率は高いそうです。
ブルーベリーの挿し木をペットボトルで育てるのまとめ
ブルーベリーの挿し木の成功率を上げるには、冬剪定で太く真っすぐに伸びた枝を選びます。
春まで保管するかすぐに挿し木にするかは自分で判断しますが、すぐに挿し木する方が成功率が高いという農家さんもいます。
土に挿す下側を斜めに削ぎ水の吸収の効率をよくします。
ピートモスと鹿沼土を1:1で混ぜた用土を使用します。
高い保湿性と水はけがいい土と合わせることで、乾燥をと腐敗を防ぐことができます。
置く場所は半日陰で乾燥しないように土に触れて乾いていたら即水をやってください。
1ケ月くらいで新芽が出てもまだ発根していません。
細い挿し穂は太いものよりも早く新芽が出ます。
新芽から新芽が出るころに発根すると判断してくださいね。