
冬になったら急にヤモリが動かなくなって、「もしかして死んでしまったの…?」と不安になっていませんか?(そっと触れてみたけど反応がなくて、でも体がまだ柔らかい気がして…ってなりますよね。)
初めての冬を一緒に迎えるとき、これが普通なのかどうかわからなくて、本当に心配になります。
でも、大丈夫です。
冬にヤモリがほとんど動かなくなるのは、多くの場合「冬眠(休眠)」によるもの。
この記事では、冬眠中のヤモリと死亡を見分ける3つのポイントを、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
読み終わったころには、きっと落ち着いて対応できるようになっているはずです。
動かなくても焦らないで!多くの場合は冬眠(休眠)中です
冬にヤモリがほとんど動かなくなっても、多くの場合は「冬眠(=体の機能を落として冬をじっと耐える状態)」に入っているだけです。
見た目がぐったりしていても、体の中では生きるための最低限の機能がちゃんと働いています。
「死んでしまったかも」と思って焦る気持ち、すごくわかります。
でも、まず深呼吸してください。
冬眠中のヤモリには共通した特徴があるので、いくつかのポイントをチェックするだけで、安心できるかどうかを確認することができます。
大切なヤモリのために、一緒に確認していきましょう。
ヤモリが冬になると動かなくなる理由
「そもそも、なんで冬になると動かなくなるの?」と思いますよね。
まずヤモリの体のしくみを知っておくと、見分け方や対応がずっとわかりやすくなります。
ヤモリは自分で体温を調節できない生き物
ヤモリは「変温動物」といって、自分の体だけでは体温を一定に保てません。
人間や犬・猫のように「体の中から体を温める」ことができないんです。
そのため、周りの気温が下がると体温も一緒に下がり、体の動きがどんどんにぶくなります。
気温が18℃を下回ったあたりから活動が落ち始め、10℃前後になるとほとんど動かなくなることがあるとされています。
冬眠は「省エネモード」に入るようなもの
冬眠(正確には「休眠」と呼ばれることも多い)は、ヤモリが「死んだふり」をしているわけではありません。
寒さをしのぎながら春まで生き延びるために、体のエネルギー消費を最小限に抑える本能的な行動です。
じっと動かないのは、ムダなエネルギーを使わないようにしているから。
多くの地域では11月中旬から下旬ごろに冬眠(休眠)の準備に入り、3月ごろまで続くことが多いとされています。
飼育しているヤモリも冬眠するの?
室内で飼っているヤモリでも、部屋の温度が十分に下がると冬眠状態に入ることがあります。
特に、暖房の届きにくい廊下・玄関・夜間に冷え込む窓際などにケージを置いている場合は要注意です。
ちなみに、飼育下での冬眠はリスクも伴うため、初心者の方には冬眠させずに温度管理をしながら越冬させる方法がおすすめとされています。
冬眠させない場合は、ケージ内の温度を18〜25℃程度に保つことが基本です。
パネルヒーターなどを活用して、できるだけ温度を安定させてあげましょう。
冬眠と死亡を見分ける!3つのチェックポイント
「動かない=死んでいる」ではありません。
でも、実際に体調を崩していたり、亡くなってしまっている可能性もゼロではないので、以下の3つをやさしく確認してみましょう。
① 体に張りとみずみずしさがあるか触れて確認
冬眠中のヤモリの体には、ある程度の弾力とうるおいがあります。
指の腹でそっとお腹の側面に触れたとき、「プニっとした感触があるか」を確認してみてください。
一方、亡くなったヤモリは時間とともに体が乾燥し、シワシワになったり、ぺたんとした感触に変わっていきます。
弾力がなくなって乾いた感じがする場合は、注意が必要かもしれません。
うちのヤモリが初めて冬眠したとき、おそるおそる触れてみたら、いつもよりひんやりしているものの、ちゃんとプニプニした弾力がありました。
あのとき「生きてる!」と安心したのを、今でもよく覚えています。
逆に以前亡くなってしまったときは、体がドライフルーツのように乾いていて、触った感じだけで「あ、違う」とすぐにわかりました。
② そっと触れたときにわずかな反応があるか
冬眠中のヤモリは、指でやさしく触れると体をほんのわずかに動かしたり、目がかすかに動いたりすることがあるとされています。
反応がごく小さくても、それは「生きているサイン」です。
ただし、冬眠中の動きは本当に小さくてわかりにくいことも多いです。
何度も繰り返し触れると体力を余計に消耗させてしまうので、確認は1〜2回程度にとどめてあげてください。(何度も確認したくなる気持ち、めちゃくちゃわかるんですけど、ここはぐっと我慢です。)
③ 体の色と口の状態を目で見て確認
冬眠中のヤモリは、口がしっかり閉じていることが多いです。
亡くなってしばらく経つと、口が開いた状態になってくることがあります。
また、体の色がいつもより黒ずんでいたり、明らかに変色しているときも注意してみましょう。
これら3つのポイントを確認したうえで、「弾力がある・少し反応がある・口が閉じている」なら、冬眠中の可能性が高いと考えられます。
逆にすべてで異変を感じる場合は、爬虫類を診られる動物病院に相談することを検討してみてください。
冬眠中にやってしまいがちなNG行動と正しいケア
冬眠中であることがわかったら、次は「どう過ごさせるか」が大切になります。
よかれと思ってやってしまいがちな行動が、実はヤモリにとって大きな負担になることもあるんです。
絶対にやってはいけないNG行動
- 何度も触って起こそうとする
→ 冬眠中の無理な刺激はエネルギーを消耗させ、体調を崩す原因になります。見守る気持ちで、そっとしておいてあげましょう - 急に暖かい場所に移す
→ 急激な温度変化はヤモリの体への大きな負担になります。場所を変えるなら、少しずつ温度を上げていくことが必要です - 無理に餌を食べさせようとする
→ 冬眠中は消化機能がほぼ停止しているため、食べさせようとしてもうまくいかず、かえって体を傷める可能性があります
冬眠中にしてあげたいこと
- 水は切らさないようにする
→ 冬眠中でも時々目を覚まして水を飲むことがあります。浅い容器(ペットボトルのふたなど)に水を入れて置いておきましょう - 温度変化が少ない静かな場所に置く
→ 日中と夜間で温度差が少ない場所が理想です。暖房の風が直接当たる場所は避けましょう - ケージ内が乾燥しすぎないよう気をつける
→ 冬は空気が乾燥しやすいので、ケージの端にほんの少し霧吹きをするなど、湿度に注意してあげましょう
うちでは冬眠中、ケージの隅にペットボトルのふたを使った浅い水入れを置いていました。
ほとんど飲まなくても、念のために。
乾燥が気になる日は、ケージの端の壁面にだけ軽く霧吹きをするようにしていました。
温度計は必須で、毎朝チェックするのが習慣になっていましたね。
冬眠から目が覚めるタイミングのサイン
春になって気温が上がってきたころ、ヤモリがゆっくりと動き始めたら冬眠(休眠)から目覚めのサインです。
最初はのそのそとしか動かないことが多いですが、体が温まって活動的になってきたら、少量の餌から様子を見ながら与え始めましょう。
目覚めた直後はまだ消化機能が完全に戻っていないことがあるので、最初は量を控えめにして、1〜2日間隔で様子を見ながら調整するのが基本とされています。
まとめ!ヤモリが冬に動かなくなったときに確認すること
- ヤモリが冬に動かなくなるのは、多くの場合「冬眠(休眠)」によるもの
- 見分けるポイントは「①体の弾力・うるおい」「②触れたときの反応」「③体の色と口の状態」の3つ
- 冬眠中は刺激を与えすぎず、水だけ切らさないようにするのが基本
- 急に温かい場所に移したり、無理に起こしたりするのはNG
- 初心者の方は冬眠させずに温度管理(18〜25℃)で越冬させる方法がおすすめ
- 春になって気温が上がれば、自然と目覚めて動き始めることが多い
その気持ち、きっとヤモリにも伝わっているはずです。
冬眠から目覚めて、またちょこちょこ動き回るヤモリの姿を楽しみにしながら、今はそっと温かく見守ってあげてください。
無事に春を迎えられたとき、「あのとき焦らずにいてよかった」と思える日がきっときます。
