リクガメを飼いたいけど臭いが心配な人へ。実はほとんど臭わない理由と後悔しない飼い方

リクガメを飼う前に「部屋が臭くなったらどうしよう」と不安になるのは自然ですよね。

正直に言うと、リクガメの“本体”はほぼ無臭と言われることが多いです。

ただし、飼い方がズレると、ケージ周りがちゃんと臭います。

臭いの正体はだいたい決まっていて、対策もシンプルです。

この記事では、

「なぜ臭いと思われがちか」
「どんなときに臭うのか」
「初心者でもできる対策」
「やりがちな落とし穴」

を、かみ砕いてまとめますね。

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なぜ「リクガメは臭う」と不安に思われるのか

リクガメの臭いって話は、だいたい「生き物=臭うよね」というイメージから始まります。

犬や猫、小動物の経験があるほど、「ペットの臭い=体臭」みたいに感じやすいんですよね。

でも、リクガメの場合は、体臭というより「環境の臭い」がほとんどです。

ペット=臭うというイメージがあるから

生き物を室内で飼うと、「空気が変わる感じ」はどうしても出ます。

だからこそ、臭いの正体が分からないと、不安がふくらむんですよね。

ただ、リクガメは草食で、餌も野菜や野草が中心です。

肉食系の生き物のような強い臭いとは、方向性が違うと言われがちです。

ネットの体験談で「臭い」という声を見かけるから

「臭い」と書かれている体験談は、よく中身を見ると、

「フン尿を放置していた」
「床材が湿っていた」
「餌が腐っていた」

などの話が多いです。

つまり、リクガメが臭いというより、「ケージの運用が追いついていないと臭う」ということなんですね。

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リクガメの臭いの原因はこの3つ

ここさえ押さえれば、「ああ、これか」と落ち着けます。

原因は、だいたいこの3つに集約されます。

フンや尿を放置してしまう

臭いの最大の元は、ここです。

フンはコロコロしていて取りやすいですが、尿は床材に広がって染み込みやすいです。

そのため、放置すると臭いが残りやすいと言われます。

「忙しいから明日でいっか」が2回続くと、途端に空気が変わることがありますよね。

床材が汚れて湿っている

床材はフン尿を吸ってくれる反面、そのままにすると、菌やカビが増えて臭いの原因になりやすいと言われます。

特に、湿った状態が続くと、「なんかモワッとする」感じが出やすいです。

床材には、フン尿の吸収や臭い軽減の役割があるので、選び方とメンテナンスがわりと大事なんですよね。

餌の食べ残しが傷んでいる

見落としがちですが、地味に強い原因がこれです。

野菜や野草は、食べ残しがあると腐敗して臭いが出やすくなります。

特に暖かい時期は、進みが早いと言われます。

「昨日の小松菜が隅でしなしなになっている」みたいな状態ですね。

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原因別に「今の自分がやること」がすぐ分かる早見表

文章で読むと分かった気になりますが、実際は「で、私は何をすればいいの?」となりやすいですよね。

なので、ここは表で整理します。

まずは「該当するところだけ」やれば大丈夫です。

よくある臭いの出方 原因の可能性 まずやる行動 次にやる行動
ケージの近くでふわっと臭う フン尿が残っている フンを取り、尿の跡の床材を少し取り除く 床材の一部交換を増やす
なんか湿っぽい臭いがする 床材の湿りやカビっぽさ 湿っている範囲を捨て、乾いた床材を足す 交換頻度を上げて通気を見直す
甘酸っぱい感じや生ごみっぽい 餌の食べ残しの腐敗 食べ残しを回収し、皿を洗う 餌の量を少し減らし、出す時間帯を調整する

この切り分けは、多くの解説で共通しています。

実際に、臭いの元は、

  • フン尿
  • 食べ残し
  • 床材の汚れ
が中心と言われます。

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初心者でもできる臭い対策

ここからは、「完璧主義にならずに続ける」を前提にしますね。

毎日ガッツリ掃除は続かないので、続く形に落とします。

毎日チェックするのは「汚れがあるかどうか」だけでOK

毎日やることを増やすと、挫折しやすくなります。

なので、ポイントは1個に絞ります。

ケージをのぞいて、フンがあれば取る。

尿っぽい湿りがあれば、その部分の床材だけをつまんで捨てる。

これだけで、臭いの土台はかなり減らせると言われています。

餌は「置きっぱなしにしない」だけで空気が変わる

餌の食べ残しは、腐敗が臭いにつながりやすいです。

なので、回収するだけで効果があります。

「食べる時間が読めなくて不安」という場合は、最初は少なめに出して、足す方式の方が臭いは出にくいですよ。

残った分を見て、翌日の量を調整できるので、気持ちもラクです。

床材は「汚れたら交換」を前提にして気楽に構える

床材は、常に新品じゃなくて大丈夫です。

ただ、湿りが続くと臭いが出やすいので、汚れたところだけ交換する癖がつくと、一気にラクになります。

床材には臭い軽減の役割もあると言われるので、「掃除しやすさ」と「湿りやすさ」で選ぶと、後悔が減ります。

置き場所は「空気がこもらない」を優先する

風通しが悪いと、少しの汚れでも臭いがこもって感じやすくなります。

だから、置き場所は「空気が動くか」を見てあげると安心です。

ただ、エアコンの風が直撃する場所は、別のトラブルにつながりやすいので、直風は避けたいですね。

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注意点:ここを間違えると臭いが出やすくなる

ここは、本当に初心者がやりがちな落とし穴です。

やってしまっても立て直せるので、落ち込まなくて大丈夫ですよ。

掃除をまとめてやろうとする

「週末にまとめて掃除する」という考え方は、気持ちは分かります。

ただ、臭い的には不利です。

フン尿や食べ残しが数日滞在すると、臭いの原因になりやすいと言われます。

発見次第の回収が、いちばん効果的です。

まとめ掃除は「仕上げ」としては良いですが、日々の回収の代わりにはならない感じですね。

狭いケースに詰め込みすぎる

ケージが狭いと、汚れが密集しやすく、臭いがこもりやすいと言われます。

「省スペースで始めたい」という気持ちも分かりますが、臭いが心配なら、最初から少し余裕を見た方が安心です。

掃除もしやすくなるので、結果的に続きます。

臭い消しだけに頼る

消臭アイテム自体を否定するわけではありません。

ただ、汚れを残したまま、上から香りや消臭で隠すと、「混ざった臭い」になって、逆につらくなることがあります。

消臭は、最後の仕上げとして使うくらいが、気持ちよく続きやすいです。

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まとめ:臭いが理由で後悔するケースは少ないですよ

リクガメは、体そのものが強く臭うタイプではないと言われることが多いです。

だから、臭いが心配なときは、「リクガメが臭うのか」ではなく、「ケージ内に臭いの元が残っていないか」を見てあげるのが近道です。

臭い対策は難しくありません。

「汚れをためないこと」
「床材を湿らせすぎないこと」
「餌の食べ残しを置きっぱなしにしないこと」

この3つが回り始めると、「思っていたより全然いけるじゃん」と感じる人が多いはずです。

リクガメ飼育の全体像や環境づくりをまとめた記事も読んでおくと安心です。
⇒「はじめてのリクガメ飼育|後悔しないために最初に整理したい6つの不安」