地球はなぜ宇宙に浮いてるの?子どもの疑問にやさしく答える

「ねえ、地球ってなんで宇宙に浮いてるの?落ちないの?」

お子さんにそう聞かれて、「えっと…重力があるから……かな?」とうまく答えられなかった経験はありませんか?

実はわが家でも、子どもに夜空を見上げながら同じことを聞かれて、しばらく黙ってしまったことがあります。

「落ちない理由」って、なんとなくわかっているようで、いざ説明しようとすると意外と言葉にならないものですよね。

そこで、実際に調べてみたら「あ、そういうことだったんだ!」とスッキリしたので、同じようにモヤモヤしている方のために、難しい言葉は使わずにわかりやすくお話ししていきますね。

読み終わったあとには、お子さんへの説明もきっとスムーズにできるようになっていると思いますよ。

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宇宙には「上」も「下」も存在しない

「地球が宇宙に浮いている」と聞くと、なんとなく「いつかどこかに落ちてしまうんじゃないか」と不安な気持ちになりますよね。

でも実は、宇宙では「落ちる」という現象がそもそも起こりにくいんですよ。

なぜかというと、宇宙には「上」も「下」も存在しないからです。

「落ちる」とはどういうことか

私たちが「物が落ちる」と感じるのは、地球がすべてのものを足元の方向へ引き寄せているからです。

この力が重力ですよね。

たとえばボールを手から離せばすぐに床に落ちるし、コップをテーブルから落とすと必ず下に向かって落ちる。

これは「地球という巨大な地面」が、常に下方向へ引っ張っているからなんです。

ところが、宇宙空間には「決まった方向へ引き寄せてくれる地面」がどこにもありません。

上下左右が全部わからなくなったプールの中で体がふわふわと漂っているようなイメージが近いかもしれませんね。

プールの中では「どっちが底だっけ?」と感覚がなくなることがありますよね。

宇宙もそれと同じで、決まった「底」がないんです。

「浮いている」より「漂っている」に近い

「地球は宇宙に浮いている」という表現をよく使いますが、実態はもう少し違っていて、「上下がない空間の中に、そのまま存在している」という状態なんですよ。

風船が空に浮かぶのは、地球の重力に逆らって上に上がっていくからですよね。

でも地球の場合は、逆らう相手がそもそも存在しません。

だから「浮いている」というよりも「そこに漂っている」という方が、現実に近い表現なんです。

この話をお子さんにしてあげると、「落ちちゃうかも」という漠然とした不安がすっと消えてくれることが多いですよ。

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地球が太陽に吸い込まれない理由は「猛スピード」にある

「底がないのはわかったけれど、太陽のすぐそばにいるのに、どうして吸い込まれないの?」という疑問が次に出てくると思います。

これはとても鋭い疑問で、実は地球が太陽に飲み込まれないのには、とても面白い理由があるんですよ。

重力と遠心力の「綱引き」が地球を守っている

太陽は地球よりもずっと巨大で、ものすごい力で地球をグイグイと引き寄せています。

これが太陽の引力(重力)です。

でも、地球はその引力に負けまいとして、太陽の周りをとんでもないスピードで走り続けているんです。

このスピードによって生まれる「外側に逃げ出そうとする勢い」を遠心力といいますよ。

この2つの力がちょうどよく綱引きをしていて、つり合っているおかげで、地球は

  • 太陽に吸い込まれることもなく。
  • かといって宇宙の彼方へ飛んでいくこともなく
同じコースをくるくると回り続けられているんですね。

力の種類 どんな力? 例えるなら
太陽の引力(重力) 地球を太陽の方へ引き寄せる力 「こっちにおいで!」
地球の遠心力 太陽から外側へ逃げ出そうとする勢い 「止まらずに走るよ!」
2つの力のバランス 引っ張り合いがちょうどつり合った状態 ぐるぐる回り続けている

地球の走るスピードは、なんと時速約10万8千km。

新幹線のおよそ350倍という猛スピードです。

それだけの勢いがあるからこそ、太陽の引力にうまく向き合いながら、今の軌道を保ち続けられているんですよ。

宇宙には摩擦がないから止まらない

「そんなに速く走り続けていたら、いつかスピードが落ちてしまわないの?」と心配になるかもしれませんね。

でも宇宙には空気がほとんど存在しないから、地球の動きを邪魔する「摩擦」が生まれません。

つるつるに凍った氷の上で転がるボールを想像してみてください。

最初に少し勢いをつけてあげれば、誰かが押してあげなくてもずーっと滑り続けますよね。

地球も同じで、一度スピードがついてしまえば、誰に止められることもなく走り続けられるんです。

しかも、その状態が何十億年も続いているというのだから、すごいですよね。

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実は「宇宙は無重力」は正確ではない

ここでもう一つ、よく誤解されているポイントをお話ししておきますね。

「宇宙=無重力」というイメージを持っている方はとても多いんですが、実はこれ、少し正確さが欠けている表現なんですよ。

知っておくと、お子さんへの説明がさらに広がりますよ。

宇宙にも重力はちゃんとある

国際宇宙ステーション(ISS)は地球の表面からおよそ400km上空を飛んでいますが、この高さでも地上で感じる重力の約90%もの強さが残っているんです。

つまり「宇宙に出たら重力がなくなる」ではなくて、「重力は弱くなるけれど、なくなるわけではない」が正しい表現なんですよ。

宇宙飛行士がふわふわ浮く本当のワケ

では、なぜ宇宙飛行士はあんなにふわふわと浮いているように見えるのでしょうか。

実は、ISSも宇宙飛行士も、まったく同じ加速度で地球に向かって「落ち続けている」状態にあるんです。

体も宇宙ステーションも一緒に同じ速さで落ちているから、お互いに「力を感じない」状態になっているんですよ。

エレベーターのワイヤーが突然切れたとしたら、中にいる人もまわりのものも全部が同じ速さで落ちていきますよね。

そのとき、中にいる人は「体が浮いている!」と感じるはずです。

宇宙飛行士が浮いているように見えるのは、まさにそれと同じ原理なんです。

だから「無重力」ではなく、正確には「微小重力(みしょうじゅうりょく)」と呼ばれることもありますよ。

このことを知ってから宇宙の映像を見ると、見え方がちょっと変わってきますよね。

お子さんへの説明に使える身近な例え話

仕組みはわかっても、いざ子どもに説明するとなると、言葉選びに悩みますよね。

実際にわが家でも、「重力と遠心力のバランスで…」と説明し始めたら「むずかしい!」と言われてしまったことがあります。笑

そんなときに使えて、子どもが「あ、そういうことか!」とパッとわかってくれた例え話を2つご紹介しますね。

バケツをぐるぐる回す実験

水を入れたバケツを、自分の周りでブンブン振り回すところを想像してみてください。

勢いよく回していれば、逆さまになっても水はこぼれませんし、バケツが自分の方へぶつかってくることもありませんよね。

「バケツが地球で、回している手が太陽の引力だよ。

地球が元気よく走っているから、太陽に近づきすぎることもなく、遠く離れすぎることもないんだよ」と伝えてあげると、「地球って力持ちなんだね!」とすんなりわかってもらえることが多いですよ。

ハンマー投げの選手をイメージする

オリンピックなどで見るハンマー投げも、とてもわかりやすいイメージになります。

選手(太陽)が鉄球(地球)を鎖(重力)でつないで、勢いよく回している状態ですよね。

「鎖でしっかりつながっているから遠くへ飛んでいかないし、回る勢いがあるからぶつかることもないんだよ。

地球はずっとこの安全なコースを走り続けているんだよ」とお話しすると、宇宙の仕組みが一気に身近に感じられると思いますよ。

どちらの例えも、実際に手を動かしながら話すとさらにわかりやすく伝わりますよね。

まとめ|地球は今日も明日も、安心して走り続けています

宇宙の中で地球が「浮いている」ように見えるのは、

  • 宇宙には上も下もないからそもそも落ちる先がないこと
  • 太陽の引力と地球のスピードがちょうどよくつり合っていること
が大きな理由です。

さらに宇宙には摩擦がないから、そのスピードが何十億年たっても落ちることがないんですよ。

「宇宙は無重力」というのも実は厳密には正確ではなくて、

  • 重力は宇宙にもちゃんと存在していること
  • 宇宙飛行士がふわふわ浮いて見えるのは一緒に落ち続けているから
ということも、ぜひあわせて覚えておいてくださいね。

夜空を見上げるたびに「あの星も、実は猛スピードで走り続けているんだなあ」と思えると、宇宙の広大さが怖さではなく、なんだか頼もしさに変わってくるかもしれません。

お子さんと一緒に夜空を眺めながら、今日知ったことをぜひ話してみてくださいね。