保育園で泣くのは愛情不足?別れ際の涙の本当の理由と親ができる対応策

保育園に子どもを預ける朝、「ママいや!」「行きたくない~!」と涙を流されてしまうと、胸がキュッと締めつけられるような気持ちになりますよね。

特に初めての登園や、環境の変化があったときなどは、いつも以上に泣いてしまう子どもの姿に

「こんなに泣くなんて大丈夫かな…」

と不安になる保護者の方も多いのではないでしょうか。

「もしかしてうちの子は愛情が足りていないのでは?」
「私の接し方が間違っていたのかな?」

そんなふうに、自分を責めてしまった経験がある方も少なくないはずです。

でも、実は登園時の涙にはさまざまな理由があり、それが必ずしも“愛情不足”とは限らないんです。

この記事では、保育園の別れ際に泣いてしまう子どもたちの本当の気持ちや、親としてどんなふうに寄り添えばよいのかについて、やさしく丁寧に解説していきます。

「泣くのは成長の証」と前向きにとらえられるようなヒントや、日々の声かけ・関わり方の工夫なども紹介しますので、朝の送り出しが少しでもラクになるきっかけになれば嬉しいです。

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登園時に泣く子は「愛情不足」なの?

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愛情不足という言葉に振り回されなくて大丈夫

子どもが保育園の登園時に泣くと、「うちの子は愛情が足りていないのかな?」と心配になることってありますよね。

特に周囲から「泣いてばかりいるのは親の関わり方に問題があるのでは?」なんて声を聞いてしまうと、ますます不安になるものです。

でも、実はそんなに思いつめなくても大丈夫なんです。

必ずしも泣いている=愛情不足、というわけではありません。

むしろ、しっかりと親子の絆ができているからこそ、

「ママと離れるのが寂しい」
「もっと一緒にいたい」

という気持ちが涙となってあらわれていることが多いんです。

一見ネガティブに見える行動も、実は愛情を受け取っている証拠かもしれませんよ。

親子の愛着がしっかりある証拠でもある

実は、子どもが保育園で泣いて離れたがらないのは、ママが安心できる存在だからなんです。

特に家では甘えん坊だったり、抱っこをせがんできたりする子ほど、愛着関係がしっかり築けているとも言えます。

子どもは自分が信頼している相手にこそ本音を出すので、「ママといると安心できる」「離れるのが寂しい」と感じているからこそ泣くんですね。

たしかに、朝の忙しい時間帯に泣かれると心が折れそうになることもあります。

でも、それは子どもがママを信頼して甘えているサイン。

泣かれると不安になる気持ちもわかりますが、

「この子は私との絆がちゃんとあるから、今こんなふうに感情を出してくれているんだな」

そう思って、あたたかく受け止めてみてくださいね。

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なぜ保育園での別れ際に泣いてしまうのか

不安や寂しさは成長の一歩

子どもにとって、親と離れて過ごす時間はまだまだ大きな冒険であり、ときに心のハードルとなるものです。

特に保育園に入園して間もない時期や、クラス替えなどの節目は、大人が思っている以上に子どもにとって大きな環境の変化になります。

新しい先生やお友達、新しいルールや空間など、慣れるまでに時間がかかるのは自然なこと。

不安や寂しさ、戸惑いの気持ちがいっぱいになったとき、それが涙となって表に出るんです。

でもその涙は決して後ろ向きなものではありません。

むしろ、「これから社会と関わっていくよ」という第一歩のサインなんです。

家族以外の人と関係を築いていくというのは、子どもにとって大きな成長のステージです。

その過程で不安を感じたり、泣いたりするのはごくごく当たり前。

ですので、「また泣いちゃった…」と落ち込まずに、「社会への一歩を踏み出せているんだな」と前向きにとらえてみてくださいね。

泣いても切り替えは意外と早いことも

登園時に「ママ行かないで~!」と大泣きしていたのに、園の中に入って少し経ったらもう笑顔でお友達と遊んでいた…

なんて経験、ありませんか? 実はこれ、とってもよくある話なんです。

保育士さんからも「泣いていたのは最初だけで、すぐ落ち着きましたよ~」と言われることも多いですよね。

子どもは意外と気持ちの切り替えが早く、泣いた後に気分がガラッと変わることがよくあります。

泣くことで気持ちを外に出し、受け止めてもらうことで安心して、また新しいことに向かっていけるんです。

だからこそ、ママやパパも「泣かせてしまった…」と必要以上に落ち込まないで大丈夫。

子どもなりにちゃんと順応しようとしている証でもあります。

あまり深刻にとらえすぎず、「今日も頑張って一歩踏み出したね」と見守る気持ちでいてあげると、子どももその安心感を受け取ってくれますよ。

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登園時の涙を減らすために親ができること

「笑顔でバイバイ」が一番の安心材料

登園時に泣かれてしまうと、どうしても胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになりますよね。

「本当にこのまま預けて大丈夫かな?」「無理させていないかな?」と、後ろ髪を引かれる思いで園をあとにすることも多いと思います。

でも、そんなときこそ、ママやパパの笑顔が子どもにとって最大の安心材料になるんです。

子どもは、大好きな人が笑顔で送り出してくれることで、「きっとまた迎えに来てくれる」「大丈夫なんだ」と感じられます。

逆に、不安そうな表情で曖昧なお別れをしてしまうと、その気持ちがそのまま伝わって、子どもの不安をさらに強めてしまうこともあるんですね。

たとえこちらの心の中が揺れていても、最後はニコッと笑って手を振ってあげてください。

「いってらっしゃい」「楽しんでおいでね」と明るく声をかけるだけでも、子どもの気持ちはずいぶん変わってきます。

最初は難しいかもしれませんが、続けていくうちに子どもも少しずつ安心して登園できるようになりますよ。

「ちゃんと迎えに来るよ」を繰り返し伝える

「あとで迎えに行くからね」としっかり伝えることは、子どもにとって大きな安心感になります。

特に年齢が小さいうちは「今」と「あとで」の区別があいまいなことも多く、頭ではわかっていても、感情の面で不安が強く出てしまうことがあります。

ですので、一度伝えただけで安心できるとは限りません。

朝の登園時はもちろん、前日の夜やお迎えのタイミングでも「明日もちゃんと迎えに行くからね」「今日もちゃんと来たでしょ」と繰り返し伝えてあげましょう。

少しずつですが、「ママはいつも言った通りに迎えに来てくれる」という実感が、子どもの中に積み重なっていきます。

信頼感がしっかり育っていくと、子ども自身が「大丈夫」と思える力を持てるようになります。

時間はかかるかもしれませんが、焦らずゆっくりとその土台を育てていきましょう。

甘える時間をしっかり確保しておく

朝はどうしてもバタバタしがちですが、そんなときこそ子どもと過ごす“甘えられる時間”をほんの少しでも意識してつくることが大切です。

たとえば、着替えさせるときに「ぎゅーしてからお着替えしようね」と一言添えるだけでも、子どもは満たされた気持ちになります。

また、お迎え後もすぐに次の予定に向かうのではなく、

  • まずは抱っこしたり
  • おやつを一緒に食べながら今日の出来事を聞いたり
そうやって、「ママと二人きりの時間」をしっかり取ってあげましょう。

そうすることで、子どもの心の中に「ママはちゃんと私のことを見てくれてる」という安心感が育ち、登園時の不安も徐々に和らいでいきます。

「朝の数分」や「夜寝る前のひととき」でも十分です。

大切なのは時間の長さではなく、気持ちを込めて寄り添ってあげること。

子どもにとって、そのぬくもりが何よりの安心になるんですね。

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登園を嫌がる日が続いたらどうする?

先生との連携で安心感を強める

もしも登園拒否のような日が続く場合は、「どうにかして行かせなきゃ」と無理に我慢させるよりも、まずは園の先生に相談してみてください。

子どもは家庭と園という2つの場で過ごしているので、家では見えない一面を先生が知っていることも多いんです。

先生に話を聞いてもらうことで、

  • 子どもが園でどんなふうに過ごしているか
  • 何がきっかけで泣いていたのか
など、親には見えない部分のヒントが見えてくるかもしれません。

たとえば

「お昼寝前になると寂しがる」
「お友達との関わりが難しいときに泣き出す」

といった具体的な様子を共有してもらえると、原因や対応策を考えるうえでもとても役立ちます。

園としっかり連携をとることで、子どもにとっても「ここは安心していい場所なんだ」と思えるようになります。

ママやパパと先生が同じ方向を向いてくれているという安心感が、子どもの気持ちを安定させていく力になるんですね。

思い切って休ませるのも一つの手

どうしても行きたくない日が続く、朝になると泣き止まなくなる、表情がずっと曇ったまま…

そんな様子が何日も続くようであれば、無理に登園させるよりも、思い切ってお休みしてみるのも良い選択肢です。

子どもにも大人と同じように「ちょっと疲れた」「今日は行きたくない気分」という日があるんです。

ママとゆっくり過ごす1日が、子どもの心をリセットする大切な時間になることもあります。

おうちで好きな遊びをしたり、公園をお散歩したり、ただ抱っこしてゆっくり過ごすだけでも、子どもは安心してリフレッシュできるんですね。

そうやって「心の充電」ができれば、翌日からまた元気に登園できることもあるんですよ。

もちろん、毎回休ませるというよりは、子どもの様子をしっかり見ながら「ここは一度立ち止まった方がいいかも」と感じたときに、一時的に休ませてあげるというバランスが大切です。

「絶対に行かせなきゃ」と思いつめず、柔軟に対応してあげることで、子どもの心のゆとりが広がっていきます。

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親の心がけで子どもは変わる

親の気持ちの余裕が子どもにも伝わる

子どもって、本当に親の気持ちに敏感なんです。

ママやパパが「また泣かれるかもしれない」「うまく対応できるかな」と不安な表情をしていると、その空気をしっかり感じ取ってしまいます。

小さな子でも、親の表情や声のトーンから「なんだか今日は違うな」と察してしまうんですね。

だからこそ、親の気持ちが安定していることが、子どもにとっての大きな安心感になります。

「今日はちょっと泣いても大丈夫」「甘えたいだけなんだ」と、心の中で一歩引いて見守るような気持ちを持てると、それが自然と表情や言葉にも出てきます。

もちろん、毎日余裕たっぷりでいられるわけじゃありません。

忙しい朝や寝不足のときには、気持ちに余裕がないのは当然です。

でも、そんな日でも「それでも大丈夫」と自分を受け入れてあげることも大切なことなんです。

「今日は泣くかもしれないけど、明日は少し楽になるかも」「この子なりに頑張ってる」と思ってあげられるだけで、親自身の気持ちも少し軽くなりますよ。

そしてその穏やかな気持ちが、子どもにもじんわりと伝わっていくんです。

「泣かせてしまった…」と責めなくていい

保育園に送り出したあと、

「こんなに泣かせてしまって本当に良かったのかな」
「もう少し抱きしめてあげたらよかったかな」

と、つい自分を責めてしまうことってありますよね。

特に、後ろ姿を見て泣き声が聞こえると、胸がキューっと締めつけられるような気持ちになるものです。

でも、子どもにとって「泣くこと」は、成長の一歩としてとても自然なことなんです。

言葉で気持ちを表現することがまだうまくできない時期だからこそ、涙という形で気持ちを伝えてくれているんです。

それはむしろ、「ママに伝えたい」「ママなら受け止めてくれる」という信頼の現れでもあります。

泣かせてしまったからといって、それがダメなことではありません。

泣いた分だけ、子どもは少しずつ強くなっていきますし、親との信頼関係も深まっていきます。

だから、あまり自分を責めないでくださいね。

そして何より、毎日頑張って送り出しているママやパパも、本当にすごいんです。

うまくできない日があっても、イライラしてしまう日があっても、それでも「どうにかしてあげたい」と思っていること自体が、すでに十分すぎるほどの愛情なんです。

その気持ちを、どうか忘れないでくださいね。

まとめ:涙は心の成長のしるし。親子でゆっくり歩いていこう

保育園の登園時に子どもが泣いてしまうのは、決して「愛情が足りないから」ではありません。

むしろ、それだけママやパパを信頼し、安心できる存在だと感じているからこそ見せる姿でもあります。

涙の裏には、子どもなりの不安や寂しさ、そして社会に一歩踏み出す勇気が隠れています。

そんな気持ちを受け止めながら、できることを少しずつ重ねていけば、子どもは自分のペースで前に進んでいけるはずです。

そして何よりも大切なのは、親自身が「泣かせたからダメだった」と思い込まないこと。

日々の送り迎えや声かけ、抱っこのぬくもり、そういった小さな積み重ねが、子どもの安心感や自信へとつながっていきます。

焦らず、比べず、親子で一歩ずつ進んでいきましょう。

今日の涙も、きっと未来の笑顔につながっていきますよ。